最新更新日:2024/05/13
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森の道標 授業紹介(西中・2年理科)気象通報から天気図を描く

 平成30年2月13日 裾野西中学校 2A理科 玉置絵梨 教諭 
                      H30.2.15 小泉隆嗣

 「NHK第2放送の気象通報から天気図を作り上げて、その天気図を基に授業を構成する」という、玉置先生にとっては初の試みでした。今では気象通報から天気図を作成するなんて「古典的」と笑われそうですが、冬山登山者の間では常識です。スマホも便利ですがバッテリーが厳冬期には機能しません。冬山での情報源はやはり「ラジオの気象通報」なのです。
 事前にこの教材を紹介したその時から、玉置先生の「一人教材研究」が始まったようです。初挑戦ですから「準備万端」で臨まないと、といった緊張感もあったと思います。自分で実際に試して「これは生徒たちにとっては難しいから時間がかかる」と感じた玉置先生は、本時の前に「気象通報のデータを記録する作業」を組み込んでいました。
 参観前に扱った天気図を見てびっくり、この時期では一番難しい天気図なのです。これが、冬型の天気図だったら簡単に等圧線が引けるのにと、玉置先生が試した日の天気を恨みました。それでも、生徒たちは「天気図を描く」なんて想定外だったらしく、誰の天気図にも所狭しと気象データと漁業気象データが書き込まれていました。
 本時の目標は、一言で言うなら「低気圧や高気圧と天気の関係に気づく」ことです。低気圧の所では「雨」や「雪」など天気が悪い、高気圧の所では「晴れ」「快晴」「曇り」など天気が良いと言うことに、自分の作った天気図から気づくかどうかが勝負の鍵でした。衛星写真を使った試みも功を奏し、生徒たちはいとも簡単に「低気圧→天気が悪い、高気圧→天気が良い」ことに気がつきました。これで勝負ありです。あとは先生と生徒たちの軽やかなやり取りを続けながら、ここぞとばかりに玉置先生の気象用語の解説や説明が入ってきます。何より一番すごいのは、多様な生徒たちからの発言に惑わされることなく「全くぶれず」に、科学的な追及を行っていた彼女の授業力です。生徒たちはもう玉置先生の手の上で転がされている状態です。ですが、誰一人として不満顔の生徒はいません。こんな信頼関係の中で授業が出来るなんて素敵なことです。生徒たちの活動(天気図の中に等圧線を引く)が中心の一見静かな落ち着いた授業でしたが、生徒たち一人一人の頭の中では猛烈な思考が働いていることが、その作業への熱心さから見て取れました。玉置先生の教育論文が、裾野市の優秀賞に輝くというおまけまでついて、自分が玉置先生と同じ歳だった頃の授業が恥ずかしくなりました。科学で筋を通した、とても落ち着いた授業風景は、私の忘れられない思い出の1つになりました。
文責:学びの森 指導員 小泉隆嗣
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第4回夜のカフェ 参加者募集中です!

2月に入り、今週末からいよいよ冬季オリンピックが始まりますね。
一つのことに懸命に取り組む姿を見ていると、どの国の選手であっても応援したい気持ちになります。

さて、学びの森だより2月号にも掲載しておりますが、
現在、「第4回夜のカフェ講座」の参加者を募集しています!

連日、寒い日が続いていますが、お仕事帰りに少し寄り道して、心が温まる「ちょっと一息、いい話」を聞きながら、素敵な時間を過ごしませんか?

*** 第4回夜のカフェ講座 ***

(日時)2月19日(月)18:15〜19:30

(場所)裾野市役所 地下「多目的ホール」

(内容)◆ぼく(と)ドラえもん(伊藤賢一先生)
    ◆縄文クッキーからおべんとうやさんへ(羽田稔彦先生)
 
1つのテーマが30分程度の2本立てです。


学びの森だより第12号に掲載の参加申込書に記入して、学びの森までファックスしてください。ファックス(055−995−4904)

申し込み締め切りは、2月13日(火)までです。

今回の講座は、今年度の最終回です。お見逃しなく!

