10月9日教師力アップセミナーでの学び(榊原、長谷川、石上)

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【榊原】
 こんにちは、玉置ゼミ第9期生の榊原計人です。今回の教師力アップセミナーに私は第3部の質疑応答から参加しました。今回の野口先生のお話から学んだことの中で特になるほど!と思ったことは『知識は思考・表現のキソになる』ことです。実際に野口先生はこう仰っていました。

「思考力や表現力は知識を組み合わせること」

 私はこれまで「知識」と「思考力・表現力」は繋がりのあまりない別のものとして考えていました。学校教育法の定める学校教育において重要視する3要素も「知識・理解」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」に分かれているので、よりそんな考え方になっていたのかもしれません。

 しかし、野口先生は、考えたり、表現したりするには前提の言葉や様々な知識が必要で、それぞれを繋げて組み立てていくことが重要、知識こそが基礎であり、それをどうでもいいと言うのはナンセンスだと教えていただきました。私がそのお話をとても実感できたのは、日々の生活の中で感じていることがあったからです。

 私の周りにいる話が面白い人や、テレビ等で討論や議論が上手な方はどうしてこんなにも面白く筋の通った発言ができるのだろうと疑問に思ったことがあります。そんな疑問に対して、「やっぱり人よりも深く思考ができていて、どう表現するかをパッと考えられるからだろうな」とだけ考え、どうして深い表現ができるのか、なんで表現がパッと考えられるのか、までは考えていませんでした。しかし、野口先生のお話を聞いたことで、その「どうして」の答えが分かりました。

 面白い話ができる人や討論・議論が上手な人たちは、色んな言葉を使うための語彙がとても多く、色んな経験から得られている知識が豊富なのです。なので、そこから組み合わせられる思考はとても深いものになり、短時間でパッと表現ができるほか、それが面白くどんなことでも的を射る発言ができるのだと思います。

 近頃の学習は思考力・表現力に重点が置かれていて、知識の重要性が低くなっているのではないかと思います。私が実習先で行った授業も自分で資料から読み取り、自分の言葉で表す活動を多く取り入れていまし、知って欲しい言葉など知識にあたることを学ぶ時間はあまり取りませんでした。頭で考えて、表現することが子供にとって1番の学びになるから、そこの活動をたくさん行えばいい!と思っていたのです。しかし、それでは良くない考え方であり、基礎がなっていないので思考力・表現力が十分に育つわけでないことがわかりました。

 私が教員になった時に作る授業計画は、しっかりと知識にも重点を置き、大事な基礎をしっかりと固めて、そこから考え、表現する活動に繋げることを大事にしていきたいと思います。(榊原)


【長谷川】
 こんにちは!玉置ゼミ9期生の長谷川理桜です。今回は10月6日に行われた教師力アップセミナーについて書いていきたいと思います。

 10月9日の教師力アップセミナーでは野口芳宏先生から多くの話を聞かせて頂きました。ゼミの中で何度もお聞きした名前であり、野口先生が書かれた本を何冊も読ませていただきました。学校があり3部からの参加になってしまったのですがたくさんの学びがありました。

 1つ目は、全員参加の授業についてです。小学校実習へ行き全員参加の授業をすることの難しさを強く感じました。野口先生は「立場を決めることが大切。」と仰っていました。授業をする中で傍観者がいるようではいけません。自分は◯なのか×なのかノートに書くことが全員参加の授業に繋がると学びました。児童の立場を示し、傍観者が生まれない授業展開を心がけていきたいと思います。

 2つ目は、話術についてです。野口先生の話し方はとても面白く、自然と聞く姿勢が生まれています。話す上で大切にされていることは「間」だと教えて頂きました。伝えなければと思い沢山の言葉を詰め込んで「間抜け」になってはいけません。どんな時にも間を大切にして話すことを心がけていきたいと思います。

 今回の教師力アップセミナーでも沢山のことを学びました。野口先生や玉置先生をはじめとした多くの先生方や自分の置かれている環境に感謝してこれからも学び続けていきたいと思います。(長谷川)


【石上】
 こんにちは!9期生の石上です。今回は10月9日の第4回教師力アップセミナーで、国語の授業名人とも呼ばれる野口先生から学んだことを記事にしていきます。

 今回、特に印象的だったことは話し方の工夫です。例えば題名や大切なところを読むときは本文よりゆっくり大きな声で読んだり、本文を読み始めるときは間を空けて静かに読み始めるなどです。また、聞き手のイメージを高めるために比較対象を提示したり、自分の主張したいことを簡潔に伝えたりと、聞き手が理解しやすい工夫がたくさんありました。

 他にも、子ども用の書き方でないと読めないと思い込み、習っていない漢字をひらがなにしてしまうのではなく、左側に振り仮名を振って、漢字が先に目に入るようにする工夫などを知り、とても参考になりました。

 質疑応答では、学力形成で特に大切にしていることとして、教わることを楽しい、面白いと思うことができれば学び続けると仰っていて、私も教師になったら、子どもたちが新しいことを発見する喜びを感じられるような場作りの工夫をしたり、自分自身も学び続けられる教師になりたいと感じました。

 今回の教師力アップセミナーでもたくさん学びや新しい発見がありました。野口先生、運営の皆さん、そして玉置先生、この度は貴重な学びの機会をいただき、本当にありがとうございました!(石上)
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