全国学力・学習状況調査の問題から(松井)

 教員採用試験に向けて勉強する中で、全国学力・学習状況調査の話題が上がった。そこで、どんな意図でどんな問題が出題されているのか一度確認してみようと考え、算数・数学のA問題とB問題に目を通してみた。

 まずこの調査の目的であるが、文部科学省HPには以下の記載があった。

◇義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から,全国的な児童生徒の学力や学習
状況を把握・分析し,教育施策の成果と課題を検証し,その改善を図る
◇学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる
◇そのような取組を通じて,教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する
(平成28年度全国学力・学習状況調査リーフレットより)


 では、学力の状況を把握・分析するために、どんな問題が出題されているのか。A問題から見てみると、教科書の例題にあるような問題が出題されている。これは、A問題が主として「知識」に関する問題であるからだ。基礎的な知識が身についているかを把握することができる。

 一方のB問題は生活場面における算数・数学の活用について問われている。買い物やハードル走の目標タイム、プロジェクターの使用や自動車の費用などについて出題されていた。B問題では勉強が得意な児童生徒でも、解ききれない問題やどう活用していいのか見えない問題があるように感じた。また、比較的長い文章から必要な情報を読み取る力も必要になってくるだろう。

 教員はB問題が解けるような力を児童生徒に身につけていくことが求められる。授業の中で過去問を解かせていたことがニュースになっていたが、まずは教員が過去問を解き、児童生徒の活用力を高めるような授業を展開することが必要であると感じた。百聞は一見に如かず。調査結果だけでなく問題を見たことで、少しではあるが、またひとつ授業に対する自分の考えを深めることができた。(松井)

 (写真は平成27年度実施の算数・数学B問題である)
画像1
画像2

【20160426報告】小中一貫教育校飛島学園で基本提案とワークショップ

画像1
 今年度、関わらせていただく学校の一つ、小中一貫教育校飛島学園に出かけてきました。

 第1回目の関わりは、私から提案をして、スクールリーダーによるワークショップをお願いしました。

 一貫校として歩み出して7年目。さらなる飛躍の年にしたいという教育長のお考えも踏まえてのワークショップでした。

 詳細はすでに学園HPに掲載させていただきました。ぜひご一読ください。文部科学省の「小中一貫教育に関する調査研究協力者会議」の一員としても、とても有益な1年となりそうです。

嬉しい1本(玉置)

画像1

研究室に届いた栄養ドリンク1本。


 「玉置先生
 いつもありがとうございます。
 お仕事がんばってください」


ドリンクより、
この言葉の方が
疲労回復に効きます。(玉置)

【20160425参加】文部科学省・小中一貫教育に関する調査研究協力者会議(第6回)

画像1
 4月25日(月)、文部科学省に出向き、「小中一貫教育に関する調査研究協力者会議(第6回)」に委員として参加しました。

 今回から「小中一貫の教育課程編成に関わる手引(仮称)」の検討が始まりました。


 まずは、第1章「小中一貫教育が取り組まれる拝啓」と手引の核となる第4章「指導の一貫性の確保」の提案原稿を審議しました。(玉置)
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31