最新更新日:2024/04/22
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第2回裾野市初任者研修会 1

 平成29年度 第2回裾野市初任者研修会が6月15日(木)に西小学校で開催されました。
 2校時には1年から3年までの授業を12学級、3校時は、5年社会の中心授業を全員で参観し、4校時は、4年から6年までの9学級の授業を公開していただき、先輩方の授業を間近で参観しました。
 西小の全員の先生方による授業公開は、初任者にとって、大いに参考になりましたし、授業に対する熱い思いを肌で感じることができたことは、初任者が、これから歩んでいく道を示してくれているようにも感じました。
 中心授業は経験2年目の仁科羽純先生の5年社会「あたたかい土地の暮らし」でした。
「沖縄の家のひみつを探そう」を学習課題とし、沖縄の家の写真から<ひみつ>を探すために、班で話し合い、全体の場に出して、特徴ごとに考えていきました。

 午後は、前半、授業者を交えての授業研究をグループことに話し合い、子供の姿から学びました。後半は、川波指導主事の指導で、授業づくりと学級づくりの研修をロールプレイを取り入れ実践的に学びました。

<参加者の感想> 
◇アイスブレイクのおかげで、いい雰囲気で話し合いやロールプレイができたと思います。一緒に研修できる仲間がいることに感謝したいと思いました。
◇ロールプレイでは、ケース毎に3,4人のグループでじっくり話し合えたことで、自分の指導観が既に少し固まってしまっていたこと、相手の立場、背景にまで気を配れていなかったことに気付けました。
◇ロールプレイは、小学校、中学校それぞれの発達段階にあったもので、「あるある」と思いながら学ぶことができました。私たちが演じたように、丸く治まることばかりではないと思いますが、自分なりに精一杯対応できるようにしたいと思います。
◇初めて小学校の授業を参観しました。自分は中学の教員なので、小学校の授業を知ることができ、9年間の義務教育の中のどこを自分が担っているのかを改めて実感できました。来年、中学へ来る6年生の一人一人の様子を見ることもできて、よかったです。
◇先輩の先生方の授業を参観して、子どもたちの疑問や分からないことをそのままにしないで、必ず拾っていくという授業をしていて、素晴らしいなと感じました。子どもたちの小さなつぶやきを拾って、それを全体に広げていて、私も真似したいと思いました。今回の研修を受けるまで、私は、子どもたちに対して、「えーっ、これ、わからないのか・・・どうしよう・・・」と思ってしまって、うまく教えることが出来ないことに、落ち込んだ時もあったけれど、子どもがわからないこと、できないこと、迷惑をかけてしまうことがあるのは当たり前で、それらを全部受け止めることが大切だと実感できました。子どもたちの当たり前の姿を大切にしていけるようにしたいと思えたので、とても心が軽くなりました。

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第2回裾野市初任者研修会 2

午後の研修会の様子
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深良幼稚園訪問(市教委訪問に同行)

 6月21日(水)9時00分〜16時30分  
 あいにくの低気圧の通過で朝から雨、園児たちの降園の頃には風雨共に強まりました。全体研修中には何の連絡も入らなかったので無事お家に着いたのではないでしょうか。
 朝の活動として予定していた園児たちの大好きな“戸外あそび”が参観できなくてとても残念でした。きっと子どもたちも残念だったと思います。しかし先生方は雨案の指導案を用意され、子どもたちはみごとに室内で、もの、人との関わりのなかで過ごすことができました。ままごと、積み木などを各年齢に応じたあそびへと工夫し4歳、5歳となるとごっこあそび、お店屋さん、世話あそびなど、より役割を通じた関わりあそびをしていました。
 全体研修では各学級担任からクラスや個々の様子、これまでの遊びや学習の実践が話されました。参観された先生方の感じたことが率直に話され深良幼稚園の先生方との意見交換が熱心に行われました。
 参観者として風間教育長さん、西田深良中校長先生、岩佐深良小校長先生、また高橋深良小教頭先生、市教委芹沢指導主事、深良小中の職員の方、市内幼稚園の先生方が参観されました。

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ふるさと学級(向田小)