皆様のご参加をお待ちしています。

学びの森だより第12号30.2.1
↑参加申込書は、ここからどうぞ〜☆

第3回夜のカフェ 開催報告 その1

 2月1日(月)に、裾野市役所にて、第3回夜のカフェ講座が開催されました。

 当初1月22日に開催予定でしたが、当日の雪による悪天候のため急遽延期し、10日後の2月1日に再設定されました。当初の申込み人数を上回る多くの教職員の方が参加してくださいました。

 今回の講座は、佐藤弘明先生による「あなたもアーティスト♪」と、滝口宜男先生による「デジカメ&ドローン PART2」の二本立てですが、1.ART、2.ICT、3.ART の3部構成で進められました。

 Artを楽しむためには、「頭で考えずに、感じてほしい」そして「今を楽しんでほしい」と佐藤先生は最初にお話になりました。
 「Masking Artにチャレンジ」と題して、紙コップに、マスキングテープを貼り付けていく「紙コップアート」に全員で挑戦しました。まず作品のテーマを決めて各自それぞれ取りかかります。最初からテーマが決まらなくても、作りながら決めていけばよいとのことで気軽に取り組めました。
 長テーブルの上に、色とりどりのマスキングテープがたくさん用意されています。参加者は、テーブルを囲んで、各自、手にした紙コップにマスキングテープを思い思いに貼り付けていきました。マスキングテープは、一度貼っても剥がして貼り直せることと、手で千切ることによる優しい風合いが特徴的です。作業時間は15分ほどでしたが、皆さん、集中して作業していました。
 作品が完成したら、佐藤先生に作品のテーマを伝えて、デジカメで写真をとってもらいました。そのカップに各自、温かい飲み物を淹れて席に着きました。自分で作成した世界に一つしかないカップで飲むコーヒーは感慨深いものがあり、ちょっとうれしい気分になりました。                                   
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第3回夜のカフェ 開催報告 その2

 続いて、第2部は、「デジカメ&ドローン Part2」と題して、滝口宜男先生のお話です。滝口先生は、昨年度の夜のカフェでもデジカメとドローンについてお話をしてくださっています。
 最初に、真面目なお話をということで、最近ニュースでよく耳にする「EVシフト」についてお話になりました。ガソリン車は使用する部品の数が1〜3万点と非常に多いのですが、EV車の場合は、30〜40点の部品でとてもシンプルな作りになっているそうです。世界の中でも大きな市場である中国を筆頭に、世界各国で近い将来、ガソリン車から電気自動車へ変化していくのでしょう。
 続いて、滝口先生が1年かけて撮り貯めたという、たくさんの画像や動画を見せていただきました。足柄峠へバイクで出かけたときに「全天球カメラ」で撮影した映像は、360度すべての方位を見ることができるので、まるで自分が実際にバイクに乗っているかのような臨場感を味わうことができました。
 ドローンで撮影した風景動画は、松崎町の満開の桜や、伊豆スカイラインからの風景、御殿場の鮎沢川の映像が紹介されました。鮎沢川の水面近くの映像からドローンが徐々に上昇し御殿場の風景と富士山が見える映像では、参加者の皆さんは美しい風景に引き込まれて見入っていました。
 今回、滝口先生が新しく購入したという「OSUMO」というカメラについて説明がありました。通常、ビデオカメラを手で持ちながら撮影すると手ブレしてしまうものですが、この「OSUMO」には3軸ジンバルという機能が使われており、強力な手振れ補正がかかるため、手持ちで撮影しても常に滑らかな映像が撮影できる優れものです。下田の白浜海岸の波打ち際や東伊豆細野高原のススキの映像など、とてもカメラを持って歩きながら撮影したとは思えない手ブレの少ない映像を見せていただきました。プロのカメラマンが撮影したような何分かの映像が終了すると、参加者から自然と大きな拍手が起こりました。
 ドローンや全天球カメラなど次々に新しい機能の機材が登場し、それらを使った映像を見ると、今まで見たことのなかったものを見ることができます。しかし、そのような新しい機材を使って見られるものばかりではなく、我々教員は、子どもの実際に目に見えるあらわれや、その裏側にあるものなどを大事にしていきたい、と最後に滝口先生はお話を結ばれました。
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第3回夜のカフェ 開催報告 その3

