最新更新日:2024/05/08
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第4回「夜のカフェ」開催報告 1

 12月12日(月)に裾野市役所にて、第4回夜のカフェ講座が開催され、市内各学校の先生方や、市役所職員、地域の方など、約20名の参加がありました。今回も講師は、静東教育事務所地域課の先生方です。

 前半は、村松敦視先生から「山登りしましょう!〜気軽に 日帰り 山歩き〜」のテーマでお話を伺いました。
 最初に、長田弘さんの詩集『深呼吸の必要』の中から「あのときかもしれない」という詩の一節が紹介されました。大人になると、ただ場所から場所へ移動するためだけに歩くことが多くなりますが、「歩くことの楽しさをもう一度取り戻してみませんか」と参加者に呼びかけました。山歩きの良さとして、「日常では味わえない自然を感じること」「生きていることと、ちっぽけな自分に気がつくこと」「達成感と、心地よい疲労感」の3点を挙げられました。富士山や八ヶ岳ほどの登山でなくても、裾野や沼津、富士市周辺なら、越前岳、沼津アルプス、愛鷹山などは初心者でも登りやすいのではとお勧めしてくださいました。また、山歩きをしたときの写真をたくさん見せていただきました。愛鷹山や位牌岳などから見た富士山の眺めや、様々な山頂からの景色、綺麗な花が咲いている植物などです。どれも美しい写真が多く、それらを見ているだけで癒される気持ちになりました。
 続いて、山(登山)に関するクイズが出題されました。「日本で一番低い山の標高は何m?」「都道府県別で、各県の最高峰が一番低いのは何県?」「山の日は、何月何日?」「標高が100m高くなると、気温はおよそ何度低くなるか?」「スパイが山に登りながらしていることは?(なぞなぞです。笑)」「『山笑う』は春の季語、『山滴る』は夏の季語、『山装う』は秋の季語、では、冬の季語は?」などが出題された問題の一部です。参加者の方々は皆、楽しみながらクイズに挑戦していました。
 山登りの基本として、「天気の安定した日」「準備を怠らない」「無理をしない」の3つについてお話してくださいました。登山の装備は防災にも役立つので、登山に行かなくても防災グッズとして考え、徐々に揃えていくとよいとのことです。普段から階段の上り下りは歩いたり、スクワットをしたりするなど日頃からトレーニングをすることの大切さや、最初は低い山から始めること、天候や体調が悪い場合は下山をためらわないこと、また、上手な歩き方の方法や休憩の取り方についても教えてくださいました。最後は『日本百名山』の著者である深田久弥の「百の頂に、百の喜びあり」の言葉と、山登りについての書籍や、映像化されたドラマや映画について紹介をしてお話を締めくくられました。

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第4回夜のカフェ 開催報告 2

 続いて後半は、「ようこそ♪夜Café『ビジュツカン』」のテーマで、佐藤弘明先生からお話を伺いました。佐藤先生は昨年度の「夜のカフェ」でも講師をしてくださり、「まちカフェの楽しみ方」についてのお話で、手軽にできるラテアートや紙コップに絵をデザインするカップアートの体験をさせていただきました。
 今回は、「オモシロ鑑賞会」と題し、クイズ形式で美術の素晴らしさについてお話してくださいました。名画を楽しむには、アートの魅力を身体全体で感じること、感性を呼び起こすことなどが大切とのことです。参加者はテーブルごとにチームを作り、佐藤先生の出題するクイズに挑戦しました。
 最初の問題は、ゴッホの名画「星月夜」を9分割にした用紙が各テーブルに配られ、それを制限時間内にパズルのピースを正しい配置に並べ直すものでした。その後の問題は、ある名画や彫刻などがひとつずつ順番に画面に映し出され、作者名と、作品名を解答用紙に記入していく方法です。出題された作品は、ピカソの『ゲルニカ』、モネの『日の出』、サルバドール・ダリの『記憶の固執』、東山魁夷の『山雲』、彫刻のヘンリー・ムーア『家族』、ガウディの『サグラダ・ファミリア』です。実際に挑戦してみた印象としては、作品は見た記憶があり、作者名はわかるのですが、作品名までは正確には答えられないものが多かったです。佐藤先生は、それぞれの作品について簡単な説明もしてくださいました。
 続いてのお話は、様々なものに使用されている「ロゴ」についてのお話でした。その中の一部を紹介します。スポーツメーカーのナイキ(NIKE)のロゴのデザインは、ギリシャ神話に出てくる勝利の女神「ニケ」に由来し「サモトラケのニケ」の彫像の翼をモチーフにして、企業名は「ニケ」を英語読みしてナイキと名付けたとのこと。また、キリンビールでおなじみの麒麟の絵の中には、隠し文字的に「キ」「リ」「ン」とカタカナで明記されているそうです。飴の「チュッパチャプス」の包み紙のロゴは、「ひな菊」をデザインしたものだそうですが、これはサルバドール・ダリが描いたひな菊のデザイン画が原型になっているとのことです。このように改めてお話を聞いてみると、世にたくさん出回っていて誰もが目にしたことのある「ロゴ」ですが、知っていそうで知らないことが意外に多いものです。どれにも様々な由来があり、たくさんの思いが込められて作られているのですね。
 テーブルごとにチームを組みクイズに挑戦した参加者の皆さんは、笑顔でコミュニケーションしながら取り組んでいました。楽しみながら、知的好奇心を満たす時間を過ごすことができた12月の夜のカフェでした。

