最新更新日:2024/05/08
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訪問研修「森の道標」東小(2年算数)

 2月16日(木)東小学校2年生算数「たし算とひき算―ちがいはー」の授業参観をさせていただきました。指導者は武田真里奈先生です。
 あわせて、のこりは・・など合併と求残を学んだ子どもたちが“ちがいは”という概念を学ぶ学習です。武田先生は、この“ちがいは”の算数的な意味をどのように子どもたちに実感としてとらえさせるかを考えられていました。一般に二年生の段階では“多い、少ない”は体験的に分かっていても“ちがい”の言葉や算数的な量感覚までは気づくことはできないのではないかと思われます。武田先生は、前時までの課題の復習を丁寧に行なった上で、本時は赤・青の二本のテープを用意しました。重ねたり離したり、また重ね方を赤・青を反対にするなど子どもたちの視覚に訴えました。「青の上に赤をのせた方がいいよね!」と子どもたちのつぶやきが聞こえるようになりテープ図上での“ちがい”に気づいていきました。子どもたちは、この“ちがい”を復習とテープ図の繰り返しの移動で理解していきました。この中心的課題が理解できると次の数処理は容易に気づき、“ちがい”には“多い、少ない”の二つの意味があることへとつながっていきます。また武田先生は、子どもたちにテープ図を用いて“説明する力”を養いたい思いがあります。本時では、子どもの考えを皆の前で発表する機会をその都度設けておりました。一つの発表をつなげていく研修も十分ではありませんでしたがさせていただきました。


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訪問研修「森の道標」東小(5年算数)

 2月14日(火)東小学校5年生算数「立体」の第一時の授業参観をさせていただきました。指導者は永倉一将先生です。
 始めに子どもたちの知っている立体を確認しました。直方体、立方体、球です。次に教科書に載っている活動のおおまかな様子を確認し、本時のめあて「形当てゲームをしてナイスなヒントを考えよう」を板書しました。本時に登場する立体は全部で7種類です。四人グループに分かれ役割分担をして開始です。ブラックボックスの中にある立体を手の感覚だけを使ってヒントを言います。どの班も未知の立体に触れるドキドキ感と何だろうという関心をもって参加しています。すべすべしている、ごつごつしている、とがっている、いたい、まーるい(丸い)、ころがらない・・・子どもの素直な表現があちこちに見られます。中には、平らが二つある、角がある、面が多い・・などとこれまで学んできた用語を使っている子どもも出始めました。ここにグループで学ぶ意味があると思うのです。例えば「すべすべしている」と言った子と「平らな面」と言った子、「とがったところが多い」と言った子と「かどが8こ」と言った子がグループ内で学びあっているのです。言い換えればそういうことか、と算数的な表現に気づいていくのです。この算数的な表現に近づいていくことがナイスなヒント(本時のめあて)になっていくものと思われます。永倉先生は最後に各グループの発表から「辺や角(ちょう点)、面の数などがナイスなヒントにつながる」とまとめました。次時は子どもたちから出た様々な特徴が一つの立体名となります。
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訪問研修「森の道標」富岡中 社会

