金大竜先生(渡部)

 5月8日の教師力アップセミナーでは金大竜先生がお話をしてくださいます。

 私は教師力アップセミナーの講師の先生方の中に金先生の名前を見つけたときとても嬉しかったです。なぜなら、私が初めて研究の歩みを発表したときに金大竜先生のお話を取り上げさせていただいたからです。

 私はこの玉置ゼミに入り、自分の研究テーマを「教師の気づく力とは何か」に決めました。

 その頃、偶然本屋さんで「教師の気づき力」という特集が載っている本を見つけました。私が自分の研究のために初めて買った本です。その本の中に金先生のエピソードや連載が載っています。

 今回、教師力アップセミナーで金先生のお話をお聞きするにあたって、もう一度金先生のページを読んでみました。その中で印象に残った言葉があります。それは「自分の強みを軸足に、少しずつ足りないものを得ていく」という言葉です。

 人はアドバイスをするときに、厳しい人には「優しさが足りないよ」と言い、優しい人には「厳しさが足りないよ」とアドバイスをする。アドバイスをもらった人は、ついつい自分に足りないものばかりを求め、自分の強みを発揮することを忘れてしまう、という話が書かれていました。

 だからこそ、「自分の強みを軸足に、少しずつ足りないものを得ていく」

 これは子どもと関わるときにも大切なことだと思います。「その子の強み(よさ)を軸足に」指導することができたらいいなと思いました。

 今回の教師力アップセミナーではどんなお話をお聞きすることができるかとても楽しみです。こうした貴重な学びの場に参加する機会を与えてくださる先生方に感謝の気持ちをもってセミナーに臨みたいと思います。(渡部)

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4月27日第1期生ゼミ記録(末松)

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4月27日(水)、第3回目のゼミがありました。

前半はこれまでと同じく、教育新聞の問題。今回は、第1回目に行った「いじめ」に関する問題の復習と、新しく「体罰」「学習指導要領」についての問題を解きました。

 だいたいは覚えていても、細かい所までは覚えられていなかったり、記述になると書けなかったりと曖昧な記憶でしかないことが改めて分かりました。

全てを覚えるのは難しいですが、一つのストーリーを見るかのように前後の文を合わせて見るようにして、見たことのない問題に当たってもある程度解けるようにしたいです。

後半は、場面指導と集団討論を組み合わせたものを行いました。お題は「茶髪で登校してきた子どもに対して、担任の立場でどのように指導するか」。

「子どもに茶髪にすることは校則違反行為であることの確認、なぜ禁止をされているのか考えさせ、反省させる。そして、管理職や生徒指導主任に報告、指導の助言をもらう」と答えました。

 玉置先生の反応は可もなく不可もなし。何が足りないのか…と考えていると、「小学生が茶髪で学校にくることに賛成ですか?」との切り返しがあり、ゼミ生みんなで集団討論をしました。

 その中で、子どもの健康面や生活指導面を気にかける意見があり、なるほど!と思いました。社会の一人ではなく、その子どもの担任としてどう子どもを守っていくのか、そこまで考えなくてはならないのだと分かりました。

集団討論は他の人の考え方が分かり、自分には足りてない知識や考え方を得られるため、とても勉強になりました。今回得た学びをこれからに繋げていきたいです。(末松)

4月27日第1期生ゼミ記録(杉下)

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 4月27日に、前期三回目のゼミが行われました。

 前半は以前に同じく、過去問に取り組みました。今回の過去問は人権や指導要領改訂等、広い範囲に渡っての出題でした。

 中でも印象に残っているのは、体罰に関する問題です。体罰に関して非常にシビアになっている今、どの行為が体罰に当てはまるのか、また、懲戒や正当な行為となるのか、確実に判断出来るようにすることはとても大切だと感じました。

 後半は、「夏休み明け、茶髪で登校してきた児童にどう接するか」というお題について、面接形式で答え、その後話し合いをするという活動をしました。私は、髪を染めると髪が傷むことと、周りの児童への影響の二つの観点から意見を述べましたが、とても難しい問題であったため、どう回答するか悩みました。

 交流では、ルールの中に個性があることを教える、悪い人に目をつけられやすくなるのを防ぐため、子どもを守るために髪は染めてはいけないことを伝える、等の意見が出ました。

 交流をすると、自分とは違った視点から見た意見を聞くことができるので、とても勉強になります。

 この問いの答えとしては、成長期に髪染めの薬は悪影響という健康面からの指導と、悪い人に目をつけられないようにする安全面からの指導も行うことが必要とのことでした。あくまでもこれは内容に絡んだことですが、まず大切なことは質問の内容に沿い、(今回の場合は)担任として答えることが大切だということも学びました。

 教採に向けて、これからも玉置ゼミでたくさん学び、たくさん吸収していきたいです。(杉下)


全国学力・学習状況調査の問題から(松井)

 教員採用試験に向けて勉強する中で、全国学力・学習状況調査の話題が上がった。そこで、どんな意図でどんな問題が出題されているのか一度確認してみようと考え、算数・数学のA問題とB問題に目を通してみた。

 まずこの調査の目的であるが、文部科学省HPには以下の記載があった。

◇義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から,全国的な児童生徒の学力や学習
状況を把握・分析し,教育施策の成果と課題を検証し,その改善を図る
◇学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる
◇そのような取組を通じて,教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する
(平成28年度全国学力・学習状況調査リーフレットより)


 では、学力の状況を把握・分析するために、どんな問題が出題されているのか。A問題から見てみると、教科書の例題にあるような問題が出題されている。これは、A問題が主として「知識」に関する問題であるからだ。基礎的な知識が身についているかを把握することができる。

 一方のB問題は生活場面における算数・数学の活用について問われている。買い物やハードル走の目標タイム、プロジェクターの使用や自動車の費用などについて出題されていた。B問題では勉強が得意な児童生徒でも、解ききれない問題やどう活用していいのか見えない問題があるように感じた。また、比較的長い文章から必要な情報を読み取る力も必要になってくるだろう。

 教員はB問題が解けるような力を児童生徒に身につけていくことが求められる。授業の中で過去問を解かせていたことがニュースになっていたが、まずは教員が過去問を解き、児童生徒の活用力を高めるような授業を展開することが必要であると感じた。百聞は一見に如かず。調査結果だけでなく問題を見たことで、少しではあるが、またひとつ授業に対する自分の考えを深めることができた。(松井)

 (写真は平成27年度実施の算数・数学B問題である)
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