 第3部は、第1部で参加者が挑戦した紙コップアートを使用しての「テーマ当て大会」です。滝口先生が「デジカメ&ドローン」のお話をしている第2部の最中に、佐藤先生はパソコンでその準備作業をなさっていました。テーマ当て大会は、テーマがAとBの2種類記載されている紙コップ作品の写真を見て、そのテーマを二択で当てていくものです。みなさんの作品を一部写真で紹介しますのでご覧ください。
 どの作品も自由な発想で作られていて、それぞれ個性があり興味深かったです。付けられた作品のテーマをいくつか紹介すると、「ベネチアの海」「春のすそのん」「交わり」「乙女心」「旅立ち」「海と溶け合う太陽」「僕の人生」「森のカフェ」「あすなろ」・・・など、どれもこれもすてきなものばかりです。皆さんのセンスの良さを感じますね。
 全部で25作品が紹介されました。20問以上正解した方が約10名もいらっしゃいました。一番多く正解した3名の中から代表の方1名に豪華商品が渡され、会場は温かい拍手に包まれました。

 自分の時間をどう使うかは人それぞれですが、身近な場所やちょっとした物で、いつもと少し視点を変えてみると世界が広がりますね。何かに取り組んでみることは楽しいものだということを、お二人の先生方から学ぶことができた夜のカフェでした。
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第3回夜カフェ 参加者感想紹介〜☆

夜のカフェに参加した皆様に記入していただいた感想を一部紹介いたします。

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◆お二人の講師の先生方が、とても楽しそうに話していらっしゃる姿が印象的で、聞いている側も楽しませていただきました。いくつになっても好きなことを続けていて楽しめるって素敵だなと思いました。
◆いろいろなカメラでの映像を見て、自分も一歩外に出て、すてきな景色をさがしに行きたいなと思いました。楽し時間をありがとうございました。
◆普段見ているものを、いろいろな角度から見ること、新しい目線を楽しんでみることが、とても大事だと思いました。
◆図工美術が苦手なので最初はどきどきしましたが、自分でカップを作っていくうちに徐々に楽しさも感じられて、普段とちょっと違った時間を味わえました。また、ドローンの風景、映像もすてきで、日常の切り取り方の違いで、ちょっと違った味わい方ができるんだなと思いました。
◆テーマ当て大会では、皆さんのいろいろなイメージで作ったものを見ること以上に、佐藤先生のユーモアあふれる選択肢(別解)がとても楽しかったです。そのような柔らかい頭がほしいなあと思いました。
◆初めての夜カフェ参加でした。昼間の職場での時間の流れとは全く異なり、ゆったりとした時間を過ごすことができました!マッサージに行ったような気分です。ありがとうございました。
◆好奇心を刺激される時間です。すばらしい講師の先生方の魅力がぎゅっと詰まったお話を聞けてリフレッシュできる夜カフェの大ファンです。また参加します!

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今回の夜カフェは体験する作業があり、楽しく参加できた方が多かったようです。
参加した皆様、ありがとうございました。

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学びの森だより 2月号

富士山の雪が深くなってきていますね。
この冬は、例年に比べて気温の低い日が多いと聞きます。
裾野市内の学校でも、インフルエンザの流行は続いているようです。
みなさま、体調管理にはお気をつけください。

さて、学びの森だよりの2月号を作成しました。

是非、ご一読くださいませ♪

学びの森だより第12号30.2.1
支援員だより第10号30.2.1
↑ここからどうぞ〜☆


※2月19日に開催の第4回夜のカフェの参加者を受付します。
申し込みは、学びの森だより第12号をご覧ください。
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「森の道標」授業紹介(東小・5年道徳)

1月19日(金)第3校時 東小学校5年2組で加藤宰教諭の道徳の授業を参観しました。

主題名 <正直・誠実> 資料名「手品師」出典 心ゆたかに
本時の目標  
 子どもとの大切な約束を守ると自分の夢へのチャンスが無くなってしまうという状況の中で、もがき苦しんでいる手品師のこれからの言動について話し合う活動を通して、自分の良心に従い誠実に生きていく態度を育てる。

