最新更新日:2024/04/22
本日:count up13
昨日:34
総数:77137

市教委指定研究発表会(深良小) 1

 2月15日(木)に平成28・29年度 裾野市教育委員会指定研究発表会が深良小学校で行われました。100名近く(受付で資料が足りなくなる程)の参加者が熱心に授業参観し、研究成果に耳を傾けました。

 最初に全体会が行なわれ、学校長の挨拶に続き、午前中から授業参観された教育長から
『子どもと教師の距離が近く、学習の場を楽しんでいる姿が印象的で、教師と子どもの親密な関係を見ることができた。この子たちに、世界に飛び立つ力を付けてやるために、この研究の力を今後の教育に生かしてほしい』とのお褒めと応援の言葉がありました。

 続いて、研修主任から研究概要の説明がありました。

研究主題「子どもの目が輝く授業」〜言葉の力を生かした練り合いのある授業を通して〜
 『平成25年から3年間「言葉の力をはぐくむ授業」を研究主題として研修に取組み、28年度からは、「子供の目が輝く授業」副主題「言葉の力をはぐくむ授業を通して」と研修を深めてきました。
 「学ぶ」ことは本来楽しく、心揺さぶられる行為です。子供自らの疑問や発見を機軸に多様な考えを擦り合わせ、関わり合って作り出す学び合いは、子どもたちに学ぶ喜び、友達への信頼を育むものと考えます。学びの主体は、子どもであることを大前提とし、「目指す授業像」の取組みの充実を図り、特に、どのように「言葉」を交わし合えば、練り合いの質を高められるかについての研修を深め、研究主題に迫ってきました。』
 この説明は、説得力があり、参加者も頷かれる方が多かったです。

 深良小では、「言葉の力」とは、自分の思いや考えを分かりやすく、はっきりと表現する力と捉え、授業の中で具現化して研修を積み重ねていました。
1 本気で考えたくなる「めあて」の提示
2 練り合いの場面の充実
 ・聴き合う関係を作る
 ・子供の発言をつなぐ
 ・子どもの言葉の良さを価値づける
 ・ペアやグループでの活動を取り入れる です。
    
 そして、この説明を頭に入れて、第5校時の中心授業を参観しました。
 授業は、4年国語 表現の工夫を見つけよう 「世界でいちばんやかましい音」6/8時でした。山場の場面(6場面)で『町の人々の心はどのようにかわったのだろう』を<めあて>に、自分の読みを深めました。
 まず、各自の読みを通して、町の人がどんな顔をしているか思い浮かぶところを探して、教科書の文に印や線を付けました。そして、4人グループになり、自分の気づいた所をお互いに知らせ合いました。次に、全体で発表し合い、どの子も根拠の文や箇所を元に発表しました。聴いている側も真剣そのものです。子供たちが鍛えられている事が伝わってきました。

講師の秋田先生から国語の読みについて次のような示唆をいただきました。
・音読は、読みの視点を与えて読むこと
・音読と本時の目標をつなげること
・ストーリーのラインに沿って読んで話し合うことを目指していくのか、
 それとも、イメージを作るのを大切にしたいのかをはっきりさせること
・子どもが感じた事を擦り合わせて、読み描きながら進めていくこと

 授業後の研究協議では、深良小学校の先生方が日頃の研修で行っているグループワークを参観者は見学するというスタイルでした。参観者は新鮮な気持ちで、深良小学校の先生方の授業の視点や分析の仕方について耳を傾けていました。
 4〜5人が1グループとなり、1枚の台紙に授業中に気づいたことをメモした付箋を貼っていきながら意見交換をしました。
台紙の横軸には次の3点、
 ・本時の目標を達成できていたか 
 ・本気で考えたくなる「めあて」の提示であったか
 ・練り合いの場面で、子どもたちの目は、輝いていたか
縦軸の3点は   
 ・成果や良かった点  
 ・課題や気になった点  
 ・助言、改善策     です。
 授業中に感じた事と授業後に振り返って考えた事を重ね合わせながらの意見交換が活発に行われました。

 最後は、東京大学大学院教育研究科教授秋田喜代美先生の講演を伺いました。
秋田喜代美先生は、『教師は授業をどのようにデザインし、実践し、省察をしているのか』を探究しておられます。講演の中で「めあてと見通し」「まとめと振り返り」をどう捉えているのか参加者同士で話し合わせ、答えるように指示しました。日頃、何気なく使ってしまう言葉の概念を改めて自分に問い直す機会になりました。
 たし算の授業デザインでなく引き算の授業デザインを考える中で、子どもの学びが途切れず、学びが連続する手立てを仕掛けていってほしいとのお話は、今後の研究に大いに参考になりました。
 有意義な時間を過ごすことができ、深良小学校の先生方に感謝申し上げます。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

市教委指定研究発表会(深良小) 2

写真続き
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

第3回裾野市研修主任研修会

 1月16日(火)第3回 市内研修主任研修会が生涯学習センターで開催されました。
 目的を、来年度の授業改善の視点、市研修テーマ、校内研修の推進、授業改善、移行期にあたる各学校の取り組み等、4月に各学校で計画された研修計画に沿って、その後の実践状況を報告し合い、成果や課題を出し合いました。
 グループ別の報告会では、研修主任さんの一年間のご苦労がにじみ出ていて、改めて研修主任さんとしての重みを感じました。報告例として、小学校では全員が授業の事前検討から関わっていくことによって参加が促され、積極的な関りが見られるようになった。また中学校では、道徳での資料づくりに学年部会の話題として取り上げ検討するなどによって深めることができた、等の報告がありました。
 平成30年度を見通すと、小学校での英語の授業、小中学校の道徳の教科化等時代に合わせた取り組みが待ったなしで控えています。こうした英語や道徳の話題も多くの学校から出されました。
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

裾野市2年次教員研修会(西幼稚園)

