最新更新日:2024/05/13
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第4回夜のカフェ 開催報告 2

 続いて後半は「縄文クッキーからお弁当屋さんへ」と題して、羽田稔彦先生のお話です。題名だけ聞くと、いったいどんな内容になるのか想像がつきません。
 裾野の南小学区の水窪地区に「SMILY(スマイリー)」というお弁当屋さんがあり、今回のお話は一言で言うとそのお弁当屋さんの紹介ということでした。SMILYは栄養士の有資格者が経営していて、写真で確認してみると一つのお弁当の中に実にたくさんの種類のおかずが入っていることがわかります。ボリュームもありそうですが、30品目入っているとのこと。この盛りだくさんの内容でなんと500円です。教育事務所主催の研修会が裾野の文化センターであるときは、このお店にお弁当を注文しているようです。お弁当以外にもお菓子や、「すそのん」の形のコロッケなども取り扱っているとのことです。
 羽田先生は、SMILY特製の「カブとミカンのケーキ」を参加者に振る舞ってくださいました。ちょっと不思議な取り合わせに感じますが、カブとミカンは一緒に食べると胃腸を丈夫にし風邪予防などの栄養の相乗効果が生まれるそうです。
 SMILYを経営している鈴木睦希さんは、羽田先生が17年前に勤務していた小学校の教え子で、6年生の時に担任をしたそうです。その6年生の授業で、縄文土器や竪穴式住居を作ったりする「縄文体験活動」を実施し、その中で縄文クッキーを作る活動もあったそうです。「縄文クッキーからお弁当屋さんへ」という題名の由来がわかりました。その縄文体験はどんな活動だったのかを当時の豊富な写真を使いながら紹介してくださいました。子どもたちが夢中になって主体的に活動している様子が伺えました。
現在、鈴木さんは、膠原病という難病を抱えながらも、とてもパワフルな日常を過ごしているとのことです。「SMILYを起業できたのは、小学校の縄文体験学習で、全部自分たちでいろいろ考え、作ったり下調べしたり行動したりしたことがあったからだと思う。起業するために、どうやったらできるかを考えて、いろいろな方法を試してやってみるという精神を小学校のあの時の学習で育ててもらったおかげです」と鈴木さんは羽田先生に話してくれたことがあるとのこと。教師冥利に尽きますね。子どもの時に学んだ授業が、その子どもたちの心の中に長く残り、心の土台となる根っこの部分を強く伸ばしてくれたのではないかと羽田先生はお話になりました。
 SMILYのポリシーは、「食事を通して人を笑顔にすること」だと聞き、心の中がほっこり温かくなった夜のカフェでした。

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