最新更新日:2024/04/22
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自然散歩(皆既月食 1/31 その1)

 なんて運が良いのでしょうか。天気予報では曇りのはずが、月のかけ始めから皆既が終わるまで、薄雲一つない満天の星空の中での撮影となりました。これも私の普段の心がけの良さだと勝手に結論づけながら、3台の一眼レフカメラでおよそ400枚の写真を撮影しました。寒さに手がかじかんで、つい固定撮影用の三脚を蹴飛ばしてしまったため、1枚の中に月食の始まりから終わりまで12の月の姿を写し込むという当初のもくろみは失敗してしまいましたが、とにもかくにも、400回のシャッターが切れて大満足の4時間でした。家に帰って早速熱い風呂に浸かって飲んだ熱燗の味は当分私の頭から離れることはありません。色々新しい勉強もしました。やはり三脚はもっとがっしりとした重たいやつでないと天体写真は撮れません。どうしても手ぶれしてしまいます。それと、明かりの重要性です。手元が暗い中では、せっかくのシャッターを切る予定時刻が読めないのです。時計もデジタルは駄目でした。寒さで手元が狂ってあちこちのボタンを押してしまい、時刻表示に手間取ったのです。何事もやってみないと駄目ですね。簡単に撮れるなんて思っていたのが大間違いで、もっともっといろいろな準備を万端整え、あらゆる困難時の想定をして臨むべきでした。3人の高校生が近づいてきて話しかけてきたので、月食の起こる理由やら星座の話やら(何せ満天の星空でしたから)3時間の授業をやりました。3人の中の一人が、月食を撮影している人たちの姿を見に行こうというのがきっかけで、塾をサボってやってきたそうです。なかなかの行動力を持った高校生たちです。まだ、写真が整理出来ていないので適当に数枚ピックアップしてきました。富士市にある「港の見える丘公園」からの皆既月食です。どうぞご覧下さい。(文責:小泉隆嗣指導員)
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自然散歩(皆既月食 1/31 その2)

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自然の散歩道(1月2日のスーパームーン) 1

 2018年は、年始めから天体ショーが続きます。1月2日のスーパームーン、1月31日の皆既月食は見逃せません。そこで、早速1月2日の夕方から田貫湖へ出かけました。この日の月の出が17時ですから、富士山の北側斜面から上ってくるスーパームーンは18時30分頃になります。場所取りも激しいと思われたので、自宅を出たのが15時、田貫湖へ着いたのが16時です。案の定、撮影ポイントには既に15人のカメラマンが三脚を構えていました。私も早速その仲間入りをして、無事撮影場所が確保できました。風がなかったのが幸いで、寒さもそれほど堪えませんでした。無風だったのが幸いして、逆さ富士が綺麗だったので、月の出を待っているまでの間は逆さ富士を撮しました。
 18時30分頃からは、田貫湖へ突き出たデッキには足の踏み場もないほどに三脚が置かれ、近くのホテルからは何事かと見物に出てくるお客さんも大勢いて、大変な混みようでした。そして18時40分、富士山の北斜面の一部がほんのり明るくなり始めました。「おお〜!」という歓声と同時にシャッター音が響きます。私もバルブ撮影で1秒から15秒まで1秒間隔でシャッターを切りました。真っ暗になって見えない富士山が、北斜面から徐々に明るくなっていく光景は見応えがありました。結局19時30分までシャッターを切り続け、全部で280枚の写真を得ました。
 帰宅後すぐに、撮った写真をパソコンに入力し、取捨選択を1時間ほどかけて行い、28枚の写真を残しました。次の朝は4時に起き、西の空のスーパームーンを自宅の2階から撮影し、6枚の写真を得ました。紹介しているのはその中の一部です。
 次の自然の散歩道は2月初めに更新する予定です。もちろん、1月31日の皆既月食の特集です。あとは当日の天気次第ですが、心がけの良い私は「運がいい」のです。きっとすてきな写真が撮れると、今からわくわくしています。  (文責:小泉指導員)
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自然の散歩道(1月2日のスーパームーン) 2

