最新更新日:2024/03/18
本日:count up6
昨日:32
総数:75836

早春の自然散歩(小柄沢緑地)

 3月9日、啓蟄から4日目になります。小柄沢緑地を昼散歩しました。出迎えてくれたのは黄色い満開パンジーでした。やはり黄色はいいですね。緑地の真ん中を流れるせせらぎの音を聞きながら階段を下りると、水辺はオランダガラシ、セリ、タネツケバナ、ヨモギ、ギシギシであふれていました。石垣側ですぐ目についたのは、カラスノエンドウでした。花はまだですが、つるを四方八方に延ばしています。蕾の根元に真っ黒い粒々集団がたかっています。花の蜜を食べに集まってきた連中、アブラムシの仲間です。アブラムシの天敵であるテントウムシの幼虫が出現するまでの間は、彼女たちの天国です。そう、彼女たちは全部雌です。どの蕾を観ても、占拠されています。アブラムシは無性生殖で増えますから、1匹が2匹、2匹が4匹といった具合に増えます。体が透明な種類のアブラムシでは、親アブラムシの中に子アブラムシを見つけることができます。繁殖にかけてはすごい連中です。雄はと言えば、もっと暖かくなってきてから登場してきます。何の役にも立たない雄ではありますが、唯一の違いは羽の有無、飛べるのです。ですが、飛んでどうするんでしょう。アブラムシの世界では、雄は全くその存在意味がないのでしょうか。
 緑地の真ん中あたりに、大きな切り株がありました。切断面の穴を覗くと栗発見!昨秋からの忘れ物です。クジラタケとカワラタケがあちこちに生えています。もう、この切り株の中は、2種類のキノコの菌糸だらけです。
 湧水のある「せせらぎ公園」と違って、ここは水量が豊富です。湧水ではなく、深良用水からの引き水でしょうか。小魚も潜んでいそうです。
 大きな藤棚がありました。手入れが行き届いています。まだ芽は固く閉ざされていますが、花の時期はさぞかし見事でしょう。満開の藤棚の下でお弁当が食べたい!
 あれ、まん丸のドングリ発見です。殻斗もあちこちに落ちています。クヌギが植栽されているのですね。見渡すと、クヌギの大木が何本もあります。秋のドングリ拾いはここで決まりです。
 せせらぎの音に混じって、セキレイの声がしました。2匹います。1匹は「ハクセキレイ」もう1匹は「キセキレイ」、長い尾を上下に振りながら川石伝いに仲良く移動していきました。どうやら勘違いしている様子、野鳥たちにとってはこの時期がペアリングの季節です。
 ソメイヨシノが一輪だけ花をつけていました。どの世界にもおっちょこちょいはいるものです。たった一輪の花に誘われたのか、メジロが数羽ソメイヨシノの枝を行き来していました。足下に落ちていた細い枝を拾うと、アブラゼミの産卵痕がついていました。孵化した幼虫たちは、ちゃんと地下の樹の根に吸い付いているのでしょうか。余計な心配をしていたら風が出てきました。寒風です。今日の昼散歩はこれでお終いです。
 東風恋し 忘れ去られた 栗一つ     文責:小泉隆嗣
  
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

学びの森だより 3月号

3月に入り啓蟄を過ぎました。
平日のみで計算すると、あと十日ほどで卒業式になるようです。
よい一年の締めくくりができるよう、無理をしてしまいがちですが、体調管理には気をつけてお過ごしください。

さて、「学びの森だより」「支援員だより」の3月号を作成しました。

ぜひ、ご一読くださいませ。

学びの森だより第13号29.3.1
支援員だより第11号29.3.1
画像1 画像1

訪問研修「森の道標」西小(5年外国語活動)

 2月28日(火)西小学校5年生の「外国語活動」の授業を参観させていただきました。授業者は、仲家知里先生とALTのマークス先生でした。授業計画を基に、マークス先生との役割分担も事前打ち合わせがしっかりしていたので、スムースに行われ、ネイティブ英語の世界に自然に入り込んでいきました。
 最初は、後半の交流で使う料理の単語を電子黒板を使って、チャンツで繰り返し練習しました。声を出すことで学びが深まるのは、国語の教科書などを声に出して読むことに通じていると感じました。ALTの発音と自分の発音の違いにも気付きながら、子供たちの元気な声が響きました。日本語とアクセントや発音が異なる「ホットドック」は、ハットドック、「サラダ」は、サレー、「フライドポテト」は、フレンチフライズと言うように、別の単語を発音する気持ちで臨みました。
 また、「ナイス」と「ライス」の発音の場面や「みそスープ」は、日本では器を口に運んで飲みますが、マークス先生たちは、スプーンで掬って飲むなど、ジェスチャーを交えて、注目させていました。
 次に、深める場面で担任が登場です。先生が楽しそうにALTとやりとりしている姿は、子供たちにとって良い刺激となっていましたので、子供たちもペアで交流を積極的に行っていました。そして、練習後、全体の子供たちが店員とお客に別れて、料理の注文をしたり、受けたりして交流です。料理の絵のカードを並べ、「What would you like〜?」
「I‘d like〜」「Here you are」「Thank you」「You are welcome」の会話をお店を替えて何度も繰り返します。話す人が違うことで、1回1回の会話がリセットされて、子供たちも飽きずに、練習することができました。ただ、中には、会話なしで、カードを指さしてしまう子、相手の言葉が聞こえなくてもカードをもらってしまう子、活動をしないで様子を見ている子等、活動の関心度に差があったように思いました。これは、外国語活動に限らず、どの教科でも 子供が深い学び獲得するための手だてや発問をどう打っていくかが課題の一つになると思いました。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

