「いのちの副教材」模擬授業セミナーに参加して(寺坂)

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 7月9日に、鈴木中人さん主催の「小児がんを知り いのちんの大切さを 学校で学ぼう」に参加させていただきました。

 私はその中で、公教育の中で死を子供に教えるということについて考えました。まず、公教育の正しい意味を知ろうと調べました。なるほど、私が受けてきたものが公教育だったのかと改めて理解しました。

 しかし、私は「死」についての授業を受けたことがありません。「死」というものを人間は避けて通ることはできません。長い人生を生きていく中で、必ず直面するもっとも訪れてほしくのない出来事でありますが、知らなければならないことでもあります。

 授業の仕方1つ、伝え方1つで子供の価値観を変えてしまうとても難しいことだと思います。私は、「死」に対しての価値観は、人を表わすと思います。そのような、児童のこれからの人生を創る仕事ができる教師というのは、とても偉大な職業であると感じたのと同時に私たち次第で子どもは変わってしまうので、しっかりした教師にならないといけないなと強く思いました

 そのようなことを考えながら、我らが玉置先生の「いのちの授業」が始まりました。授業では、玉置先生と児童役の先生方とのテンポのよいやり取りが繰り広げられていきました。その中で、授業をする上でのワンポイントアドバイスもたくさん盛り込まれ、中でも古川さんの発表であった丸付け法が、生で見れてより使ってみたいなと思いました。

 先生方の前で授業をする玉置先生を見て、改めてすごい先生のゼミに入ったんだなと実感しました。これからも多くのことを学びたいと思います。(寺坂)

【20160707授業】愛知県立一宮興道高等学校

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 7月7日(木)は、高校の進路指導の一環で行われている大学人による模擬授業を行ってきました。

 12大学から講師が来校。私の授業には51人の高校生が集まってくれました。授業タイトルは「教師になるための道」。前半は、いくつかの問いかけや話し合いを入れながら、教師の魅力、教師になるための進路について授業をしました。後半は、大学の講義体験として「初等算数」で行っている講義の一部をそのまま再現。深く考える生徒が多く、いわゆる教材研究までたどり着くことができました。

 とても気持ちのよい高校生と学校環境に、来てよかったと思うことができました。

7月4日第2期生ゼミ記録(吉田)

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 7月4日の2期生のゼミが行われました。

 今回は体調が悪く参加できなかったメンバーがいましたが、この記録を見て、少しでも参考になればと思います。今回は江口さんと白井さんの発表でした。

 江口さんは「世界のいじめ対策」ということをテーマに発表してくれました。まず、日本人は他の諸外国に比べ、相手にストレスを感じやすいということを話されました。それを踏まえたうえで、教師は温かい人間作り、自分の感情と向き合う授業が大切であるのではないかという考えを示しました。

 次に、OECDの調査で幸福の国ランキング上位にある北欧、特にフィンランド、デンマークでのいじめに対する対策へと話題が移ります。

 フィンランド:「kivaプログラム」という取り組みについて

 デンマーク:いじめ=犯罪という意識があり、犯罪原因論・犯罪機会論という2つの側面から対策をしていると挙げました。また、小学校と幼稚園の間の学年「0年生」を設け、感情を育てる授業をしていること

 これらのことを説明し、小さいころから「いじめをしない子」だけでなく、「止めることができる子」を育成することの大切さに着目して、日本の現状と照らし合わせるというとてもわかりやすい発表でした。

 白井さんは「学び合いで学校を変える」というテーマに発表してくれました。前回の反省から「子ども主体の学び合いは理想であるがあるが、段階があるのではないか」「自分が受けてきた学び合いの感覚」ということを冷静に判断し、「学びの共同体の学校は子供だけが学び合うのでなく、先生、保護者、市民もが学び合いに参加する」というビジョンを提示しました。

 そこから3つの哲学、⑴公共性、⑵民主主義、⑶卓越性についてより深く、話を聞いている人がわかるように丁寧に説明をしました。そして次に「教え合う関係」と「学び合う関係」の違いに着目し、話が進みました。

 教え合う関係:わかっている子がわからない子に一方的に教える関係
       →援助を待つ子供を育ててしまう
 学び合う関係:わからない子の一言から始まり、両者が同じ立場で学び合える関係

 このことから勉強が苦手な子に他者に援助を求める能力を育てていくことがよいのではという考えを出されました。白井さんの発表はとても論点が整理されていて、その先の課題まで見通した発表となっており、とても刺激的な時間となりました。