 今年度、向田小学校では、市の指定を受け、「ふるさと学級」の活動に取り組むことになっています。子どもたちが楽しみにしていた活動が、6月24日(土)にスタートしました。
 第1回目の活動は、開講式と体験活動「昔の遊びを楽しもう」でした。
 生涯学習課から課長の木原様、社会教育指導員の神田様にも来校していただき、最初に開講式を行いました。課長の木原様そして向田小の荒井校長先生からは、「地域の方々と交流したり、体験を広めたりしながら、地域を知るこの機会を大切にしてください。」という話が学級生に対してありました。真剣に話を聴いていた子どもたち。きっとこれからの活動の中で、貴重な体験を重ねていくことでしょう。
 開講式終了後には、昔の遊びで楽しみました。この日は、向田小のスクールコーディネーターの声掛けにより、民生児童委員の方々を中心に、11名のボランティアの方々が来校し、子どもたちと一緒に遊んだり、細かく御指導くださったりしました。子どもたちは、ボランティアの方々と交流しながら、遊びのコツを少しずつ覚え、昔の遊びの楽しさを感じながら取り組むことができました。
 今回子どもたちが取り組んだ遊びは、けん玉・だるま落とし・輪投げ・めんこ・こま回し・紙風船・紙鉄砲・お手玉・おはじき・紙飛行機・竹とんぼ・折り紙での傘作りです。

 活動終了後に、今回の活動を振り返って感想をまとめました。その一部を紹介します。
・今日のふるさと学級では、様々な昔の遊びに取り組みました。その中で特に楽しかったのは、輪投げとお手玉です。
・昔はこんなことをしながら遊んでいたんだと思いながら、一つ一つの遊びに取り組みました。こま回しがとても難しかったので、また練習したいです。
・最初に取り組んだお手玉が楽しかったので、これからも、できたらやってみたいです。紙飛行機があまり飛ばなかったので、次は、もっと飛ぶ紙飛行機を作りたいです。
・昔の遊びについてよく知ることができました。特に、けん玉とめんこが楽しかったです。
 次回は7月22日(土)に「まが玉作り」を予定しています。なお、今年度の活動は、全部で7回を予定しているそうです。

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教職経験2・3年目教員研修会 1

6月14日(水)13時30分〜16時30分 研修者14名 
 
東小学校で上記研修会が開催されました。

教職経験3年目の武田真里奈先生の体育「ソフトバレーボール」(6/10時)の授業を全員で参観させていただきました。

事後の授業検討会を4班に分かれて行いました。

参加者の話題をあげてみますと
・子どもの実態に合ったルール設定の大切さが改めて分かりました。今
 日の授業では運動が苦手な子も楽しめたり、全員の運動量が確保でき
 たりなど充実した一時間になっていました。(中 2年目教員)
・検討会ではホワイトボードの活用の仕方が工夫されており兄弟チーム
 が作戦をみて実際どうだったかを関わり合いながら深める有効な手だ
 てが見られました。(小 3年目教員)
 
全10時間のどこで、何の指導を重点とするか。子どもたちの姿をしっかり読み取って単元を構成されていました。
参加者の方々は経験3年目となると教材の解釈、子どもの実態に即した授業、教師の落ち着きと柔軟な対応がより磨かれているとの印象をもたれたのではないかと思います。

引き続いて特別支援教育について学びの森職員からの話がありました。
全校実施10年経過での特別支援教育の現状・課題(一般論)を踏まえ、二年間の訪問から感じたことが主な内容でした。

以下は参加者の感想です。
・何で皆と同じことができないかという時代からその子どもの内面を見
 てできなことを認めてあげてからどう支援するのかが問われる時代に
 なっていることを改めて分かりました。(中 2年目教員)
・現在私のクラスにも数名の特別な支援が必要な子どもがいます。時間
 のなさ、仕事の量に惑わされることなく対応していきたいと思いまし
 た。よい反省の機会となりました。 (小 2年目教員)


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教職経験2・3年目教員研修会 2

事後研修会の様子(授業検討会、特別支援教育研修)
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南小1年生 生活科 生き物探検

