校長あいさつ

様似中学校は新たに24名の新入生を迎え、全校生徒76名で令和6年度の教育活動をスタートすることができました。春の訪れとともに学校全体が活気にあふれ、新年度を無事に迎えられたことを本当にうれしく思います。

今年度、様似小中学校としての小中一貫教育は8年目を迎えました。年20回の6年生登校では、中学生と同じ校舎に身を置くことで中学校入学後のイメージを肌で感じ、学ぶことへの意欲を高めてきました。中学校生活の3年間は、将来の目標を実現するための重要な期間でもあります。進級した2・3年生とともに、学校を支えてくださっている地域の方々への感謝の気持ちを忘れず、充実した学校生活を送ってもらいたいと思っています。

さて、小中学校では、地域の方のご意見を頂きながら、教育目標を「様似を愛し 自ら考え 進んで学ぶ子」としております。様似町の幼保小中が一体となった学校運営協議会及び町民熟議では、町ぐるみで子どもたちを育てる環境づくりについて協議いただいています。これまでも地域の方々の献身的な学習への支援をいただき、特に「ふるさとアポイ学」の取組では、各教科等で学習したことを活用しながら、「地域の方々との交流」や「他の地域と比較」により、今まで気づかなかった様似の魅力を学んでいるところです。

また、中学校では必要な学習内容をどのように学び、どのような資質・能力を身に付けられるかを明確にし、社会との連携・協働によりその実現を図っていくことが求められています。様似小中学校が育成を目指す資質能力は「コミュニケーション能力の育成」と「プレゼンテーション能力の育成」です。「コミュニケーション」は他者の考えを受け入れながら互いを認め合うこと、「プレゼンテーション」は自分の考えを調べた根拠に基づいて整理して伝えることが大切であり、これらは将来、子どもたちが社会において必ず必要となる能力だと考えています。このため本校では「他の生徒との考え方・感じ方の違い」や「話し合いによる疑問の解決」など生徒自らが考え、その考えを他者に発信する過程を通して、学びの定着につながる授業づくりに取り組んでいます。

さらに、本校では特色ある取組として「家庭学習担任制」を取り入れています。家庭学習の習慣を定着させるため「やり取り帳」も有効活用していますので、学校と連携を深めながらご家庭においても励ましの声掛けをお願いいたします。

結びに、保護者の皆様、地域の皆様におかれましては、これまでのご支援・ご協力により新年度を迎えることができましたことを改めて感謝申し上げます。今後も関係機関と連携しながら生徒の安心・安全を最優先していきますので、引き続き皆様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。