 発表終了後、玉置先生が学び合いのイメージをゼミのみんなで共有するために学び合いをしている写真を見せてくださいました。

 自分の学校の違いがたくさんあり、何気なく撮った日常の写真だと思えないくらいの衝撃でした。一つ一つの写真の中で「僕を置いていかないで」「教えてくれてありがとう」「なんで?」といった言葉があふれていました。

 そして、学び合いの学習がなぜ生まれたのか、学び合いは学習者が学ぼうとすることを原点としていること、そのため工夫(机をコの字にする、市松模様にする、話し合いの班長はいないことなど)をお話しいただきました。

 このゼミ生の中に学び合いの授業を受けたことのある人、受けたことがない人がいるという中での意見交流は、大いに盛り上がりました。

 次に教育新聞を配られ、ゼミで学んでいることが現在の教育現場で求められていることを確認し、より学びに自信を持つ機会となりました。

 また、玉置先生が連載されている記事を拝見し、改めて素敵な先生のもとで学ばせていただいていることを実感しました。

 その後、今回のゼミではあるキーワードを先生が挙げられました。

「主体的で対話で深い学び合い」

・主体的:言葉の通り、自分自身が積極的に取り組むこと
・対話:ペア学習、生徒同士の話し合い、先生と生徒、本を読むなどで人、意見などから論を練り上げていくこと
・深い学び:学びを深くしていかなければいけない。また、それは授業者が仕掛けていくことが重要である。

 ゼミ生はこの言葉を聞き、すぐに手を動かし、ノートに記録をしていた。この言葉の奥に先生が話されなかった隠された意味があると自分自身で考えたいと思う。

 最後に今後の予定について確認をし、1時間半があっという間に過ぎていきました。ゼミの雰囲気が回を追うごとによくなってきています。今後も切磋琢磨していきたいと思います。(吉田)

7月4日第2期生ゼミでの発表(白井)

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 7月4日のゼミは、発表の担当の日でした。

 今回は、佐藤学さんが書かれた『学校を改革する 学びの共同体の構想と実践』という本をもとに、発表をさせていただきました。「学びの共同体とはどういうものか」というのが、とても詳しく書かれていました。そんな本から今回は、主に3つのことについて発表をしました。

 1つ目に、今まで2回の発表から学んだことを生かし、1回目の発表で紹介させていただいた学びの共同体のヴィジョンと3つ哲学について、もう一度学び直したことについての発表をしました。

 2つ目は、教え合う関係と学び合う関係との違いについてを発表しました。教え合う関係は、教える側が教わる側の上に立つ関係のことで、「お節介の関係」と表されています。反対に、学び合う関係は、分からない子どもの「ねぇ、ここどうするの?」から学びが始まる関係のことで、「さりげない優しさ」と表されています。私は、学び合いの授業では、前者にならないようにしていく必要があると学びました。

 3つ目は、発展から基礎を学ぶ学習もあるという発表をしました。学びの共同体は、1つの授業の中で、教科書レベルの基礎の課題と教科書から発展したジャンプの課題を提示することをすすめています。その学習の中では、基礎がわからない子がジャンプの課題を学んでいるうちに、「これはこういうことだったのか」と基礎の問題が分かるようになる事例があるという話でした。順番に基礎から学ぶのが当たり前だと思っていた私は、とても驚きでした。そして、子どもたちの学び方を狭めないようにするためにも、ジャンプの課題の重要性を感じました。

 最後に、今回の発表でもゼミの中で、質問をたくさんもらうことができ、もっと学び合いについて深く調べていきたいなと思いました。これからもゼミの中で、互いの研究を深め合うことを続けていきたいと思いました。(白井)

7月4日第2期生ゼミでの発表(江口)

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 私は、前回の発表の時に、焦点を絞って研究をした方がいいという意見が多く出たため、いじめが起きる前に防ぐ対策について研究することに決めました。

 今回は、「いじめによる自死をなくしたい」という近藤庄一さん、安達昇さんの本を読みました。まず、自殺ではなく自死と使っているのは、自分自身を殺したくて亡くなっているのではなく、死ぬことしかもう考えられず追い込まれて自ら死んでいくという意味だそうです。誰もが、この世の中で生きていきたいにも関わらず、いじめを受け、誰にも助けを呼ぶこともできないまま亡くなっていく人がいると思うと悲しいとしか言えません。そんな人たちが、1人でも少なくなるために私は、いじめ自体を起こさせない対策を考えていきたいです。