 6月13日、うまい具合に今日は梅雨の中休みです。南小1年生生活科の「生き物探検」に同行しました。探検場所は学区の西端にある水窪グラウンドです。2列に並んでみんなで学校出発です。私は先頭でちょっといい気分ですが、目と気が抜けません。なにせ「学校の外へ探検に出かける」というわくわく感でいっぱいな上、注意力散漫な小学1年生48人ですから大変です。踏切を越え、横断歩道を渡り、およそ15分程の道のりでしたが、行き帰りが一番緊張を強いられました。引率の先生方の気苦労がわかります。
 水窪グラウンドは、半分くらいの子どもたちは行ったことがあるようです。到着して整列、活動範囲を指示して「さあ、探検に行ってらっしゃい!」となりました。さて、私の役割は、「子どもたちの質問に何でも答える」です。先生方は「子どもたちから花や虫の名前を聞かれて困ってしまう」とのことでした。一応下見をして花や虫の名前を全部チェックしたので万全です。「ずみさん!(私のことです)」と第一声がかかりました。どうやら落ちた小さな柿の実を見つけたので、ずみさんと一緒に拾い集めたい様子です。色々な色の小さな柿の実を集めて手のひらに並べています。下ばかり見ていたので、上の柿の木の枝に付いた実を見せながら「大きくなる前にここから落ちちゃったんだね」と話すと、「そうかー、かわいそう」と言って手に載せた柿の実をなでなで。子どもたちは深刻な表情ですが、私は笑顔をいただきました。
「サワガニ捕まえた!」狭い水辺に群れた子どもたちの一人が声を上げ、私に見せに来ました。明らかに得意顔です。一目サワガニを見ようと子どもたちが集まりました。サワガニの雄と雌の区別を教えました。雄でした。確認すると我先に水辺に戻ってサワガニ探しに夢中です。この分だと水辺の十数人は「生き物探検」が「サワガニ探し」になりそうです。案の定、サワガニを捕まえた子どもが次々に見せにやってきました。「お!雌だね。」にかなり嬉しそうです。しばらくすると、雄雌構わず数で勝負の子どもたちが出始めました。誰かが輪切りになった竹の節を見つけてきて、その中にたくさんのサワガニを集めています。「やさしく触って、帰りは逃がしてあげてね。」
水辺の反対側の草むらでは、先生に連れられた子どもたちがバッタ探しに夢中です。グラウンド隅の焼却穴の近くでは、数人の男子がたくさんのアリの動きにちょっかいを出しています。子どもたちは‘獲物’を私のところへ見せにきます。見せたいのです。
 「これ何ですか?」の質問は4つだけでした。1つは、昨秋に落ちたカヤの実でした。臭いにおいがするはずです。「何の実だろうねえ」種を割って臭いをかがせ「わ!臭い」。臭いにおいも勉強です。もう1つは、人だかりができたところへ呼ばれ「これ何という動物ですか?」と先生からの質問でした。ケラです。普通にはオケラと呼ばれていますが、正しくはケラです。噛みつくので痛い思いをした子どもがいるはずです。いました。「こいつ、かみつきやがった」そうです。次は植物の茎の先で丸まったハバチの幼虫でした。女の子が持ってきました。子どもたちは何を連想したのでしょうか、気味悪がって触ろうとしません。私が手のひらに載せしばらく待ちました。動き始めた幼虫に一瞬子どもたちはびっくりですが、目が輝き始めました。「蛾の幼虫か!」と言った男子には「何ガだろうねえ。」女の子たちにはもうペットのようです。最後は黄色い蝶の名前を聞かれました。キチョウです。わいわいがやがや行ったり来たりの生き物探検でしたが、楽しかったです。一番印象に残ったのは、最後までグラウンドの水抜き堀を平らな石で掘削し続けていた1人の女の子の姿でした。「水を流すの?」と聞くと「グラウンドに水がたまると困るから」だそうです。授業は「生き物探検」ですが、これも大事な生活科の活動です。グラウンドでゲートボールをすることを知っているようです。この子のやさしさは本物ですね。
 結局私の役目は4つでお終いでしたが、先生方と子どもたちの和の中に少し入れた気がして、楽しい一時を過ごせました。最後に、先生方に「自然遊び」の紹介資料と、「意外と生活科で役に立つグッズ」を紹介して南小を後にしました。こういった訪問の要請なら私は大歓迎、秋にはたくさんあるといいなあと思いました。どうやらパソコンの前よりこっちの方が性に合っているようです。
            文責:学びの森 小泉隆嗣
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中学校 市講師研修会 1

