「春風以化」(玉置・小牧中校長時代の2013年1月18日記事)

 前校長(第12代)の清水豊先生から、貴重なお話を伺うことができました。この「<春風以化(春風をもって化す)」という言葉は、第7代小牧中学校長の野村勝美先生が在任当時、書家の山本南陽先生に依頼をされて書いていただいたとのことでした。

 さっそく野村先生に電話をして、この言葉にこめられたお気持ちをお聞きしました。

「教師のあり方を示す言葉だね。私は、生徒を育てるには厳しさは必要だが、春風を思わせるような温かな気持ちで生徒に接することが大切だ、ということを言い続けてきた。この気持ちを南陽先生は書いていただけたのだよ。『春風駘蕩』(しゅんぷうたいとう)という言葉があるが、南陽先生は「化す」という言葉がお好きでね、野村君、それなら「以化(もってかす)」だと、私が常日頃使っていた「春風」という言葉に加えていただけたのだよ」

 このようなお話でした。南陽先生は「校長は言わずして化す、成さずして化す」とも言われたようで、「校長は腕を組んでいるだけで教育ができるほどの力が必要だと言われていた」という、背筋がピーンと伸びる厳しいお話もお聞きすることができました。

※写真は私ではありません。先輩校長です。林文通先生からいただきました(玉置)
画像1
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30