 日本には、全国統一のいじめ対策プログラムや、発達段階に応じた予防教育がまだないため、世界のプログラムを見ていきました。やはり、自ら幸福だと思えている北欧は、対策がしっかりなされていました。フィンランドでは、いじめの傍観者に重きを置いていました。デンマークでは、小さい時からいじめを起こさない教育がなされていました。

 世界から日本を見てみるとまだまだ対策がなされていないことがわかりました。日本では、秘密主義になりがちです。ことを小さく済まそうとして、裏目に出てしまうことがあります。多忙な仕事である教師だからこそもっと連携し合うことが大切だと思いました。また、大人だけでなく、子どもたちもいじめ防止に参加することで意欲が高まり、減少にむかうと思いました。

 今回の発表で、いじめには、道徳が大切だと分かりました。いじめについての道徳の授業がどのようになされているのか、見ていきたいです。(江口)

7月4日第一期ゼミ生記録(中田啓)

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 7月4日のゼミは日本教育新聞の過去問と「アクティブラーニングとは」の二点についてでした。

 前半はいつも通り、日本教育新聞の教採の過去問を解きました。二回目、三回目の問題がところどころ出てくるのですが間違えてしまっているものが多く、解いた問題に対する復習の甘さを痛感しました。また、問題を解くのが遅くほぼ毎回最後まで終わらせることが出来ないので、時間への意識ももって取り組みたいです。

 後半は、玉置先生からアクティブラーニングについて教えていただきました。「主体的・対話的な深い学び」をするためにアクティブラーニングという手段があります。アクティブラーニングをしようという気持ちを持ちすぎて目的を見失わないようにしなければいけません。

 主体的な学びで大切なことは二つあります。
・「子ども自身が学習に対して?(はてな)を持つ、自分から調べよう・向かっていこう・なぜだろうという気持ちをもたせる」
・「学習に対して目的を持たせる」

 また、学びは一人でするより複数人の方が豊かになります。そこで対話的な学びです。
対話的な学びとは、単に人と話すだけでなく、読書や課外活動なども対話的な学びになります。(本と対話、地域と対話)

 例えば、算数の問題で補助線を引くときに塾で習ったから、適当に引いてみたというのでは浅い学びです。そうではなく、この定理が使えるから、前回の内容と同じことが言えるようになるからといった考えを持ててこそ、頭の中がアクティブな深い学びへとなります。

 教員採用試験が近づいてきました。ただがむしゃらに最後の最後までやり切ります!!(中田啓)

日頃の感謝(白井)

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 前回、牧野さんがサークルで北海道に行ったということを書いていました。私も、牧野さんと同じく、「岐阜聖徳学園大学 柳」というよさこいサークルに所属しています。

 その所属しているサークルで、保護者演舞というものが7月10日に開催されました。日頃の感謝を伝えるために、保護者を大学に招待して、演舞を披露しました。普段は多くのお客さんに向けてしている演舞を、保護者のためだけにするということで、あたたかくアットホームな雰囲気でした。最後に、感謝の手紙のプレゼントもあり、普段は恥ずかしくて伝えられない「ありがとう」をたくさん伝えられることができました。

 今回、このような機会に改めて、家族について考えることができ、とてもよい1日となりました。これからも、家族に応援してもらえるように、がんばっていこうと思いました。(白井)

【20160702講演】安八郡PTA連合会研究大会

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 7月2日(土)午後は、安八郡PTA連合会研究大会で、元小牧中学校PTA会長の斎藤早苗さんと二人で講演をさせていただきました。

 演題は「PTAと学校が力を合わせて『愛される学校』を作りましょう 〜小牧中前PTA会長と前校長が語る学校改善の実際〜」で、タイトル通り、参加の皆さんに私が小牧中学校長時代に、PTAの皆さんとどのような思いでどのような取組をしてきたかを紹介させていただきました。

 斎藤さんには時折、その活動の内容や思いをPTAの立場から語っていただきました。元校長が話すだけではなく、PTA役員や保護者の視点での話に、会場の皆さんは大いに頷かれていました。

 講演で小牧中学校や私たちの取組に大いに興味を持っていただいたのだと思います。斎藤さんらとの共著をすべて買っていただけました。書籍は、発刊元のプラネクサスさんのサイトから注文していただけます。
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【20160702講演】亀山市学校経営研修会

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 7月2日(土)午前は、亀山市へ。校長や教頭先生らが休みにも関わらず集まられた「学校経営研修会」で1時間30分の講演をさせていただきました。