 6月12日(月)市中学校市講師研修会が西中学校を会場に開催されました。市内各校から13名の先生方が参加され、授業参観及び事後研修会がもたれました。
 公開授業は、西中学校の教務主任でもある窪田浩晃教諭が、3年生の社会科の授業を公開してくださいました。題材は歴史的分野「日本の独立〜平和条約と安保条約」です。
 窪田先生は、挨拶が終わると生徒全員を黒板の前に集め、拡大コピーをした「主権回復の日」の新聞記事を見せて、思ったこと、感じたこと、気づいたこと、疑問に思ったことを尋ねました。生徒から、「『希望と決意の日』と、『屈辱の日』の意味がわからない。」「なぜ沖縄にとって屈辱なの?」という疑問が出されると、今日はこのことについて考えようと投げかけて授業がスタートしました。生徒から「なぜ?」「どうして?」「知りたい!」という思いを引き出して、これを追究の意欲につなげていきます。(インパクトのある資料提示です)
 生徒たちは、席に戻り、4人班にして考え始めます。ここで先生は、個々に2つの条約についての基本的な内容を押さえるためのワークシートを配布し、その記入状況を見ながら、さらに「平和条約の調印国と未調印国」と「沖縄を知ろう」の資料を班に配布し、ソ連が調印を拒否した理由も併せて考えるように指示しました。
 生徒にとっては、国内外の情勢を合わせて見ていく必要があり、心地よい午後の時間を考えるとかなり難易度が高い活動だと思われましたが、各自丹念に資料を読み込み、ホワイトボードに自分の意見を書いて、班の仲間に説明していきます。
 それでも班によってバラツキがある様子を見て、先生は「他班に行って説明を聞いてもいいよ。」と、班内で説明ができている班やボードにきちんと説明がされている班を紹介して、聴きに行くことを促します。仲間に囲まれた班の班員は、自分たちの考えをわかりやすく伝えようと一生懸命説明します。聴く側も理解しようと真剣に耳を傾けています。
 「生徒は、先生の(上手な)説明より、(上手くなくても)仲間の説明の方をずっと真剣に聴くもの」だと窪田先生は話します。窪田先生は「まとめ」をしません。そのことを知っている生徒は、だから仲間の説明を真剣に聞くし、必要なことは自分でノートにメモします。
 ここまで37分。ここで二つ目の問いを発します。「振り返り用紙を出してください。この2つの条約をどう思いますか。自分の考えを書いてみて。」
各自が、戦後の日本の歩みを振り返りながら、そして今日の資料の中で知ったこと、感じていたことを文字にしていきます。先生は、ペンが進まない子を支援しながら、たくさん書けた子を褒めていきます。残り3分。6人の生徒を指名し、発表させます。
 以下、長くなりますが紹介します。

(Fさん)「戦争の状態を終結することができたし、沖縄を犠牲にしてでも日本の主権を回復することができたので、どちらかといえばよかったと思う。更に、日本は防衛力が強化されることが期待されるし、日本とアメリカが手を組めば、もっと強くなって日本がいい方向に進むと思う。日本が損したことは沖縄を犠牲にしたことと、賠償金以外は何もなかったので、どちらかといえば良かったと思う。」
(Iさん)「サンフランシスコ(平和条約)は、連合国と完全に戦争が終わったということになるから、もう人がたくさん死ぬことも戦うこともないし、平和に向かっていけるからいいと思う。日米安全保障条約は、今までさんざん沖縄戦で人を殺してきたくせに、よく日本を守るなんて言えるな、と思う。しかもアメリカは日本のためと見せかけて、支配を続けたり、強制的に基地をつくったりして、結局アメリカのためだけだな、と思いました。」
(Rさん)「僕は良かったと思う。理由は、サンフランシスコ平和条約を結んで、日本は共産主義に染まることはないので、またアメリカと戦うことはなくなり、さらに日本の主権は回復して、日米安保条約でアメリカと同盟関係になったので、各国は日本を攻撃したらアメリカも敵になると考えて、日本と争うことはなくなり、そうすると第二次世界大戦で日本が受けた傷をいやすことができるからです。」
(Nさん)「日本本土にとってはいいかもしれない。本土の主権が回復し、占領もされなくなるから。しかし、沖縄はアメリカの資本主義を広めるために共産主義から日本を守ろうという考えによって、まだ基地は残っている。このようにどこかが嫌な思いをするような条約は良くないと思う。」
(Oさん)「それぞれ2つの条約で、日本本土は独立して良かったけど、沖縄は切り離されてアメリカの占領・支配が続いてしまったからどちらともいえない。けど、アメリカと条約を結んだことでソ連などは攻めてこられないし、戦争状態が終わっているから日本全体でみればいいけど、沖縄の人たちは良くないんじゃないかと思う。」
(Tさん)「日本全体でみれば2つの条約はとても良いことだと思う。理由は、主権も回復したし、米軍が日本に留まるだけでも心強くなるからです。しかし、沖縄の人の立場から言うと、沖縄戦が甦るかのようにアメリカ軍はいるし、まだ日本国に戻れなかったから、日本全体でみるか、沖縄でみるかによって、良いか悪いかは変わってくると思います。独立も出来たし、同盟を組んだり、国際社会に復帰できたけれど、今も沖縄には米軍基地が残るなど、今現在まで影響しているからです。」
 
