数学が好きになったよ(岩田)

わたしは、大学1年生の時から塾でアルバイトをしています。専門は社会科ですが、3年間数学を教えてきました。今は高校受験を控えた中学3年生の女の子2人を受けもっています。私事ですが、わたしは中学の時から数学が大の苦手でした。苦手を通り越して嫌いでした。塾を始めたときもちゃんと教えることができるのか不安なままやり続けてここまできました。

いつものように学校での出来事やわたしの大学生活などを話をしながら、勉強をしていきます。最初の頃と比べて、ヒントを与えるだけで「わかった!先生答え言わんでよ!」と自分の力で解いていきます。受け持った当初は「無理。分からん。答え何?」という言葉ばかり。成長したなと2人を見ながら感じていました。

90分の授業が終わっていつものように見送ると、「先生。先生のおかげで数学がとても好きになったよ。ありがとう。」と言って教室を出て行きました。なんとなく3年間続けてきた塾講師ですがその言葉を受けてはっとさせられました。3年間塾講師をしてきて、本当に数学が好きになったのはわたしだと思います。今まで出会った生徒たちに感謝したい、そう思えた日でした。(岩田)

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地域と繋がること(牧野友)

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私は、岐阜聖徳学園大学 柳というチームでよさこいをやっています。よさこいには、自分たちの踊りを披露するだけでなく、会場にいるお客さんを巻き込んで踊る「総踊り」というのがあります。今回、私は新しい総踊り曲「ふるさと」のレコーディングのお手伝いをしました。企画者は、よさこいサークルOBの惠土さん。「ふるさと」の作曲をしていただきました。曲は一度聞いたら忘れられないメロディーで、何度も何度も口ずさんでしまいます。歌詞は岐阜聖徳学園大学 柳の所属者にも募集をし、柳津町を思い浮かべるような内容になっています。

地域と繋がりを持つことは、まさにこのような活動なのだと感じました。柳津町を思わせる曲をこの町で活動するよさこいチームによって広げていく、素晴らしいことです。私が今回この企画に参加したのも、お世話になった柳津町の地域活性化に貢献するためです。
地域のために何かしようという心理は、その地域を好きになってこそ生まれるものだと感じました。

私が教師になったら、地域活動を通して子どもたちが地域を好きになる工夫を考えたいです。そして、地域の役に立つために自ら考えられる子どもを育てたいと思います。

今回この企画をしてくださった惠土さんをはじめ協力してくださった多くの方に感謝申し上げます。「ふるさと」乞うご期待です!(牧野 友)

無意識から意識的に(寺坂)

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年末年始で、ありがたいことに多くの忘年会や新年会に呼んでいただき、中学や高校の友達と久しぶりに会う機会が多くありました。そこでよく聞かれたのが、「教育実習どうだった?」です。おそらく、多くの方が当てはまるのではないでしょうか。その度に、「子供のいいところを見つけて、伝えたら仲良くなれたよ〜」と返事をしていました。

しかし、先日の玉置先生の講義で、チラッと「I メッセージ」について話が出てきました。皆さんは、よくご存知だと思いますが、主語をあなた(you)から、私(I)に変えて伝えるというものです。そうすることで、自分がどう感じるのかを伝えることができ、やられている相手の気持ちを汲み取ることができます。

それを聞いて、ハッとしました。最初は、廊下で取っ組み合いをしている子供に対して「そんなことしたら、だめだよ」と言っていました。これは、全く聞いてもらえませんでした。しかし、最初の週の金曜日には「そんなことして怪我したら、先生はとても悲しくなる」と言ったことをハッキリ思い出しました。最初は、まだ心が打ち解けてないから聞いてもらえないとばかり思っていましたがそうではなかったのです。私の伝え方が変わったから聞いてもらえたのかもしれません。正直な話、全く意識して使ったわけではありませんが、「I メッセージ」の有用性を感じました。

ふと振り返ると、意外なところで思いがけず良いことができていることがあります。それを、無意識から意識的にできるようにしていきたいと思います。(寺坂)

友達との夕食にて(古川)

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最近、友達と食事をしたときに出た話題について書きます。

話題は昨年の教育実習の話になりました。友達のクラスには自閉症の児童(仮 Aさん)がいたそうです。クラスではAさんをみんなが支える体制がしっかりとられていて、「Aさん、今からここにいくよ」などと児童自らがごく自然にAさんに声をかけていて、まさに「チーム学級とはこのような姿なのだ」と実感したという話を聞きました。

私はこの話にとても興味をもちました。どうしたらこのようなクラスが作れたのか聞いてみたところ、先生は、Aさんが自閉症であることをクラス全員に話していた。さらに、こんなところにAさんは困難さがあることなど、学級の子どもに詳しく話していたとのことでした。また、Aさんとトラブルをおこした際に、先生は相手の児童に対して、「Aさんは天気が悪くなると機嫌が悪くなることを知ってたよね。それを知ってたうえで怒らないといけなかったのかな。少しでも許そうという気持ちはなかったのかな?」と話していたとのことでした。

私はそれを聞き、衝撃を受けました。Aさんをそのようにかばったら、他の児童は怒るのではないかと思ったのです。このことを聞いたところ、友達も同じことを思ったらしく担任に聞いたということです。担任の先生は、
「みんな一人一人特性がある。その特性をみんなが理解して受け入れる気持ちが大事なんだよ」
と言われたそうです。

友達は、その先生は一人一人の特性を知った上で、Aさんにだけ配慮していたことがわかったそうです。児童一人一人の特性を知っているからこそ児童と教師との信頼関係があり、このような指導ができるのではないかと思いました。また、その先生は、「前期は休み時間などには児童ととにかく一緒になって遊ぶ。後期は教師の机から全体の様子を見ることに徹する」と言われたそうです。

私たちの話は、いつしか「特性」と「個性」の違いは何なのかという話になっていました。今もなお結論がつかないままです。これはぜひゼミで話し合ってみたい言葉だと思いました。

実習で学んだことを仲間と話すのはとてもいい刺激になると実感したご飯でした。(古川)
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