最新更新日:2024/04/22
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第4回「夜のカフェ」開催報告 1

 12月12日(月)に裾野市役所にて、第4回夜のカフェ講座が開催され、市内各学校の先生方や、市役所職員、地域の方など、約20名の参加がありました。今回も講師は、静東教育事務所地域課の先生方です。

 前半は、村松敦視先生から「山登りしましょう!〜気軽に 日帰り 山歩き〜」のテーマでお話を伺いました。
 最初に、長田弘さんの詩集『深呼吸の必要』の中から「あのときかもしれない」という詩の一節が紹介されました。大人になると、ただ場所から場所へ移動するためだけに歩くことが多くなりますが、「歩くことの楽しさをもう一度取り戻してみませんか」と参加者に呼びかけました。山歩きの良さとして、「日常では味わえない自然を感じること」「生きていることと、ちっぽけな自分に気がつくこと」「達成感と、心地よい疲労感」の3点を挙げられました。富士山や八ヶ岳ほどの登山でなくても、裾野や沼津、富士市周辺なら、越前岳、沼津アルプス、愛鷹山などは初心者でも登りやすいのではとお勧めしてくださいました。また、山歩きをしたときの写真をたくさん見せていただきました。愛鷹山や位牌岳などから見た富士山の眺めや、様々な山頂からの景色、綺麗な花が咲いている植物などです。どれも美しい写真が多く、それらを見ているだけで癒される気持ちになりました。
 続いて、山(登山)に関するクイズが出題されました。「日本で一番低い山の標高は何m?」「都道府県別で、各県の最高峰が一番低いのは何県?」「山の日は、何月何日?」「標高が100m高くなると、気温はおよそ何度低くなるか?」「スパイが山に登りながらしていることは?(なぞなぞです。笑)」「『山笑う』は春の季語、『山滴る』は夏の季語、『山装う』は秋の季語、では、冬の季語は?」などが出題された問題の一部です。参加者の方々は皆、楽しみながらクイズに挑戦していました。
 山登りの基本として、「天気の安定した日」「準備を怠らない」「無理をしない」の3つについてお話してくださいました。登山の装備は防災にも役立つので、登山に行かなくても防災グッズとして考え、徐々に揃えていくとよいとのことです。普段から階段の上り下りは歩いたり、スクワットをしたりするなど日頃からトレーニングをすることの大切さや、最初は低い山から始めること、天候や体調が悪い場合は下山をためらわないこと、また、上手な歩き方の方法や休憩の取り方についても教えてくださいました。最後は『日本百名山』の著者である深田久弥の「百の頂に、百の喜びあり」の言葉と、山登りについての書籍や、映像化されたドラマや映画について紹介をしてお話を締めくくられました。

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第4回夜のカフェ 開催報告 2

 続いて後半は、「ようこそ♪夜Café『ビジュツカン』」のテーマで、佐藤弘明先生からお話を伺いました。佐藤先生は昨年度の「夜のカフェ」でも講師をしてくださり、「まちカフェの楽しみ方」についてのお話で、手軽にできるラテアートや紙コップに絵をデザインするカップアートの体験をさせていただきました。
 今回は、「オモシロ鑑賞会」と題し、クイズ形式で美術の素晴らしさについてお話してくださいました。名画を楽しむには、アートの魅力を身体全体で感じること、感性を呼び起こすことなどが大切とのことです。参加者はテーブルごとにチームを作り、佐藤先生の出題するクイズに挑戦しました。
 最初の問題は、ゴッホの名画「星月夜」を9分割にした用紙が各テーブルに配られ、それを制限時間内にパズルのピースを正しい配置に並べ直すものでした。その後の問題は、ある名画や彫刻などがひとつずつ順番に画面に映し出され、作者名と、作品名を解答用紙に記入していく方法です。出題された作品は、ピカソの『ゲルニカ』、モネの『日の出』、サルバドール・ダリの『記憶の固執』、東山魁夷の『山雲』、彫刻のヘンリー・ムーア『家族』、ガウディの『サグラダ・ファミリア』です。実際に挑戦してみた印象としては、作品は見た記憶があり、作者名はわかるのですが、作品名までは正確には答えられないものが多かったです。佐藤先生は、それぞれの作品について簡単な説明もしてくださいました。
 続いてのお話は、様々なものに使用されている「ロゴ」についてのお話でした。その中の一部を紹介します。スポーツメーカーのナイキ(NIKE)のロゴのデザインは、ギリシャ神話に出てくる勝利の女神「ニケ」に由来し「サモトラケのニケ」の彫像の翼をモチーフにして、企業名は「ニケ」を英語読みしてナイキと名付けたとのこと。また、キリンビールでおなじみの麒麟の絵の中には、隠し文字的に「キ」「リ」「ン」とカタカナで明記されているそうです。飴の「チュッパチャプス」の包み紙のロゴは、「ひな菊」をデザインしたものだそうですが、これはサルバドール・ダリが描いたひな菊のデザイン画が原型になっているとのことです。このように改めてお話を聞いてみると、世にたくさん出回っていて誰もが目にしたことのある「ロゴ」ですが、知っていそうで知らないことが意外に多いものです。どれにも様々な由来があり、たくさんの思いが込められて作られているのですね。
 テーブルごとにチームを組みクイズに挑戦した参加者の皆さんは、笑顔でコミュニケーションしながら取り組んでいました。楽しみながら、知的好奇心を満たす時間を過ごすことができた12月の夜のカフェでした。

