最新更新日:2024/05/08
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訪問研修「森の道標」西小(5年外国語活動)

 2月28日(火)西小学校5年生の「外国語活動」の授業を参観させていただきました。授業者は、仲家知里先生とALTのマークス先生でした。授業計画を基に、マークス先生との役割分担も事前打ち合わせがしっかりしていたので、スムースに行われ、ネイティブ英語の世界に自然に入り込んでいきました。
 最初は、後半の交流で使う料理の単語を電子黒板を使って、チャンツで繰り返し練習しました。声を出すことで学びが深まるのは、国語の教科書などを声に出して読むことに通じていると感じました。ALTの発音と自分の発音の違いにも気付きながら、子供たちの元気な声が響きました。日本語とアクセントや発音が異なる「ホットドック」は、ハットドック、「サラダ」は、サレー、「フライドポテト」は、フレンチフライズと言うように、別の単語を発音する気持ちで臨みました。
 また、「ナイス」と「ライス」の発音の場面や「みそスープ」は、日本では器を口に運んで飲みますが、マークス先生たちは、スプーンで掬って飲むなど、ジェスチャーを交えて、注目させていました。
 次に、深める場面で担任が登場です。先生が楽しそうにALTとやりとりしている姿は、子供たちにとって良い刺激となっていましたので、子供たちもペアで交流を積極的に行っていました。そして、練習後、全体の子供たちが店員とお客に別れて、料理の注文をしたり、受けたりして交流です。料理の絵のカードを並べ、「What would you like〜?」
「I‘d like〜」「Here you are」「Thank you」「You are welcome」の会話をお店を替えて何度も繰り返します。話す人が違うことで、1回1回の会話がリセットされて、子供たちも飽きずに、練習することができました。ただ、中には、会話なしで、カードを指さしてしまう子、相手の言葉が聞こえなくてもカードをもらってしまう子、活動をしないで様子を見ている子等、活動の関心度に差があったように思いました。これは、外国語活動に限らず、どの教科でも 子供が深い学び獲得するための手だてや発問をどう打っていくかが課題の一つになると思いました。

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訪問研修「森の道標」東小(2年算数)

 2月16日(木)東小学校2年生算数「たし算とひき算―ちがいはー」の授業参観をさせていただきました。指導者は武田真里奈先生です。
 あわせて、のこりは・・など合併と求残を学んだ子どもたちが“ちがいは”という概念を学ぶ学習です。武田先生は、この“ちがいは”の算数的な意味をどのように子どもたちに実感としてとらえさせるかを考えられていました。一般に二年生の段階では“多い、少ない”は体験的に分かっていても“ちがい”の言葉や算数的な量感覚までは気づくことはできないのではないかと思われます。武田先生は、前時までの課題の復習を丁寧に行なった上で、本時は赤・青の二本のテープを用意しました。重ねたり離したり、また重ね方を赤・青を反対にするなど子どもたちの視覚に訴えました。「青の上に赤をのせた方がいいよね!」と子どもたちのつぶやきが聞こえるようになりテープ図上での“ちがい”に気づいていきました。子どもたちは、この“ちがい”を復習とテープ図の繰り返しの移動で理解していきました。この中心的課題が理解できると次の数処理は容易に気づき、“ちがい”には“多い、少ない”の二つの意味があることへとつながっていきます。また武田先生は、子どもたちにテープ図を用いて“説明する力”を養いたい思いがあります。本時では、子どもの考えを皆の前で発表する機会をその都度設けておりました。一つの発表をつなげていく研修も十分ではありませんでしたがさせていただきました。


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訪問研修「森の道標」東小(5年算数)