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南小1年生 生活科 生き物探検

 6月13日、うまい具合に今日は梅雨の中休みです。南小1年生生活科の「生き物探検」に同行しました。探検場所は学区の西端にある水窪グラウンドです。2列に並んでみんなで学校出発です。私は先頭でちょっといい気分ですが、目と気が抜けません。なにせ「学校の外へ探検に出かける」というわくわく感でいっぱいな上、注意力散漫な小学1年生48人ですから大変です。踏切を越え、横断歩道を渡り、およそ15分程の道のりでしたが、行き帰りが一番緊張を強いられました。引率の先生方の気苦労がわかります。
 水窪グラウンドは、半分くらいの子どもたちは行ったことがあるようです。到着して整列、活動範囲を指示して「さあ、探検に行ってらっしゃい!」となりました。さて、私の役割は、「子どもたちの質問に何でも答える」です。先生方は「子どもたちから花や虫の名前を聞かれて困ってしまう」とのことでした。一応下見をして花や虫の名前を全部チェックしたので万全です。「ずみさん!(私のことです)」と第一声がかかりました。どうやら落ちた小さな柿の実を見つけたので、ずみさんと一緒に拾い集めたい様子です。色々な色の小さな柿の実を集めて手のひらに並べています。下ばかり見ていたので、上の柿の木の枝に付いた実を見せながら「大きくなる前にここから落ちちゃったんだね」と話すと、「そうかー、かわいそう」と言って手に載せた柿の実をなでなで。子どもたちは深刻な表情ですが、私は笑顔をいただきました。
「サワガニ捕まえた!」狭い水辺に群れた子どもたちの一人が声を上げ、私に見せに来ました。明らかに得意顔です。一目サワガニを見ようと子どもたちが集まりました。サワガニの雄と雌の区別を教えました。雄でした。確認すると我先に水辺に戻ってサワガニ探しに夢中です。この分だと水辺の十数人は「生き物探検」が「サワガニ探し」になりそうです。案の定、サワガニを捕まえた子どもが次々に見せにやってきました。「お!雌だね。」にかなり嬉しそうです。しばらくすると、雄雌構わず数で勝負の子どもたちが出始めました。誰かが輪切りになった竹の節を見つけてきて、その中にたくさんのサワガニを集めています。「やさしく触って、帰りは逃がしてあげてね。」
水辺の反対側の草むらでは、先生に連れられた子どもたちがバッタ探しに夢中です。グラウンド隅の焼却穴の近くでは、数人の男子がたくさんのアリの動きにちょっかいを出しています。子どもたちは‘獲物’を私のところへ見せにきます。見せたいのです。
 「これ何ですか?」の質問は4つだけでした。1つは、昨秋に落ちたカヤの実でした。臭いにおいがするはずです。「何の実だろうねえ」種を割って臭いをかがせ「わ!臭い」。臭いにおいも勉強です。もう1つは、人だかりができたところへ呼ばれ「これ何という動物ですか?」と先生からの質問でした。ケラです。普通にはオケラと呼ばれていますが、正しくはケラです。噛みつくので痛い思いをした子どもがいるはずです。いました。「こいつ、かみつきやがった」そうです。次は植物の茎の先で丸まったハバチの幼虫でした。女の子が持ってきました。子どもたちは何を連想したのでしょうか、気味悪がって触ろうとしません。私が手のひらに載せしばらく待ちました。動き始めた幼虫に一瞬子どもたちはびっくりですが、目が輝き始めました。「蛾の幼虫か!」と言った男子には「何ガだろうねえ。」女の子たちにはもうペットのようです。最後は黄色い蝶の名前を聞かれました。キチョウです。わいわいがやがや行ったり来たりの生き物探検でしたが、楽しかったです。一番印象に残ったのは、最後までグラウンドの水抜き堀を平らな石で掘削し続けていた1人の女の子の姿でした。「水を流すの?」と聞くと「グラウンドに水がたまると困るから」だそうです。授業は「生き物探検」ですが、これも大事な生活科の活動です。グラウンドでゲートボールをすることを知っているようです。この子のやさしさは本物ですね。
 結局私の役目は4つでお終いでしたが、先生方と子どもたちの和の中に少し入れた気がして、楽しい一時を過ごせました。最後に、先生方に「自然遊び」の紹介資料と、「意外と生活科で役に立つグッズ」を紹介して南小を後にしました。こういった訪問の要請なら私は大歓迎、秋にはたくさんあるといいなあと思いました。どうやらパソコンの前よりこっちの方が性に合っているようです。
            文責:学びの森 小泉隆嗣
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自然の散歩道(立夏の偕楽園5/16)