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第4回夜のカフェ 参加者感想紹介♪〜

 12月12日の夜のカフェの参加者の皆さんから感想をいただきましたので、その中から一部を紹介いたします。

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◆今回も心の底から楽しむことができました。楽しみながら教養が高まる本講座は本当に大好きです。
◆今晩も楽しい時間を過ごすことができました。山を歩くことや美術作品を楽しむことなど、ちょっと自分から求めて生活に潤いをもたらすことの大切さを改めて思い出させてもらったような気持ちになりました。
◆「山」がテーマでしたので初参加しました。日常生活の中で、ほっとひと息できる楽しい時で、時間・仕事を忘れて過ごすことができました。次回のテーマも楽しみです。
◆ゆったりとした時間の中で、「あぁ、山歩きにいってみたいなあ、美術館でのんびり過ごすのもいいなあ」と忘れていた何かを思い出して楽しいひとときでした。
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 日頃、忙しい毎日をお過ごしの参加者の皆さんも、夜のカフェでのんびりゆったりとリフレッシュできたようです。
 感想をお寄せいただいた皆さん、ありがとうございました。

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訪問研修「森の道標」裾野西中 国語

 12月12日(月)西中の堤佐保先生の授業を参観させていただきました。堤先生は新採2年目ということで、今年度4回目の訪問(森の道標)です。1回目は随想、2回目はプレゼンテーション、前回は小説、そして最終回の今回は古文の平家物語「敦盛の最期」を題材として選ばれました。
 堤先生は毎回学習指導案を筋道立てて丁寧に書かれます。熱心に教材研究を重ねていることが伝わってきます。今回も単元(7時間配当)の最後に朗読会(「琵琶法師になろう」)を設定し、それを最初の授業で生徒に提示することで単元全体の学習計画を共有しています。このことは、生徒も今やっていることがどこにつながっていくのかを理解して学習に向かうことになり、意欲化につながります。
 また、板書も構成的に見やすく工夫され、授業の流れがよくわかります。生徒が後でノートを見た時、そのときの授業の様子と共に学習内容が整理できることは大切なことです。
 本時は、武功をおさめたいと願っていた直実が、最後は「発心の思ひは進みけれ」と語られていることに注目し、なぜ直実の思いが変化したのかを考えるというものでした。
 堤先生は、古文から根拠を確認しながら、語り方に着目して直実と敦盛の人物像を対比して捉えさせ、そこから今日の学習課題「なぜ直実の『発心の思い』は強くなったのだろう」を班で考えようと投げかけました。
 生徒にとって古文は、語句や語彙を理解し、内容を的確に把握することがかなりのハードルとなりがちです。先生は事前に班で分担して現代語訳をする活動を取り入れましたが、内容の把握には個人差があり、課題について深め合うことはなかなか難しそうでした。
 そこで先生はI君の「本当は殺したくなかったけど、味方の兵が来たから殺さなければならない」という意見を採り上げて、殺したくなかった理由を明らかにしながら、「対句」や「係り結び」を押さえ、次時に続けて本時の課題を深めていくことにしました。
 事後の懇談では、堤先生から、他の学級ではA’に想定した「自分たち武士にはない敦盛の優雅な心に触れたこと」が最初に生徒から出て、学習課題を解決した後に文法的な押さえを行ったというお話を伺いました。同じところでも学級によって、一人の子の発言によって展開が大きく変わることがよくあります。生徒の思い(発言)がつながっていくように、教師が柔軟に対応していく力が求められます。その力は、事前の多様なシミュレーションと本時の中で謙虚に生徒の発言に耳を傾けること、そして事後に教師自身の振り返りをきちんと行うことによって身についていくのだと思います。
 「振り返りのできる人が成長できる人」〜そんな教師になってくれることを信じて学校を後にしました。 

