わたしの春休み(2)〜フィリピン セブ島〜(岩田)

 後期の試験が終わってすぐの1月30日、わたしの短期留学が始まりました。初めての国際線、初めての海外、わたしにとって全てが初めての経験でした。自分で決めた事でしたが、いざ空港に着いてみると不安で不安で何を考えていたのか覚えていないです(笑)5時間のフライトもあっとゆうまであったのを覚えています。

 セブ島につくと、さっそく日本との違いに衝撃を受けました。交通、気候、空気、環境、全てが自分の経験した事のないほどの水準でした。こんな事を言ってしまってはいけないと思いますが、正直ここにも人が暮らしているんだという印象をうけました。現地に着き不安な気持ちがさらに大きくなりながら、学校と併設されている寮に向かいました。

 寮に着いたら少しホッとしてすぐに眠ってしまいました。明日は日曜日、明後日月曜日からいよいよ学校がスタートします。1ヶ月間やっていけるのかと思いながらわたしの留学がスタートしました。(岩田)
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子どもが教えてくれたこと(佐藤)

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 5月14日(土)、ボランティアでコーチとして参加している羽島市の陸上教室がありました。月に2回、羽島市の小学生を対象に行われていて、私は今年で4年目の参加になります。練習メニューを組み、進行していくのは私たち学生ボランティアの仕事です。陸上を好きになってもらうために、指導方法等を工夫しながら児童の記録を伸ばすことができた時は、いつも自分のことように嬉しく、毎年やりがいを持って続けてきました。

 また、陸上教室のもう一つの楽しみは休憩時間です。児童は、さっきまで練習していて疲れていると思いきや実はその逆で、学校や家庭での出来事等についての話をたくさんしてくれます。それも一度に何人も話しかけてくれるので、それはもう聞くのに大忙しです。(もちろん、喜ばしいことではありますが...笑)その中で、私はある1人の児童とこんな話をしました。

児童:「この前授業で魚釣り(画用紙等で作った物によるレクリエーション)したよ。僕大きい魚捕ったけど、友達が釣れてなかったから、その魚は友達にあげたんだ。」

私:「どうして友達にあげちゃったの?」

児童:「僕の担任の先生はいつも『優しい学級にしたい』って言ってるんだ。だから、友達が困ってたから、優しくしたんだ。」

 そこで改めて感じたのは、教師の影響力の大きさです。どんな担任の先生かはお会いしていないので分かりませんが、新しい学級が4月にスタートしてから1ヶ月余り、伝え続けていることは、子どもの心に確かに響いていました。陸上教室の途中ではありましたが、「私も子どもに良い影響を与えられる教師になりたい!」と心の中で思いました。(佐藤)

北里中学校公開授業研究会英語特設授業 を参観して(松井)

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 第6校時は英語の特設授業。lookを使って 〜のように見えるという文について考えていくという内容である。

 授業の最初は英語の歌を歌ってスタート。続いてペアでの単語学習。生徒たちが関わるのが苦手であるということから、ペアを何回か変えて関わる機会を増やしていた。ただ単語を読むだけでなく、単語が思い浮かばない先生に対してペアの生徒がヒントを出しながら学習している姿を見ることができた。こういった姿勢を価値づけることで、さらに学びが深まっていくはずだ。

 is と look の違いについて話し合う際は少し戸惑う生徒が見られたが、クイズ形式の課題へと移ると、生徒が伸び伸びと課題に取り組んでいた。授業の最初に使っていた「すらすら英単語」を使って単語を調べている生徒も見られ、意欲的に活動に取り組めていたのではないだろうか。

 生徒のまわりには北里小学校・中学校の先生や県外から参観にみえた先生方と大勢の先生が。授業者の先生、生徒は緊張するはずだが、こうして実際の授業を見て学ぶことは大切なことだと感じた。私はまだ大学生であるが、こうした機会に参加させていただけることに感謝し、より積極的に学んでいきたいと思う。(松井)

北里中学校公開授業研究会英語特設授業を参観して(中田昂)

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 内容はisとlookの違いについてでした。

 自分でも難しい内容。子供たちはしっかり理解していたのかでしょうか。なんとなくわかったで、終わってしまった子が多かったように思います。

 それでも、授業の技は見ていて面白かったです。いきなり英語の曲を流して、みんなで歌う。これは英語が好きになりそうです。さらには、英単語に確認をペアをどんどん変えて行うというのも、コミニケーションをとってこその英語であるべき姿だなと感じました。