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第4回夜のカフェ 参加者感想紹介♪〜

 12月12日の夜のカフェの参加者の皆さんから感想をいただきましたので、その中から一部を紹介いたします。

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◆今回も心の底から楽しむことができました。楽しみながら教養が高まる本講座は本当に大好きです。
◆今晩も楽しい時間を過ごすことができました。山を歩くことや美術作品を楽しむことなど、ちょっと自分から求めて生活に潤いをもたらすことの大切さを改めて思い出させてもらったような気持ちになりました。
◆「山」がテーマでしたので初参加しました。日常生活の中で、ほっとひと息できる楽しい時で、時間・仕事を忘れて過ごすことができました。次回のテーマも楽しみです。
◆ゆったりとした時間の中で、「あぁ、山歩きにいってみたいなあ、美術館でのんびり過ごすのもいいなあ」と忘れていた何かを思い出して楽しいひとときでした。
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 日頃、忙しい毎日をお過ごしの参加者の皆さんも、夜のカフェでのんびりゆったりとリフレッシュできたようです。
 感想をお寄せいただいた皆さん、ありがとうございました。

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第3回夜のカフェ 参加者感想の紹介

 11月28日に開催された「第3回夜のカフェ」の参加者の皆様から、感想を寄せていただきました。その中の一部を紹介いたします。

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☆お二人の先生方が、自分と向き合う時間を大切にし、そして楽しんでいることを大変うらやましく思うと同時に、自分の生活も見つめ直してみようと思いました。
☆今日来て思ったことは、「心の充実」が大切だなということです。お二人とも自分と向き合う中でリフレッシュをし、仕事とプライベートを両立させていました。
☆私もマラソンではないが、今、夢中になっているスポーツがあり、自分と向き合うことが自分の成長につながるのではないかと思いました。
☆ゆるやかな雰囲気で、先輩方のお話から身近な気付きが得られるような楽しい時間でした。
☆学校からちょっと場所を変えての1時間が、こんなに気分が変わるものなんだなと感じます。夜カフェはcoffeeとお菓子をいただきながら気軽に参加できるプチセミナーのような時間です。
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寄せていただいた感想を読むと、「自分と向き合う時間」を大切にしたいと感じていらっしゃる方が多かったです。夜のカフェを皆さんのリラックスできる場にしていただければと思います。

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第3回「夜のカフェ」開催しました 1

 11月28日(月)に第3回夜のカフェ講座が裾野市役所にて開催され、市内の各学校の先生方や地域の方など、約20名の参加がありました。
 講師は、静東教育事務所地域支援課の先生方です。

 前半は、江本光徳先生から「はじめてのフルマラソン」のテーマでお話を伺いました。江本先生は、地域支援課に籍を置きながら県の派遣指導主事として河津町教育委員会にお勤めになっておられるそうで、河津町の紹介も織り交ぜながらお話をしてくださいました。
 走り始めたのは昨年の5月からで「決して、無理をしない」と決めて始めたそうです。どんな「コース」を走るのかも大切で、「今日はここまで行ってみよう」「今日は行ったことのない道を行ってみよう」と気ままに走り、車で通り過ぎるだけでは気づかない景色を見たりするのも楽しみのひとつになっているそうです。マラソンをしながら撮影した綺麗な景色の写真をいくつか見せてくださいました。
 また、走った距離、時間、キロ何分だったか、いつ、どんなルートだったかなどを計測・表示できるジョギング用の携帯アプリを利用し、体脂肪計で体重管理をしながらある程度の期間走り続けていたら、健康診断でも褒められるほどに体形も変化してきて、心も充実してきたそうです。そして、フルマラソンを走ったことのある教育事務所の先輩に勧められたのをきっかけに、やってみたい気持ちを家族に話したところ、ご家族の方がフルマラソンの大会に申し込んでしまい、ついに参加することになったそうです。
 ところが、昨年度までは夜遅くに帰宅してからでも走る時間を確保していたのに、今年度に入り職場が変わった4月頃から、なぜか走る意欲が低下し、フルマラソンを走りきるための練習が十分にできないまま本番を迎えてしまったそうです。そして本番では、20キロくらいまでは順調に走れたのですが、練習不足のせいか途中からか脚や腰が痛くなりペースが落ちてしまい、最終的には5時間18分で何とか完走することができたそうです。
 なぜ、走る意欲が低下したのかを自分なりに分析してみると、今年の通勤時間と、いつもジョギングしていた時間が同じくらいの時間で、これらの時間は様々なことを考える「自分と向き合う時間」だったので、通勤時間が長くなり、自分と向き合う時間が十分にとれていたため、それ以上に走る気持ちにならなかったのではないかと振り返られました。