 2月14日(火)東小学校5年生算数「立体」の第一時の授業参観をさせていただきました。指導者は永倉一将先生です。
 始めに子どもたちの知っている立体を確認しました。直方体、立方体、球です。次に教科書に載っている活動のおおまかな様子を確認し、本時のめあて「形当てゲームをしてナイスなヒントを考えよう」を板書しました。本時に登場する立体は全部で7種類です。四人グループに分かれ役割分担をして開始です。ブラックボックスの中にある立体を手の感覚だけを使ってヒントを言います。どの班も未知の立体に触れるドキドキ感と何だろうという関心をもって参加しています。すべすべしている、ごつごつしている、とがっている、いたい、まーるい(丸い)、ころがらない・・・子どもの素直な表現があちこちに見られます。中には、平らが二つある、角がある、面が多い・・などとこれまで学んできた用語を使っている子どもも出始めました。ここにグループで学ぶ意味があると思うのです。例えば「すべすべしている」と言った子と「平らな面」と言った子、「とがったところが多い」と言った子と「かどが8こ」と言った子がグループ内で学びあっているのです。言い換えればそういうことか、と算数的な表現に気づいていくのです。この算数的な表現に近づいていくことがナイスなヒント(本時のめあて)になっていくものと思われます。永倉先生は最後に各グループの発表から「辺や角(ちょう点)、面の数などがナイスなヒントにつながる」とまとめました。次時は子どもたちから出た様々な特徴が一つの立体名となります。
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訪問研修「森の道標」富岡中 社会

 1月26日(木)富岡中学校の社会科教諭、森口智裕先生(2年目教諭)の授業を参観させていただきました。題材は1年生歴史的分野『鎌倉幕府の成立』です。
 今回は事前に授業検討の時間を設定しました。そこで感心したことは、森口先生がその一時間ではなく、単元全体の流れの中で本時をどう位置づけて扱うか、という視点を大切にしていることでした。武家社会の中で最も押さえたいことはと問うと、先生は「御恩と奉公の主従関係」と答えました。的確です。
 そこで本時は、「なぜ頼朝は(京都ではなく)鎌倉に幕府を開いたのだろう」(共有の課題)と、「頼朝は武士たちとどのような関係でなりたっていたのだろう」(ジャンプの課題)の2つの問いだけとして、授業内容をシンプル化することで生徒の学び合いの時間を確保しようと構想しました。
 授業は、とても元気な挨拶から始まりました。生徒の反応もよく、学びに向かう姿勢がきちんとできています。(学級の成長を実感します)
 最初に日本大地図を前に掲示し、鎌倉の位置を確認します。そして、共有の課題を提示します。生徒たちは班になり、ホワイトボードに自分の考えをそれぞれ書いて説明をしていきます。各班ともに熱心な話し合いが続いているため、先生は予定より長く時間をとりました。(これが後半、時間不足になってしまいました)
 生徒からは、地形的な面からの優位性や、東国の武士を地盤としていることが出されました。想定した「京都には朝廷勢力があること」「(平氏政権から)都に行くと貴族化の危険があること」は出ませんでしたが、そこに繋がる意見は出されました。
 そこで、先生は「東国の武士を地盤にしている」の意見から繋げて、頼朝と武士(御家人)の関係を問うていきました。
 再び班で話し合い、図でわかりやすく説明していた班を指名して全体に発表させましたが、やや時間不足で消化不良気味となり、残念でした。(次時で整理したと思います)
 森口先生の授業から気づいたことがありました。それは、主従関係を押さえた後、もう一度なぜ鎌倉であったのかを、主従関係と繋げて考えてみることです。(ここをジャンプの課題としてはどうでしょう)
 本領安堵するためには近くにいることが大事です。都など遠くに行ってしまえば、地方の武士は自分の土地をいざという時本当に守ってくれるのか不安です。また、いざというときに馬ですぐ駆けつけられる距離であることも必要です。だから京に幕府を置いた足利政権は信頼されず、武士は地方にいる守護を頼り、守護大名、そして戦国大名の力が増大していったのでしょう。頼朝のすごさは、武士が何を望んでいたか、よく知っていたことです。だからこそ鎌倉を動かなかったのかということに気づくと、2つの問いがつながり、新たな捉え直しができるのかもしれません。また挑戦してみてください。