早春の自然散歩(中央公園)

 2月27日、裾野西中学校に隣接する中央公園を訪ねました。ここは、五竜の滝で有名ですが、旧植松家(鎌倉時代からの旧家)住宅(茅葺き)も移築され、吊り橋あり売店あり遊具あり、コウライキジまで飼育され、ウメ、サクラの植樹はもちろん、大きな球状の堅果(ドングリ)をつけるクヌギをはじめ、たくさんの樹種の樹木が植栽されています。西中学校側には「ナギ」の大木(私は初めて見ました)がどっしりと構えていました。地面は掃き掃除が行き届いており、落ち葉が2カ所の落ち葉溜に積まれていました。カブトムシの幼虫が過ごすには最適の環境です。掘り返したくなりましたが、ぐっと堪えて6月の羽化を待つことにします。
 五竜の滝は相変わらず流れ激しく、黄瀬川の主は俺だと言わんばかりに爆音を轟かせています。吊り橋から望めば、滝の向こうに富士山があったらもっと最高などと、余計な願望を抱いてしまいました。それにしても、この滝壺の中にはどれ位大きな魚(たぶんニジマスかアマゴ)が潜んでいるのでしょうか。遊泳禁止の張り紙が恨めしくて仕方がありません。
 滝壺の下流は穏やかなせせらぎです。春まだ浅いせいか、流れの緩やかな水面下に小魚の姿はまだ見つけられませんでした。その代わり、南斜面には蒲公英の黄色が目立っていました。集合花を下から覗くと、総包片が反っくり返っていません。「おお、これはトウカイタンポポだ」と、嬉しくなりました。私の家の近所では、タンポポと言えば外来種の「セイヨウタンポポ」のこと、在来種の「トウカイタンポポ」は皆無です。セイヨウタンポポは、もともとは食用として移入された「野菜」でした。今ではすっかり都市部のタンポポの地位を不動のものにしています。ところが、この斜面に咲いていたタンポポは全てトウカイタンポポでした。不思議です。何故か「セイヨウ入り込むなよ!」「トウカイ負けるな!」と、咲いている蒲公英にエールを送ってしまいました。
 五竜の滝の流れから少し離れると、野鳥の声が聞こえてきました。春先に聞き覚えのある「イカル」の声です。イカルの大好物は「サクランボの種の中味」です。独特の曲がった嘴と顎の力で、「プチッ、プチッ」と種を割る音を立てながら食べます。まだ、サクラの蕾も堅いというのに、待ちきれずに来てしまったのでしょう。ところが、これが厄介者に変身するのです。案の定、少し遠くのサクラの木の枝先には数羽のイカルが花芽をついばんでいます。まだ数羽ですからいいようなもの。数十羽の大群に襲われたサクラは悲惨なものです。
 キツツキが樹をつつく音が聞こえてきました。音の大きさから「コゲラ」でしょう。日本で一番小型のキツツキです。冬期は、シジュウカラなどの「カラ類」と一緒に混群を作って集団で移動します。今日は数羽のコゲラだけ、既に雄雌のペアーが出来上がっている感じでした。シジュウカラやコガラもその姿を見せました。シジュウカラの黒くて長いネクタイは目立ちます。コガラのちょび髭ネクタイも肉眼でわかります。せっかくのいい雰囲気を台無しにしたのが「ガアー!」の一声でした。このしわがれ声の主は「ハシボソガラス」です。美しく「カアー カアー」と鳴くのは「ハシブトガラス」の方、遊び疲れて一緒に帰るのはこちらです。        外来に 負けるなトウカイ ここにあり       文責:小泉隆嗣
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

第6回夜のカフェ 開催報告 1

 2月20日(月):裾野市役所多目的ホールにて第6回「夜のカフェ講座」が開催され、市内の教職員の先生方を中心に約20名の方が参加してくださいました。

 前半の講師は、静東教育事務所地域支援課の伊藤賢一先生で、「家族の話〜子どもの成長〜」と題し、「生命」「家族」「親」の3つのテーマについてのお話でした。
 伊藤先生ご自身のお子さんが誕生するとき、病院で「お腹の子の心音が聞こえない」と言われ、別の病院へ救急搬送されたが、その後無事に出産したエピソードから、「生命の強さ」を感じたことをお話されました。
 社会の中で一番小さな基本的な集団である「家族」ですが、長い人生80年のうち家族全員で一緒に生活した時間が短かったとしても、たとえ離れていても、とても強い絆があり心の中でつながっているのが「家族」であるとお話になりました。また、「親」として感じていることについてもお話になりました。中学生の息子さんが職業調べをするときに、伊藤先生ご自身の仕事に興味を持ってくれて、親として嬉しく感じたそうです。また、娘さんが高校受験をしたときは受験生の親の立場を経験できたとのことです。合格発表の日に、「合格したよ」と電話で連絡をしてきた時の娘さんの声が、今まで全く聞いたことのないような声で、安心したような、嬉しいような、何ともいえない様子だったそうです。それまで教員として受験生を何回か受け持ってきたが、保護者や生徒たちの気持ちを「あぁ、こんな気持ちだったんだ」「こんなに悩んでいたんだ」と改めて実感としたとのことです。子どもから学ぶこと、教えられることはたくさんあり、このようにして親としても少しずつ成長していくのだなと感じたそうです。
 家族というものは、命のやりとりを乗り越えてきて、家族でしか味わえない機微があり、それらの中で絆が強まっていく、こういう家族がいることは本当に幸せなことであると最後にお話を締めくくられました。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