 資料やICTを適度に使いつつ、子供たちの活動の時間をしっかり設けているとこも当たり前のように思えてそうでないと思います。授業をされている先生は若かったですが、そつなくこなされている姿を見て、改めて教師は知識だけでなくあらゆることができないといけないなと思いました。(中田昂)

お礼の言葉(大澤)

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 「人に特別なことをしていただいたら、次に会ったときにはお礼の言葉を述べるのが礼儀です」

 これは、私が3年生のときに玉置先生よりご指導していただいた言葉です。そのときは、人として礼儀やマナーに欠けているという恥ずかしさや、玉置先生に言いづらいことを言わせてしまった申し訳なさでいっぱいでした。しかし、ご指導していただいたからこそ気づくことができましたし、今でもその指導が心の中に残っていて、玉置先生にはとても感謝しています。

 教師力アップセミナーで、いつも大変お世話になっている先生の1人に、酒井直樹先生がいます。酒井先生は、教師力アップセミナーの際、私たちに「いつもありがとう。」と声をかけてくださいます。教師力アップセミナーが終わった後も、必ず「ありがとうございました。」とメールをくださいます。教師力アップセミナーに参加させていただいている私たちこそ感謝の思いでいっぱいなのに、いつも必ず「ありがとう。」と言葉をかけてくださるのです。

 教師力アップセミナーでは、講演される先生をはじめ、いろいろな先生方から学ぶことが多いです。酒井先生のメールを見て、ふと玉置先生の言葉を思い出しました。(大澤)

北里中学校公開授業研究会5限社会 を参観して(松井)

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 第5校時は社会の授業。世界恐慌について考えていくという内容であった。

 3枚の写真が載ったプリントが配られ、10分間資料の読み取りを行う。その間先生は静かに生徒の様子を見守る。生徒もグループの仲間と話し合いながら黙々と資料を読み取っていた。写真の中の分からない英単語を調べようと辞書を使う生徒がいたが、すぐに辞書が使えるように教室に何冊も置かれており、学びの環境を整えることの大切さを学んだ。

 写真から読み取ったことを生徒に聞いていく際は、意図的な指名が続く。なるべく発表する生徒の対角線上に立ち、聞いている生徒たちの表情を見ていた。何を話せばいいのか迷っている生徒には「分かったことを言ってみて」と少しでもその生徒に話させようと先生が工夫されているのが分かった。

 まだ公民を学んでいない生徒たちが、好景気から不況になる流れをしっかりと理解し、お互いに説明し合う姿があった。難しい内容であるにもかかわらず生徒が楽しそうに学んでいるのは、先生が楽しそうに生徒と学びを深めているからなのだろう。子ども同士の学び合いであると同時に、教師と子どもも学び合うような授業を行いたいと感じた。(松井)

北里中学校公開授業研究会 保健体育を参観して(中田昂)

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 授業はバレーボールでした。

 大学までバレーを続けていたので、現場の先生はどのように教えられるのかと思い、見に行きました。なんと授業をされる先生が、お世話になったことのある先生でした。再開できて、嬉しかったです。

 授業はと言うと、常に笑顔が絶えなず、暖かい雰囲気につつまれた授業でした。見ているこっちまで、笑顔になってしまう、そんな授業でした。

 体育館には黒板がありません。スポーツと言っても、まずは知識なくして始まりません。そのような時どのように知識をつけさすか。ホワイトボードも使えますが、先生は体育館の扉を利用していました。マグネットでそこに資料を掲示するのです。少しの工夫で、全てが使える教具になる。いいアイデアをいただきました。

 オーバーハンドパスの練習も、発展的で段階的な授業の流れで、次第にできるようになる子が増えて行きました。それでもやはり、技能というのはなかなか身につかないもので、できない子はできません。

 体育はこういう子たちが、できないからもうやりたくないと思うのではなく、できないけどなんだか楽しいと思える授業の工夫がとても大切だなと思いました。

 何よりも先生との再会が嬉しかったです。一歩でも追いつきたいなと思いました。(中田昂)

北里中学校公開授業研究会4限国語を参観して (杉下)

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 先日、北里中学校にて行われた、公開授業研究会に参加させていただきました。