 11月21日(火)市内小中学校から6名の2年次教員が、会場である市立西幼稚園に集まり、裾野市2年次教員研修会が開催されました。
 最初に園長先生にご挨拶して、川波指導主事から一日の日程説明があった後、早速外遊びに興じる園児たちの中に入っていきます。
 初めはどのように子どもたちと接していくか少し戸惑う様子も見られましたが、子どもたちのパワーに押され、すぐに表情も柔らかくなり、自然体で子どもたちに接していました。
 園の先生方も、「誕生月仲間」や「デカパンリレー」などのダンスや競技で、年少児から年長児まで、全員と関われるように配慮してくださいました。
 外遊びが終わると各クラスに戻り、6名の先生方はそれぞれのクラスにつきます。そこで子どもたちに紹介され、クラスの活動やお弁当も一緒に食べて生活を共にしていきます。
 その中で、幼稚園の先生方の準備の丁寧さや正しい言葉遣い、子どもたちを集中させる所作の巧みさ、子ども同士のトラブルへの対応の速さ、保護者との信頼感を高める丁寧な引き渡し時の対話など、異校種交流から多くのことを学ぶことができました。
 また、しっかりと先生やお友達の話を聴ける園児の姿にも驚かされました。園長先生や先生方からは、学年で「話を聴ける子をつくる」というビジョンをしっかりもち、継続的に指導を積み重ねてきていることや、毎日「10分間エピソードタイム」を設けて、今日一日の出来事や課題等を情報交換することで、子どもの良さを認める声かけが増え、それが子どもたちの自信になり、落ち着きに繋がっていることなどが話されました。
 最後に、鎌野清美園長先生から、幼稚園教育の目標や、裾野市や西幼稚園が大切にしていることのお話があり、その中で、幼稚園でできていたことが小学校に入るとレベルダウンすることがあるということから、異校種交流や連携の重要性を認識し、今後はそれぞれの学校での推進役として活動してくれるよう、参加された6人の先生方にエールが贈られました。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

第4回市教職員初任者研修会

 深まりゆく秋の一日、東中学校において第4回市教職員初任者研修会が開催されました。
参加者は市内小中学校より13名の初任の先生方です。みな明るい表情ですが、公開授業者は少し緊張気味。そんな様子を見て、会場校の勝又和仁教頭先生が「視野を広げるクイズ」などで場の雰囲気を和ませてくださいました。
 研修1では、東中学校で初任者指導を担当されている岩瀬次夫先生より、「『この出会い』は何だったのか?」というテーマで、先生ご自身の体験を基に「人との出会い」「授業との出会い」について、お話を伺いました。教育のもつ奥深さや教師として何を大切にすべきかを、改めて見つめ直す良い機会になりました。
 そして今日のメインである授業研修です。公開授業は、東中学校の初任者教諭、本間美穂先生の1年生英語の授業と、山本拓先生の3年生英語の授業です。
 どちらも英語の授業でしたが、それぞれの先生の個性と生徒の発達段階に即した授業内容は、参加者に多様な気づきや学びを提供してくれました。
 午後の研修2・3では、午前中に参観した2つの授業をグループに分かれて分析していきました。研修2の本間先生の授業は、教師の活動と生徒の表れを縦横の軸にした「概念化シートによる分析」法を用いての分析。研修3の山本先生の授業は、少人数授業でしたので、参観者が一人ずつ個人観察をした記録を基に、「学びのデザインシートを活用した分析」法で分析を進めました。授業を異なる分析方法で見ていくことで、自分自身の授業改善にもつなげていくことができると思います。
 発表では、生徒の発達段階に合わせた教材準備や小学校の外国語活動とのつながり、帯活動の価値や設定の仕方、小集団での学び合いの姿、本時の目標に関してなど、生徒のあらわれを基に、多様な分析結果が出されました。
 川波指導主事からは、単元構想について、単元のゴールを単元の最初に生徒に示して、そのゴールに向けて一時間一時間の授業をつなげていくようアドバイスがありました。
 研修4では、初任者の先生方が、それぞれ現在悩まれている教科指導上の課題を、各班に分かれて解決方法を考え合い、最後に川波指導主事と学びの森小澤指導員から指導・助言を受けて本日の全日程を終了しました。
 授業を公開してくださった本間先生、山本先生、そして準備等でお世話をおかけしました東中学校の先生方、いろいろありがとうございました。本日参加された初任者の先生方が、今日の研修の中で一つでも明日への活力になるものを見つけて、東中からの坂を下ってくれたなら幸いです。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

市教委幼稚園訪問(富岡第二幼稚園)

 11月2日(木)9:00より富岡第二幼稚園で市教育委員会による幼稚園訪問が行われました。午前中は保育の公開、14:30から全体会が行われました。他園からの参加も有り、それぞれの課題解決のためのヒントを掴もうと、熱心な参観・協議が行われ、充実した1日でした。
 富岡第二幼稚園は、3歳児4人、4歳児7人、5歳児8人の計19人の小規模園の特色を生かして、異年齢児混合保育を行っています。この日は、爽やかな秋晴れの日でしたので、子どもたちは活動の準備をし、思い思いに外遊びを始めました。
 この日の保育のねらいは、
年少組「みんなで一緒に遊んだり、作ったりする楽しさを知る」
年中組「友だちと思いやイメージを伝え合い遊びや活動を楽しむ」
年長組「友だちと共通の目的に向かって、工夫したり、協力したりしながら活動を進める」でした。
 「どろんこ遊び」を思いっきり楽しんでいる子、「レストランごっこ」でフライパンを上手に動かしている子、縄跳びに挑戦している子、落ち葉を集めて、その感触を楽しんでいる子など、やりたい事を思いっきり楽しみました。
 次に、園庭の中央に集合し、11月の誕生会を年長児の司会で、インタビュー形式で行われました。4月から5回程の誕生会の経験が子どもたちの参加意欲と集中力にプラスになっていることが分かりました。
 午前中の後半は部屋に戻り、クールダウンを兼ねて、クラスごとの読み聞かせを行った後、中央の教室に移動して、今日の「混合活動」に入りました。
 今日の内容は、いつもお世話になっている地域の方や祖父母を11月のなかよし会に招待するポスター作りです。19人が4つの混合チームに分かれて、思いを込めたポスターを制作しました。台紙の色決め、前時に作った手紙や飾りの配置決め、新たに思いついた事を付け加えるなどのグループ活動で、子どもたちのアイディアや気持ちを尊重した声かけや子ども同士を結びつける支援に先生方の共通理解がしっかり出来ているなと感心しました。
 出来上がったポスターは、グループの全員で持って、披露しました。そして、一人ひとりが制作した思いを語りました。年長児や年中児が堂々と発表している姿や年少児が年長児の真似をしながら発表する姿は、凜々しかったです。混合保育の良さが出ている場面でした。
 午後の研修では、園長、研修主任から研修の概要について、各学級の担任、3学級全体を補助している先生方からは、日頃の保育の様子を分かりやすく話していただきました。
 参加者からは、参観の感想や所属の幼稚園の課題を基にした質問をしながら、時間を忘れる位、熱心に協議しました。最後に、富岡第二小学校白井淑子校長先生と教育委員会の川波指導主事より、指導講評をしていただきました。
 目指す子ども像に迫るために、活動計画の見直しや付け加えを日常的に行って、保育方針の共通理解を深め、ねらいを明確にし、やる事、やらない事をチームとして共有することが、子どもたちの「育ち」を支えることになるのだと納得した一日でした。