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訪問研修「森の道標」南小

 1月24日(火)南小 山本直道先生の授業を参観させていただきました。山本先生は新採2年目ということで、今回は、4回目の訪問(森の道標)でした。3回目の訪問は2回目の授業をビデオに撮り、授業を映像と逐語記録で分析を中心に8月に研修しました。そして、最終回の今回は、道徳でした。主題名「やろうと決めたことは最後まで」(勤勉・努力)資料名「ふけるようになったリコーダー」<心ゆたかに>でした。
 気持ちのよい、明るい挨拶で始まりました。まず、自分が立てた目標を途中で投げ出してしまった経験を思い出して発表しました。お風呂の準備や新聞を取ってくることなど毎日やると決めた事が出来なかったり、母親に、「自分でやるからいい」などと言われて止めてしまったりとか。
 次に、先生の「ふけるようになったリコーダー」の範読がありました。子どもたちは、先生の落ち着いた声の範読に全員が集中していました。
 そして、「たかしくんに注意され、泣いてしまった私は、どんなことを考えたのでしょう。」「何回やっても上手にふけない私は、どんな風に考えたのでしょう。」との問いに、素直に思ったことを発表したり、吹き出しに書いたりしました。子どもたちは、友達の発表に、真剣に向き合い、しっかり聞けていました。だから、発表もできたのだろうと思います。そして、何より感心したことは、主人公の絵の吹き出しに、うまくふけない私の気持ちを書く場面でした。どの子もくっくっと脇目もふらずに主人公や自分に向き合って書いたのです。それも吹き出しいっぱいに。どうして、こんなに書けるのだろうか。それは、子どもたちに聞く力が育っているからだろうと思いました。

 次の日、須山小学校で小中連携した校内研修会に参加しました。横浜国立大学教育人間科学部名誉教授の高木展郎先生を講師に迎えての研修会でした。先生のお話の中で、「聞く」は、教科等を超えた学習基盤となる資質・能力の一つで、これは、指導しないと身につかない力であるというお話がありました。
 お話を伺いながら、前日の南小の3年生の姿が浮かんできました。この1年間の山本先生の学級作りの成果をみる思いでした。

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訪問研修「森の道標」 富岡中(数学)

 2017年が始まり早々に、富岡中学校 2年の数学の授業を参観させていただきました。学級全体の雰囲気から感じたことは、四月からしっかりと学級経営をなされていると感じました。教室環境の整備を始め、個々の生徒に指導の手が行き届いていると感じました。

 授業の内容は「三角形・四角形」で“二つの角が等しい三角形ならば二等辺三角形である”ことの証明です。生徒にとって“図形の性質”を説明の根拠とする証明は難しいと感じる学習です。またこの命題を証明するには実に様々な配慮事項が含まれています。授業者は前時まで学習した「図形の性質となる基本的事項」を短冊にして生徒の反応に併せて次々と掲示していきました。そして授業進行に応じて短冊が活用されていきます。

 二等辺三角形の定義の逆の文章は数学的には意味が通らないこと。二つの角が等しい三角形をクラス全員が書けたとしても証明されたことにはならないこと。補助線を一本引くことの指示の下、その引き方を生徒に考えさせ、検討させたこと。等しい二角に挟まれた線分の垂直二等分線が必ずしも残りの頂角を通らないことが生徒の考えとして発表されました、これは皆も納得の様子、結局残りの頂角の二等分線の必要性を感じ取っていました。

 ここから証明に入ります。指導者は学びの共同体(グループ)で「書けなくてもいいよ、言葉で正しいことを証明して」と投げかけました。生徒にとっては既習事項を活用した根拠のある説明に没頭しています。全ての生徒が考え合って様々な意見が飛び交っていました。あれこれ考えを述べ合っている中で「2角の和が90°」を導いたものの、この先の考えで止まってしまったグループ、2角の和は残りの角の外角になり二つあるから一つは90°となるじゃない? と導いたものの自信がなさそうでした。こうして多くのグループで外角が使われている所に気づいた段階で瞬く間に50分が過ぎてしまいました。