 私は国語と社会科の授業を見せていただいたのですが、今回の記事ではまず国語の授業を見た感想を書きたいと思います。

 今回見せてもらったクラスの授業形態は少し変わっていました。先生は指名等をせず、意見を言いたい生徒が自主的に立って話すという授業スタイルでした。

 同時に立ってしまう場面もありましたが、譲り合い、周りの様子を伺いながら起立する姿が多く見られました。クラス変えをして1ヶ月ほど経った時期だと思いますが、相手を想う心が育ち、信頼関係が構築されてきているのだと感じました。しかし、いざ自分がこのスタイルで授業をすると考えると、生徒と教師、生徒同士の間に強い信頼関係がないと成り立たないのだろうと思いました。

 今回の授業は、表現に焦点が当てられていました。激しく振るとぶんぶん振るの違い等について話し合っていましたが、実演を交えながら活発に議論を行う姿が見られ、主体的に考える様子が素敵だと思いました。表現ひとつで印象が変わること、また、それには作者の意図が含まれているとうことを改めて考えさせられ、表現の大切さを再認識させられる授業でした。(杉下)

気持ちの良い朝(寺坂)

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 5月の第2週、第3週に愛知淑徳大学でバレーボールの東海リーグが行われたため、朝早くから車を走らせていました。下道でのんびり走っていたのですが、休日だからなのか、ゴミ拾いをしている方が多くいるように感じました。朝早くから、老若男女問わず多くの方が参加している姿を見て、試合に向かうのに気持ちが明るくなりました。

 最近は、下宿先から大学までにある田んぼに多くのゴミが捨てられています。車で、道路を走っていても道の端にタバコの吸殻が多く捨てられています。そういったことを平気でできてしまう人は、しっかりした教育を受けることができなかった人たちだと思います。今の世の中から、急にポイ捨てが、無くなるとは思えません。

 しかし、教育者がしっかりとした教育(この場合は道徳的になるのでしょうか)をすることで近い将来ポイ捨てが、無くなる世の中が来るのかなと思います。(寺坂)

第1回教師力アップセミナー(金大竜先生)に参加して(吉田)

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 私は、5月8日に大口町立大口中学校へ行き、第1回教師力アップセミナーに参加しました。セミナーでは、金大竜先生の「学級経営」のお話を聞かせていただきました。

 私は特に2つのことを書かせていただきます。
 1つ目は信頼関係です。
 金先生の児童と積極的に関わろうとする姿が話の節々から感じられました。共通点を見出して仲間づくりをする、一人ひとりを見て、その子の気持ちに寄り添おうとするということは先生として基本であるかもしれませんが、私は難しいことだと思います。それは人だからです。

 僕は昔から「君のこと、わかるよ」といわれるのに違和感を持っていました。「本当にわかっているのか」と思うときもありますよね。人の心はすべてわかりません。

 では、「わからないから諦めてもいいか」といわれるとそうではなく、わかる努力をしないといけないと私は考えます。金先生は「見えているか」「見えていないか」の差ということをお話しされました。太陽と北風の話のように、物事は多面的にとらえることで考え方は変わります。1つの行動に対して叱るだけでなく、気持ちを理解し支えあう。机の配置、教科書を置く位置、ある子の一言、趣味、行動に着目し、選択肢を広げ、最善策を見出す。先生は様々な目線で見ることができ、気付くことのできるというのは先生にとって大切な力の1つだと感じました。

 私は多面的に見ることが苦手です。そんな私が見えるようになるためには何が必要か考えてみました。今のところ、様々な経験と変化を楽しむ心ではないかと思っています。(学び続けていくなかでもっと探求していくつもりです。)金先生のようにメモをしていくこと(玉置先生の「書くことによって学ぶ」という原点にも近いと思います。)を忘れず、取り組みたいです。

 子ども同士、先生と子供の関係を作るのは、簡単ではないでしょうが、少しでも気付くことを増やし、その思いを伝えられる、また共感できる先生を目指したいと思います。

 2つ目は学級経営です。
 ゼミの時間にもよく学級経営の話はするのですが、金先生の話を聞いて、改めて先生は子供がいて、初めて成立するのだなと感じます。当り前のことを書いていますが大切ですよね。子供によって住みやすい学級は違いますし、それによってルールも環境も違います。そんな学級で毎年、同じ学級経営ってできるのでしょうか。そんなことはないと私は思います。その子たちにあった学級経営を見つけていく中で、1人でも多くの子にいい日だったなぁと思ってもらえる、新しい価値をともに見出せるって素敵だと僕は思います。

