全生研の集団づくり

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1960年代から、班競争をもとにした集団づくりが推奨された時があったそうです。それについて玉置先生に論文を紹介していただいたので、ご紹介します。
まず、どんなことが行われていたのか。

◯子どもを「指導者型」「協力型」「やくざ型」に分類
◯班単位で競争をさせ、もっとも下位の班は「ぼろ班」
◯リーダーには、経験や成績の良い者、体の大きい者、美しい女子、発言力のある男子、家庭のしっかりしている者を推奨する
◯学力によって子どもをABCDEFにランク付けし、BCDEFの子どもがいる班には、ランクを上げるための厳しい競争を組織

ここで挙げたものは、一部の例ですが、今では考えられないようなことばかりです。このようにしたら、ゼミのみんなが目指している学級は到底作れないと思います。
しかし、1990年ごろになると、全生研も改め、人権教育を重視した集団づくりを推奨します。
やはり時代が変わると教育も変わることが表れています。
班競争をするような差別的な集団づくりが推奨されていた時があるのなら、もしかしたら今私たちゼミ生が一生懸命研究しているテーマも、何年後かには批判だらけかもしれない、そんなことも考えてしまいました。
私の研究テーマも学級経営についてですが、今まで良い例ばかり調べていたので、失敗してしまった例や、過去の例も調べてみたいなと、これをきっかけに思いました。(牧野)

写真は先日、家で咲いた月下美人です。


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