画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

第2回裾野市研修主任研修会

 10月16日(月)15:30より生涯学習センターで、本年度2回目の研修主任研修会が開催されました。
 始めに、市教育委員会川波指導主事より本年度の全国学力・学習状況調査の成果と課題についての説明がありました。
 次に、小学校2グループ、中学校1グループに分かれて、第1回の研修会でグループ発表した「各校の今年度の取り組み」「よい表れ」「課題」「解決策」について、学校ごとに色を変えた付箋に書き出して、校内研修の進捗状況を話し合いました。
 3グループとも、「各校共通に研修すること」と、「それぞれの学校の課題解決のための研修」について、話し合いが盛り上がり、予定時間では収まりきれませんでした。

<どの学校でも研修したいこと>として、下記のことが話題になりました。
・新指導要領の正しい最新情報  
・新学習指導要領への周知・徹底への取り組み 
・特別な教科「道徳」への対応や評価
・外国語活動についての対応
・時数の確保やモジュール学習の工夫等
・プログラミング教育

<各学校の校内研修の課題>については、
・校内研修の進め方
・全教員の共通理解の持ち方
・自校の学力・学習状況調査の成果と課題についての理解
・学力調査から見えてきた児童の実態を授業の中でどのように押さえるか
・対話のある授業、学習課題、手立て、振り返り等、視点を絞った研修の在り方
・授業参観、分科会、グループ討議の仕方、全体会でのまとめの検討
・一人ひとりが成果を実感できる事後研修の深め方
・来年度の研修の方向性
・若手とベテランの関わり 等でした。

 その中で、「回覧版研修」という興味深い実践を西中が紹介してくれました。
 全員が集まっての授業研究が難しい中で、工夫はないものかと、この「回覧板研修」という方法を工夫されたとのことです。授業についてのアドバイスをもらい、短時間で自分の授業に反映できる方法です。それは、授業案を回覧板にして、若手もベテランも、自分の意見やアドバイスを忌憚なく書いて、次の人に回していくというものです。一巡した回覧板には、アドバイスや示唆、新たな視点が盛り込まれ、大いに参考になるというものです。そして、授業を多くの先生方と共有することで、連帯感や共通理解も生まれてきます。
 これは、すぐにでも取り組めそうな研修方法の一つではないかと思いました。
そして、特別な教科「道徳」への対応や評価等、まだ手探り状態の研修に不安を感じている先生方が研修会が閉会した後も情報交換をして、研修主任としての使命と責任を果たそうと努力している姿に頭が下がりました。
 各校の校内研修が充実していく一つの機会としての役割を担っている第2回の研修主任研修会でした。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

裾野市2年次教員研修

 10月23日(月)に富岡中学校主催による外部講師を招聘しての校内研修に「裾野市2年次研修」を合流させていただきました。
 松永光正校長先生から講話をいただくと共に、杉山厚子研修主任より校内研修の中核である“学びの共同体”についての説明、土屋雄己生徒指導主事より講話をいただきました。
 また3・4校時で15の授業を公開していただき、5校時では大塚友梨先生の1年体育「マット運動」を参観させていただきました。大塚先生は2年目の先生であり参加した3名の研修者にとっては、教科のねらい、授業構成、校内研修との関連、生徒との関係性等々学ぶことは大変多かったのではないかと思われます。特に参考になったのはいずれの授業でも生徒が大変落ち着いていて更に学びの方向に向かっている様子が印象に残ったのではないでしょうか。
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

「自らかかわる力」が育つ子どもたち〜富岡第一幼稚園

 市教委幼稚園訪問として、9月20日(水)に富岡第一幼稚園を訪問しました。
 富一幼稚園では、今年度の研修テーマを「自らかかわる力を育てるために〜異年齢との関わりを通して〜」と設定し、協同的な遊びの中で、友達と共感し、認め合う場や援助の仕方を工夫することにより、人とかかわる力が育つと研究仮説を立て、特に昨年度から異年齢とのかかわりに視点をおいて研究を進めてきました。
 この日は、「運動会ごっこ」が異年齢チームでの活動です。異年齢ペアで先生方が扮するカラスの妨害をすり抜けて、前方にあるボールをかごに摘んで戻るリレーゲームです。
 カラス役の先生方の名演技で3チームともやる気満々。気合いを入れて始まりです。今日が2回目の練習というお話でしたが、年長さんが、競技や応援、そしてその後の作戦会議(話し合い)でも積極的に意見を出し、年中・年少さんをリードする姿がたくさん見られました。
 参観された他園の先生方からも、「異学年チームでもこれだけ話し合いができるのはすごい。」という声が多く聞かれました。
 こうした経験の積み重ねが自信となっているのか、同年齢でのクラス活動や室内遊びでも、自らかかわろう、みんなで頑張ろうという子どもたちの思いがよく感じられました。
 そこには、園長先生を中心に、職員全員で全ての子にかかわっていくシステムと意識がつくられていて、一人一人へのかかわり方が共有化されていることがわかりました。
 異年齢を窓口とした研修も、これからさらに実践を重ね、成果を検証し、改善をしていくことになると思います。事後研修で渡邊清課長補佐より「新幼稚園教育要領」についてのお話があり、カリキュラムマネジメントを取り入れていくことや、幼児期の終わりまでに育って欲しい姿が新たに示されているので職員間で共有して欲しいとの助言がありました。
 今後の子どもたちの成長を楽しみにして、とても有意義な研修を終えました。富岡第一幼稚園のみなさん、ありがとうございました。



