最新更新日:2024/05/08
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裾野市ミドルリーダー研修会

 平成28年度「ミドルリーダー研修会」が、10月24日(月)深まりゆく秋の日の午後、裾野市生涯学習センターにて開催されました。
 この会は、今年度より静岡大学教職大学院の「現職教員を対象とした短期研修プログラム開発事業」として始まった研究成果の一部を提供していただく形で企画されました。
 市内小中学校の研修主任、生徒指導主事(主任)など、学校の中核(ミドルリーダー)として活躍されている先生方が参加されました。
 前半は、静岡大学教職員大学院(生徒指導支援領域)准教授 伊田勝憲先生から、個(児童生徒理解)に着目する「見立て」に軸足を置きながら、4つの領域(学校組織、教育方法、生徒指導、特別支援)の視点をつなぐ、発達と学習の支援および校内外の連携についてお話を伺いました。
 その中で、「学校を休み始めた中学1年の男子生徒Y君」のケーススタディ(模擬事例)を用いて、参加者それぞれがY君の見立てをしていくことで、問題は上記の4つの領域に関わる「重複(重なり)」があることに気づき、こうした問題の重複への理解(ねぎらい)が必要であることを学びました。
 後半は、同大学院非常勤講師(常葉大学教育学部専任講師)太田正義先生から、集団(人間関係づくり)に着目する「手だて」に軸足を置きながら、生徒指導支援領域の視点を深める、予防的・開発的な取り組みについてお話を伺いました。
 先生は、まず今の子供たちに必要な「体験的な学び」について、ご自身が主催されている問題を抱える子供たちを集めて行うキャンプ活動と、昔と今との学校以外にいる時間の使われ方の調査から、学校で効果的かつ効率的に体験を提供する必要があることを話されました。
 そこで、パーケージ化されたプログラムのメリットとリスクに触れた上で楽しく、簡単にできるプログラムをいくつか紹介され、その一つを参加者が二人組になって行いました。
 このプログラムは二人で一本のペンを持って、互いに一言も話さずに「私の家」を紙に描くというものでした。3分後にペンを置き、「真っ直ぐや曲がった線を描いたとき、それぞれがどんなことを思ったか」「変な形を描いたとき、どんな思いだったか」とお互いに振り返りの時間を3分取り、最後に1分間で他のペアの絵を全員で見て回りました。
 こうした人間関係作りプログラムは、活動だけで終わらずに「振り返り」が大切であること。10分程度でできるもので、筋トレのように継続的に行うこと。何よりもやる人が楽しく笑顔でやることが一番であることを力説されました。
 そして、「あいさつ」、「先生の声かけ」、「先生の熱意」、この三つがある学級は、いじめの起きる可能性がきわめて低いことがデータで実証されたそうです。昔から良いとされていたことには、それなりの理由があるのですね。
 参加された先生方が、今日の研修で学ばれたことを校内で伝達し、活用されていくことを期待します。

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行事予定
4/6 入学式、1学期始業式(小・中)

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