最新更新日:2024/04/22
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真冬の自然散歩(偕楽園)

 1月31日、地域自然素材の教材化を進めるために、偕楽園を訪ねました。冬真っ直中とはいえ、前日からの暖かな陽気に誘われてか、サクラも3輪ほどすでに咲いていました。梅は8分咲きで、見頃を迎えています。ツバキも蕾を膨らめていました。樹木の新芽はまだまだ固く閉ざしたままでしたが、すでに色づき始め、春をじっと待っています。芝生の広場の隅には、可愛らしい花がたくさん咲いています。いろいろな植物のロゼットも、芝生広場や公園斜面のあちこちで葉をいっぱいに広げて地面に張り付きながら陽光を浴びていました。不動の滝の轟音を外して耳を澄ませば、ツグミやジョウビタキなどの冬鳥たちの地鳴きとともに、メジロやヒヨドリといった、ウメやサクラの蜜目当ての野鳥たちのさえずりも聞こえてきました。水辺では、タネツケバナやフキが葉を大きくし始めています。昨秋のクヌギのドングリもたくさん落ちています。コナラの樹皮には、明らかに樹液を流した跡があり、今年の夏にはクワガタやカブトムシがたくさん集まってくることでしょう。斜面に落ちている小枝には、セミの産卵跡も残っていました。すでに孵化したセミの幼虫たちは、きっと今頃、樹木の根からおいしい養分をいただいていることでしょう。湿った枯れ枝には、キクラゲも見つかりました。シュロの樹があったので、葉を一枚拝借して、バッタを作ってみました。いかがでしょうか。生きているバッタに見えたら嬉しい限りです。誰が見つけてくれるのか楽しみです。こんな楽しい偕楽園は、遠足やお遊びにもってこいです。近くの小学校の生活科や、幼稚園や保育園のミニ遠足の場所としては、最高です。
 唯一残念だったのは、捨て置かれた飼い犬の糞でした。あちこちにまとめてたくさん落ちています。せっかくの芝生広場も、子どもたちが元気いっぱい飛び回るには、ちょっと注意が必要です。シートを広げてお弁当という気には、残念ながらなれませんでした。飼い主のマナーの悪さには困ったものです。遊ぶときには、まずはイヌの糞集めから始めましょう。ドッグフードばかり食べている犬の糞は、よく見ると中身が細かく均一です。残飯を与えている犬だと、粒の大きさもまちまちで、硬い固形物も混じっています。これだって、大事な自然観察です。衛生面に注意しながら、楽しく糞片付けをしましょう。ちょっとした工夫さえすれば、何だって「学び」になるのですから。
                 文責:学びの森 小泉隆嗣指導員
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行事予定
4/6 入学式、1学期始業式(小・中)

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