『人生で必要な知恵は、すべて幼稚園の砂場で学んだ』 ロバート・フルガム(アメリカ)
 人間どう生きるか、どのように振る舞い、どんな気持ちで日々を送ればいいか、本当に知っていなくてはならないことを、私は全部残らず幼稚園で教わった。
 人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、幼稚園の砂場に埋まっていたのである。私はそこで何を学んだのだろうか。
・何でもみんなで分け合うこと。
・ずるをしないこと ・人をぶたないこと
・使ったものは必ず元のところに戻すこと。 
・ちらかしたら自分で後片づけをすること。
・人のものに手を出さないこと。 
・誰かを傷つけたら、ごめんなさいと言うこと。  ・・・ 以下 略   

(お時間がある時に読んでみてください。)

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

昼カフェ第4弾「学級・学校づくりは仲間で支え合うピア・サポートで!」

 8月10日(木)生涯学習センターにて、深良小学校 養護教諭 朝妻尚美先生を講師にお迎えし、昼カフェ「ピア・サポート」が開催されました。
 市内各校から養護教諭、担任、研修主任、学校相談支援員、教育委員会指導主事等の幅広い参加をいただきました。
 現在、富岡中で実践されております「ピア・サポ−ト」の産みの親というべく朝妻先生です。小学校段階では、対人関係の基礎を学びます。中学校いわゆる青年前期の多感で感動も悩みも多き時代に入り生徒個々は“人生や生きる”ことの模索を始めます。時に生徒はこの解決したい悩みを友人に求めます。日常のちょっとした心配ごと、気がかりなことから深い、人生や生死を左右することなどが含まれます。仲間で相談や援助し合う“ピア”の存在が注目されています。
 朝妻先生は、人間関係づくりを中核に据えて、小学校、低・中学年段階では「出会い」や「やさしい聴き方」を身につけ「自分を表現(語れる)できる」子どもの姿を段階的に描いております。高学年の段階では、児童会や保健委員会等を中心としてピア・サポートのスキル研修、保健委員による見守り活動によってピア・サポートの意識を全校に広めようとしています。こうした意味でピア・サポートは人間関係づくりととても似た概念です。深良小学校のグランドデザインには、ピア・サポートの考えを学校経営目標の具現化のひとつにあげています。また、研修主題に「子どもの目が輝く授業」〜言葉の力を生かした練り合いのある授業〜の実現にピア・サポートの考えを取り入れ学級担任による年3回の対人関係づくりの授業を実施しております。
 過去に実践してきた富岡中学校の“生徒同士によるピア・サポート”の紹介もしていただきました。
 昼カフェの参加者がそれぞれの立場から学ぶことができたのではないかと思います。
 「ピア・サポート」につきましては以下のことを参考にしてください。関心のある方は朝妻先生を窓口にお問合せください。朝妻先生はピア・サポート学会に所属され実践発表などで活躍されております。
(1)小・中学校での実践・研究 深良小学校 養護教諭 朝妻 尚美
(2)裾野市指定研究 深良小 2月25日発表予定
(3)富岡中学校 ピア・サポート(常時活動、集会)
(4)日本ピア・サポート学会 研究大会 2017,10,8~9(広島大会)
(5)関連図書 ピア・サポート実践ガイドブック
   同上  すぐ始められるピア・サポート 指導案&シート集


<参加者の感想一部紹介>
◆自分のクラスが1学期に人間関係づくりで躓いてしまいクラスづくりを悩みながら夏休みを迎えました。今日学んだことを生かしながら2学期のクラスづくりを考えていこうと思います。
◆研修や授業の中でも(いろいろな活動で)、ピア・サポートを意識した活動をしていくことの大切さを改めて感じました。具体例も交えながら分かりやすく教えていただき、ありがとうございました。
◆子どもたち同士で支え合うことが日常化すれば、いじめなどの問題は少なくなる。特別支援を要する子どもたちとの共生のためにも、みんながそういう意識を持たないとなりません。委員会やクラブ活動の中でも少しずつ実践していけたらと思います。まずは自分がゆとりを持って聴いたり支えたりしたいと思います。
◆誰もが楽しく学校に来られるよう支えたいと思い養護教諭を目指しました。今まで不登校の子にも関わってきましたが、どうしたらいいのかなというモヤモヤした気持ちが、今日のお話を聞いて少し前が見えてきたと思います。
◆生徒同士が支え合うという“ピア・サポート”の良さを充分感じ取ることのできるお話でした。子どもたちへの声のかけ方など、教員にとっても大切なスキルや心構えを学べるもので、学校全体で取り組めるといいなと思いました。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

昼カフェ第3弾「ビブリオバトル〜たにちゅう in 裾野」

8月9日:昼カフェとしては初めて市外の先生を講師に迎え、さらに市立鈴木図書館と初連携する形で行われた企画です。講師は、AI(人工知能)第一線の研究者であり、ビブリオバトル(知的書評合戦)の発案者でもある、立命館大学情報理工学部教授 谷口忠大先生です。
 参加者は、各校の図書館担当の先生方を始め、市内小中学校から23名、他に、県内各地の公立図書館員(袋井市や焼津市、森町など)、そして裾野高校からも高校生の参加があり、合計36名となりました。
 前半は谷口先生から、ビブリオバトルとは何か、どのように実践していったら良いかについての講演がありました。「ビブリオバトルは『人を通して本を知る。本を通して人を知る』のキャッチフレーズで親しまれる本の紹介ゲームです。4つのビブリオバトル公式ルールさえ守れば、誰でも簡単に楽しめます。興味をもったら、とりあえずやってみましょう!」ということで、後半は、36名が4人ずつ9班に分かれて、ワークショップ形式のビブリオバトルを体験しました。
 ほとんどの参加者が初体験でしたが、始まってみればどのグループも初対面同士とは思えないほどの大盛り上がり。「5分も本の紹介ができるかなぁ。」「プレゼン自信ないなぁ。」などの事前の不安も吹っ飛び、あっという間にチャンプ本決定まで進みました。
 事後のアンケートでは、「今回のビブリオバトルは面白かったですか?」の問いに、「面白かった」33人、「少し面白かった」3人。「またビブリオバトルに参加したいですか?」の問いに、「参加したい」と答えた人が34人でした。この楽しさを子どもたちに教えてあげて欲しいな、と学びの森では期待しています。実践されたら、また教えてくださいね。