 1月26日(木)富岡中学校の社会科教諭、森口智裕先生(2年目教諭)の授業を参観させていただきました。題材は1年生歴史的分野『鎌倉幕府の成立』です。
 今回は事前に授業検討の時間を設定しました。そこで感心したことは、森口先生がその一時間ではなく、単元全体の流れの中で本時をどう位置づけて扱うか、という視点を大切にしていることでした。武家社会の中で最も押さえたいことはと問うと、先生は「御恩と奉公の主従関係」と答えました。的確です。
 そこで本時は、「なぜ頼朝は(京都ではなく)鎌倉に幕府を開いたのだろう」(共有の課題)と、「頼朝は武士たちとどのような関係でなりたっていたのだろう」(ジャンプの課題)の2つの問いだけとして、授業内容をシンプル化することで生徒の学び合いの時間を確保しようと構想しました。
 授業は、とても元気な挨拶から始まりました。生徒の反応もよく、学びに向かう姿勢がきちんとできています。(学級の成長を実感します)
 最初に日本大地図を前に掲示し、鎌倉の位置を確認します。そして、共有の課題を提示します。生徒たちは班になり、ホワイトボードに自分の考えをそれぞれ書いて説明をしていきます。各班ともに熱心な話し合いが続いているため、先生は予定より長く時間をとりました。(これが後半、時間不足になってしまいました)
 生徒からは、地形的な面からの優位性や、東国の武士を地盤としていることが出されました。想定した「京都には朝廷勢力があること」「(平氏政権から)都に行くと貴族化の危険があること」は出ませんでしたが、そこに繋がる意見は出されました。
 そこで、先生は「東国の武士を地盤にしている」の意見から繋げて、頼朝と武士(御家人)の関係を問うていきました。
 再び班で話し合い、図でわかりやすく説明していた班を指名して全体に発表させましたが、やや時間不足で消化不良気味となり、残念でした。(次時で整理したと思います)
 森口先生の授業から気づいたことがありました。それは、主従関係を押さえた後、もう一度なぜ鎌倉であったのかを、主従関係と繋げて考えてみることです。(ここをジャンプの課題としてはどうでしょう)
 本領安堵するためには近くにいることが大事です。都など遠くに行ってしまえば、地方の武士は自分の土地をいざという時本当に守ってくれるのか不安です。また、いざというときに馬ですぐ駆けつけられる距離であることも必要です。だから京に幕府を置いた足利政権は信頼されず、武士は地方にいる守護を頼り、守護大名、そして戦国大名の力が増大していったのでしょう。頼朝のすごさは、武士が何を望んでいたか、よく知っていたことです。だからこそ鎌倉を動かなかったのかということに気づくと、2つの問いがつながり、新たな捉え直しができるのかもしれません。また挑戦してみてください。

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訪問研修「森の道標」南小

 1月24日(火)南小 山本直道先生の授業を参観させていただきました。山本先生は新採2年目ということで、今回は、4回目の訪問(森の道標)でした。3回目の訪問は2回目の授業をビデオに撮り、授業を映像と逐語記録で分析を中心に8月に研修しました。そして、最終回の今回は、道徳でした。主題名「やろうと決めたことは最後まで」(勤勉・努力)資料名「ふけるようになったリコーダー」<心ゆたかに>でした。
 気持ちのよい、明るい挨拶で始まりました。まず、自分が立てた目標を途中で投げ出してしまった経験を思い出して発表しました。お風呂の準備や新聞を取ってくることなど毎日やると決めた事が出来なかったり、母親に、「自分でやるからいい」などと言われて止めてしまったりとか。
 次に、先生の「ふけるようになったリコーダー」の範読がありました。子どもたちは、先生の落ち着いた声の範読に全員が集中していました。
 そして、「たかしくんに注意され、泣いてしまった私は、どんなことを考えたのでしょう。」「何回やっても上手にふけない私は、どんな風に考えたのでしょう。」との問いに、素直に思ったことを発表したり、吹き出しに書いたりしました。子どもたちは、友達の発表に、真剣に向き合い、しっかり聞けていました。だから、発表もできたのだろうと思います。そして、何より感心したことは、主人公の絵の吹き出しに、うまくふけない私の気持ちを書く場面でした。どの子もくっくっと脇目もふらずに主人公や自分に向き合って書いたのです。それも吹き出しいっぱいに。どうして、こんなに書けるのだろうか。それは、子どもたちに聞く力が育っているからだろうと思いました。

 次の日、須山小学校で小中連携した校内研修会に参加しました。横浜国立大学教育人間科学部名誉教授の高木展郎先生を講師に迎えての研修会でした。先生のお話の中で、「聞く」は、教科等を超えた学習基盤となる資質・能力の一つで、これは、指導しないと身につかない力であるというお話がありました。
 お話を伺いながら、前日の南小の3年生の姿が浮かんできました。この1年間の山本先生の学級作りの成果をみる思いでした。

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行事予定
4/6 入学式、1学期始業式(小・中)

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