 本時のように、根拠を元に生徒が互いに考えを述べあい、深く確実に考えを進めていきたいものです。(時間がかかるでしょうが・・)次の授業では生徒の“分かった、できた喜び”が見てとれるようです。

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訪問研修「森の道標」裾野西中 国語

 12月12日(月)西中の堤佐保先生の授業を参観させていただきました。堤先生は新採2年目ということで、今年度4回目の訪問(森の道標)です。1回目は随想、2回目はプレゼンテーション、前回は小説、そして最終回の今回は古文の平家物語「敦盛の最期」を題材として選ばれました。
 堤先生は毎回学習指導案を筋道立てて丁寧に書かれます。熱心に教材研究を重ねていることが伝わってきます。今回も単元(7時間配当)の最後に朗読会(「琵琶法師になろう」)を設定し、それを最初の授業で生徒に提示することで単元全体の学習計画を共有しています。このことは、生徒も今やっていることがどこにつながっていくのかを理解して学習に向かうことになり、意欲化につながります。
 また、板書も構成的に見やすく工夫され、授業の流れがよくわかります。生徒が後でノートを見た時、そのときの授業の様子と共に学習内容が整理できることは大切なことです。
 本時は、武功をおさめたいと願っていた直実が、最後は「発心の思ひは進みけれ」と語られていることに注目し、なぜ直実の思いが変化したのかを考えるというものでした。
 堤先生は、古文から根拠を確認しながら、語り方に着目して直実と敦盛の人物像を対比して捉えさせ、そこから今日の学習課題「なぜ直実の『発心の思い』は強くなったのだろう」を班で考えようと投げかけました。
 生徒にとって古文は、語句や語彙を理解し、内容を的確に把握することがかなりのハードルとなりがちです。先生は事前に班で分担して現代語訳をする活動を取り入れましたが、内容の把握には個人差があり、課題について深め合うことはなかなか難しそうでした。
 そこで先生はI君の「本当は殺したくなかったけど、味方の兵が来たから殺さなければならない」という意見を採り上げて、殺したくなかった理由を明らかにしながら、「対句」や「係り結び」を押さえ、次時に続けて本時の課題を深めていくことにしました。
 事後の懇談では、堤先生から、他の学級ではA’に想定した「自分たち武士にはない敦盛の優雅な心に触れたこと」が最初に生徒から出て、学習課題を解決した後に文法的な押さえを行ったというお話を伺いました。同じところでも学級によって、一人の子の発言によって展開が大きく変わることがよくあります。生徒の思い(発言)がつながっていくように、教師が柔軟に対応していく力が求められます。その力は、事前の多様なシミュレーションと本時の中で謙虚に生徒の発言に耳を傾けること、そして事後に教師自身の振り返りをきちんと行うことによって身についていくのだと思います。
 「振り返りのできる人が成長できる人」〜そんな教師になってくれることを信じて学校を後にしました。 