第6回夜のカフェ 開催報告 2

 続いて後半は、「『ハナミズキ』を口ずさみませんか?」のテーマで岡山宗稔先生です。岡山先生は、昨年度の夜のカフェでも「歌い継ごう〜日本の歌・ふるさとの歌」で講師をなさっています。今回は、一青窈さんの代表的な楽曲である『ハナミズキ』一曲に絞ってのお話です。
 歌について「いい曲だなぁ」と感じるポイントは、「歌詞が好き」「旋律がいい」「なんとなく曲の全体の雰囲気がいい」など、人によって様々だと思いますが、岡山先生は「コード進行」や「曲の作り」の良さがいいものを好むそうです。『ハナミズキ』の曲のコード進行は、よく学校で習うような一般的な和音ではなく、下降していくようなコードや少し不安定に感じるようなアレンジが施されているそうです。
 もともとハナミズキには日米親善の歴史があり、約百年前に日本から桜の苗木をアメリカへ贈ったことに対する返礼として、アメリカから日本に寄贈された苗木がハナミズキだったとのこと。桜は日本人にはとても親しみのある樹木ですが、アメリカの人々にとってハナミズキは同じような存在のようです。60本寄贈されたハナミズキの苗木のうち、現在も残っていて確認できる当時の原木は一本のみになってしまっているそうです。街路樹としてイチョウ、サクラ、ケヤキに次いでよく見かけるハナミズキですが、まだ日本に入ってきて百年ほどしかたっていない樹木だったんですね。
 また、『ハナミズキ』の歌詞にはどのような意味があるのか教えてくださいました。一青窈さんの友人で9.11のアメリカ同時多発テロ事件で犠牲になった方がいらっしゃり、その方にはお子さんがいたそうです。この歌は、そのテロ事件をきっかけに作られたそうで、歌詞をじっくり読むと本当にいろいろな解釈ができそうです。大切なひとを想う気持ちや、いつの時代になっても変わらぬ平和への願いなどが込められているようです。
 岡山先生のギターとピアノの伴奏で、『ハナミズキ』を参加者全員で歌いました。参加者の中には、サビの部分で自然に高音でハモって歌う上級者もいらっしゃり、皆さんとても気持ちよく歌っている様子でした。深い歌詞に思いを馳せ、会場には素敵なハーモニーがしっとりと流れていきました。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

第6回夜のカフェ 参加者感想紹介♪

第6回夜のカフェに参加してくださったみなさんから感想をいただきました。
その中から一部を紹介します。

**********************************
◆今年度の最後だと聞いて思い切って参加してみました。家族の話も、ハナミズキも、時々涙ぐんでしまい、感動をかみしめながら聞いていました。とても素敵な時間を過ごすことができました。
◆伊藤先生には、大切な命のお話をしていただき、一人一人が生まれてきた強さと尊さを改めて感じました。岡山先生には、たくさん演奏していただき、歌って感動、演奏を聴いて感動と、本当に素敵な夜のカフェになりました。
◆“子どもから学ぶこと”本当にそう思いました。心があたたかくなるお話を伺えて、子どもの小さいときのことを思い出しました。また、大好きな“ハナミズキ”を皆さんと一緒に歌うことができ楽しかったです。
***********************************

夜のカフェ講座は、「ちょっと一息、いい話」をコンセプトに、日々の生活や心を豊かにすることに主眼を置いた講座ですが、全6回に渡り開催され、今回で今年度の最終回を迎えることができました。これもひとえに参加してくださった皆様のおかげと感謝しています。ありがとうございました。

画像1 画像1

訪問研修「森の道標」東小(2年算数)

 2月16日(木)東小学校2年生算数「たし算とひき算―ちがいはー」の授業参観をさせていただきました。指導者は武田真里奈先生です。
 あわせて、のこりは・・など合併と求残を学んだ子どもたちが“ちがいは”という概念を学ぶ学習です。武田先生は、この“ちがいは”の算数的な意味をどのように子どもたちに実感としてとらえさせるかを考えられていました。一般に二年生の段階では“多い、少ない”は体験的に分かっていても“ちがい”の言葉や算数的な量感覚までは気づくことはできないのではないかと思われます。武田先生は、前時までの課題の復習を丁寧に行なった上で、本時は赤・青の二本のテープを用意しました。重ねたり離したり、また重ね方を赤・青を反対にするなど子どもたちの視覚に訴えました。「青の上に赤をのせた方がいいよね!」と子どもたちのつぶやきが聞こえるようになりテープ図上での“ちがい”に気づいていきました。子どもたちは、この“ちがい”を復習とテープ図の繰り返しの移動で理解していきました。この中心的課題が理解できると次の数処理は容易に気づき、“ちがい”には“多い、少ない”の二つの意味があることへとつながっていきます。また武田先生は、子どもたちにテープ図を用いて“説明する力”を養いたい思いがあります。本時では、子どもの考えを皆の前で発表する機会をその都度設けておりました。一つの発表をつなげていく研修も十分ではありませんでしたがさせていただきました。


