「教育の力」を読んで(山田)

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 はじめまして!玉置ゼミ4期生の山田志摩です。私の名前は伊勢志摩の志摩と全く同じ字なのですが、まだ1度も志摩に行ったことはありません。(笑)大学在学中に行きたいなぁ〜と思っています。私は学校心理専修の国語専攻として勉強しています。専攻している割に専門的なことはぜんぜんわからないけど、人の話を聞くことはとっても好きなのでみなさんのお話もたくさん聞きたいです。好きなことは旅行に行って美味しいものをたべたり、たくさん歩いて散策することです。これからよろしくお願いします!
わたしは第2章の「学びの個別化」の中の「反転授業」について書きたいと思います。

 わたしが反転授業という言葉を聞いたのはこの「教育の力」で2回目です。反転授業という言葉を知ったのはつい最近、学習行動科学という心理学系の授業で取り扱われていたのがきっかけでした。後期のその授業の提出課題が反転授業についてのレポートということもあり、この本でもついつい目にとまってしまったようです。

 反転授業とは簡単に言えば通常の授業の予習復習を反転させたスタイルで、家で予習をし、学校でみんなと共に復習をするというものです。わたしは小さい頃からテスト1週間くらい前から勉強するというなまけものだったので、家で授業並みに予習をするなんて子供にとって負担だろう、とか、やってこない子がいたら授業が成り立たない、とかマイナスな面が多く見えていました。しかし、表面的な方法論ではなく、もっと大切なことが反転授業の根底にはあるのだと知りました。それは、学びの「個別化」と「協同化」の融合が反転授業ではまさに行われているということです。まずは個人で勉強をすることで学習内容と共に「学ぶ力」を自ら育むことができるという利点があります。そこに協同化の要素を加えることで、個別の学習で行き詰まってしまった所の学び合いができぐんと理解が深まるのです。

 反転授業の注目と広がりは勢いを見せており、導入された小中学校も増えてきています。まだまだ問題点や改善点はありますが、学びの個別化や協同化を大きく推進するきっかけとなるはずだと苫野さんもおっしゃっています。私たちが数年後晴れて教師となり、定年まで続けるとすると約40年、この先の教師人生で反転授業をする機会に巡り合う可能性は高いのではないでしょうか。教育が推進し、変わっていく様子を1番近くで目の当たりにするのだと思うと少し不思議な気持ちがしますが、子ども達の生の反応を見ながら、新しい試みに自分自身も試行錯誤していくのだなと思うとわくわくします。(山田)
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