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訪問研修「森の道標」裾野西中

 12月8日、訪問研修「森の道標」で、西中へ伺いました。中学1年生の理科「光の性質」の授業です。授業者は、新採2年目の1年生の学級担任ですが、授業クラスは、自分のクラスではない別のクラスでした。
 授業前の理科室は、穏やかに談笑する生徒たちのよい雰囲気で溢れていました。授業者もその中に加わって、より一層微笑ましいフレンドリーな雰囲気が醸成されていました。授業の前から授業者と生徒たちの笑顔があり、授業中はもちろん、授業後もずっと笑顔を絶やさない授業者のすてきな人間性を感じ取ることができました。自分の経験上、いたずら好きやお調子者の男子生徒がいるはずですが、誰もが一線を踏み外さないという、授業者に対して好感を持っていることがわかりました。
 こういう学習集団の雰囲気は、日常の声かけだけでは無理で、授業者の持っている人間性が、やさしさや微笑ましさという形になって、自然に表出しているんだなあと感じました。
 授業中の生徒たちの様子からも、参観者が複数いてビデオカメラも回っていたので、緊張しつつも授業者のために今日の授業は頑張ろうという姿勢が感じられました。全体的に、とても落ち着いた授業風景だったと思います。愚かにも、つい、新採2年目の頃の自分と比較してしまい、恥ずかしさを覚えてしまいました。授業者も、心の内の多くが、緊張感と不安感で支配されていたことだと思いますが、とても新採2年目の教諭とは思えない落ち着いた授業をなさっているなと感じ、驚かされました。
 授業中は、既習事項の定着が不十分だったり、生徒たちが陥りやすい初歩的な勘違いをして授業が空回りしたり、多様な見方や考えが多発したりと、本時の目標にどこまで迫ることができるかどころではなく、ここからどう授業をまとめていくのかという、こちらの不安をよそに、いくつかの手だてによって「全反射」を導き出した、授業者の堂々たる授業ぶりにも驚かされ、この先生の力量はすごいぞと感心させられました。
 授業力は、授業者の前向きな多くの教材研究と実践と経験のみでしか培うことはできません。そう考えると、先生の今後がとても期待できて楽しみです。
 本時は、実験台に置いた十円玉の上に、水の入ったガラスコップを置くと、目の位置によって十円玉が消えたり(見えなくなったり)、反対側のガラスコップの壁面に十円玉の像が映ったりする事象を教材化した授業でした。あえて教科書にない実験観察を扱ったということは、授業者の「自然事象はおもしろい」ということを伝えたいという思いや、授業に対する真摯な姿勢が感じられます。
 授業案を最初に見たときの所感は、授業案に想定してある生徒の発見や事象のとらえ方がかなり限定されているので(実際のこの事象は難しく、生徒の多様なとらえが想定されるものと考えました)、本時の課題を1つに絞ることができるか(少なくとも2つ程度が1時間の授業の限界だと思います)、無理矢理1つに絞っても、同じ課題を生徒全員が共有できるか、想定外の課題にどう対処するのか等々、下手をすれば考え散らかしてお終いになるのではないかという心配でした。
 ところが、実際は、連続した手だてによって1つの課題が共有され、生徒が全反射にたどり着きました。中には、「何だ、反射だけかよ」などといった、物足りなさの発言もありましたが(この発言をしたA君は光の屈折に対して授業前から持っていた関心の高さがなせる技です)、「反対側のガラスコップの壁面に十円玉の像が映ったりする」理由については、しっくりと納得がいったものと思われます。しかし、この教材の真のおもしろさは、「目の位置によって見えるものが異なる複雑なことを、光の道筋(全反射と屈折)で説明できてしまう」所にあると私には思えてなりません。中学1年生には高度な内容と考えがちですが、やり方によっては(14時間の授業計画を工夫する)、生徒たちが大きな満足感を抱くことのできる教材であると考えます。新採2年目の先生がチャレンジするには、少し荷が重すぎる気もしますが、このチャレンジ精神と自然事象の楽しさを何とか生徒たちに実感してもらいたいという先生の授業者としての姿勢が、生徒たちに自然科学の興味をそそらせるものになっていたと確信できました。

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訪問研修「森の道標」裾野南小

6月20日(月):訪問研修「森の道標」で裾野南小学校へ伺いました。

 3年生のたし算と引き算の単元でした。『くり上がりのない計算方法のなぞをとこう』と、何が謎なのかを考えていきました。問題は、298+120の足し算で、筆算を使わずに、くり上がりをしない計算方法を見つけるのです。暗算で、素早く、間違わずに、計算する工夫です。

 最初に、黒板に298を模型のお金で、並べました。それをブラックボックスに入れると百円玉で3つ出てきました。子供たちは、あれーと驚きましたが、298を300と見立てるのだとわかりました。
 ですから、300+120をやって、2つ余分に足したので、答えから2取って418となる過程を一人学びや全体での発表から、考えていきました。教師の準備した箱や、余分な2が風船のようにつる下がった数字板は、授業者が「どうやったら、子供たちの思考の助けになるか」を想像して作りました。子供たちの実態を知っている担任だからこその知恵と情熱をその手作り教具から強く感じました。

