特別支援学校教育実習での学び(柴山)

 ガリガリ君が美味しい気温になってきました。8期生の柴山です。2週間の特別支援学校での教育実習で体験したことを記事にさせていただきます。(学年は高等部3年生に入らせていただきました。)

〇 チームティーチング
 特別支援学校の授業は、個別の対応を行うために、複数人の教員で授業が進められることが多いです。授業の流れを同じ学年の先生方と確認する機会もあり、授業に関して参考になる意見をいただきました。
 最近の生徒の情緒の変化から、誰の行動に注意を払ったらよいのか。感覚過敏な子にとって、どの要素が障壁となるのか。日常での生徒の興味、関心なども知ることができ、生徒が学びに集中できる場を整えることができました。
 自分だけでは見取れない生徒の背景を、他の先生から教えていただけました。これらを基に、授業を工夫できたことから、教員同士の連携の大切さを実感しました。今回の実習では、5人で授業を考えましたが、ゼミでの学びあいのようで本当に楽しかったです。

〇 実態に応じた目標設定
 特別支援学校には、自立活動や生活単元学習などの科目があります。同じ題材であっても、一人ひとり目標設定や活動が大きく違っており、ハッとさせられました。いままで私は、全体の目標を子どもが達成できたかできていないかの二択のみで判断してしまうことが多かったと思います。
 子どもの実態によって、到達してほしい姿が違うという「個の視点」を意識し、一人ひとり成長した部分を正しく見取っていくことを大切にしようと思いました。

〇 授業実習での学び
 発語や筆記が難しくとも、選択肢を提示したら意思決定できる生徒が多い学級でした。日常生活でも、どの色のペンを使って書くかを選択する場面などがありました。
 その姿を見て、私は授業で選択肢となるイラストを用意しました。しかし、選択肢に対して反応が無い生徒が数人いました。私の願いだけが先行し、押しつけがましい提示になってしまったのかもしれません。
 3度目の授業では、発語ができる生徒から出た意見を基に、授業を振り返って感じたことの選択肢を作りました。この選択肢に対しては、全員が自己選択をし、すんなり振り返りができていました。生徒が興味を持って活動に取り組めていたことが、本当に嬉しかったです。やはり、特別支援学校でも「はじめに子どもありき」を実感しました。

 実習先の子どもは、行動が素直で、人間味に溢れていてかわいかったです。私は、小学校の教員を目指していますが、授業づくりに必要なことをこの2週間で多く学べました。ここからは教員採用試験に向けて頑張っていきます。(柴山)
※写真は最終日に生徒に配った4つ葉のクローバーしおりです。なかなか人数分見つからず、苦労しました。
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