<参加者の感想から>
◆本と関わるための導入としてもビブリオバトルを学校に取り入れていきたい。
◆ビブリオバトルの仕組みがよくわかりました。参加者の方々とのコミュニケーションが取れて、どのような場でも活用できると感じました。
◆自分が普段読まないジャンルの本を知ることができてよい経験でした。新しい視野が広がります。ビブリオバトルが自己紹介になることを実感しました。
◆正しいやり方をキチンと聞いて自分が経験することが大切だと思いました。難しいことを考えず、谷口先生がコミュニケーションを重要視していることがわかりました。読まなくてもいろいろな本が知れる楽しさを感じました。今日は素敵な時間をありがとうございました。
◆たくさんの本にふれ、本への興味が深まりました。あまり読書をしていないので、少し緊張していましたが、どんなジャンルでもいいということで楽しめました。ありがとうございました。
◆今回のようにワークショップ形式だと人数も少なく気軽に参加できるものだと感じました。「人を通して本を知る。本を通して人を知る」というフレーズがとても良いと感じました。もともとビブリオバトルはプレゼンかと思っていましたが、そうではないとわかりました。
◆とてもいいコミュニケーションツールだと思います。とても面白く、為になりました。ありがとうございました。
◆初めてやってみました。あっという間に時間がすぎて楽しかったです。人と人とのコミュニケーションをとる、とても有効なものだと感じました。谷口先生のお話が聴けて良かったです。
◆初めて参加してみましたが、楽しかったです。元祖というか、ご本人にお話をうかがえたことがとても貴重な体験でした。参加するにあたり、本を選び読むことにややハードルがありましたが忙しい中、久しぶりに本に向き合うきっかけにもなり読書を楽しめました。自分は手に取ることがない本を紹介してもらって、それが面白かったです。実際に経験することが実践につながります。ありがとうございました。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

昼カフェ第2弾「この差ってなんですか?〜中学校の学級づくりと生徒理解

8月8日:「昼カフェ」第2弾は、中学校での学級経営と生徒理解に豊かな経験と高い指導力をもつ東中学校の杉本隆伸先生を講師にお迎えし、「この差ってなんですか?〜同じようにやっているのに学級がうまくいかないのは〜」のテーマで開催しました。参加者は、まだ担任経験の浅い、若手の先生方5名と、2名の相談員さんです。
 最初に、参加された若い先生方から、学級の雰囲気づくりや行事指導、不登校生徒への対応など、学級担任としての疑問や悩みが出されました。これらの疑問や悩みに答える形で、杉本先生は、ご自身が学級担任として実践されてきたことを、学級開きや一日の生活の中で、あるいは行事の指導や不登校生徒の対応など、時期や場面ごとに整理して、一つ一つ具体例を挙げながら、平易な言葉でわかりやすく話してくださいました。
 参加者は、杉本先生の、一人一人の生徒への細やかな心遣いと教師としての心構えに身を正し、そして具体的な実践の裏にある確かな理念に気づき、改めて学級担任の魅力と学級づくりへの意欲をかき立てられました。
 昼カフェ終了後、学びの森から帰られる先生方の表情が明るく輝いているように見えました。それは、杉本先生のベテラン教師の技を学んだ最後に、「でも若い人にはかないません。黙っていても子どもたちが寄ってきますから。」の一言に背中を押されたように思います。2学期からの頑張りが楽しみです。
 なお、昼カフェで杉本先生が配布された資料がとても良かったので、ぜひ参加できなかった若い先生方に読んでいただきたいと思い、先生の許可を得て下に掲載させていただきました。ここには先生の実践したこと(そのエキス)が記されています。一文一文には、杉本先生の教師としての理念が込められているのですが、それは記されていません。行間を読んでいただくか、今回参加された先生方に問うてみてください。

(↓資料はここから閲覧できます。クリックしてください)
昼カフェ杉本教諭レジュメ
昼カフェ杉本教諭OJT学年便りまとめ

<参加された先生方の感想から>
・担任としてどのように学級経営をしていくのかという方向性や、そのための下準備や技など、数多くのことを知ることができました。出来ることから少しずつ自分のものにしていきたいです。2学期は、体育祭や文化祭があるので、今日学んだ指導法を生かしていきたいです。貴重な時間をありがとうございました。(学級担任1年目)
・文化祭や体育祭では、生徒とがむしゃらになって関わっていきたいと思いました。生徒にとっては熱が入る時期だと思うので、それに応えたいと思いました。学級経営では、「見えない指導」について考えることが出来ました。細かい配慮を大切にしていきたいと思います。今日はありがとうございました。(学級担任1年目)
・班の活動を活発にさせるためには、出発(学級開き)の段階でアイスブレークなどの手法を使っていくことが大切だとわかりました。それが学級全体の雰囲気につながり、行儀などの活動にも上手につながっていくのかなと思いました。自分と他人の当たり前は違うということは、大学時代に知っていたつもりでしたが、いつのまにか忘れていました。生徒と自分とは違うということを再認識し、粘り強く関わっていきたいと思います。(学級担任1年目)                     
・「学級経営」という言葉には、たくさんの内容が詰まっていることを改めて感じました。リーダーへの話を、2学期は細かくしていこうと思います。生徒たちの「やった感」を持たせることを意識して、学級の生徒同士が、よりコミュニケーションをとっていけるようにしていきたいです。ありがとうございました。(学級担任2年目)
・学級経営の細かい技術や根本を学ぶことができました。特に、行事指導の中で、「○○は○○を○○する」ものについて理由を考えさせたり、本番前のテクニックも2学期以降活用したりしていきたいと思いました。一つ一つの技を使っていき、良い形で学級を作っていきたいと思います。(学級担任3年目)
・適応指導教室でも使えるテクニックや気をつけること、話す内容など学ぶことができました。また、私の子どもたちもお世話になっていたので、話を聞く中で、自分の子どもが活動していた頃の先生方の言動に込められた願いや思いを知ることができ、改めて感謝の思いを深くしました。充実した時間をありがとうございました。(適応指導教室職員)
・いろいろお話を伺い、根回しや準備の素晴らしさを感じました。自分に関わってくれるととても印象深く、次のステップに迎えるようです。子どもの声を吸い上げて、寄り添っていけたらと思います。(心の教室相談員)