 いただいた演題は、「学校づくり力をどう高めるか〜主任から校長まで、学校を元気にするチームリーダーの仕事の極意〜」。拙著をもとに教育委員会が演題を決めていただいたことに感激しての講演でした。
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“ある物”(佐藤)

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先週土曜日、久々に中学校の部活指導に行ってきました。そこで、私は2つの“ある物”を受け取りました。

1つ目の“ある物”とは、写真にもある陸上部の揃いのTシャツなんです。藍川東中学校の陸上部では、毎年3年生がデザインを考え、オリジナルTシャツを注文しています。私もご縁があってコーチとして関わらせてもらっているので、ぜひ購入したいということでお願いしていました。全員で揃いのTシャツがあると、何だかチームのまとまりが高まった感じがして、今度は早く着るのが待ち遠しくなりました。

2つ目の“ある物”とは、生徒のやる気です。この日の練習で、私がちょうど指導していた短距離ブロックは予定より早くメニューが終わりました。すると、数名の生徒から「コーチ、足が速くなる練習って何かありますか?」と、自ら聞いてきたのです。ただメニューをこなすだけではなく、自分の意思で練習に取り組もうとする意欲が、とても嬉しかったです。このやる気を大切にしてあげて、少しでも記録を伸ばしてあげられる指導をしたいです。

教採が近づいてはいますが、週に1度の部活指導は私の楽しみになっています。(佐藤)

【お知らせ】コラム第3回「玉置流・教師論」(牧野紘子さん登場)

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 愛される学校づくり研究会サイトに連載中のコラム「玉置流・教師論」の第3回目は、1期ゼミ生の牧野紘子さんの読書ぶりについて書きました。タイトルは「教育書を読み「教育観」を広げ深める」です。ぜひご一読ください。

群像の感覚(大澤)

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 「今でしょ!」で有名な林修先生は、社会に出た後に欠かせない力の1つとして、「群像の感覚」をあげています。

 「群像の感覚」とは、多くの人の中に自分が置かれたときに「自分がどういう状況で、どの役だったらできるのか」を客観的に判断できる力のことです。林修先生曰く、芸能界にはこの「群像の感覚」に優れた人がたくさんいるのだそうです。芸能界で活躍されている方は、自分の魅力とその魅力を発揮するところを知っているのです。

 学校では、個性を尊重することが大切とされます。これはなんとなく、「群像の感覚」を身につけることにつながるのではないかと思います。

 前にたって人をぐんぐん引っ張る才能をもっている子もいれば、人の前にたつことは苦手だけれども、人のささいな変化に気づき、聞き役になれる才能をもっている子もいる。運動が得意な子もいれば、絵を描くことが得意な子もいる。1人1人にその子にしかない魅力が必ずあり、その魅力を引き出す人こそ、教師なのではないかと思います。

 私が教師になった際には、そういったことを心がけながら、私の色あふれる学級をつくりたいなと思います。(大澤)

【20160701講演】小中学校主任養護教諭連絡会

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 7月1日(金)、名古屋・三の丸会館で開催された「小中学校主任養護教諭連絡会」で講演をさせていただきました。

 「教育改革を踏まえたこれからの主任養護教諭の在り方」と題して1時間30分。
 
 自己紹介後、「現代社会が求める学力の動向と学校」を語り、これからの主任養護教諭として、次の5つを提示し、説明させていただきました。

 1 専門性を高める
 2 カリキュラム・マネジメント力を高める
 3 子どもを見る力を高める
 4 子どもへの対応力を高める
 5 つながり力を高める

 1時間30分、固い話では聴き手も話し手である私も大変です。笑いを随所に入れ、みなさんに楽しんでもらいながら、これからの主任養護教諭について考えていただいたつもりです。

二期生の学びから…(渡部)

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私はこのゼミのホームページを読むことが毎日の日課となっています。
その中でも二期生の研究の歩みを読むことが私の研究の材料になると感じています。
二期生が読んだその本に何が書いてあったのかなどわかりやすくまとめてあるので自分の研究につながりそうな本を見つけられるからです。
二期生の学びを私の学びのきっかけにさせてもらえると思っています。

これからどの本を読もうか迷ったときには二期生の読んだ本も参考にしたいと考えています!(渡部)

卒業論文のテーマ(中田昂)