 金先生は「子供は自分の教育観を豊かにしてくれる」と話されました。子供への感謝の気持ちを忘れず、日々成長していきたいです。

 あっという間の2時間で先生の素敵な話から、私にとって新たな考え方、見方を習得させていただきました。ただ鵜呑みにするのではなく、私という人間性、子供たちの個性などを反映し、先生の考え方を参考にさせていただきながら、今後私にしかできない学級経営を考えていきたいと思います。本当にありがとうございました。

 P.S:私がこのゼミに所属し、お話を聞くたびに素敵な先生、仲間たちの考えを聞き、考える機会をいただけていることをとても幸せに感じています。玉置先生を始め、多くの先生方、またゼミの先輩、同期に感謝しています。これからもよろしくお願いします。(吉田)

バラが咲いてます!!(中田昂)

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実家の庭に、父が愛情込めて育てているバラがたくさんあります。

ちょうど今がいい時期です!たくさん咲いてました。

写真では全てをお見せできませんが、どうぞ皆さんも写真を見てお楽しみ下さい。(中田昂)

北里中学校公開授業研究会4限数学を参観して (松井)

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 第4校時は数学の授業。文字式を使って2けたの数と、その数の十の位と一の位を入れかえてできる数の和が11の倍数になることについて考えていくという内容であった。

 具体的に51と15や、79と97を足してみて何か気づくことはないか、グループで話し合う。なかなか11の倍数になるという声は出なかったが、「これはどう?」とグループ内でよく話し合っている場面が見られた。ある生徒が11の倍数になることに気づき、個人でそれを確認した後は、どうしたら一般的にそれが示せるかについて考える。ここでは、すぐに何人かの生徒から「文字式で表す」というつぶやきが。その後はグループで文字式での表し方について考えていく。

 私が見ていたグループでは最初はなかなか考えが出てこなかったが、1人の発言から一気に11の倍数になることが見えるようになる。しかし、4人のうち1人だけがそれについていけなかった。そこで3人は代わる代わるその1人に対して説明をしていく。「分からない」「それってどういうこと」と言われても言葉を変えながら熱心に説明している姿を見て、このグループは学び合いができているなと感じた。

 グループでの話し合いの際、授業者の先生はグループのそばに行き、目線を生徒と同じ高さにして話を聞いていた。グループから離れていく生徒のフォローができるよう、全体への目線、気になるグループへの目線など、観察力が必要になることが改めて分かった。

 ジャンプの課題として、2つの数の差について考えようとなったときには、最初は分からなさそうにしていた生徒も、ペンを動かして「こうじゃないかな」と活動する場面が見られ、とても良い課題だと感じた。生徒が考えたくなるような問いかけ方を私も身につけていきたい。(松井)

三重県集団討論練習!!(小川)

 毎週水曜に三重県の教員を目指す13人が集まって、集団討論の練習を行っています。今回は玉置先生にお越しいただいてご指導をいただきました。

 これまでの練習で私たちは、本番の20分間の討論の時間が長く感じていました。途中に沈黙が続いたり、浅い討論の内容になったりと苦しんでいました。しかし、今回の玉置先生のご指導により改善点がいくつも見つかり、アドバイスをいただきました。その中でも私が特に心がけたいことを書きたいと思います。

 はじめにAグループの討論を聞いて、玉置先生は「全員が評論家だよ。もっと人間味のある発言をしなさい。」と仰いました。子どものとらえ方を語り、子どものことを想像する。そうして教師の心持ちで話すこと。このことを踏まえて討論を再開すると時間が経つことも早く、次々に意見が出ていました。中でも己のことを話している人が多くなり、その人たちが4月から教師として働けるなという発言がたくさんあったよと仰っていただきました。

 次に、Bグループの討論ではテーマが保護者への対応でした。このテーマについて、私は保護者の気持ちが汲み取れていませんでした。なぜ保護者が学校や担任にクレーム、あるいは指導のやり方を見直すよう主張してきたのか。それは子どもが家で両親に学校でこんなことがあった。と話し、学校の様子を知ったときにするのです。つまり、保護者の主張は子どもが感じたことを代弁しているのです。ですから保護者の意見は子どもたちの意見であることも踏まえて考えていく必要があるのだと学びました。

 今回の練習で多くの改善点が見つかり、気持ちも引き締まり、今後の糧にしていきたいと思います。お忙しい中、ご指導していただいた玉置先生、ありがとうございます。これからも気にかけてください(笑)よろしくお願い致します。(小川)
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5月9日第二期生ゼミ記録(石川)

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 5月9日に、前期3回目となるゼミが行われました。今回から、留学へ言っていた岩田さんが加わり、フルメンバーでのゼミとなりました!