 前日は少々肌寒い雨、黄瀬川の流れもまだ冷たそうです。一転今日はぽかぽか陽気、立夏を過ぎたというのに暑かったり寒かったりの繰り返しで、そりゃ風邪もひきます。体調は今一つすっきりしませんが、眠気を押さえようと久しぶりの偕楽園を散歩しました。
 駐車場に車はあるのですが園内には誰もいません。くたびれたハルジオンの花とうるさいヒヨドリの鳴き声ばかりが目立ちます。奥に進むと、イソヒヨドリの華麗な歌声が聞こえてきました。名前の通り“磯”でよく見かけるからイソヒヨドリなのに、裾野まで何をしに来たのでしょうか。学びの森は、近くに黄瀬川の岩場がありますからよく見かけますし、鳴き声も聞こえてきます。そう言えば、十年前あたりからどこでもよく見かけるようになりました。“磯”は卒業したのでしょうか。
 それにしてもヒヨドリの鳴き声はうるさくてかないません。こっちまで暑苦しくなってきます。偕楽園を始め、どこの公園でも大好物のサクランボが真っ盛りですから、嬉しくて仕方がないのかもしれませんが、もう少し優しい声で鳴いてもらいたいものです。
 春の花々が一通り咲き終わった5月の偕楽園は、もっぱら緑一色です。水辺の植物も濁った流れを隠さんばかりの勢いです。犬の糞を踏まないように春の花々のなれの果てを探してみました。カラスノエンドウは果実が熟れて乾燥し真っ黒です。タネツケバナは種子を飛ばしきっています。ノビルは不格好な実を1つつけて草丈よりさらに高く伸びきっています。梅の実が1つ転がっていました。枝に実が無いのはどなたかが持って行かれたのでしょうか。ヘビイチゴは赤い果実が旨そうですが、旨そうなのは見た目だけで、酸っぱくも甘くもない中途半端な味です。
 奥の滝近くの暗がりにカンアオイを見つけました。葉をどかしてみると花が隠れていました。地味ですが、私はこの花が好きです。徳川家の家紋「フタバアオイ」もこの仲間です。花の細部のつくりで分類するようですが、やっかいなのでしっかり同定したことはありません。写真のカンアオイも正しい和名は不明です。植物の名前にこだわらない私にとって重要なのは「食えるか食えないか」だけ、こいつは毒成分を持っています。
 暗がりの斜面に目をやると、鮮やかなシャガが1輪だけ花を咲かせていました。シャガの花期はすでに終盤、今期はこれが最後かもしれません。
 久しぶりにシュロの雄花を見つけました。黄色に垂れ下がった固まりです。子供の頃、石を投げると叱られたのでシュロの雄花を小分けして投げたことをその臭いとともに思い出しました。最初の反抗期です。懐かしい。
 帰り際、駐車場の隣の芝生広場を振り返ると、黒いツンツンが目に入りました。芝の果実です。よく見ると一面がツンツンだらけです。当たり前です、芝生広場なんですから。でも、行きには目に入りませんでした。大人の目って案外いい加減ですね。それに比べると子どもの目はとても敏感です。自然観察会は子どもたちと一緒で楽しさ倍増です。

             文責:学びの森指導員 小泉隆嗣
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春の自然散歩(生涯学習センター駐車場)

 文化センター黄瀬川沿いの桜の中に、裾野市のソメイヨシノの標準木を見つけました。南側から4番目です。今年のソメイヨシノは、満開になった途端の春の嵐で、あっという間に丸裸。八分咲きくらいが見頃だったでしょうか。花見期間の短さに、ゆっくり花見をする機会を失ってしまいました。年度当初はどこもそうですが、学びの森も結構多忙です。学校訪問が少ない分、パソコンの前に座ってキーボードを打ち続ける日々の連続で、少々運動不足気味です。少しでも体を動かそうと、食後に駐車場周辺を散策しました。
 草地を歩くと、小さい種の集中砲火を浴びました。タネツケバナです。4月当初は白い花だったのに、既に果実は熟しきり、1つ触っただけで次々に連鎖反応が起こります。ホウセンカやカタバミは種飛ばしで有名ですが、どっこいタネツケバナも負けてはいません。その種に打たれて驚いたのか、アマガエルが跳び出しました。迷惑顔に見えたのは気のせいでしょうか。
 先日、背丈の低いタンポポが一斉に開花しました。総包片が見事に反り返っています。外来のセイヨウタンポポです。よく探してみましたが、全てセイヨウタンポポでした。スミレがたくさん咲いています。紫色の花ですが、白花のスミレも結構たくさん咲いています。よく見ると紫色にも変化があります。これはアリアケスミレでしょうか。ここで重い植物図鑑とルーペを出して座り込んで同定を始める時間はありませんし、私はしたくもありません。「スミレ」で結構。顕花植物に対する私のスタンスはこんなもんです。カタバミも2種類咲いていましたが、私にはどちらもカタバミ。外来種のアカカタバミとかウスアカカタバミとかがあるようですが、たぶんどちらかでしょう。調べようと考える人と面倒だと考える人がいるそうですが、私は明らかに後者です。それより先程跳び出したアマガエルが気になりました。一応捕まえて鼻先から伸びる黒帯を観察、ニホンアマガエルであることを確認しました。近似種に「ハロウエルアマガエル」という日本固有のアマガエルの仲間がいるからです。図鑑では奄美以南(奄美と沖縄)の分布ですが、自然界に「絶対」はありません。もしかしたら・・・です。そんな私は、明らかに植物より動物の方が好きです。自覚もしています。ただ、「あ、旨そう!」とか「これ食べると死ぬかも」といった類の植物や菌類は好きです。
 クズがやっと新芽を伸ばし始めました。先端5cmは天ぷらに、小さな若葉は唐揚げにします。イタドリは皮をむいて一晩塩漬けし、漬け物風にします。椿の花も1輪をそのまま天ぷらにします。生涯学習センターの駐車場の春は「食材」がいっぱいです。でももうすぐ草刈りなんです。残念。
ぽんぽんと はぜるたねつけ花 かゆし   文責:学びの森指導員 小泉隆嗣
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春の自然散歩(小柄沢緑地)

