文芸散歩その時の生徒のレポートの一部を紹介いたします。 「当日は、図書館で神保町の歴史についてお話を伺い、そのあと実際に街を散策しました。 明治に入り、武家屋敷の跡地に大学ができ、学生たちが教科書を求めたのが、神保町古書店街の始まりです。以来、大きな災害や震災を経験しながらも成長を続け、現在の姿になったそうです。今でも昔のデザインのまま残されている建物が多くあり、火災に強く、かつ美しい書店・街をつくろうとした当時の人々の心意気を知ることができました。 お邪魔した書店ではそれぞれ面白いお話を聞くことができました。 主に漫画を扱っているお店では、初代店主の方が手塚治虫先生の大ファンだったこともあり、あちらこちらに手塚キャラがありました。ブラックジャックの愛読者だった私としては、たまらない時間でした。 次に訪れた書店では、古典文学や洋書を取り扱っており、伊勢物語や更級日記をはじめとする古典作品の巻物の複製や博物館に並んでいそうな和本などがたくさんありました。明治時代、外国人のお土産用に作られたというちりめんでできた和本を実際に手に取らせていただくなど、貴重な経験ができました。 普段はなかなか訪れる機会の少ない古書店の魅力や面白さに気づくことができ、とても楽しかったです。」 |
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