2024年2月14日仕事日記

 6時ごろ目覚め。パンと珈琲で朝食。さっそく「子ども理解活動」の説明プレゼン作りの続き。一気に完成までいけない。少しずつ進行。2月22日の岡崎市立大門小学校での飛び込み授業後プレゼンを完成させて送信。

 8時ごろ家を出て、羽島市内のある小学校の算数授業参観のため車で向かう。算数・数学創りMathでの発表を紙面で知り、ぜひともこの目で授業を見たい!という気持ちになって鈴木先生に相談。さまざま調整をしていただいて実現したこの日。

 校長室でしばし懇談。見せていただく先生のこれまでの校内での取組等をお聞きして、ますます見たくなる。

 9時25分から5年生算数授業参観。題材は「速さ」。まず抽選で3人グループをつくることから始まる(驚)。展開に際しての考え方を記した資料では「どんなグループメンバーでも教え合いや話し合いが成立させることが、社会に出たときに必要なスキルにつながる」とあり。実は授業後、ある子どもにこのことを直接聞く。「誰となっても大丈夫!」という実際の声あり。

 以後、復習→問題1(課題確認)→自己追究→協働的な学び(Mathワードの話し合い)→交流→全体交流→本時のまとめ→今日の一問(本時のまとめを使って問題解決→解けたら解き方を言語化→解いた人から解いた人同士で説明し合う ※悩んでいる児童には基本的に教師が関わって解決させる)→次の1〜3のいずれか<1教科書の練習問題を解く、2今日のMathワードが活かされる問題づくり 3さらに調べる ※個別最適な学びと協働的な学び)>→振り返り(キーワードを活用)という授業。

 子どもたち一人ずつの発話量は抜群に多い。「個人で考える→考えを言語化(その子なりの表現)→隣同士で説明しあう→他席の子どもに説明しあう」の流れを子どもたちは理解していて、教師の指示はほとんどないのも凄い。その後、今日のMathワード(問題解決のための考え方)を出させ、教師が価値づけ。教師が出るべきところできちんと出ていることもいい。

 学びが進んでいない子どもがいないだろうかと探すが、見当たらない。おそらく級友に聞いたり、不安を出し合う中で自己解決をさせているのだろうと見る。これまでの評価問題の点数をお聞きすると驚愕の学級平均点。伝え合う中での思考の追体験の成果と僕はメモ。もちろん他にも多数のメモ。

 校長室で授業者と懇談。子どもたちに相談しながら授業改善を続け、現在の授業となっていることをお聞きする。例えば、自己追究から全体交流までの時間は「13分間」と決めているが、この13分間は子どもたちの声を聞きながら決めたとのこと。「学習定着率を高めるために、教師が教えるよりも、児童が教える形を多くしたい」という記述もあるが、子どもたちが友に教えることのよさを体感しているからこそ、自ら動く子どもたちに育っているのだと推測。やらされている子どもが教室に皆無といってもいいのは、こうした背景があるからに違いない。

 「今日の一問」の価値など、書き出せば切りがないほど、一つの授業から学んだ。充実の授業参観。授業提供をしていただいた先生や学校に感謝して大学へ向かう。

 私書箱に入っていた文書処理。9期生石上さん、由原さん来研。卒論用書籍貸し出し。9期生用卒論ドライブ設定して連絡。

 13時30分から実習委員会。審議はスムーズ。委員会後の相談事項がなかなか厳しい(泣)。担当者の苦しさがよくわかる。

 15時から1時間、オンラインである事項について協議。「ライフログ」という概念には大賛成だが、複雑なシステム提供は使用率を低くすると強調。子どもの立場で考えてほしいと要望。

 17時30分から東田中高木歯科へ。日ごろの手入れ不足からトンでもない状況になりつつあると説明を受ける。やはり!という気持ち。ある決断をして次回を予約して帰宅。

 研究室HP記事は、8期生の各最終記事第5弾は柴山君。「2年間の学びと感謝」とタイトルをつけて発信。「学校訪問では、現場の先生の生の授業に多く触れさせていただきました。行くたびに、新たな刺激を受けました。玉置先生の助言や現場の先生の意見を聞きながら、一つの授業に対して深く学ばせていただいた経験を、必ず現場で活かしていきます」の記述は、まさに玉置ゼミ生卒としての宣言。応援したい。
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