 導入で、今日の価値に迫るために、「今までのことを思い返して2つの事や物の間で、心が揺れ動いたことを書いて発表してください。」と、にこやかな笑顔で、投げかけました。先生の穏やかな態度に子どもたちの気持ちは解れ、どの子も自分の素直な経験を書き、発表しました。
 二つの事や物を選択する時、「右の物にしようか、左の物にしようか、自分自身の事で迷った事」と「母へのプレゼントは、どっちが似合いそうかなと相手の気持ちを考えて迷った事」の2種類出ました。つぶやきも多くあった中で、13人が発表しました。
気持ちがほぐれたところで、資料の範読に入りました。子どもたちは、先程、思い出した自分の経験と重ねながら、じっと耳を澄ませました。
 展開では、手品師が、友だちの電話(大劇場への出演依頼)を受けた時からの行動について、「自分の夢を優先する」と「夢を封印して、男の子との約束を守る」の二つに分かれて40回以上の意見交換をしました。
 経験2年目教諭の加藤先生は学びの森の研修で年間5回の授業公開を行いました。この授業が最終回でしたので、授業をビデオに撮り、それを見ながら懇談を行いました。
 どちらも自分の考えを譲らない意見交換が続きました。加藤先生は、子どもたちの意見を聞きながら、『どちらの意見を主張しているかで、子どもたちの日頃の生活態度や家庭環境が透けて見えた』と、一人ひとりの意見を性急に判断しないで、子どもの気持ちを冷静に分析し、そこを大事にした対応をしました。
<夢を叶える意見>
・チャンスは無駄にしたくない  ・大劇場に出るという夢が叶うんだよ
・二度とないチャンスだよ    ・磨いた手品の腕が無駄になる
<男の子との約束を守る意見>
・行くよと言ったので、嘘はつけない
・チャンスは無くなるが、男の子の笑顔がなくなる
・大劇場出演でも有名になるとは限らない 
・約束を守んないと、また、男の子が悲しむ
等、自分の考えを素直に出し合いました。
 そして、2つの意見に割って入ったのが、
・大劇場に出演して、その後に男の子に会えばいいんじゃないの?
・男の子は、一度、約束を破られたら、その後、手品師を信頼できると思う?
等、どうにかして二つの事を叶える事は出来ないものかという意見まで出て、迷いに迷っていました。
 ビデオで見ても、真剣な迷いがどの子にも見られ、揺れ動く気持ちを感じながらの意見交換であったと分析しました。
 子どもの全体像を目線に入れて、子どもを素直に理解し、子どもたちと学びの場を作っていく教師としての感性とその感性を磨く努力が、真剣に『迷いながら考える』授業になっていったと感じました。
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自然散歩(皆既月食 1/31 その1)

 なんて運が良いのでしょうか。天気予報では曇りのはずが、月のかけ始めから皆既が終わるまで、薄雲一つない満天の星空の中での撮影となりました。これも私の普段の心がけの良さだと勝手に結論づけながら、3台の一眼レフカメラでおよそ400枚の写真を撮影しました。寒さに手がかじかんで、つい固定撮影用の三脚を蹴飛ばしてしまったため、1枚の中に月食の始まりから終わりまで12の月の姿を写し込むという当初のもくろみは失敗してしまいましたが、とにもかくにも、400回のシャッターが切れて大満足の4時間でした。家に帰って早速熱い風呂に浸かって飲んだ熱燗の味は当分私の頭から離れることはありません。色々新しい勉強もしました。やはり三脚はもっとがっしりとした重たいやつでないと天体写真は撮れません。どうしても手ぶれしてしまいます。それと、明かりの重要性です。手元が暗い中では、せっかくのシャッターを切る予定時刻が読めないのです。時計もデジタルは駄目でした。寒さで手元が狂ってあちこちのボタンを押してしまい、時刻表示に手間取ったのです。何事もやってみないと駄目ですね。簡単に撮れるなんて思っていたのが大間違いで、もっともっといろいろな準備を万端整え、あらゆる困難時の想定をして臨むべきでした。3人の高校生が近づいてきて話しかけてきたので、月食の起こる理由やら星座の話やら(何せ満天の星空でしたから)3時間の授業をやりました。3人の中の一人が、月食を撮影している人たちの姿を見に行こうというのがきっかけで、塾をサボってやってきたそうです。なかなかの行動力を持った高校生たちです。まだ、写真が整理出来ていないので適当に数枚ピックアップしてきました。富士市にある「港の見える丘公園」からの皆既月食です。どうぞご覧下さい。(文責:小泉隆嗣指導員)
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自然散歩(皆既月食 1/31 その2)