画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

訪問研修「森の道標」東小(5年算数)

 2月14日(火)東小学校5年生算数「立体」の第一時の授業参観をさせていただきました。指導者は永倉一将先生です。
 始めに子どもたちの知っている立体を確認しました。直方体、立方体、球です。次に教科書に載っている活動のおおまかな様子を確認し、本時のめあて「形当てゲームをしてナイスなヒントを考えよう」を板書しました。本時に登場する立体は全部で7種類です。四人グループに分かれ役割分担をして開始です。ブラックボックスの中にある立体を手の感覚だけを使ってヒントを言います。どの班も未知の立体に触れるドキドキ感と何だろうという関心をもって参加しています。すべすべしている、ごつごつしている、とがっている、いたい、まーるい(丸い)、ころがらない・・・子どもの素直な表現があちこちに見られます。中には、平らが二つある、角がある、面が多い・・などとこれまで学んできた用語を使っている子どもも出始めました。ここにグループで学ぶ意味があると思うのです。例えば「すべすべしている」と言った子と「平らな面」と言った子、「とがったところが多い」と言った子と「かどが8こ」と言った子がグループ内で学びあっているのです。言い換えればそういうことか、と算数的な表現に気づいていくのです。この算数的な表現に近づいていくことがナイスなヒント(本時のめあて)になっていくものと思われます。永倉先生は最後に各グループの発表から「辺や角(ちょう点)、面の数などがナイスなヒントにつながる」とまとめました。次時は子どもたちから出た様々な特徴が一つの立体名となります。
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

早春の自然散歩(せせらぎ公園)

 2月10日、地域自然素材の教材化を進めるために、職場の隣にある「せせらぎ公園」を訪ねました。昼休みを使っての短時間の散歩ですが、暖かさに誘われてか、お母さんと子どもたちの歓声が聞こえてきます。そこへ、カメラ片手の背広姿おじさんの登場ですから、怪訝な視線を感じてしまいました。そんな視線には慣れっこですから、私は何とも気にしませんが、視線を送った側のお母さん方はやや緊張気味に私の行動を覗っています。中には、急いで自分の子どもを自分の近くに呼び寄せるお母さんもいて、これには少々参りました。こんな「安全なおじさん」はいないのにです。
 さて、暦の上ではすでに立春を過ぎていますから「春」なのですが、こう何回も厳しい寒波が続くと、春はまだまだ先に感じてしまいます。ところがどっこい、公園にはいち早く春の到来を感じた生き物たちが、たくさん動き始めていました。啓蟄(二十四節気の一つで、おおよそ3月6日頃)にはまだ間がありますが、動き始めた生き物たちの姿をお届けします。この時期の、暖かい日の公園散歩はお勧めですよ。
 小鳥の鳴き声が聞こえてきます。メジロ、アオジ、ホオジロ、ウグイス。一番多いのはアオジでした。アオジは、愛鷹山麓や箱根山麓の照葉樹林を好みます。ですが、寒い冬季には、標高の低い所まで下りてきます。市街地の公園のブッシュでも普通に見つけることができます。割と数羽の集団でいることが多いので、金属的な強い「チッ」という地鳴きが次々に聞こえ、あっという間に移動していきます。急に近づくと、ブッシュの中でじっとして全く動きませんし鳴きません。まるで忍者のように、雲隠れの術が得意技です。
 桜が何本か植えられていたので、じっくり探すとありました。たった1輪ですが、サクラが咲いていました。花壇の水仙は満開です。梅の花は3分咲き、春はまだまだのようです。
 地面に目を落とすと、タチツボスミレが咲いていました。ずいぶんと気の早いやつです。ホトケノザはいい感じで赤色を放っていました。「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロこれぞ七草」に歌われている「ホトケノザ」ではありません。歌中のホトケノザは、和名「コオニタビラコ」のこと(諸説あります)、赤い花のホトケノザは、有毒植物ですので気をつけてください。当然、七草がゆには入れません。コオニタビラコを刻んで入れます。
 悲しいことに、やはり「せせらぎ公園」でも、飼い犬の糞、捨てたばこ、捨て空き缶が目立ちました。いったい日本の大人たちはどうなっちゃっているんでしょうか。残念です。 
 せせらぎ公園の中心には湧水があります。こんなに寒いのに、光り輝く湧水の底には、水中植物や藻類が緑色に輝いていました。温かい湧水だからでしょうか、下流にはタネツケバナがもう花を咲かせていました。
 栗の木が2本あります。東端の栗の木の下は、昨年の栗のイガでいっぱいでした。薄くて食用にしないで捨て置かれた栗の実も落ちています。「残されて 一人寂しい 春の昼」   文責:学びの森 小泉隆嗣
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

第6回夜のカフェ 参加者募集中です

学びの森講座「夜のカフェ」は、「ちょっと一息、いい話」をコンセプトに、教職員の知的好奇心の探究や、日々の生活や心を豊かにすることに主眼をおいている講座です。

現在「第6回夜のカフェ講座」の参加者を募集しています!