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訪問研修「森の道標」裾野西中

 12月8日、訪問研修「森の道標」で、西中へ伺いました。中学1年生の理科「光の性質」の授業です。授業者は、新採2年目の1年生の学級担任ですが、授業クラスは、自分のクラスではない別のクラスでした。
 授業前の理科室は、穏やかに談笑する生徒たちのよい雰囲気で溢れていました。授業者もその中に加わって、より一層微笑ましいフレンドリーな雰囲気が醸成されていました。授業の前から授業者と生徒たちの笑顔があり、授業中はもちろん、授業後もずっと笑顔を絶やさない授業者のすてきな人間性を感じ取ることができました。自分の経験上、いたずら好きやお調子者の男子生徒がいるはずですが、誰もが一線を踏み外さないという、授業者に対して好感を持っていることがわかりました。
 こういう学習集団の雰囲気は、日常の声かけだけでは無理で、授業者の持っている人間性が、やさしさや微笑ましさという形になって、自然に表出しているんだなあと感じました。
 授業中の生徒たちの様子からも、参観者が複数いてビデオカメラも回っていたので、緊張しつつも授業者のために今日の授業は頑張ろうという姿勢が感じられました。全体的に、とても落ち着いた授業風景だったと思います。愚かにも、つい、新採2年目の頃の自分と比較してしまい、恥ずかしさを覚えてしまいました。授業者も、心の内の多くが、緊張感と不安感で支配されていたことだと思いますが、とても新採2年目の教諭とは思えない落ち着いた授業をなさっているなと感じ、驚かされました。
 授業中は、既習事項の定着が不十分だったり、生徒たちが陥りやすい初歩的な勘違いをして授業が空回りしたり、多様な見方や考えが多発したりと、本時の目標にどこまで迫ることができるかどころではなく、ここからどう授業をまとめていくのかという、こちらの不安をよそに、いくつかの手だてによって「全反射」を導き出した、授業者の堂々たる授業ぶりにも驚かされ、この先生の力量はすごいぞと感心させられました。
 授業力は、授業者の前向きな多くの教材研究と実践と経験のみでしか培うことはできません。そう考えると、先生の今後がとても期待できて楽しみです。
 本時は、実験台に置いた十円玉の上に、水の入ったガラスコップを置くと、目の位置によって十円玉が消えたり(見えなくなったり)、反対側のガラスコップの壁面に十円玉の像が映ったりする事象を教材化した授業でした。あえて教科書にない実験観察を扱ったということは、授業者の「自然事象はおもしろい」ということを伝えたいという思いや、授業に対する真摯な姿勢が感じられます。
 授業案を最初に見たときの所感は、授業案に想定してある生徒の発見や事象のとらえ方がかなり限定されているので(実際のこの事象は難しく、生徒の多様なとらえが想定されるものと考えました)、本時の課題を1つに絞ることができるか(少なくとも2つ程度が1時間の授業の限界だと思います)、無理矢理1つに絞っても、同じ課題を生徒全員が共有できるか、想定外の課題にどう対処するのか等々、下手をすれば考え散らかしてお終いになるのではないかという心配でした。
 ところが、実際は、連続した手だてによって1つの課題が共有され、生徒が全反射にたどり着きました。中には、「何だ、反射だけかよ」などといった、物足りなさの発言もありましたが(この発言をしたA君は光の屈折に対して授業前から持っていた関心の高さがなせる技です)、「反対側のガラスコップの壁面に十円玉の像が映ったりする」理由については、しっくりと納得がいったものと思われます。しかし、この教材の真のおもしろさは、「目の位置によって見えるものが異なる複雑なことを、光の道筋(全反射と屈折)で説明できてしまう」所にあると私には思えてなりません。中学1年生には高度な内容と考えがちですが、やり方によっては(14時間の授業計画を工夫する)、生徒たちが大きな満足感を抱くことのできる教材であると考えます。新採2年目の先生がチャレンジするには、少し荷が重すぎる気もしますが、このチャレンジ精神と自然事象の楽しさを何とか生徒たちに実感してもらいたいという先生の授業者としての姿勢が、生徒たちに自然科学の興味をそそらせるものになっていたと確信できました。