写真続き
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訪問研修「森の道標」西小5年道徳

 1月18日(木)第4校時、西小学校5年2組、仁科羽純先生の道徳の授業がありました。
「くずれ落ちた ダンボール箱」の資料をつかって「親切や思いやり」について考えます。仁科先生は、道徳の授業力をつけたい思いでいます。子どもたちが考えやすい発問、自分のこととしてとらえられるような発問、資料の扱い方、読みのタイミングなどの課題をもっておられます。
 仁科先生の読みにクラスがシーンと皆な、黙読しながら聞き入っています。早速、「どうして(主人公)は、ダンボール箱の整理を手伝おうという気になったのですか?」の質問です。その出来事の状況やそこに関わる人たちの思いを想像しないと書けません。何人かの子どもたちは書けずにいました。すると仁科先生は、場面絵の横に、質問が記入された支援カードを貼りました。タイミングよく掲示されたので、迷っている子どもたちは助かりました。
 何人かの発表で確認された後、本時の中心的場面に進みました。主人公の迷っている姿を追体験しながら子どもたちは自分の考えを決めていきます。子どもたちは、ダンボール箱を積み直すことを手伝う、迷っている、手伝わないと三つの意見に分かれました。多くの子どもは手伝うです。迷う、手伝わない子どもは1〜3名です。ここを中心にそれぞれの考えが発表されました。本時のねらいに迫るための場面が、この子どもたちの意見交換です。後の懇談でも話題になりましたが、道徳と言えば親切にするもの、思いやるものと結論先行で意見交換されてしまうので、少数の手伝わない、迷う子どもの立場を支援してあげて(先生も少数派に入り込んで)、状況によっては、迷い、手伝わないこともあるのではないか。子どもたちの少数意見でも、主人公の悩んでいる姿と重ね合わせることで、子どもの個々の考えを引き出したい。そのあたりに「親切、思いやり」が考えられるのではないか、と思われます。子どもたちは、授業の振り返りを行い、授業者は資料の後半を読んで終了しました。主人公の行為の余韻が残る授業でありました。

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第3回裾野市研修主任研修会

 1月16日(火)第3回 市内研修主任研修会が生涯学習センターで開催されました。
 目的を、来年度の授業改善の視点、市研修テーマ、校内研修の推進、授業改善、移行期にあたる各学校の取り組み等、4月に各学校で計画された研修計画に沿って、その後の実践状況を報告し合い、成果や課題を出し合いました。
 グループ別の報告会では、研修主任さんの一年間のご苦労がにじみ出ていて、改めて研修主任さんとしての重みを感じました。報告例として、小学校では全員が授業の事前検討から関わっていくことによって参加が促され、積極的な関りが見られるようになった。また中学校では、道徳での資料づくりに学年部会の話題として取り上げ検討するなどによって深めることができた、等の報告がありました。
 平成30年度を見通すと、小学校での英語の授業、小中学校の道徳の教科化等時代に合わせた取り組みが待ったなしで控えています。こうした英語や道徳の話題も多くの学校から出されました。
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第3回夜のカフェ 参加者募集中です〜☆

今年のお正月は比較的、穏やかな天気の日が続きましたね。
しかし、寒さは一番厳しくなる時期かもしれません。
市内でもインフルエンザの罹患者が増えてきているようです。
自分だけでなく周りの方のためにも、体調にはお互い気をつけましょう。


さて、学びの森だよりにも掲載しておりますが、
現在、「第3回夜のカフェ講座」の参加者を募集しています!

お仕事帰りに少し寄り道して、「ちょっと一息、いい話」を聞きながら、素敵な時間を過ごしましょう。


*** 第3回夜のカフェ講座 ***

(日時)1月22日(月)18:15〜19:30

(場所)裾野市役所 地下「多目的ホール」

(内容)◆デジカメ&ドローン Part2(滝口宜男先生)
    ◆あなたもアーティスト♪(佐藤弘明先生)
 
1つのテーマが30分程度の2本立てです。


学びの森だより第11号に掲載の参加申込書に記入して、学びの森までファックスしてください。ファックス(055−995−4904)