 4月3日に市役所で行われた初任者研修会の帰りに小柄沢緑地を1ヶ月ぶりに訪ねました。二十四節気では明日から清明に入ります。万物がすがすがしく明るく美しい頃、ツバメが渡ってくる頃、サクラが満開の頃ですが、ツバメもサクラもまだまだのようです。今年の春分以降は、底冷えを感じる日々ばかりでした。富士山麓も愛鷹山も、4月まで雪が残るなんて、私の記憶の中にはありません。小柄沢緑地の風情も1ヶ月前とあまり変わっていませんが、藤棚の下で中学生がおしゃべりに興じていたり、年配の方が陽光の中で読書をしていたりと、ずいぶんと賑やかになりました。さて、どこが春めいたのかなと探ってみると、真っ白なユキヤナギが満開です。その下にはハナニラが、淡く紫がかった6枚の白い花びらを広げていました。水際のセリは食べ頃です。オランダガラシ(別名クレソン)、タネツケバナ、イヌガラシも競って岸辺を占領しています。緑地を仕切るツツジの下には、カラスノエンドウとスズメノエンドウが争っています。相変わらずカラスノエンドウの花の根元には黒いアブラムシが大発生ですが、テントウムシの幼虫はまだのようです。近くにヒメオドリコソウが群落で咲いていました。オランダミミナグサも花をつけています。目を凝らすとちょこちょこ小さなヒメウズが花を咲かせています。小さいながらもキンポウゲの仲間ですから毒草です。花の形もそっくりです。
 ハシボソガラスが上空を横切った途端、藪の中からスズメに混じってやや大型の野鳥が飛び出しました。ツグミです。すでに北国へ帰っていてもいい頃ですが、渡りの途中で迷子になったのでしょうか、1羽で飛び去っていきました。水辺にはキジバトが2羽(間違いなくつがいです)仲むつまじく水を飲んでいます。相変わらずメジロがうるさく騒いでいます。きっと「サクラさん、早く咲いてよ」と訴えているに違いありません。
 写真を撮り終えてほっと一息、やっぱりきれいな水の流れがある公園はすがすがしさが半端ありません。やっと春めいてきたなと実感もできました。明日から清明、清らかな心持ちで仕事に励もう。そう、私の仕事は・・・自然の楽しさを学校教育の中にたくさん持ち込むこと。今年度もわくわくしています。仕事が楽しいなんて、こんな感覚は久しぶりです。さて、帰って教材研究でもやろうっと。と駐車場へ歩みを進めると、目に飛び込んだのは、どなたかの庭に咲くそれはそれは見事なユキヤナギ。自転車置き場の横です。きっと、皆さんに見ていただけるようにと、ひと手間もふた手間もかけているんだろうなあと、家主の方の気遣いが伝わってきました。花穂が春風に少し揺れています。  
    雪柳 揺れる花穂に 見送られたる   文責:学びの森指導員 小泉隆嗣
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行事予定
4/2 初任者研修会
4/5 入学式・1学期始業式

学びの森だより

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裾野市教育委員会 学びの森
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