8月26日第3回教師力アップセミナー(横山浩之先生)の学び(安田・古賀・澤本)

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【安田】
 みなさんこんにちは、9期生の安田です。本日、8月26日に行われた「第3回教師力アップセミナー」に参加させていただきました。

 今回は、福島県立医科大学ふくしま子ども女性医療支援センター教授の横山浩之先生に「通常学級で特別な支援が必要な子どもにも対応できる授業」についてご講演いただきました。私自身、支援が必要な子は年々増えているように感じていて、それに伴う学校の在り方について興味があったのでとても充実した時間を過ごすことができたように感じます。

 模擬授業では、生徒役をさせていただきました。「授業中によく喋る子」という役をやったのですが、口に出してそれを注意されることはなく、反対に机間指導でたくさんの声掛けをしてもらいました。

 「静かにしなさい」と言わなければ、余計にうるさくなってしまうのではないか?という懸念があったのですが、逆に話しに行くことで、話す内容を授業の問いに関係あるものにする「方向修正」がとてもスムーズでこんな方法があるのかと驚きました。

 私なりに解釈すると、この「方向修正」のポイントは2つです。1つは、その子が発達や精神の遅れなどによる困難があるのかどうかを見極めるということです。ここを間違えてしまうと、気合いを入れた授業がただの虐待で終わってしまうのです。だからこそ、子ども一人ひとりを見て、教員が受け入れることが大切なのだと感じます。もう1つは、深入りはしないことです。声をかけに行くけれども、「あくまでさらっと」横で止まらずヒントを落としていくことがその子だけの授業にならない工夫だと感じました。

 「特別な支援」と言われると少し構えてしまうところがありますが、今回、横山先生には赤ペンで書いたことをなぞらせるものや、声掛け、目標設定などすぐに実践できる方法をたくさん教えていただきました。来週から始まる教育実習は小学校2年生。とってもわんぱくで可愛い盛りの子どもたちにも有効な方法ばかりなので、ぜひ実践していきたいです。ドキドキとワクワクでいっぱいの実習、9期生のみんな頑張ろうね!!!!

 今回このような機会をくださった玉置先生をはじめとする先生方、本当にありがとうございます。一緒に学んだ仲間にも感謝でいっぱいです。これからも高め合っていこうね。(安田)

【古賀】
 こんにちは、9期生の古賀です。先日行われた教師力アップセミナーでの学びを書いていきます。今回は、「通常学級に在籍する特別教育を必要とする子どもにわかる授業とは」という題目で横山浩之先生に講演していただきました。

 作業記憶の乏しい子への配慮として、放課に次の時間の教科書を出しておくこと、そして授業時にページ数だけ示すようにする。何をやっているかが一目でわかる授業、またその板書。そのための方略として、余計なことはしない、言わないようにすることを学びました。私は、前期ゼミでの模擬授業でこの点が守れていなかったと思うので、教育実習では気を付けたいと思います。

 また、配慮した授業をつくっていくとともに、できる子対策をする必要があることも学びました。一人一人の子にとってその時間の目標が異なっても良く、できる子はよりできるように、そうでない子は最低限のことを重点的に活動を考えていく必要がある。その中で、答えの理由を考えさせることは、同じ授業でも差を感じさせにくくステップアップにつながると思うので取り入れていきたいです。

 模擬授業のパートでは、先ずは国語で、範読のポイントや説明文のノートづくりのポイント、キーワードを見つけて丸で囲む作業など、他の単元でも生かせるような技術を学びました。次に算数では、繰り上がりがある計算の場面で、数え上げができないもので10のまとまりを意識させる方法。わり算の模擬授業の場面では、かけ算の基礎を確認し、それを生かした授業展開とその時のノートスキルを学びました。

 最後に、いよいよ近づく教育実習を前にとても有意義な時間を過ごさせていただきました。今回の学びを基に実りある実習にしていきたいです。横山先生、セミナー運営委員の皆さん、そして8期生の先輩方ありがとうございました。(古賀)


【澤本】
 こんにちは!地元静岡から帰ってきた8期生の澤本です。一人暮らしもあと半年、夏の暑い時期もそろそろ終わりを迎える中、「涼しさ2倍!!」が売りのカーペットを買いました。今回は、横山先生の講演での学びを記事にしていきます。

 今回は「通常学級に在籍する特別支援が必要な子どもにも対応できる授業」というテーマでお話していただきました。私が一番印象に残ったことは、漢字指導を適当にやらないということです。微細運動能力の障害を抱えている児童は正常の児童に比べて、指の関節を動かしづらいため書きにくいという特徴があります。実際指を動かさずに書くと肘より上の関節を動かすしかないため、とても書きにくかったです。書くだけでも精一杯の児童にとっては漢字を大きく書き、形を覚えていく必要があることを知りました。

 よく学校現場で行われている「空書き」ですが、空書き一つとってもポイントを押さえないとまったく意味のないものになってしまいます。悪い例として、手首が動いてしまい、指がどう動いているのかわからない、手首が動くとしっかり漢字が書けていないということがあります。そのため、手首を固定して丁寧に空書きをする必要があることを学びました。また、同じ漢字を3日続けて練習する必要があることを知りました。今日覚えたことは明日には10%、明後日には30%、1週間後には90%忘れてしまいます。そのため、1日やって終わりということではなく、3日かけて反復して行っていきたいです。

 今回の講演を通して学んだことは半年後、自分が子どもの前に立ったときに生かしていきたいです。大学では学べないことや実際の経験を聞くことができ、とても貴重な体験でした。これからも多くのことを学び続けていきます。(澤本)
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