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学びの森だより 12月号

12月に入り、夕方、暗くなるのが早くなりました。

裾野市内の小中学校は、今年度から3学期制になったので、この時期、各学校の先生方は学期末事務処理でお忙しい時期かと思います。くれぐれも体調にはお気をつけくださいね。

さて、「学びの森だより」及び「支援員だより」の12月号を作成しました。

是非、ご一読くださいませ♪

学びの森だより第10号28.12.6
支援員だより第8号28.12.6
(↑ここから閲覧できます)
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第3回夜のカフェ 参加者感想の紹介

 11月28日に開催された「第3回夜のカフェ」の参加者の皆様から、感想を寄せていただきました。その中の一部を紹介いたします。

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☆お二人の先生方が、自分と向き合う時間を大切にし、そして楽しんでいることを大変うらやましく思うと同時に、自分の生活も見つめ直してみようと思いました。
☆今日来て思ったことは、「心の充実」が大切だなということです。お二人とも自分と向き合う中でリフレッシュをし、仕事とプライベートを両立させていました。
☆私もマラソンではないが、今、夢中になっているスポーツがあり、自分と向き合うことが自分の成長につながるのではないかと思いました。
☆ゆるやかな雰囲気で、先輩方のお話から身近な気付きが得られるような楽しい時間でした。
☆学校からちょっと場所を変えての1時間が、こんなに気分が変わるものなんだなと感じます。夜カフェはcoffeeとお菓子をいただきながら気軽に参加できるプチセミナーのような時間です。
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寄せていただいた感想を読むと、「自分と向き合う時間」を大切にしたいと感じていらっしゃる方が多かったです。夜のカフェを皆さんのリラックスできる場にしていただければと思います。

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第3回「夜のカフェ」開催しました 1

 11月28日(月)に第3回夜のカフェ講座が裾野市役所にて開催され、市内の各学校の先生方や地域の方など、約20名の参加がありました。
 講師は、静東教育事務所地域支援課の先生方です。

 前半は、江本光徳先生から「はじめてのフルマラソン」のテーマでお話を伺いました。江本先生は、地域支援課に籍を置きながら県の派遣指導主事として河津町教育委員会にお勤めになっておられるそうで、河津町の紹介も織り交ぜながらお話をしてくださいました。
 走り始めたのは昨年の5月からで「決して、無理をしない」と決めて始めたそうです。どんな「コース」を走るのかも大切で、「今日はここまで行ってみよう」「今日は行ったことのない道を行ってみよう」と気ままに走り、車で通り過ぎるだけでは気づかない景色を見たりするのも楽しみのひとつになっているそうです。マラソンをしながら撮影した綺麗な景色の写真をいくつか見せてくださいました。
 また、走った距離、時間、キロ何分だったか、いつ、どんなルートだったかなどを計測・表示できるジョギング用の携帯アプリを利用し、体脂肪計で体重管理をしながらある程度の期間走り続けていたら、健康診断でも褒められるほどに体形も変化してきて、心も充実してきたそうです。そして、フルマラソンを走ったことのある教育事務所の先輩に勧められたのをきっかけに、やってみたい気持ちを家族に話したところ、ご家族の方がフルマラソンの大会に申し込んでしまい、ついに参加することになったそうです。
 ところが、昨年度までは夜遅くに帰宅してからでも走る時間を確保していたのに、今年度に入り職場が変わった4月頃から、なぜか走る意欲が低下し、フルマラソンを走りきるための練習が十分にできないまま本番を迎えてしまったそうです。そして本番では、20キロくらいまでは順調に走れたのですが、練習不足のせいか途中からか脚や腰が痛くなりペースが落ちてしまい、最終的には5時間18分で何とか完走することができたそうです。
 なぜ、走る意欲が低下したのかを自分なりに分析してみると、今年の通勤時間と、いつもジョギングしていた時間が同じくらいの時間で、これらの時間は様々なことを考える「自分と向き合う時間」だったので、通勤時間が長くなり、自分と向き合う時間が十分にとれていたため、それ以上に走る気持ちにならなかったのではないかと振り返られました。

