最新更新日:2024/04/22
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早春の自然散歩(せせらぎ公園)

 2月10日、地域自然素材の教材化を進めるために、職場の隣にある「せせらぎ公園」を訪ねました。昼休みを使っての短時間の散歩ですが、暖かさに誘われてか、お母さんと子どもたちの歓声が聞こえてきます。そこへ、カメラ片手の背広姿おじさんの登場ですから、怪訝な視線を感じてしまいました。そんな視線には慣れっこですから、私は何とも気にしませんが、視線を送った側のお母さん方はやや緊張気味に私の行動を覗っています。中には、急いで自分の子どもを自分の近くに呼び寄せるお母さんもいて、これには少々参りました。こんな「安全なおじさん」はいないのにです。
 さて、暦の上ではすでに立春を過ぎていますから「春」なのですが、こう何回も厳しい寒波が続くと、春はまだまだ先に感じてしまいます。ところがどっこい、公園にはいち早く春の到来を感じた生き物たちが、たくさん動き始めていました。啓蟄(二十四節気の一つで、おおよそ3月6日頃)にはまだ間がありますが、動き始めた生き物たちの姿をお届けします。この時期の、暖かい日の公園散歩はお勧めですよ。
 小鳥の鳴き声が聞こえてきます。メジロ、アオジ、ホオジロ、ウグイス。一番多いのはアオジでした。アオジは、愛鷹山麓や箱根山麓の照葉樹林を好みます。ですが、寒い冬季には、標高の低い所まで下りてきます。市街地の公園のブッシュでも普通に見つけることができます。割と数羽の集団でいることが多いので、金属的な強い「チッ」という地鳴きが次々に聞こえ、あっという間に移動していきます。急に近づくと、ブッシュの中でじっとして全く動きませんし鳴きません。まるで忍者のように、雲隠れの術が得意技です。
 桜が何本か植えられていたので、じっくり探すとありました。たった1輪ですが、サクラが咲いていました。花壇の水仙は満開です。梅の花は3分咲き、春はまだまだのようです。
 地面に目を落とすと、タチツボスミレが咲いていました。ずいぶんと気の早いやつです。ホトケノザはいい感じで赤色を放っていました。「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロこれぞ七草」に歌われている「ホトケノザ」ではありません。歌中のホトケノザは、和名「コオニタビラコ」のこと(諸説あります)、赤い花のホトケノザは、有毒植物ですので気をつけてください。当然、七草がゆには入れません。コオニタビラコを刻んで入れます。
 悲しいことに、やはり「せせらぎ公園」でも、飼い犬の糞、捨てたばこ、捨て空き缶が目立ちました。いったい日本の大人たちはどうなっちゃっているんでしょうか。残念です。 
 せせらぎ公園の中心には湧水があります。こんなに寒いのに、光り輝く湧水の底には、水中植物や藻類が緑色に輝いていました。温かい湧水だからでしょうか、下流にはタネツケバナがもう花を咲かせていました。
 栗の木が2本あります。東端の栗の木の下は、昨年の栗のイガでいっぱいでした。薄くて食用にしないで捨て置かれた栗の実も落ちています。「残されて 一人寂しい 春の昼」   文責:学びの森 小泉隆嗣
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行事予定
4/6 入学式、1学期始業式(小・中)

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