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今まで研究してきたことの文字化。

私は、子どもたちが実生活の中で活かすことのできる力を育むための授業づくりについて研究してきました。
なぜそれを研究しているのかというと、全国学力・学習状況調査における、A問題とB問題の正答率を比べてみても分かるように、子どもたちは知識・技能を習得しても、それらを実際の生活の場面で活用することができていないという教育課題があるからです。
そこで私は、実生活で活かせる力を育むことができるような授業をされてきた、有田和正先生や野口芳宏先生の本から、授業の技やポイントを抜き出し、それに関する自分の考えや意見を書き加えてきました。
今後は、その技やポイントをもとに、実際に一つの授業を作ってみて、模擬授業を行い、やってみて分かった良い点や改善点をまとめていきたいと思います。

人に伝えるって難しい。頭の中をぱかって開いて見せられたなぁ。なんて。(中田昂)

6月27日第2期生ゼミ記録 (石川)

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 6月27日(月)、今日も元気に楽しくゼミを行いました!今回の発表者は、吉田さん、牧野さん、古川さんでした。

 まずはじめに、玉置先生から「話し合うことに関する指導事項」についてのプリントが配られました。小学校から中学校までの話し合いにおいて、何を重視して、何を指導する事が大切なのかが記載されていました。
すると先生から一言、「今の2期生のゼミの話し合いは何年生なのだろうか?」たくさんの意見が出ましたが私たちの中では、「中学校1年生」という意見が多かったように思います。ゼミ2期生は現在「大学3年生」です。自分のテーマを探求することと同時に、話し合いについても成長していきたいと思いました。

 発表の1人目は吉田さんです。吉田さんは研究テーマを前回までから変更し、理科について「探求学習」をテーマに小笠原豊先生の実践をもとに発表していました。

 吉田さんは、探求学習について、「理科教育の使命→探求学習(MINI探求学習)」の順番で発表していました。自然に対する見方・考え方や、探求学習の流れなど、簡潔に分かりやすくまとめていました。また、発表の最後には実際に小笠原先生のセミナーの様子を見ました。実際の様子を見てみると、小笠原先生本人の面白さや、予想だにしていない発想から、子ども達の探求心を高める事を感じました。私自身、面白い人間になりたいと強く感じました。ほかのゼミ生もそう感じたと思います。

 二人目は古川さんです。今回は、古川さんの研究テーマに近い、ICTの分野である「GC/html5」について発表していました。

 古川さんは、GCと言うものについて、「GCというのは、飯島先生が開発した作図ツール。」という説明とともに、実際にGCを使用している所をプロジェクターで映し、見せてくれました。今までの、1つのパターンからしか考えれれなかった平面図形の問題を、より多くのパターンで、多角的に捉えることが出来るようになっており、感動したのを覚えています。また、GCなどのICTを利用する際の注意事項、利用することで広がる可能性、授業以外での応用・活用方法などについても簡潔にまとめていました。

 3人目は牧野さんです。牧野さんは、前回の「3・7・30の法則」と比較して、堀裕嗣先生の『必ず成功させる「学校開き」魔法の90日間システム』という本を基に発表をしていました。

 牧野さんの発表は、前提として今までの野中先生と、今回の堀先生の違いから始まりました。野中先生は小学校、堀先生は中学校の先生ということから、少し立ち位置が違うということでした。また、「90の法則」を「各教科の授業システムを確立する期間」とし、全教科担任の先生が一致して指導していることが分かるシステムが大切と発表していました。さらに、システムについて、国語(古典)を例に、繰り返すことでルールが定着し、先生がみんなにしてほしいことが出来るようになるなどと紹介してくれました。

 2期生の横のつながりも強くなってきており、だんだんと深いところまで話し合える様になってきました!これからもゼミ生みんなで話し合い、深め合いながら、高め合っていきたいです。

 まずは、「大学3年生」の話し合いから...?(石川)

6月27日第2期生ゼミでの発表(吉田)

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 今回の発表では小笠原豊先生の「理科の授業の楽しさ実感 mini探求学習RECIPES」を読ませていただき、そこから学んだことを発表しました。

 まず、理科でどのような子供を育てていくかということについて話をしました。

・自然に出来事に関して「問い」をもてること
・問いに対してアクションを起こせること
・自然や人間に対する見方・考え方を広げ、深めていくことができる。
ということを発表しました。

 そして「mini探求学習」について説明をしました。発表後、白井さんが「探求学習はいろんな先生が行っている中で、小笠原先生はどのような意図があって探求学習を考えたのか」ということを質問されたとき、私は説明することができず、自分の学習の質の低さを感じました。