 生徒たちは、日本が占領から独立し、主権を回復したことと、冷戦の中でアメリカ側に組み込まれたこと、そして沖縄はアメリカの占領下のままで多くの基地が置かれたことなどを考えながら、それぞれ自分なりの見方・考え方を示しています。その見方の背後にはその子らしさが表れています。「あの子はあんな風な見方をするのか。自分とは考え方が違うけど、そういう見方もあるな。」「沖縄の人の立場に立って考えることも必要だな。」・・・。
 今日の題材は、今につながる題材でした。そしてその子なりの見方、考え方が表出してくる題材でした。こんな題材こそ、自分と関わらせて考えさせたいものです。「この6名の人の考えを聞いて、みんなはどう思うかな。もう一度班で話し合ってみよう。」
 新学習指導要領でうたう「主体的、対話的な深い学び」とはここからの学びなのかもしれません。歴史学者トインビーは歴史を学ぶ意義について「歴史は、過去と現在との対話である」と言っています。今日の授業はそんな一コマが見られた授業でした。
 最後に、事後研修会の挨拶で風間忠純教育長が、次のようにお話しされました。「今日の授業では、最初の生徒の表情と、最後の生徒の表情が大きく変化しました。なぜそんなに大きく変化したのか、この後の研修で明らかにしていってください。私は、沖縄の立場に立って考えてくれた子がいてホッとしました。」教育長さんのお人柄が表れた一言だなと思いました。 

<参加者の振り返りアンケートから>
・生徒の声(考え)で学びを深めていく授業に感動しました。ホワイトボード・ワークシートなどの使い方、振り返りの生かし方も参考にさせていただきたいです。
・「子どもの問いを課題に、生徒の脳を使った授業」ということで、とても勉強になりました。先生の説明が主ではなく、生徒たちが自分で考え、グループで話し合い、再度自分の考えでまとめる流れは、とても参考になりました。そして最後に必ず生徒をほめるということも、これからの授業に活かしていきたいです。
・教師がたくさん話さなくても、生徒が自分たちで動けるのは、先生が今まで築いてきたものと、生徒たちの見とりがよくできていたからだと思います。自分もがんばっていきます。



