12月12日 あま市立美和東小学校での学び(高桑・中澤)

 こんにちは、4期生の高桑です。先日、美和東小学校で子ども役として玉置先生の模擬授業を受けました。「17番目の秘密」という算数の授業です。今回は、特に印象に残った場面を2つ挙げ、学んだことを書いていきたいと思います。

 まず1つ目は、価値づけの仕方です。玉置先生は子どもの細かなところまで褒めて価値づけをしていました。そうすることで、子どものしぐさやつぶやき一つ一つが無駄じゃないこと、クラスに貢献していることを子どもに伝えていました。

 特に、授業中に出た何気ないつぶやきを黒板の右端にメモしておいて、最後に振り返ることで価値のあるものにしていた場面が印象的に残っています。価値づけされることで、子どもは意欲的になり、自分の価値に気づくことができます。それだけではなく、新たな価値を見出し、教師の影響を受けて周りの仲間を多くの言葉で評価できるようになります。

 しかし、ただ「そうだね、素晴らしい」と教師が一律に評価するだけではいけません。この1対1の対応では、教師が正誤判定者になってしまうからです。玉置先生は授業の中で、答えた子どもの隣の席の子どもに「どう?」と聞いて、子ども同士で評価させ、それを価値づけることを行っていました。玉置先生のように、教師が意図的に価値づけができる場面を増やし、適切な評価していきたいと思います。

 2つ目は、子どもに発見させることの大切さです。自身で発見した学びは、誰かに教えてもらったこと以上に自分の学びとして今後も生き続けます。授業の中で印象的だったのは、玉置先生が「5、3、7、9、、」と子どもから上がったバラバラな順番で板書をしていた場面です。意図的にこれを行うことで、「見づらいから、1、2、3、4、、と順番に書いた方がいい」という発言を子どもから引き出すことが大切だとおっしゃっていました。

 つまり、「ものごとのきまりを見つけるためには整列させた方がよい」という汎用性のある重要な学びを子ども自身に気づかせるために、教師が仕組んだのです。この場面を見ていて、自分自身の勉強の教え方を振り返りました。私はバイト先の塾で小学生に勉強を教えてるのですが、問題の核となる部分を子どもが気づけるように上手く仕組むことができず、私からの説明がどうしても多くなってしまいます。教師が丁寧に一つ一つ説明していく方が良く見えがちだが、実際は子どもの学ぶ機会を奪うことになってしまうということを今回学び、改善すべきだなと思いました。玉置先生のように、時に遠回りしても余裕をもって振る舞えるように、子どもを理解し、信頼して、また教材をもっと研究した上で勉強を教えていきたいと思います。

 玉置先生の授業は細かなところまで考え尽くされていて、でもそれが誰も気づかないくらい自然に仕組まれているため、気づいた時に「やられた〜」となるようなとても深い授業でした。玉置先生の素晴らしさを肌で感じ、少しでも先生に近づけるように、はやく教師としての経験を積みたいという気持ちになりました。最後になりましたが、玉置先生、美和東小学校の先生方、素晴らしい学びの機会をありがとうございました。(高桑)

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 こんにちは!四期生の中澤です。今回は12月12日木曜日に美和東小学校で行われたセミナーについて、新たに学び得たことを書いていきたいと思います。

 私が今回新たに学び得たことは、『確信ついたら対話確認をする』ということです。今回玉置先生は17番目の秘密という模擬授業を行いました。この時学生と美和東小学校の先生が生徒役を担いました。教師の問いかけに対して、子どもの答えは多種多様です。当然いきなり確信をつくことをいう子もいます。多くの先生は、確信をつかれたら、それで子ども全員が理解をしたと認識して次へ進めようとしたり、確信をつかれたことを嫌がり、子どもに発言の自由を制限させてしまうということがあります。そのため、玉置先生がこの時行ったように、確信をつかれたら、「今彼がいったことがわかるか確認し合おう」と対話をさせることが、子ども全員を授業についていかせるためにも効果的であると学びました。

 多くのセミナーに参加することを通して、大人社会の雰囲気や発言を丁寧にするために頭と体と心を鍛える場になっていると実感しています。このような素敵な場を与えていただいていることに、改めて感謝の気持ちを抱いています。本日も素敵なセミナーに参加させていただき、本当にありがとうございました。(中澤)
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