申し込み締め切りは、1月18日(木)までです。

皆様のご参加をお待ちしています。

学びの森だより第11号30.1.9
↑参加申込書は、ここから取り出せます〜☆

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自然の散歩道(1月2日のスーパームーン) 1

 2018年は、年始めから天体ショーが続きます。1月2日のスーパームーン、1月31日の皆既月食は見逃せません。そこで、早速1月2日の夕方から田貫湖へ出かけました。この日の月の出が17時ですから、富士山の北側斜面から上ってくるスーパームーンは18時30分頃になります。場所取りも激しいと思われたので、自宅を出たのが15時、田貫湖へ着いたのが16時です。案の定、撮影ポイントには既に15人のカメラマンが三脚を構えていました。私も早速その仲間入りをして、無事撮影場所が確保できました。風がなかったのが幸いで、寒さもそれほど堪えませんでした。無風だったのが幸いして、逆さ富士が綺麗だったので、月の出を待っているまでの間は逆さ富士を撮しました。
 18時30分頃からは、田貫湖へ突き出たデッキには足の踏み場もないほどに三脚が置かれ、近くのホテルからは何事かと見物に出てくるお客さんも大勢いて、大変な混みようでした。そして18時40分、富士山の北斜面の一部がほんのり明るくなり始めました。「おお〜!」という歓声と同時にシャッター音が響きます。私もバルブ撮影で1秒から15秒まで1秒間隔でシャッターを切りました。真っ暗になって見えない富士山が、北斜面から徐々に明るくなっていく光景は見応えがありました。結局19時30分までシャッターを切り続け、全部で280枚の写真を得ました。
 帰宅後すぐに、撮った写真をパソコンに入力し、取捨選択を1時間ほどかけて行い、28枚の写真を残しました。次の朝は4時に起き、西の空のスーパームーンを自宅の2階から撮影し、6枚の写真を得ました。紹介しているのはその中の一部です。
 次の自然の散歩道は2月初めに更新する予定です。もちろん、1月31日の皆既月食の特集です。あとは当日の天気次第ですが、心がけの良い私は「運がいい」のです。きっとすてきな写真が撮れると、今からわくわくしています。  (文責:小泉指導員)
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自然の散歩道(1月2日のスーパームーン) 2

写真続き
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学びの森だより 1月号

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

市内の学校では、先週末から3学期が始まりました。
この連休中に実施された祝賀駅伝は、天気に恵まれての開催でしたね。各学校からも多くのチームが参加し、日々の練習の成果を発揮していました。

さて、1月発行の学びの森だよりを作成しましたので、掲載します。

今回は、風間教育長様から文章を寄せていただきました。
是非、ご一読くださいませ。

学びの森だより第11号30.1.9
支援員だより第9号30.1.9
↑ ここからどうぞ〜♪

※1月22日開催の「第3回夜のカフェ」の参加者も現在受付中です!

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よいお年をお迎えください

 早いもので、今年も残りわずかとなりましたね。
 市内の学校では、先週の金曜日12月22日に2学期の終業式を迎え、冬休みに入っています。

 裾野西中学校では、終業式後に全校生徒のみならず大勢の地域の方たちも参加し、第九「歓喜の歌」の合唱が行われました。

 学校と地域のみなさんが「共に」合唱をするこの取り組みは、大変素晴らしかったです。体育館中に響き渡る歌声は、まさに感動という言葉が相応しく、心が揺さぶられました。

 短い冬休みですが、日頃忙しい先生方も、この時期は少しでもゆっくり休養し、3学期に備えましょう。
 みなさま、よいお年をお迎えください。

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森の道標 2学期 中学校の授業参観・懇談の紹介

 11月28日(火)西中学校の堤佐保教諭(4年目)の授業を参観しました。学年は3年生。進路決定を前にした時期の参観となりましたが、生徒はとても落ち着いた雰囲気の中で真剣に学習に取り組んでいました。教科は国語、題材は古典『言葉が見た風景―おくのほそ道(松尾芭蕉)』です。5時間配当の本時は第5時です。
 堤先生は、それまでおくのほそ道の中の句を4句扱ってきて、最後に先生ご自身が愛着を感じ、是非とも子どもたちに深く味わって欲しいと願う「立石寺」の句「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」を取り上げた授業です。

 授業案と訪問の記録を以下に添付しますのでご覧ください。

授業案: 学びの森指導案 おくのほそ道
訪問の記録: 授業記録 西中:堤先生
(クリックすると閲覧できます ↑)
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訪問研修「森の道標」授業紹介 深良小・体育