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

昼のカフェ講座「楽しい冬休みが迎えられる論文の進め方〜夏に見通しを持っちゃいましょう!」

 8月4日(金)13:30〜生涯学習センター学習室2で 昼のカフェ「楽しい冬休みが迎えられる論文の進め方〜夏に見通しを持っちゃいましょう!」をテーマに東小学校教諭 世古健一先生のお話を伺いました。
 参加者は、本年度の裾野市の教育論文に応募を予定している先生方を中心に、12名の先生方でした。
 まず始めに、参加者の緊張をほぐし、全体の雰囲気を柔らげるための「アイスブレイク」を行いました。2人組を作り、「この夏休みに知りたいこと」を自由に話したり、聞いたりします。すると、さっきまでの硬い雰囲気から、お互いに親しみを持って、楽しく研修しようとする雰囲気に変わりました。
 次に、本日のテーマに近づけていく対話に入りました。それは、「最近、学校業務や教育実践をしている中で、感じていることや思うこと」について、相手を代えて、3回行うことでした。自分の頭の中にあるぼんやりとしたものが、徐々に明確になっていきました。
 そして、飲み物やお茶菓子をいただきながら、和やかな雰囲気の中で、『論文のテーマが決まらずに、悩んでいること』を前提に、どのような準備をすればよいのかを、ご自分の論文を提示しながらお話してくださいました。
 教育論文は、これまでの研究(自分のものでも、人のものでも)に、自分の現在の実践のエキスを加えるというイメージで書くという大枠を教えてもらいました。
そして、研修会のアイスブレイクで体験したように、「日頃、感じていることや考えていること、思うこと」を先輩や同僚の先生方に話したり、意見をもらったりして、自分の思いを明確にしていくことが大事であるとのお話に、皆さん頷かれていました。
「一人で悩むより話すことで明確になることもある。」ということです。
 また、『他の人が定義づけた考え(先行研究)をベースにして、その考えを自分が実践してみて、分かったことにまとめる』という、示唆も大変わかり易かったです。
 そこで、書き出しの試し書きを実際にやってみました。社会的背景からの問題意識(発表されている研究論文、文科省や国立の研究所や県教育委員会から出されている考え等)をベースにして、書き手が持っている問題意識を述べるということで、各自が持参したパソコンに、頭でもやもやとしていることを打ち出してみました。
 文字にしてみて、見えてきたことがあったと、アンケートに書いている先生もおりました。

 2学期からは、実践で、何を明らかにするのか、何が明らかになるのか、どうやって明らかにするのかの研究の方法へ進んでいくことになります。
 記録(写真、ノート、ワークシート等の記録など)をとっておくことも、論文をまとめるために、忘れないようにとのアドバイスは「どうしよう、どうしよう」という気持ちの負担を少し軽くしてくれたように感じました。

 今更、聞けない論文の書き方を、丁寧に、且つ、フレンドリーにお話しいただいた今回の昼のカフェは、学びの森に相応しい「勉強」の機会でした。


<参加者の感想より>
★論文のテーマが決まっておらず、何を書いたらよいのか分からなくて、途方に暮れていましたが、今日、書き方等について周りの方と共に、勉強することが出来て良かったです。自分が今、学校のことで問題意識を持つことが、何点か有り、この時間にテーマは決められませんでしたが、夏休み中には決め、2学期から実践の記録をしっかりとっていきたいです。

★書きたいことは、漠然とあっても、どう書いたらいいのか分かりませんでした。でも、今日のお話を聞いて、書きたいテーマが、一つポンと浮かんで来ました。そして、そのために必要なことや今から自分がやらなければいけないことが見えてきました。こつこつと頑張ろうと思います。

★論文というものが、どういう見通しを持って、まとめていけばいいのか分かりました。今日のこの研修がなければ、9月、10月、11月、12月でデーターを集められなかったと思います。論文はデーターが命。世故先生に相談に乗ってもらえたことも、とても勉強になりました。

★論文を書くことになって、一体どのように進めればよいか、全く見通しが立たなくて、困っていましたが、今日の昼のカフェに参加して、アイスブレーキング等で対話していくと、自分の中の問題意識が表面化されて、テーマが決まりました。楽しい冬休みが迎えられるように頑張ります。

★自分が取り組めるものを進めていかないと、論文は、苦しいということ、社会が求めていることも視野に入れないと、いけないということを知りました。実践できることを調べたり、確認したりしながら、進めていきたいです。頭の中でボヤッとしていたことを実際にパソコンで打ったことで、少し整頓出来ました。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

裾野市教職経験2・3年目教員研修会

 裾野市教職経験2・3年目教員研修会が、7月31日(月)9:00〜12:00裾野市役所402会議室で行われました。

 最初に、朝倉学校教育課長から、「子供をしっかり見ること、そして、その実態を掴むために、その子にあったアプローチの仕方を考えてほしい。子供は、教師の一言一言をいつまでも覚えているということを忘れないで」と挨拶がありました。豊富な経験を通してのお話は、若い先生方へのエールになりました。

 研修の前半は、東小学校教諭 佐藤一弘先生による「学級づくりについて」の講話でした。学級経営のポイントをレストランのメニューに例えて、隠してあるキーワードを皆で想像しながら一皿一皿、考えていきました。メニューをベースにした話に、皆が興味津々となった中で、話が進んでいきました。
 その中で、生徒指導のポイントと風林火山の精神が見事にマッチした一皿がありました。

「生徒指導は風林火山」の一皿でした。
 『対応は、風のごとくスピードをもって                 
  見守る(様子を見る)ことは、林のごとく静かに   
  叱る時は、言葉を選んで、きっちりと  
  譲れないことは、山のごとくぶれない、動かない』 です。
  
二皿目は、「迷ったら やはり授業」
 『授業で子供を引きつけるために、自分の授業を振り返り、見つめ直す。テンポのよい授業をする。子供は、予期せぬ発言をするので、大切なのは反射神経(子供の反応に敏感になる) 想定外を楽しむ。間違いではなく、違いから学ぶ。時数を守る。』です。