**第6回夜のカフェ講座**
2月20日(月)18:15〜19:30
裾野市役所 地下「多目的ホール」
○家族の話〜子供の成長〜(伊藤賢一先生)
○『ハナミズキ』を口ずさみませんか?(岡山宗稔先生)

講師は、静東教育事務所地域支援課の先生方です。

申込み〆切りは、2月13日(月)までです。

学びの森だより第12号の参加申込書にご記入いただき、学びの森までファックスしてください。(FAX 055−995−4904)

学びの森だより第12号29.2.1
(↑ ここからどうぞ〜♪)

飲み物片手に、楽しいお話に耳を傾けるリラックスした雰囲気で開催しています。気軽な気持ちで参加できます。
お仕事帰りに、市役所へちょっと寄り道して、日頃の忙しさを忘れ、夜のカフェで気分転換しましょう。

今回の講座は今年度の最終回になります。ぜひお見逃しなく!
皆様の申し込みをお待ちしています。

画像1 画像1

真冬の自然散歩(偕楽園)

 1月31日、地域自然素材の教材化を進めるために、偕楽園を訪ねました。冬真っ直中とはいえ、前日からの暖かな陽気に誘われてか、サクラも3輪ほどすでに咲いていました。梅は8分咲きで、見頃を迎えています。ツバキも蕾を膨らめていました。樹木の新芽はまだまだ固く閉ざしたままでしたが、すでに色づき始め、春をじっと待っています。芝生の広場の隅には、可愛らしい花がたくさん咲いています。いろいろな植物のロゼットも、芝生広場や公園斜面のあちこちで葉をいっぱいに広げて地面に張り付きながら陽光を浴びていました。不動の滝の轟音を外して耳を澄ませば、ツグミやジョウビタキなどの冬鳥たちの地鳴きとともに、メジロやヒヨドリといった、ウメやサクラの蜜目当ての野鳥たちのさえずりも聞こえてきました。水辺では、タネツケバナやフキが葉を大きくし始めています。昨秋のクヌギのドングリもたくさん落ちています。コナラの樹皮には、明らかに樹液を流した跡があり、今年の夏にはクワガタやカブトムシがたくさん集まってくることでしょう。斜面に落ちている小枝には、セミの産卵跡も残っていました。すでに孵化したセミの幼虫たちは、きっと今頃、樹木の根からおいしい養分をいただいていることでしょう。湿った枯れ枝には、キクラゲも見つかりました。シュロの樹があったので、葉を一枚拝借して、バッタを作ってみました。いかがでしょうか。生きているバッタに見えたら嬉しい限りです。誰が見つけてくれるのか楽しみです。こんな楽しい偕楽園は、遠足やお遊びにもってこいです。近くの小学校の生活科や、幼稚園や保育園のミニ遠足の場所としては、最高です。
 唯一残念だったのは、捨て置かれた飼い犬の糞でした。あちこちにまとめてたくさん落ちています。せっかくの芝生広場も、子どもたちが元気いっぱい飛び回るには、ちょっと注意が必要です。シートを広げてお弁当という気には、残念ながらなれませんでした。飼い主のマナーの悪さには困ったものです。遊ぶときには、まずはイヌの糞集めから始めましょう。ドッグフードばかり食べている犬の糞は、よく見ると中身が細かく均一です。残飯を与えている犬だと、粒の大きさもまちまちで、硬い固形物も混じっています。これだって、大事な自然観察です。衛生面に注意しながら、楽しく糞片付けをしましょう。ちょっとした工夫さえすれば、何だって「学び」になるのですから。
                 文責:学びの森 小泉隆嗣指導員
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

