12月14日飛島学園での学び(木下・大久保)

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 こんにちは、5期生の木下です。今日は12月14日に飛鳥学園で行われたセミナーのことについて書きたいと思います。

 セミナーの内容は、和田先生と玉置先生の道徳の授業を飛鳥学園の先生方が児童生徒役となり受ける様子を私たちゼミ生が見学させていただくという内容でした。和田先生は小学校低学年向けに、玉置先生は中学2年生向けに授業をしてくださいました。今回は、セミナーの中で特に自分の心に響いたことや驚いたことを3つ書きたいと思います。

 1つ目は、板書についてです。和田先生、玉置先生のどちらの先生にも共通して板書が型にはまっておらず構造的でした。私は2人の先生方の板書に自由帳のような印象も受けました。小学校の時に使った自由帳といえば、小学生が自由に好きな物を描いていくイメージです。それと同じように板書が自由で、しかし後から見てわかりやすい板書であることに感激をしました。発問を書いて横に児童生徒の考えを書いていくという型にはまった私の道徳の授業の板書とは全く違い、「このような板書の仕方もあるのか!」ととても勉強になりました。

 2つ目は、児童生徒になりきって教材研究をすることの大切さをあらためて感じました。そうすることで児童生徒の答えに対しての切り替えを考えることにもつながります。
 3つ目は、授業の中での「ライブ感」の難しさです。いくつか児童生徒から答えが出た時に次にどの答えをつなげるかという場面で、「なぜその答えを取り上げたのか?」と聞くと先生方は「児童生徒をよく見て、ライブ感を大切にする。」とおっしゃいました。

 一歩間違えると授業が大失敗につながることもあります。その中でも、どの答えを取り上げるかライブ感を大切にして決定するというのです。とても難しいことであるなと感じると同時に私も児童生徒をよく見て、ライブ感を大切にした道徳授業をしたいと強く感じました。

 今回のセミナーでは和田先生と玉置先生2人の先生方の素晴らしい授業を見させていただくことができ、とても充実したものとなりました。(木下)

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 こんにちは!5期生の大久保です!今回は12月14日に行われた飛島学園でのセミナーについて書いていきます。

 和田先生、玉置先生の模擬授業から様々な道徳の授業テクニックを学ばせていただきました。

 和田先生の授業で、印象に残ったことは2つあります。

 1つ目は、教材を読み終えてから発問しないということです。和田先生は、教材を途中まで読み、「ここでの主人公はどういう気持ちだろう」「どうして小さな声でただいまって言ったんだろう」と細かく切って、発問していました。そうすることにより、先の話が分からないため読み取りの授業にならないようにしているのかなと思いました。

 2つ目は、考えを書けていない児童の実際を生かすということです。和田先生は、児童に気持ちを紙に書かせて、発言させる際に、「迷った人手を挙げて」と児童に手を挙げさせていました。

 気持ちを書けている児童だけで進めるのではなく、迷ったという児童の考えを大切にし、なぜ迷ったかを聞くことによって、その子自身の考えも整理され、周りの子も一緒に考えることができると思いました。

 私は小学校実習の授業で、児童が書けていない時、焦って、考えやすくなるよう言い直していました。しかし、そこで一旦待って、児童が悩んでいる気持ちを生かしていくことべきだと知り、とても自分の中で衝撃的でした。

玉置先生の授業で印象に残ったことも2つあります。1つ目は、登場人物の行動を考える際に、「どんなことを主人公はできるか。ただし、自分がやらなくてもいい。こんな行動があるっていうのをありったけ書いて、出来ても出来なくてもいいよ」と伝えていました。

 自分が取る行動と絞るのではなく、自分が出来ない行動を考えさせることで、生徒の考えが広がるて思います。また、出来ない行動の方にもその生徒の道徳性が現れるはずです。そういったところを深めるための玉置先生の考えがあったのではないかと思います。
 
 2つ目は、その時の子の様子、ライブ感で発問を変えるということです。玉置先生の授業は、私が今までに受けてきた道徳とは全く別物の道徳の授業でした。1つ目に書いたように、自由に生徒に考えさせていました。そこには、先生自身が予想していない発言が数多くあったと思います。その中で玉置先生は、対立しやすそうなものを選んで、話し合わせていました。そういった児童生徒のその場の様子を見極め、ライブ感を大切にするのは、数多くの経験と力がないと出来ないことだと思います。

 私は玉置先生の授業に、大変感銘を受けたので、今回見せていただいた道徳の授業を目指していきたいです。

 和田先生、玉置先生、貴重な機会をいただきありがとうございました。今回の学びを、私の力にしていきます。(大久保)

※写真は、昨年のゼミでの発表時のものです。
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