三皿目は、「あとしまつより 下ごしらえ」
 『授業の中で、無駄になる時間を減らすこと(配布物を何枚も配る時や多くの子に発言させたいのに、決まった子しか挙手しない時などの工夫)は、教師の負担が減るだけでなく、子供への接し方が変わってくる』です。

そのほか、話題になった具体的な項目は、
・先生クイズで担任紹介   ・グッズ(物)にたよる   ・出席番号で管理する
・今月の歌だけじゃつまらない   ・むしゃくしゃしたら掃除をする   
・ネタは町からテレビから   ・決める時の言葉がけ   ・生活の記録を残す
・ネーミングにこだわる   ・教室で子供を迎える   ・悩む席替え 等でした。
 頭も目も耳も働かせ、『肝心なのは、なんとかしてやろうの気持ちと遊び心である』との佐藤先生からの締めの言葉で終了しました。

 研修の後半は、日頃の学級経営について、それぞれが1学期に発行した学級便りや子供との心のノート等の資料を持ち寄って、具体的な情報交換をしました。学級便りの紙面の内容や、発行回数、短時間で仕上げる方法、提出ノートを2冊用意し、少し時間をかけて、コメントを入れる工夫など、同期生からの情報は「よし、それをやってみよう」とやる気スイッチを力強く押す力になった有意義な研修会でした。

<参加者のまとめから>
◆小学校ならではの工夫はもちろんのこと、中学校の学級づくりにも役立つことや心がけ等を知ることができました。忙しい日々の中で、丁寧さは後回しにしてしまいがちですが、ちょっとした工夫をすることで、丁寧に出来ること、また、ちょっとした丁寧さが子供たちとのよりよい関係やよりよい学級を作っていくのだと思いました。子供たちのために、工夫していくことは、子供たちが「自分は、大切にされている」という思いを持つことではないかと考えました。

◆遊び心を取り入れつつも、そこにはしっかりとした目的があるということが大切なのだと感じました。また、あれもこれもすべてを欲張って実践するのではなく、、これはやめるというのを割り切ってやめ、本当にやりたいことに重点を置くことも大事なんだとわかりました。自分でも真似させていただいたり、自分の学級に合うようにアレンジしたりして、実践に取り入れていきたいです。

◆佐藤先生が多くの思いを持って、学級経営に取り組んでいるということです。その点で、自分は、まだまだ個性をもって取り組めていないと思います。また、「失敗しないことが失敗」という言葉も胸に刺さりました。まずは、真似からでもいいと思うので、今日、聞いた実践例から先輩がしていることを取り入れ、自分の学級経営にいかしていきたいです。

◆多くの先生方のお話を聞いて、「ああこのやり方いいなあ。」という実践や「自分だったらこうするかなあ」と思う方法など、考えることがたくさんあり、吸収するものがすごくあった研修会でした。常に、野心と遊び心を持って実践を重ねたいなと改めて思いました。2学期から、試行と思考を積み重ねていきたいです。

◆自分と同じ3年目の先生たちが、様々な工夫を凝らした学級経営を行っていることを改めて実感し、夏休み以降、私も「もっともっと頑張ろう」と勇気づけられました。また、「こんな方法があるのか」という新しい情報も発見できたので、まだ、試してないものは、どんどん取り入れて、経験を積んでいきたいと思いました。

◆自分のやっている学級経営だけでなく、人の話を聴くことは、とても勉強になります。「ああ、やってみたいな、すごいな」と思えたことが今日の収穫です。特に、「子供たち同士で」というところを強く感じ、学級を経営しているのは、自分だけではなく、「自分と子供なのだ」と思いました。2学期からが楽しみです

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

小学校 市講師・支援員研修会(須山小)1

 平成29年7月7日(金)須山小学校を会場に、「平成29年度 小学校 市講師・市支援員研修会」が開催されました。西小学校、富岡第一小学校、富岡第二小学校、千福が丘小学校、須山小学校5校の講師9人、支援員13人が参加しました。
 全体での研修は、開催校の松元校長からご挨拶をいただき、続いて、教育委員会から川波指導主事の挨拶と服務についての説明がありました。
 講師の先生方は、中山宜子市講師による6年生の書写「発展」を参観し、支援員の先生方は、高木淑枝須山小教諭による1年生の算数「ひきざん」の授業で、鈴木由佳子支援員の支援の動きや様子について参観しました。
 書写の授業では、教材の「発展」は、「かしら」と「たれ」の筆順や払いに注意して書くことと字形を整えて書くことが求められます。
 参観した先生方は、書写の授業なので、一人ひとりが半紙と向き合って、黙々と筆を運んでいる子供たちの姿を想像していました。ところが、この授業では、グループになって、気をつける所を話し合いながら、一画、一画をグループ内で、順番に書いていきました。一人が一画書く時、友達の意見や前に書いた所からどのように繋げていくのかなど、字とゆっくり向き合うことになり、どの班も思いがこもった字になりました。その後、それぞれが自分の「発展」を書き、前時に書いた作品と比較しました。子供たちだけでなく、参観していた先生方も「おーっ」と驚くほど、字の勢いや字形が整ってきました。
学び合いの場面を設定することで、より満足度の高い書写の授業を参観しました。

<参加者の感想>(一部紹介)
★グループ書きの活動をはじめて見ました。一画一画、丁寧によく見て書くこと、子供たち同士の関わり方等勉強になりました。
★友達の意見に「そうだよね」「いいね!」が聞かれたり、拍手する姿がほほえましかったです。グループ、個人、と授業の流れにめりはりがあり良かったです。
★仲間と繋がることで、できる喜びを味わう体験は、大切だと思いました。
★付かず、離れず、目を離さずで、上手に支援できるよう、日々、心がけて努力したいと改めて思いました。
★小規模校と大規模校とでは、支援の仕方も全く違いますが、担任の先生とコミュニケーションをとり、「授業に入らない子」「授業に入れない子」を学びの仲間に入れる支援をしていきたいと思います。
★改めて、困っている子への支援について考える良い機会になりました。まずは、子供理解が第一と考え、一人ひとりの子供をしっかり見つめていきたいと思いました。
★学習ができる、できないではなく、授業という舞台に乗せて上げることが大事という事を改めて学ばせていただきました。
★支援をしながらも、自分一人で考える時間や一人でやってみようという意識も持てるように関わりたいと思います。
★支援の先生と担任の先生との連携が良くとれていたので、よかったと思いました。支援を必要としている子のサインを見逃すことのないように、気配りやタイミング、支援をするしないのバランス等、常に考えていきたいと思いました。意見交換を通して、参加された支援員さんたちも同じような事を思っていることがわかり、安心しましたし、また、頑張っていこうと思いました。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