千福が丘小学校 研究協議会

 1月27日(金)千福が丘小で富岡地区4校の交流研究会を兼ねた研究会が開催されました。勝又宏和先生の4年生社会「地域の特色を生かしたくらし(自然を生かしたくらし)」の授業公開、参観者が2グループに分かれてのグループワーク、嶋野道弘前文教大学教授の講話と充実した内容でした。
 千福が丘小研修の特徴の一つである授業後のグループワークでは、付箋の青に成果、赤に課題、黄に抽出児の様子を書き、それを授業記録の一覧表の該当する場面に貼っていくという作業を始めに行いました。
 嶋野先生は、『授業では、常に自分たちは学び合っている。学びによって自分や自分たちの考えが深まった。友達の考えを聞いて、もっと良いやり方があることに気付いた』ということが見えるようにすることが大事だとおっしゃっておられます。これは、私たちの研修でも言えることです。この日は、勝又宏和先生の授業の事実から学ぶことができました。
 付箋の青(成果)は、授業記録の前半に多く貼られ、後半は赤(課題)の付箋が多くなりました。この事は、子供たちがそれぞれの考えを発表して、友達の考えをしっかりと知ることになった成果と子供たちの考えを先生がつなげたり整理したりすることに対する課題ということをしっかり認識することになりました。
 授業では、子供たちが、自分の選んだテーマ(静岡ならではの特産品や景観)について調べ、それを3人組になって発表したり、調べたことを書いたノートを回し読みしたり、質問したり、それに対しての考えを発表し合ったりしました。それをメンバーを変えて2回行いました。
 グループでの話し合い(嶋野先生は対話と言っておられました)が成功したのは、3人のグループだったからだと言うことです。これが2人でも4人でもなく3人という絶妙なトライアングル(三角形)の関係が良かったということです。
 そして、「静岡県では、どのように自然を生かし、人々が工夫や努力をしているか」と「友達の□□が有名になったわけを聞いてみよう」のどちらをめあてにしたらいいだろうかとの嶋野先生からの問い掛けがあり、授業の終末段階では何を学んだかがわかるようにすること。そして、教師はまとめを考えて授業に臨むことだとのお話もありました
 また、授業終了時に出来上がった板書を基に、先生が子供たちの考えをどのようにつなげて整理するかを参観者や授業者の勝又先生を子供に見立てながら具体的に解説してくださったことは、先ほど参観した授業を鮮明に振り返ることになった貴重な体験でした。
 学びの質を重視した45分の授業改善は、一朝一夕にはできません。みんなの知恵を出し合える校内研修で授業の腕を磨いていくことが一番の近道になるのだと改めて感じた研究会でした。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

学びの森だより 2月号

写真は、生涯学習センター3階から見た今日(2月2日)の富士山です。
この時期としては御殿場方面の雪がかなり少ないように感じます。冬は、雲も少なく一日綺麗に眺められる日が多いですね。

さて、2月の「学びの森だより」「支援員だより」を作成しました。

2月20日に開催予定の「夜のカフェ講座」の案内も掲載されています。

是非、ご一読くださいませ。

学びの森だより第12号29.2.1
支援員だより第10号29.2.1
↑ここからどうぞ〜♪
画像1 画像1

訪問研修「森の道標」富岡中 社会

 1月26日(木)富岡中学校の社会科教諭、森口智裕先生(2年目教諭)の授業を参観させていただきました。題材は1年生歴史的分野『鎌倉幕府の成立』です。
 今回は事前に授業検討の時間を設定しました。そこで感心したことは、森口先生がその一時間ではなく、単元全体の流れの中で本時をどう位置づけて扱うか、という視点を大切にしていることでした。武家社会の中で最も押さえたいことはと問うと、先生は「御恩と奉公の主従関係」と答えました。的確です。
 そこで本時は、「なぜ頼朝は(京都ではなく)鎌倉に幕府を開いたのだろう」(共有の課題)と、「頼朝は武士たちとどのような関係でなりたっていたのだろう」(ジャンプの課題)の2つの問いだけとして、授業内容をシンプル化することで生徒の学び合いの時間を確保しようと構想しました。
 授業は、とても元気な挨拶から始まりました。生徒の反応もよく、学びに向かう姿勢がきちんとできています。(学級の成長を実感します)
 最初に日本大地図を前に掲示し、鎌倉の位置を確認します。そして、共有の課題を提示します。生徒たちは班になり、ホワイトボードに自分の考えをそれぞれ書いて説明をしていきます。各班ともに熱心な話し合いが続いているため、先生は予定より長く時間をとりました。(これが後半、時間不足になってしまいました)
 生徒からは、地形的な面からの優位性や、東国の武士を地盤としていることが出されました。想定した「京都には朝廷勢力があること」「(平氏政権から)都に行くと貴族化の危険があること」は出ませんでしたが、そこに繋がる意見は出されました。
 そこで、先生は「東国の武士を地盤にしている」の意見から繋げて、頼朝と武士(御家人)の関係を問うていきました。
 再び班で話し合い、図でわかりやすく説明していた班を指名して全体に発表させましたが、やや時間不足で消化不良気味となり、残念でした。(次時で整理したと思います)
 森口先生の授業から気づいたことがありました。それは、主従関係を押さえた後、もう一度なぜ鎌倉であったのかを、主従関係と繋げて考えてみることです。(ここをジャンプの課題としてはどうでしょう)
 本領安堵するためには近くにいることが大事です。都など遠くに行ってしまえば、地方の武士は自分の土地をいざという時本当に守ってくれるのか不安です。また、いざというときに馬ですぐ駆けつけられる距離であることも必要です。だから京に幕府を置いた足利政権は信頼されず、武士は地方にいる守護を頼り、守護大名、そして戦国大名の力が増大していったのでしょう。頼朝のすごさは、武士が何を望んでいたか、よく知っていたことです。だからこそ鎌倉を動かなかったのかということに気づくと、2つの問いがつながり、新たな捉え直しができるのかもしれません。また挑戦してみてください。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

