最新更新日:2016/03/31
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3月31日で学文路中学校が閉校となりました。長い間ありがとうございました。

図書だより8

第8号です。月曜日に印刷したものは配布しますが、一足先にHPにアップしておきます。

早いもので明日は卒業式。3年生の皆さんとはお別れです。進路が決まった人、県立高校の受検を前にドキドキしている人。好きな人に思い切って告白しましたか?後で悔しいと書いて後悔といいます。
後悔しないように今できることは、今しようね。
 今回のテーマ
        卒業生に送る本。

『1分間でやる気が出る146のヒント』 
              ドン・エシッグ著
 1分でやる気を出すヒントが146載ってます。長所は自分で手に入れる。大切な人は誰か考えてみる。人生に対して情熱を燃やす。ピンチをチャンスに変える。まわりの人をほめる。物事をよい方向に考える人とつき合う。笑う。最後までやり遂げる。いっしょにいて楽しい人になる。つらいときこそ、上を向く。言い訳はをやめて、やってみる。なりたい自分になる。あとがきにバーナード・ショーの言葉「人々は今の自分の状態を環境のせいにばかりにしているが、私は環境など関係ないと思う。社会的に成功している人は、自分の望む環境を積極的に探し求めて、もし見つからなければ自らそれを創り出す人だ」という言葉を紹介しています。ショーは一五歳までしか学校教育を受けていないそうです。一五の春を迎える君たちへ、環境は創り出すものだ。

『空に描いた歌』 俵 万智選
 平成10年に出版された本です。1988年から1998年までに「現代学生百人一首」東洋大学発行に掲載されたものを俵さんが選びました。君たちが生まれた頃の学生の思いが詰まった歌集です。

ボール追い土にまみれて笑う君流れる汗より光り輝く犬のごと受験戦争終わるまであれもおあずけこれもおあずけ
部活動続けてよかった三年間敵には負けたが自分に勝った
手をつなぐタイミングさえつかめずに少し離れて歩く公園
「これでいい?」そう言いながら引きちぎり渡してくれた第2ボタンを

『おぼえておきたい日本の名詩100』
 詩を読むと気持ちが落ち着きます。好きな詩人は中原中也に萩原朔太郎。谷川俊太郎も良い。結構詩集を集めますが、その入門編。多くの詩人に会えます。ドラマなどでも有名になった茨木のり子さんのこの詩

自分の感受性くらい
 ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにするな
 みずから水やりを怠っておいて
 気難しくなってきたのを 友人のせいにするな
 しなやかさを失ったのはどちらなのか
 苛立つのを 近親のせいにはするな
 なにもかも下手だったのはわたくし
 初心消えかかるのを 暮しのせいには するな
 そもそもが ひよわな志にすぎなかった
 駄目なことの一切を 時代のせいにはするな
 わずかに光る尊厳の放棄
 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ

『だいじょうぶ だいじょうぶ』いとうひろし作・絵 絵本です。「おじいちゃんが いまより ずっと」元気だった頃、幼い少年とおじいちゃんは「まいにちのように おさんぽを たのしんでいました」。家の近くを歩く二人は冒険をしているような気持ちで楽しく魔法にかかったように世界が広がるのでした。楽しいことだけでなく、困ったことや怖いことにも出会いました。怖がって不安になっている少年におじいちゃんは「ぼくの てを にぎり、おまじないのように つぶやくのでした。「だいじょうぶ だいじょうぶ」」この言葉を聞いて少年はどれほど心強く思ったでしょう。成長した少年は「ずいぶん としを」取り入院してしまったおじいちゃんのベッドの横でおじいちゃんの手を握りながらこう繰り返すのです。「だいじょうぶ だいじょうぶ」と。自分も君たちの手を握り、言ってあげたいものです。
 「だいじょうぶ だいじょうぶ」

『あしたのぼくは』 みやにしたつや 作・絵
 これも絵本。「ぼくはハンバーグはだいすきだけど、ピーマンとニンジンはきらい。でもあしたのぼくは・・・」ページをめくると「ピーマンむしゃむしゃ。ニンジンぱくぱく。おいしい!おいしい!」今は嫌いで出来ないことでもきっとあしたのぼくは出来るはずさって思って過ごしましょう。

『はらぺこヘビくん』 みやしにたつや 作・絵
 同じく絵本。これは何とも言えずばかばかしい。落ち込んだときにはお薦めです。はらぺこヘビくんが散歩していたらリンゴが落ちています。「どうしたとおもう?」丸呑みです。バナナも三角おにぎりもパイナップルも。最後にはリンゴの木を見つけます。大きな口を開け・・・傑作です。

『鈴の鳴る道』 星野 富弘著
 不慮の事故で手足の自由を失い、僅かに動く口に筆をくわえて詩画を描き続ける星野さんの作品集です。高校の時、盲腸の手術をして入院中に担任の先生に差し入れしたもらった本でした。すばらしい作品の数々。
その中からひとつ。

いのち

いのちが一番大切だと
思っていたころ
生きるのが苦しかった
いのちより大切なものが
あると知った日
生きるのが嬉しかった

三年生の皆さん。卒業おめでとう!文責 学中 坂本
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