最新更新日:2024/05/13
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訪問研修「森の道標」西小5年道徳

 1月18日(木)第4校時、西小学校5年2組、仁科羽純先生の道徳の授業がありました。
「くずれ落ちた ダンボール箱」の資料をつかって「親切や思いやり」について考えます。仁科先生は、道徳の授業力をつけたい思いでいます。子どもたちが考えやすい発問、自分のこととしてとらえられるような発問、資料の扱い方、読みのタイミングなどの課題をもっておられます。
 仁科先生の読みにクラスがシーンと皆な、黙読しながら聞き入っています。早速、「どうして(主人公)は、ダンボール箱の整理を手伝おうという気になったのですか?」の質問です。その出来事の状況やそこに関わる人たちの思いを想像しないと書けません。何人かの子どもたちは書けずにいました。すると仁科先生は、場面絵の横に、質問が記入された支援カードを貼りました。タイミングよく掲示されたので、迷っている子どもたちは助かりました。
 何人かの発表で確認された後、本時の中心的場面に進みました。主人公の迷っている姿を追体験しながら子どもたちは自分の考えを決めていきます。子どもたちは、ダンボール箱を積み直すことを手伝う、迷っている、手伝わないと三つの意見に分かれました。多くの子どもは手伝うです。迷う、手伝わない子どもは1〜3名です。ここを中心にそれぞれの考えが発表されました。本時のねらいに迫るための場面が、この子どもたちの意見交換です。後の懇談でも話題になりましたが、道徳と言えば親切にするもの、思いやるものと結論先行で意見交換されてしまうので、少数の手伝わない、迷う子どもの立場を支援してあげて(先生も少数派に入り込んで)、状況によっては、迷い、手伝わないこともあるのではないか。子どもたちの少数意見でも、主人公の悩んでいる姿と重ね合わせることで、子どもの個々の考えを引き出したい。そのあたりに「親切、思いやり」が考えられるのではないか、と思われます。子どもたちは、授業の振り返りを行い、授業者は資料の後半を読んで終了しました。主人公の行為の余韻が残る授業でありました。

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