第5回夜のカフェ開催♪〜 1

 1月23日(月)に裾野市役所地下多目的ホールにて第5回夜のカフェが開催されました。講師は今回も静東教育事務所地域支援課の先生方です。

 前半は「デジカメとドローンで風景を楽しむ」のテーマで滝口宜男先生からお話を伺いました。デジカメの使い方の例として、以前勤務していた学校の体育館が新しく建て直される時に同じ場所から定点撮影をしてみたそうです。その画像を繋げて編集すると、体育館を壊していく様子からできあがっていく様子を動画の早送りのように見ることができ興味深かったという話をしてくださいました。また、夜が明けていく様子の富士山や、空を雲が流れていく様子を「タイムラプス」という機能を使って撮影した映像を見せてくださり、次々と様子が変化していく映像に参加者は見入っていました。この機能を使い富士山に笠雲がかかっていく動きを撮影したら、理科のちょうどよい教材になるのではないかとのことです。
 滝口先生が最近はまっているという「工場夜景」は川崎や四日市が有名ですが、この近隣では富士市も盛り上がってきているそうです。学校訪問の帰りなどに田子の浦周辺で撮影してきたという発電所や工場の夜景写真をいくつか見せてくださいました。
 続いて、グーグルマップのストリートビューでも使用されている「全天球カメラ」の紹介では、実物の「全天球カメラ」を使ってその場の映像を撮り、すぐに画像を見せてくださいました。上下左右全方位の360度のパノラマ画像の不思議な写真に参加者からは驚きの声が上がりました。学校現場では運動会で円陣を組んだときなどにこのカメラを使うとおもしろいのではないかとのことです。
 最後は、最近よくテレビなどで目にする機会が増えてきた「ドローン」の紹介です。実物をお持ちになってくださいましたが、室内では制御が難しく、残念ながら実際にドローンを飛ばす実演はありませんでした。その代わりに以前にドローンで撮影した映像を見せてくださいました。サファリパーク近くで撮った富士山周辺の映像や、御殿場の市街や山々が徐々に日が暮れていく様子を上空から撮った映像はどれも美しかったです。地上250メートルほどの高さからの空を飛ぶ鳥の眼で見たような通常では見ることのできない美しい風景の世界に、参加者の皆さんは身を乗り出して見入っており、映像が終了した時には自然と拍手が起こりました。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

第5回夜のカフェ開催報告♪〜 2

 続いて後半は、「生き物を育てる part2」と題して田中亮輔先生からお話を伺いました。田中先生は、昨年度の夜のカフェでも一度カブトムシについてのお話をしてくださっています。卵・幼虫・さなぎ・成虫と変態していくカブトムシの生活環や、その実際の飼育方法などを説明し、また方法の一つとして、大きめのプラスチックの衣装コンテナを飼育ケースとして使用する方法を紹介してくださいました。プラスチックの蓋に、はんだごてなどで穴を開けておくと、乾燥しすぎずに湿度の管理がしやすいとのことです。
 そして今回のメインテーマである「カブトムシの幼虫を大きく育てるには?」についてです。カブトムシの成虫を大きくしたいならば、幼虫の時代に大きくしなければなりません。そこで「昆虫マット」「市販の園芸用腐葉土」「自然の腐葉土」を使用し、「餌の種類によって成長が変わるかどうか」を、自由研究のネタ探しをしていたお子さんと一緒に実験したそうです。実験方法は、それぞれの餌を入れた飼育ケースに、孵化後まもなくの同じ大きさの幼虫を5匹ずつ各ケースに入れ、2週間ごとに体重を記録し、餌の種類ごとに平均値を記録する。体重測定時に、ふるいを使って糞を取り除き、餌を補充する、という方法です。
 実験の結果は、
(1)「昆虫マット」・・・序盤から中盤にかけて順調に成長し、24g程度にまで達する。成長が早い。安定した効果がある。
(2)「園芸用腐葉土」・・・中盤で成長が止まってしまい、18g程度。
(3)「自然の腐葉土」・・・成長は緩やかであるが、最終的には昆虫マットと同程度に成長する
という結果になったそうです。お金をかけない自然の腐葉土でも意外にしっかり成長させることができるのですね。
 また、今回の実験で使用しなかった幼虫(体重測定せず、大きめの飼育ケースに入れて比較的放置気味だったその他の幼虫)が、実験で用いた幼虫よりも大きく成長していたことに途中で気づいたそうで、人間と同じ「ストレス」が影響しているのかもしれないというお話は妙に納得感がありました。次は、どれくらいの間隔で餌を替えたら幼虫が大きくなるのかを調べてみたいとのことです。
 最後に、子どもの知的好奇心を引き出すためには、様々なものとの体験的な出会いが大切なので、生き物を飼うということはそういうことに繋がっていくのではないかとお話を纏められました。終了後には、実験に使った3つの飼育ケースを空けて見せてくださり、参加者はその幼虫の大きさを間近で感じることができました。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