 11月8日(水)に深良小学校の青木啓一郎教諭の体育(3年生)を参観しました。単元は「チャレンジ!運動マット」の3/6でした。
 本時の目標は、「後転をする際に正しい腕の使い方ができずに、うまく回転できない子どもたちが最後に立つためには何が必要かを考え、腕の使い方に焦点を当てた練習を友だちと一緒に取り組む活動を通して、手でマットを押して回転する感覚をつかむことができる」です。
 前転で学んだゆりかごの回転のコツを復習しながら、「最後に立って、フィニッシュを決めよう」と子どもたちの意欲を引き出しながら、学びが始まりました。
 器具庫からマットを出し、準備運動をした後、黒板の前に全員集合です。28秒の素早い動きで、先生の話を聞く体勢になりました。日頃の体育授業の躾が、きちんと身についていることを感じました。
 今日の学びのめあてを確認し、班に分かれて、マットに横になり、玉入れの玉を両足で掴んで、頭の上の方に置くことをペアで3回ずつ行いました。そして、後転の練習に入りました。ここでは、約6分間、4人が交代で回転を繰り返していました。本人のつぶやきや班の仲間からの助言が自然に出ていました。
 「手が付いてないよ」「何で体が曲がっちゃうのかな」「おしりを上げたら」等と、見たことを素直に声に出していました。
 続いて、先生の合図があり、体育館の中央のマットの周りに子どもたちは集合しました。そこで先生が、うまく後転出来なかった女の子に試技をするように促しました。皆の目が、どのように回転するのか、注目しました。うまく回転できない女の子は、不完全だけれども、今の自分にできる後転を正々堂々とやりました。皆は、女の子の回転を自分の動きと重ねて、「どこがうまくいっていないか」を冷静に観察していました。日頃、出来ない事を出来ないと言える学級づくりがうまくいっているからだと思いました。
 次に、回転できた子が披露しました。さっきと、どこがどのように違っていたのか、目の前の具体的な回転を見て、子どもたちは、目を凝らし頭を捻ります。自分の動きを自分で見ることが出来ないので、友だちの動きを観察することで「見える化」しました。学びを深めるための手立てがしっかりと子どもたちに伝わっていました。
 「できなかった後転」から学んで、「できたと思えるような後転」ができるようになるという学ぶ姿がありました。
 ですから、スタンバイの時の手の位置、マットへの手の付き方、回転スピード、着地の時の膝やマットへの力の入れ具合、手でマットを『グッ』と押すなど、次々に発表できました。
 最後に、ペアへの補助の仕方も知って、もう一度、班の練習に戻りました。
 この時の練習では最初の練習と違って、「手」「背中」「腰」「足」に注意を向けながら、代わる代わる回転を試します。その間、先生は、各グループを巡回し、子どもたちとのやりとりから、何人かの子どもに「輪になったはちまき」を渡していました。はちまきをもらった子は、それを二の腕にはめ、回転しました。肘の開き具合(脇の閉め方)に気づいてほしいとの先生の仕掛けでした。すると、回転が、さっきより滑らかになったことやマットを押す手の力が強くなったことを確認することができました。ペアの子も「腕が体についているね」「回っているよ」と話しかけていました。9分半の練習後、先生は、各班に練習したことを生かして、最後、1回、後転をするよう指示しました。まとめに入ったことを意識して、今日の最高の後転を班の友達に見てもらおうと、子どもたちは、張り切りました。「できた!」「やったあ!」のつぶやきが多く聞こえました。
 そして、全員でまとめに入りました。先生の「後転ができるようになった人?」の問いかけに、多くの子が挙手し、達成感を感じることができたようでした。マットの片づけの後、振り返りを書いて授業が終了しました。
 45分の授業時間の中で、班の練習が合計21分37秒、全体での話し合いが20分42秒、準備や片づけ、準備体操などで、2分41秒でした。活動時間の配分がバランス良かったと思います。
 自分や友達の運動が、めあて「最後に立ってフィニッシュを決めよう」に近づいてきていることを実感する授業だったと思います。
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学びの森だより 12月号

12月です。今年も残り1ヶ月弱ですね。
寒い日が徐々に増えてきます。風邪などひかないよう体調管理にはお気をつけください。

夏に比べると冬は富士山が見える日が多いです。朝から綺麗に見えていると、ちょっぴり嬉しくなりますね♪

どんぐりで工作をしてみました。すそのんに見えるでしょうか・・・。

さて、毎月発行している「学びの森だより」「支援員だより」の12月号を作成しました。

是非、ご一読ください。

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支援員だより第8号29.12.1
↑ここをクリックしてください。閲覧できます。
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学びの森だより

学びの森支援員だより

裾野市教育委員会 学びの森
〒410-1102
住所:静岡県裾野市深良435
TEL:055-995-4903