 その後、玉置先生のご配慮で小笠原先生の講演されている「教師力アップセミナー」のDVDをゼミのみんなで見て、理解してもらいました。

 発表を終えて、私自身が学びを追究できていなかったと感じます。それは本と対話していなかったと思うからです。

 玉置先生は「対話が大切だ」と話されたことがあります。対話をするときというのは、共感した時にうなずく、わからなかったら「なんで」と聞きますよね。僕は本に対してそれができませんでした。本はもちろん声を出しません。しかし、もし本の内容に疑問を感じたならアクションを起こさないといけません。その方法はいっぱいあったはずです。それができませんでした。行間にある意思、その人が伝えたいものの先を読む、自分には足りない力でした。

「できない、悔しいと思った時ほどバネにして成長できる」

 僕が生きてきた20年の人生で学んだことです。ここでもう一度初心に戻って、進んでいこうと思います。さぁ、探求学習です。(吉田)

【20160630講演】鳥取県三朝町立三朝中学校研修会

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 6月30日は、鳥取県三朝町立三朝中学校から依頼を受けて、出かけてきました。片道5時間かかりました。

 到着後、すぐに校長先生、教頭先生、教務主任、学年主任の6人の方を対象にワークショップ。生徒の強味と弱みを出しあい、話し合っていただきました。ここでの話し合いを聞き、講演の内容を最終決定しました。

 次は、全学級の授業参観です。ポイント撮影とメモをとり、その後、校長室で授業について感じたことを伝えました。

 15時35分から16時45分までは、全先生方を対象に講演です。ワークショップでのまとめを示し、課題共有化をしたのち、「玉置流・授業力アップの秘訣」と題して、子供同士をつなぐ教師の指導言の必要性を中心に話しました。また、授業アドバイスツールで2年目教師の一コマを再生して、さらにつなぐポイントを提示しました。

 17時10分ごろまで校長室で懇談後、帰路に着きました。この学校には、今年度あと2回訪問させていただくことになっています。

卒業論文のテーマ(中田啓)

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 6月24日のゼミでは卒業論文の内容について考えました。端的に伝えるためにどうしたらよいか、ゼミ生のみんなにアドバイスしてもらいました。やはり、自分では気づかない部分を指摘してもらえ、よりよい文章になりました。以下が私の文章です。

 私は子ども同士が信頼し合える学級づくりについて研究しています。今、いじめや学級崩壊など問題が多く起きています。こういった問題は学級の状態や、そこでの人間関係が原因であると考えられます。そこで私は、学級経営の中でも特に子ども同士の信頼関係を築くことが出来ればこういった問題に対処出来るのではないかと考え、このテーマで研究することにしました。今は多くの文献や研究を参考に信頼関係を築くために大切なことは何か調べています。私が教師になったら、この研究を生かして子ども同士が信頼し合えるような学級経営をしていきます。

 今は、教員採用試験でいっぱいですが、卒業論文もゆっくりでもしっかりと前に進めていきたいです。(中田啓)

卒業論文のテーマ(佐藤)

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6月24日のゼミで、卒業論文についてゼミ生同士でお互いに伝え合い、話し合う時間がありました。そこで、アドバイスをもらう中で内容整理を行うことができました。

まず、デジタル教科書が必要な状況の説明があり、その後の研究内容も具体的で、全体を通して順序だっていて良かったという評価をもらいました。

しかし、小学校教員を志望している私が研究しているデジタル教科書活用は、主に中学校分野です。自分でも悩んでいましたが、小学校分野についての説明が弱いという指摘をもらいました。そこで考えたのが、現状は中学3年生の分野を研究していますが、今後小学校分野にも応用できることを、研究の中で考えていくという方向性になりました。特に、子どもに本質を考えさせるための教師の発問を考えているので、そのことをしっかりと伝えられるようにしたいです。以上のことをふまえて考えた内容がこちらです。

私は教師用の数学デジタル教科書活用について研究してきました。
教育実習でも実感しましたが、学校現場ではデジタル教科書の導入が進められており、ICTを活用できる教師が求められています。そこで、デジタル教科書を教えるのではなく、デジタル教科書を活用して教えることで、子どもにより分かりやすい授業を展開できるようになると考えています。
現在は、中学3年生の分野について研究を進めています。今後は、子どもに物事の本質まで考えさせ、理解力を高めるための教師の発問について研究していきます。

ゼミ生同士で話し合うことで、改めて卒論について深めることができました。この調子でゼミ生全員が素晴らしい卒論を完成することができるように、頑張っていきたいです。(佐藤)
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