最新更新日:2023/04/01
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第43期生卒業証書授与式

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第43期生卒業証書授与式 
学校長式辞

 柔らかな春の日差しに西陵青春坂の桜のつぼみが膨らむ今日の佳き日、保護者の皆様の御臨席をいただき、福岡市立福岡西陵高等学校、第四十三期生 卒業証書授与式を挙行できます事、厚く御礼申し上げます。
 ただ今、三〇五名の卒業生に対しまして、本校における教育課程を修了したことのあかし証としては栄えある卒業証書を授与致しました。
 
 保護者の皆様、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。
 皆様の胸には、18年前、生まれてきてくれた日からの、様々な思い出が去来していることと拝察いたします。振り返れば子育ての日々が、なんと親の人生を豊かにしてくれたことか、まさに子は宝です。
 また、本校の教育活動にご理解とご支援を賜りましたことに、深く感謝申し上げます。

 卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。
卒業生の皆さんと、三年生の先生方、友人達の間には、苦楽をともにした者達だけが共有できる何かが、今静かに流れています。
 「誠実 協力 創造」の校訓のもと、毎日懸命に取り組んだ授業と課外、仲間とともに切磋琢磨し、互いに高め合った部活動や生徒会活動。今から思えば行けたこと自体が幸せだったと思えるシンガポール研修旅行。そして2年生の3月コロナ禍による突然の学校休業。3年生としての新年度はオンライン学習で始まりました。学校が再開になっても、制約だらけの日々、西陵祭、体育祭も中止を余儀なくされました。しかし、その制約の中で、皆さんは一生懸命知恵を絞り、学校イベント2020の奇跡を、自分たちで企画し、準備し、成功させました。ドローンで空から撮影した全校生徒でつくるハートの人文字。熱くなったクラスマッチ。そして本格的受検生となって、自ら座ったがんば廊下。
高校を卒業する今日は、かけがえのない日々を共に過ごした友人たち、ご指導いただいた先生方、そして支えて続けてくれた家族へ、感謝の気持ちを表してください。

 さて、今、まさに自分の人生を歩きだす皆さんへ、私から贈る言葉は「一生、学び続ける人であれ」ということです。
 これからの皆さんには、二種類の学びが必要であると思います。
 一つ目は「更新」という学びです。漢字では更に新しいと書きます。英語で言えばアップデイトです。
 この一年はコロナ禍によって、社会が激変していくことを目の当たりにした年でした。
 予測不可能といわれるSociety5.0の社会を生きていく私たちにとって、これからの社会がどうなるか?誰にも正解はわかりません。 未来の姿は私たちが未来をどう創っていくかにかかっています。
 変化の激しい社会を生きるということは、絶えず生まれる新しい価値やモノを私たちが取り込んで行かなければならない、という事を意味します。
 刻々と変化し、絶えず新しくなる状況に対して、私達も自分自身を更新、アップデートしていかなければなりません。日々、自分自身を新しくするために学び続けてください。

 二つ目は「気づき」という学びです。
 これまで皆さんは小学校、中学校、高等学校と12年間学校で学んできましたが、学校で習ってきたものとは全く別の「学び」があります。それは教えられた答えを出すことでも、優劣を競争することでもなく、自分で一つ一つ気づきながら、人生の知恵を獲得することです。
 これから、日々の生活の中で、いろんな経験を積み重ね、試行錯誤や失敗を繰り返すうちに、ある日突然、急に視界が開けるように、「ああ、これはこういうことだったのか」とか、「なるほど、あの時言われたことはこういう意味があったんだ」とわかる、気づく瞬間があります。それは誰かが教えてくれるのではなく、人生の知恵に自分自身で気づく学びです。その気づきの瞬間、あなたは自分自身の成長を実感すると思います。気づきの数が多いほど、あなたの人生は深く豊かになっていきます。そして人は一生成長し続けるものです。気づくこと。日常生活の中にふんだんにある、人生の知恵に気づく人であってほしいと希望します。

 さあ、いよいよ、旅立ちの時がきました。この詩をはなむけの詞とします。

 西陵青春坂

 僕らは生涯において二つの坂を持っている
 一つは緩やかだが長い人生の坂 
 もう一つは急だが短い青春の坂
 今 僕らは青春の真っただ中にいる 
 そして再びかえらぬ尊い青春をこの坂とともに送っている
 だからこの坂を西陵青春坂と呼ぶ

 坂を登り続けた青春の日々が、あなたの人生の坂を登る力となることを祈念して式辞といたします。

           令和3年3月1日
           福岡市立福岡西陵高等学校 校長 和田美千代 



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