 また「振り返りが上手な人は成長する」という言葉を紹介してくださいました。人は日々、環境が変わったり周りから刺激を受けたりして少しずつ変化しているので、同じ出来事ひとつを振り返っても、振り返る時期によって違うように感じるため、その都度その都度に振り返ることが大切とのことでした。最後に、マラソンを勧めるというよりも「自分と向き合う時間をもつこと」を参加者にお勧めしてお話を締めくくられました。


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第3回「夜のカフェ」開催しました 2

 続いて、後半は「釣りバカもの日誌」と題して、土屋有一先生からお話を伺いました。
 伊豆の松崎町出身の土屋先生は、釣りを趣味にしていらっしゃいます。伊豆の海や島が写ったきれいな景色の写真をいくつか紹介しながらお話に入られました。土屋先生は、ご自身所有の船を持っていて、南伊豆や西伊豆などいろいろな場所へ釣りに行くそうです。
 今年の第1回夜のカフェの講師をしてくださった教育事務所地域支援課の秋山総括管理主事も一緒に釣りに出かけたこともあり、秋山先生は36センチの魚を釣り上げたそうです。また、同じく地域支援課の佐藤弘明指導主事も先日一緒に行ったとのことです。お二人の釣りをしている時の写真を見せていただきましたが、釣り上げた魚を手にしている写真は、お二人とも満面の笑顔です(笑)。釣り人は、釣れると口数が多くなりますが、釣れないと静かになるそうです。
 また、ある同じ日に「マダイ」と「メジナ」が釣れたそうです。土屋先生は「どちらが美味しいと思いますか」と参加者に問いかけました。通常で考えるとマダイではと感じますが、土屋先生がおっしゃるには、圧倒的にメジナの方が美味しいとのこと。それから、1.9キログラムもあるブダイの写真も見せてくださいました。
 
 それから、教職員向けということで「釣りや魚に関する格言・ことわざ」もたくさん紹介してくださいました。「エビで鯛を釣る」「逃がした魚は大きい」「とどのつまり」「魚は殿様に、餅は乞食に焼かせろ」等々・・・釣りや魚に関することわざは、かなりたくさんありますね。「釣りの話をするときは両手をしばっておけ」「釣りをしている夫の姿を見たことのない女房は、自分がどれほど辛抱強い男と結婚したか気がつかない」「釣りは男が寂しさなしに孤独でいることができる地上に残された僅かな場所のひとつだ」などです。ユーモアのあるものから、なるほどと思うものまで、様々な格言や名言がありますね。他にも、教育にも使える言葉として「機会はどの場所にもある。釣り針を垂れて常に用意せよ。釣れまいと思うところに常に魚あり」「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」等を紹介してくださいました。
 最後にまとめとして釣りの良さについて次の3つの点をお話なさいました。一つ目は、釣るという作業だけでなく帰りにおみやげがあること。二つ目は、考えながら釣りをしていること。よく釣りをする時は何も考えないのではないかと思われがちですが、実際はそうではなく、潮がどう流れていて、どの場所にどのくらいの長さの仕掛けをするとよいのか、常に三次元の立体的な推理をしながら釣りをしているとのことです。三つ目として、人とのつながりが出来ること。釣りを通して、たくさんの人との交流ができたそうです。また、学校で気になることがある子どもに対して釣りに一緒に行こうと誘ってみると、学校とは離れた場所になるので子どもにとってもプレッシャーなく接することができるそうです。こう改めて聞いてみるといいことがたくさんありますね。
 土屋先生の人柄を感じさせる、ゆっくりとした落ち着きのある口調のお話を聞きながら、参加者の皆さんは日頃のお仕事を離れ、「ほっと一息」リラックスできた夜のカフェでした。

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行事予定
4/6 入学式、1学期始業式(小・中)

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