第5回夜のカフェ 参加者感想紹介♪〜

 1月23日に開催された「夜のカフェ」に参加した皆さんから感想を寄せていただきました。その中から一部を紹介します。

********************************************
◆デジカメとドローンで撮影は、初めて体験する世界で、ただただ感動でした。とても素敵な風景に癒されました。生き物を育てることは大変ですが、すごく楽しみもあるなと思いながら聴かせていただきました。
◆ドローンの映像は、いろいろな場面で使えると思いました。昆虫のお話は来年の自由研究の時に、子どもたちにアドバイスとしていろいろと聞かせていきたいと思います。
◆わくわくどきどきでとても楽しい時間でした。趣味を持つというのは人生が楽しくなりますね。お話を聞いている間は、自分も少年にもどって楽しかったです。
◆ドローンで撮影された風景をはじめてじっくり見ることができました。富士山周辺はドローンを飛ばしがいがあると感じました。カブトムシに対する愛、ご家族への愛を感じるお話で、心が温かくなりました。
◆昆虫マット、園芸用腐葉土、自然の腐葉土の実験はとても興味深かったです。結果から考察するって楽しいですね。どんどん世界が広がってワクワクしました。
**************************************************

 皆さんの感想を読むと、「夜のカフェ」でほっと一息できた様子が伺えますね。感想を寄せていただいた参加者のみなさん、ありがとうございました。


次回の「夜のカフェ」は2月20日(月)です。
テーマは以下の2本立てです。
◎家族の話〜子どもの成長〜(伊藤賢一先生)
◎「ハナミズキ」を口ずさみませんか?(岡山宗稔先生)

申し込み用紙は、2月上旬発行の学びの森だよりに掲載予定です。

次回が今年度の最終回になります。お見逃しなく!

画像1 画像1

訪問研修「森の道標」南小

 1月24日(火)南小 山本直道先生の授業を参観させていただきました。山本先生は新採2年目ということで、今回は、4回目の訪問(森の道標)でした。3回目の訪問は2回目の授業をビデオに撮り、授業を映像と逐語記録で分析を中心に8月に研修しました。そして、最終回の今回は、道徳でした。主題名「やろうと決めたことは最後まで」(勤勉・努力)資料名「ふけるようになったリコーダー」<心ゆたかに>でした。
 気持ちのよい、明るい挨拶で始まりました。まず、自分が立てた目標を途中で投げ出してしまった経験を思い出して発表しました。お風呂の準備や新聞を取ってくることなど毎日やると決めた事が出来なかったり、母親に、「自分でやるからいい」などと言われて止めてしまったりとか。
 次に、先生の「ふけるようになったリコーダー」の範読がありました。子どもたちは、先生の落ち着いた声の範読に全員が集中していました。
 そして、「たかしくんに注意され、泣いてしまった私は、どんなことを考えたのでしょう。」「何回やっても上手にふけない私は、どんな風に考えたのでしょう。」との問いに、素直に思ったことを発表したり、吹き出しに書いたりしました。子どもたちは、友達の発表に、真剣に向き合い、しっかり聞けていました。だから、発表もできたのだろうと思います。そして、何より感心したことは、主人公の絵の吹き出しに、うまくふけない私の気持ちを書く場面でした。どの子もくっくっと脇目もふらずに主人公や自分に向き合って書いたのです。それも吹き出しいっぱいに。どうして、こんなに書けるのだろうか。それは、子どもたちに聞く力が育っているからだろうと思いました。

 次の日、須山小学校で小中連携した校内研修会に参加しました。横浜国立大学教育人間科学部名誉教授の高木展郎先生を講師に迎えての研修会でした。先生のお話の中で、「聞く」は、教科等を超えた学習基盤となる資質・能力の一つで、これは、指導しないと身につかない力であるというお話がありました。
 お話を伺いながら、前日の南小の3年生の姿が浮かんできました。この1年間の山本先生の学級作りの成果をみる思いでした。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

第3回裾野市研修主任研修会

 1月17日(火):第3回裾野市研修主任研修会が、裾野市生涯学習センターにて開催され、市内の各学校から研修主任の先生方が参加しました。

 前半の全体会では、裾野市教育委員会学校教育課の伊丹指導主事から、来年度に向けた授業改善の視点等についてお話がありました。

 続いて、「今求められる道徳教育とは」のテーマで、裾野市立東中学校の勝又正美教諭から研修会報告がありました。勝又教諭は3日間の日程で、「平成28年度道徳教育指導者養成研修(ブロック別指導者研修)東海・北陸ブロック(主催:独立行政法人 教員研修センター)」に参加したとのことです。その研修会の資料の中からポイントを絞り、「考え議論する道徳」の内容や研修の進め方について分かりやすく説明をしてくださいました。

 後半のグループ別分散会では、学区ごとの研修に関わる小中連携がテーマです。学びの森の小澤指導員から、研修における小中連携についての話があり、その後に、各グループの代表者から、自分たちの学区における小中連携の取り組みの様子についてそれぞれ発表がありました。発表後は、学区ごと来年度に向けての話し合いや情報交換を行いました。どのグループも熱心な話し合いが行われ、終了時間になっても話が尽きませんでした。

(↓道徳教育指導者養成研修の資料は、ここから閲覧できます)
道徳資料1 道徳資料2 道徳資料3 道徳資料4
道徳資料5 道徳資料6 道徳資料7 道徳資料8
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
行事予定
4/6 入学式、1学期始業式(小・中)

学びの森だより

学びの森支援員だより

指導案など

裾野市教育委員会 学びの森
〒410-1102
住所:静岡県裾野市深良435
TEL:055-995-4903