小学校 市講師・支援員研修会(須山小)2

事後研修会の様子
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

小学校 市講師・支援員研修会(南小)1

 平成29年6月27日(火)南小学校を会場に、「平成29年度 小学校 市講師・市支援員研修会」が開催されました。東小学校、深良小学校、向田小学校、南小学校4校の市講師9人、支援員9人が参加しました。
 全体での研修は、開催校の鈴木校長のご挨拶と、風間教育長のご挨拶で始まり、渡邊課長代理の服務についての説明がありました。風間教育長からは、アメリカの学者ボーズビーの言葉を引用し、相手の話を聞く時の基本は、「うなずき・あいの手・おうむがえし」であるとし、一人の成熟した人が温かく、継続的な人間関係を作ってやることであると紹介してくださいました。まさに、市講師・市支援員の先生方が、日々の実践の中で、子供の話を丁寧に、温かく受け取って下さっていることではないかと感じました。
 授業は、1年生の国語を全員で参観しました。教室に届いた「なぞなぞの手紙」を元に、助詞の「は・を・へ」の正しい使い方を学んでいきました。
 講師の先生方は、授業の流れ、子どもたち全体の動き、個々の表れを中心に、支援員の先生方は、授業の進行に合わせて、支援を必要とする子への関わり方を参観しました。
 その感想や意見を持ち寄っての4グループでの協議は、時間を忘れる程、充実しました。午前中の短い時間でしたが、内容の濃い研修会でした。

<参加者の感想>(一部紹介)
★教師と支援員との連携がよくとれていて、温かさが伝わってきた授業でした。理解が十分でない子への支援の仕方に日々悩みますが、理解の遅い子も学びの仲間に入れるため、T1の先生と連携をとり、チームプレイで支援をしていきたいと思いました。
★担任の先生の子供を引きつける工夫や子どもの発言を上手にまとめ、授業につなげる様子が、とても参考になりました。自分もこれからの授業において、子どもが「はっ!」とするような工夫、子どもの何げないつぶやきを拾い上げて、授業につなげていけるように努力していきます。
★困り感を持つ子も積極的に授業に参加し、挙手している姿がとても素晴らしいと思いました。笑顔を絶やさず、子供目線で支援しているのを見て、自分もそうしていきたいと思いました。
★個々に応じて支援を変えていくことや、本当に、今、支援が必要かを考えて動くことが大切であることを改めて、学びました。
★支援というのは、「つきすぎず、離れすぎず」が、大事だと思っていて、本時の授業では、全体を見ながら、笑顔で、さりげなく「つきすぎず、離れすぎず」を実践されていたと思いました。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

小学校 市講師・支援員研修会(南小)2

事後研修会の様子
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

第2回裾野市初任者研修会 1

 平成29年度 第2回裾野市初任者研修会が6月15日(木)に西小学校で開催されました。
 2校時には1年から3年までの授業を12学級、3校時は、5年社会の中心授業を全員で参観し、4校時は、4年から6年までの9学級の授業を公開していただき、先輩方の授業を間近で参観しました。
 西小の全員の先生方による授業公開は、初任者にとって、大いに参考になりましたし、授業に対する熱い思いを肌で感じることができたことは、初任者が、これから歩んでいく道を示してくれているようにも感じました。
 中心授業は経験2年目の仁科羽純先生の5年社会「あたたかい土地の暮らし」でした。
「沖縄の家のひみつを探そう」を学習課題とし、沖縄の家の写真から<ひみつ>を探すために、班で話し合い、全体の場に出して、特徴ごとに考えていきました。

 午後は、前半、授業者を交えての授業研究をグループことに話し合い、子供の姿から学びました。後半は、川波指導主事の指導で、授業づくりと学級づくりの研修をロールプレイを取り入れ実践的に学びました。

<参加者の感想> 
◇アイスブレイクのおかげで、いい雰囲気で話し合いやロールプレイができたと思います。一緒に研修できる仲間がいることに感謝したいと思いました。
◇ロールプレイでは、ケース毎に3,4人のグループでじっくり話し合えたことで、自分の指導観が既に少し固まってしまっていたこと、相手の立場、背景にまで気を配れていなかったことに気付けました。
◇ロールプレイは、小学校、中学校それぞれの発達段階にあったもので、「あるある」と思いながら学ぶことができました。私たちが演じたように、丸く治まることばかりではないと思いますが、自分なりに精一杯対応できるようにしたいと思います。
◇初めて小学校の授業を参観しました。自分は中学の教員なので、小学校の授業を知ることができ、9年間の義務教育の中のどこを自分が担っているのかを改めて実感できました。来年、中学へ来る6年生の一人一人の様子を見ることもできて、よかったです。
◇先輩の先生方の授業を参観して、子どもたちの疑問や分からないことをそのままにしないで、必ず拾っていくという授業をしていて、素晴らしいなと感じました。子どもたちの小さなつぶやきを拾って、それを全体に広げていて、私も真似したいと思いました。今回の研修を受けるまで、私は、子どもたちに対して、「えーっ、これ、わからないのか・・・どうしよう・・・」と思ってしまって、うまく教えることが出来ないことに、落ち込んだ時もあったけれど、子どもがわからないこと、できないこと、迷惑をかけてしまうことがあるのは当たり前で、それらを全部受け止めることが大切だと実感できました。子どもたちの当たり前の姿を大切にしていけるようにしたいと思えたので、とても心が軽くなりました。

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

第2回裾野市初任者研修会 2

午後の研修会の様子
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
行事予定
4/2 初任者研修会
4/5 入学式・1学期始業式

学びの森だより

学びの森支援員だより

裾野市教育委員会 学びの森
〒410-1102
住所:静岡県裾野市深良435
TEL:055-995-4903