 また「振り返りが上手な人は成長する」という言葉を紹介してくださいました。人は日々、環境が変わったり周りから刺激を受けたりして少しずつ変化しているので、同じ出来事ひとつを振り返っても、振り返る時期によって違うように感じるため、その都度その都度に振り返ることが大切とのことでした。最後に、マラソンを勧めるというよりも「自分と向き合う時間をもつこと」を参加者にお勧めしてお話を締めくくられました。


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第3回「夜のカフェ」開催しました 2

 続いて、後半は「釣りバカもの日誌」と題して、土屋有一先生からお話を伺いました。
 伊豆の松崎町出身の土屋先生は、釣りを趣味にしていらっしゃいます。伊豆の海や島が写ったきれいな景色の写真をいくつか紹介しながらお話に入られました。土屋先生は、ご自身所有の船を持っていて、南伊豆や西伊豆などいろいろな場所へ釣りに行くそうです。
 今年の第1回夜のカフェの講師をしてくださった教育事務所地域支援課の秋山総括管理主事も一緒に釣りに出かけたこともあり、秋山先生は36センチの魚を釣り上げたそうです。また、同じく地域支援課の佐藤弘明指導主事も先日一緒に行ったとのことです。お二人の釣りをしている時の写真を見せていただきましたが、釣り上げた魚を手にしている写真は、お二人とも満面の笑顔です(笑)。釣り人は、釣れると口数が多くなりますが、釣れないと静かになるそうです。
 また、ある同じ日に「マダイ」と「メジナ」が釣れたそうです。土屋先生は「どちらが美味しいと思いますか」と参加者に問いかけました。通常で考えるとマダイではと感じますが、土屋先生がおっしゃるには、圧倒的にメジナの方が美味しいとのこと。それから、1.9キログラムもあるブダイの写真も見せてくださいました。
 
 それから、教職員向けということで「釣りや魚に関する格言・ことわざ」もたくさん紹介してくださいました。「エビで鯛を釣る」「逃がした魚は大きい」「とどのつまり」「魚は殿様に、餅は乞食に焼かせろ」等々・・・釣りや魚に関することわざは、かなりたくさんありますね。「釣りの話をするときは両手をしばっておけ」「釣りをしている夫の姿を見たことのない女房は、自分がどれほど辛抱強い男と結婚したか気がつかない」「釣りは男が寂しさなしに孤独でいることができる地上に残された僅かな場所のひとつだ」などです。ユーモアのあるものから、なるほどと思うものまで、様々な格言や名言がありますね。他にも、教育にも使える言葉として「機会はどの場所にもある。釣り針を垂れて常に用意せよ。釣れまいと思うところに常に魚あり」「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」等を紹介してくださいました。
 最後にまとめとして釣りの良さについて次の3つの点をお話なさいました。一つ目は、釣るという作業だけでなく帰りにおみやげがあること。二つ目は、考えながら釣りをしていること。よく釣りをする時は何も考えないのではないかと思われがちですが、実際はそうではなく、潮がどう流れていて、どの場所にどのくらいの長さの仕掛けをするとよいのか、常に三次元の立体的な推理をしながら釣りをしているとのことです。三つ目として、人とのつながりが出来ること。釣りを通して、たくさんの人との交流ができたそうです。また、学校で気になることがある子どもに対して釣りに一緒に行こうと誘ってみると、学校とは離れた場所になるので子どもにとってもプレッシャーなく接することができるそうです。こう改めて聞いてみるといいことがたくさんありますね。
 土屋先生の人柄を感じさせる、ゆっくりとした落ち着きのある口調のお話を聞きながら、参加者の皆さんは日頃のお仕事を離れ、「ほっと一息」リラックスできた夜のカフェでした。

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行事予定
4/6 入学式、1学期始業式(小・中)

学びの森だより

学びの森支援員だより

指導案など

裾野市教育委員会 学びの森
〒410-1102
住所:静岡県裾野市深良435
TEL:055-995-4903