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中学校 市講師研修会 2

事後研修会の様子
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第1回研修主任研修会 1

 6月8日(木)、市第1回研修主任研修会が生涯学習センターで開催され、市内小・中14名の研修主任さんが参加しました。
 最初に、川波指導主事より本年度の市研修テーマについてのお話と、4月に実施された全国学力・学習状況調査の市の傾向や授業改善の視点について説明がありました。
 続いて、東小学校研修主任の世古健一先生に講師をお願いして、「教員一人一人が主体的に学ぶ校内研修を目指して」と題して、自校での実践をもとにした、アクティブラーニングを取り入れた研修を行いました。
 まず三人組のグループをつくり、最初のアイスブレークで「自分で『偉いな』と思うことを一人30秒ずつ話してください。他の二人は頷いて聴いてください。」と指示されます。すると、たった1、2分で場の雰囲気がガラリと柔らかくなりました。お互いの表情が和んだところで、「研修に向かう先生方の意欲は10点満点でいうと何点ですか。」「今年度、今の学校の先生方とどんな研修ができたら幸せですか。あなたの考えを言葉にしてみましょう。一人一言、1分です。」とリズムよく尋ねていくと、先生方も笑顔の中で同じ悩みや思いを共有していきます。
 そして主発問(?!)。各グループにホワイトボードと人数分のペンが配られます。「先生方が少しでも研修にやる気を出すためには、どんな策が考えられますか。できるだけたくさんあげてみましょう。時間は7分間です。」・・・各グループとも知恵を絞っています。共感したり、アドバイスしたり・・・主体的で対話的な学びは深まっていきます。(書かれたボードは、下の写真をご覧ください。)
 7分後、各グループの発表に関連づけて、「経験学習サイクル」など、世古先生が教職大学院で学ばれてきたことを紹介し、私たちに新たな視点を提供してくださいました。
 最後に、「学校に帰ったら、まず取り組もうと思うことを宣言しましょう。」との投げかけを受けて、先生方は具体的な行動目標を決めて今日の会は終了しました。
 今年の各校の研修は、ひと味 変わるかもしれませんね。でも、研修主任お一人では何もできません。「同僚性」が一番大切!とボードに書かれてありました。
 世古先生、楽しい研修づくりのヒントを楽しく紹介していただき、ありがとうございました。

 <参加された先生方の声から>
・校内研修においても、アイスブレイクでリラックスさせて話しやすい空気づくりをしてみようかなと思いました。校内研修を充実させるためにも経験学習サイクルを活かし、同僚の先生方に意識づけすることができるかなと思いました。先輩教員も悩んでいることが知れて少し安心しました。明日からのエネルギーをいただけた気がします。
・皆が前向きに校内研修に取り組むために、自分と向き合ったり、他の学校の先生の話が聞けたりしたのでとても勉強になりました。知らず知らずのうちに、確信となる発問について考えることができていて、発問の考えやすさ、参加しやすさを実感することができました。
・実際にワークショップ型研修をしていただいて、とても楽しく参加することができました。研修=難しい(難しそう)、研修=辛いetc・・のイメージを軽くすることも私たちの役割だと身をもって体感することができました。しっかりとした理論(経験学習サイクル)をもとにしたものであることも重要ですね。ありがとうございました。
・世古先生のお話は参加(グループワーク)型で、校内研修をどう活性化すれば良いか明日の研修から使えるもので、大変参考になった。日頃の校内研修をどう進めれば良いか悩んでいたのでありがたかった。また、川波指導主事からも参考図書を紹介していただき、早速、目を通してみようと思い、今回の研修会はおみやげの多いものとなった。

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第1回研修主任研修会 2

その2
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「市内2年次教員研修」報告

 平成29年6月6日(火)、千福が丘小学校を会場に、市2年次教員研修が行われました。昨年度新採研を終え、裾野市内中学校で2年目を迎えた教諭(3名)が対象の異校種研修会です。それぞれ2,3,4年生の副担任となって、2校時から帰りの会までを子どもたちと一緒に過ごしました。子どもたちは、お兄さんお姉さんの登場に嬉しくて仕方がないようで、最後まで笑顔と触れ合いが満載の一日でした。そんな中で3人は何を感じたのでしょうか。得たものは大きかったはずです。
 1校時は校長講話、始めに千福小の1日の様子が映像で流れました。笑顔溢れた子どもたちの活動が繰り広げられていきます。3人の先生方は明らかに小学生たちの元気のよさに圧倒されていました。映像の最後には、校長先生からの「今日の研修でたくさん学んでいって欲しい」旨のメッセージが流れ、3人の表情が引き締まりました。そこへ校長先生から分厚い資料が配られました。昨年度の「校長通信」からの抜粋です。「大器晩成」「じわじわ微熱を伝えること」から「ちょっといい話」「ドラ言葉」等々、ランダムなキーワードが目白押しです。そんなキーワードを一つずつ丁寧に説明しながら最後に発した「教師にはプラスαが大切かな」は、1年目のがむしゃらから少し解放された2年目の先生方にぴったりの言葉だと思いました。私も挑戦心をくすぐられました。
 2校時からは、5校時まで授業参観が続きました。途中に中休みや給食指導、昼休みが挟まりましたが、中でも「中休み」の存在は、中学校では経験できないホッとした一時になったようで、3人の話題になっていました。昼休みはもちろん運動場を飛び回る3人の姿がありました。子どもたちが放っておくはずがありません。
 帰りの会終了後、教頭講話がありました。教頭先生は、それぞれの先生方が感じ取ったよさを確認しながら、行事で個性的に取り組んだご自身の経験談を話され、最後は「先生方の個性を教育活動に生かす」重要性を投げかけ、講話を閉じました。教頭講話の最中に、窓の外でこちらに手を振りながら下校していく子どもたちの笑顔が強く印象に残りました。そんな子どもたちへのお礼の手紙を、3人の先生が時間をかけて書き上げ、本研修の終了となりました。終了後の雑談からは、本研修で得たそれぞれの思いが、すでに次の日からの教育活動の工夫に向けられていることが感じ取れました。以下は、3名の先生方の「研修会まとめ」から、特に印象に残ったことの抜粋です。
・子どもの明るさと素直さ ・先生方の子どもたちにかける言葉の丁寧さ 
・短くてわかりやすい指示 ・先生から子どもたちへの声かけの温かさ 
・子どもを一人の人として誠実に向き合う先生方の姿勢
             H29.6.7 文責:小泉隆嗣

