〜最低限を最大限に〜(佐藤)

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 今朝、玉置先生からのメールで第2期生吉田君の記事を見て、私も負けてはいられないなと感じ、記事を書こうと思い立ちました。

 先週末、中学校の部活動指導の一環で大会の引率に行ってきました。実はこの大会、2〜3年生にとっては中体連の地区大会前最後の試合でしたが、1年生にとってはデビュー戦だったのです。現在自分たちがどのくらいの実力なのか、また自分がどのくらいの実力を出せるのかを確かめる良い機会でした。

 2〜3年生の中には、自己記録を大幅に更新した生徒もいて、練習の成果が実ってきたのを感じました。また、自己記録を更新できた訳ではありませんが、力強いプレーを見せてくれた生徒も多く、今後がかなり楽しみになりました。特に嬉しかったのは、800mに出場したある生徒の走りです。この生徒は練習から「走りたくない...」が口癖でした。それでも、他の生徒と一緒に練習することには楽しさを見い出していたので、文句を言いながらも最後まで練習はやりきっていました。この日もいつものように「走りたくない...」と言っていたので、その理由を尋ねてみました。すると、「ビリになるのが嫌だから...」と話してくれました。そこで私は、「文句を言いながらもちゃんと練習を続けられたんだから大丈夫。最後まで走りきってくれれば順位なんて関係ないよ。」そう言って送り出しました。その結果、自己記録ではなかったものの順位は組で真ん中だったので、本人が感じていた不安は一掃されました。試合後、その生徒がとても嬉しそうに報告してくれたので、私が指導を始めてから一番の走りを見ることができたなと、私自身も嬉しくなりました。これをきっかけに、今まで以上に練習に取り組んでもらいたいです。

 一方で1年生は、まず試合に向かうまでの準備を覚えることから始まりました。そんな期待と不安の入り交じる1年生を支えてくれたのが2〜3年生で、先輩として付き添う姿を見てとても頼もしく感じました。そのおかげで、ほとんどの1年生が無事にデビュー戦を終えることができましたが、100mに出場したある1人の生徒は、残念ながらフライングで失格となってしました。本人はかなり落ち込んでいましたが、それに対して他の生徒が透かさず励まそうとする姿があり、チームとしての良い雰囲気を感じました。

 成果と課題を含め収穫の多かったこの大会。次に向けて、また一から最低限の練習を大切にしなければならないということを顧問の先生と話しました。その中でいただいた『最低限を最大限に』という言葉は、私自身の心にも深く残りました。練習で最低限の努力を怠らずに続けることで、初めて試合で最大限の力が発揮できるのです。簡単なことではありませんが、普段の生活からも大切にしたいと思います。(佐藤)

※おまけ話
 この大会を通して私自身とても勉強になることばかりだったのですが、2日間太陽が照りつける中で我を忘れて試合の応援をしていた結果、日焼けし過ぎて現在湯船に浸かることができず、ぬるま湯でシャワーを浴びることしかできないという代償を負いました。(笑)
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