 別の子は、300で2つ余分に足したことを足す数の120から暗算で引いておいて、
300+118=418と考えた子もいました。

 298を300と仮定して計算するという考えは、これからの日常生活で大いに役立つことだと思います。算数を勉強してよかったと思える学びです。

 そして、写真でもわかるように、友達の意見を熱心に聞く態度が身についている子供たちでした。
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訪問研修「森の道標」須山小

今年度から、訪問研修「森の道標」の研修対象者に、市講師と市支援員が加わりました。

5月17日は、市支援員の訪問研修で、須山小学校に伺いました。

参観した授業は、小学校1年「算数」の授業です。

個人差の著しい1年生のこの時期は、すべての子どもの見届けと、個に応じた支援が必要となります。

支援員さんは、担任の先生の本時の目標を把握し、気になる子どもたちが確実に学び取れるように支援をなさっていました。
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訪問研修「森の道標」富一小2

5月16日:富一小1年国語「ひらがなのた」の授業を参観しました。正しい書き順で「た」を書くことができるための1時間でした。

「た」は何画ですか?で始まった授業。「4画です」と力の入ったしっかりした声で答えていました。入学してから1か月半の1年生も小学校の授業にずいぶん慣れてきた感じで、子供たちの適応力に感心しました。

そら書き、指書き、そして、鉛筆を持って書くなど、1画、1画に集中して書きました。黒板では、先生が、どこかが変な「た」を書き、子供たちは「2画目が左に傾いている」「2画目が短い」「3画目が上すぎる」「4画目が3画目とくっついている」などを見つけていきました。        

挙手する時の手の上げ方も1年生らしく指先まで力を入れて、指名を待っている姿は、ほほえましくもあり、また、頼もしくも感じました。

授業の終盤では、「た」のつく言葉探しをしました。18個もの言葉を見つけ、先生のタンバリンのリズムに合わせて、「たい、たぬき、たこやき、・・・・」と、弾むように声に出して読みました。

これまでに15個のひらがなを学んできました。7月頃には、40字位の短文を書くまでになる計画です。毎日の学びをぐんぐん吸収していく姿に、「みんな、立派だね」と声を掛けずにはいられませんでした。

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訪問研修「森の道標」富一小1

5月16日(月):5月末の運動会の練習が佳境に入ってきた富一小へ伺いました。
子供たちは、全校での練習を終え、軽やかに教室に戻ってきました。五月晴れのもとでの運動会になってと空を仰ぎました。

4年生の社会「火事から暮らしを守る」の授業を参観しました。授業後に、消防署見学が控えているので、どの子も興味津々な様子で学んでいました。

家の人や近所の大人は、1年間に2000時間働いているが、消防士さんは、20時間だけしか出動しないという投げかけに、「えっ」「20時間しか働いていないなら、消防団に入った方がいい」などと驚きの気持ちを抱いて、課題に取り組みました。

暫くすると、一人の男の子が、「案外、パソコンをやってるとか書類を作ってるかも」との発言をきっかけに、
いったい2000時間の20時間を除いた時間(99/100時間)は、何をしているだろうという追求に入っていきました。
まず、ノートに自分の考えを書き、それを基に、3分間の会話の時間にそれぞれの思いを語りました。
重い物が持てるような訓練、素早い行動ができるような訓練、筋肉の訓練、出動の準備で車の確認や運転の練習、火事が起こりやすい場所を調べて書類を作ったり、それを町の人に知らせるなど、休憩している訳でない事(20時間の出動のための準備)を出し合い、みんなの意見や考えを見学した時に、聞いて来ようということになりました。
教室で考えたり、学んだことを校外学習で確かなものにする授業でした。
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