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学びの森だより第4号(昼のカフェ臨時号)

梅雨入りして一週間ほどになりますが、気温の変動が大きい日が続いています。みなさま、体調にはお気をつけください。


さて、学びの森だより第4号(昼のカフェ臨時号)を作成しました。

今年度も、8月に「昼のカフェ講座」を開催いたします。

詳細は、学びの森だより第4号をご覧ください。

各講座の詳しい内容については、講座内容紹介の文書に記載されていますので、ご一読ください。

学びの森だより第4号の参加申込書に記入して学びの森までファックスにてお申し込み下さい。

申し込み締め切りは、7月14日(金)になります。

各講座とも先着順にて受付いたします。お早めにどうぞ〜♪

学びの森だより第4号(昼のカフェ臨時号)29.6.13
昼のカフェ講座内容紹介
昼のカフェ(ビブリオバトル案内)
昼のカフェ(ビブリオ当日プログラム)
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学校支援地域本部事業(向田小 田植え)

 先月、学校支援地域本部事業として、向田小学校の米づくりの「もみまき」についてお知らせしましたが、その後、すくすくと苗に生長し、田植えを待つばかりとなっていました。雨が心配された田植えですが、5年生の子どもたち、そして御指導・御協力くださる地域の方々の強い思いが通じ、6月7日(水)に予定どおりに実施することができました。
 今回は、青少年育成連絡会、スクールコーディネーター、民生児童委員の方々が、合計で20名ほど活動に関わってくださいました。
 コーディネーターの荒木さんが、民生児童委員の方々への連絡調整を細かくしてくださったおかげで、多くの民生児童委員の方々の御協力を得ることができました。民生児童委員の方々は、田植えの補助はもちろんのこと、田んぼ・学校周辺の草刈りなど、環境整備にも力を尽くしてくださいました。
 3〜5本の苗を、指の関節一つ分の深さに丁寧に植えること、ピンと張ったロープに付いている赤い目印に合わせて植えること、後ろに下がるときには、足跡をしっかり消すこと等の指導を受けた後、子どもたちは、田んぼの中に入って実際に田植えに取り組みました。最初はなかなかうまく植えることができませんでしたが、少しずつコツを覚え、次第に手際よく植えることができるようになってきました。
 手で植える作業が終了した後には、機械で苗を植える作業を、全児童が少しずつ体験させていただきました。

 この日の田植えの活動は、5年生の子どもたちにとって、大変貴重な体験となりました。また、自分たちが多くの地域の方々に支えられていることを学ぶ機会にもなりました。
 今後は、秋の収穫に向けて、観察や世話を続けていくことになります。
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学びの森だより 6月号

6月になりました。
今日は湿度も少なく爽やかな陽気です。


「学びの森だより」及び「支援員だより」の6月号を作成しました。

是非、ご一読ください。

学びの森だより第3号29.6.1
支援員だより第3号29.6.1
↑ここからどうぞ〜♪
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行事予定
4/2 初任者研修会
4/5 入学式・1学期始業式

学びの森だより

学びの森支援員だより

裾野市教育委員会 学びの森
〒410-1102
住所:静岡県裾野市深良435
TEL:055-995-4903