 まずはじめに、岩田さんから、留学のお話を聞きました。上手く英語でコミュニケーションを取れなかったという経験から留学を決断した事など、いくつかの経験談を聞くことが出来ました。その後、ゼミ生みんなで質問をしました。とっても貴重な、良い機会になりました!

 次に、前回から引き続き、卒業論文のテーマについて発表しました。発表内容について、少しだけまとめてみました。

 白井さんは「学びの共同体」についての発表をしました。「学びの共同体とは?」から始まり「学びの作法」「共有課題とジャンプ課題」と、順を追って発表をしていました。

「学びの共同体」…学校生活の約8割を占める授業を中核に「ヴィジョン」「哲学」を根っこにした学校改革を目指すこと。
ここでは「ヴィジョン」「哲学」をキーワードにしていました。
「ヴィジョン」には学ぶ権利の保障、教師自ら学び合いの専門家として成長すること、子どもと親、市民と連携すること。「哲学」では、公共性、民主主義、卓越性とそれぞれ3つの項目でまとめられていました。

「共有課題とジャンプ課題」…前半は低学力層の底上げ、後半は活用、深化、発展をしていく。
ここでは、身に付けたいことを確実に習得させるために、問いへの導入を工夫することの必要性など、グラフを用いて解説していました。

 また、ここで出た例えが思いがけず発展したりもしました。最後には、そのグラフについて次回への課題も発見することが出来ました。

 牧野さんは「学級システムをつくろう」というテーマから、野中信行先生の提唱する『3・7・30の法則』について、場面ごとに事例を紹介しながら発表していました。

「3・7・30の法則」は、「3の法則」「7の法則」「30の法則」の分けられます。

「3の法則」…出会いの3日間
「7の法則」…仕組みの1週間(7日間)
「30の法則」…繰り返しの1か月(30日間)

と、学級にシステムを作るための法則であり、学級つくりでその年の8割が決まるということを知ることが出来、私に当てはめて考えてみると、身の引き締まる思いを覚えました。

 さらに、仕組みとしての意識として以下の3つを挙げていました。

1)子ども達が自分達で進めていける仕組み
2)手順が分かりやすく無駄がないもの
3)スピード、テンポを持って進めていき、きちんとしたリズムが構成できるもの

 発表の後、なぜ野中先生がその法則を提唱しているのかという課題を見つけることが出来ました。

 他者の発表を聞くことで、自分の考えの広がりを感じました。これから始まる教育実習に向けて、二期生の仲間と一緒に学び合い、高め合っていきたいです。(石川)

「次回の発表者」…岩田さん、佐久間さん

北里中学校授業公開研究会4限国語を参観して(牧野)

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 1つ目に見させていただいた授業は、三年生の国語「握手」です。

 この授業で一番印象に残ったことは、四人班で話し合いをしている場面のことです。

 私は、班員が積極的に話し合いをしているか、話し合いに参加していない生徒はいないか、という点で、一つの班を注目して見ていました。

 私の注目していた班では、話し合いが活発に見られました。一人の意見に対して、なぜ?というような疑問をもったり、なるほど!と共感の場となっていました。特に、一人の男子生徒が、「楽しいより嬉しいの方が上だ」と主張していたのは、必死に伝えようとする男子生徒と、理解ができない班員との掛け合いが活発になり、見ていておもしろかったです。

 しかし、一人だけ一回も言葉を発しない男子生徒が一人いました。その生徒は、後から全体発表では発言していたので、自分の意見はあったと思うのですが、班の中では言葉を発していませんでした。

 私はこの授業一回しか参観していないし、生徒の人間関係などは分からないので、他に理由があるのかもしれませんが、やはり、全員で話し合う姿を見たいなと思いました。

 この授業を見させていただいて、感じたことは、学び合いの場は共感の場ともなること、学びの独りぼっちをつくらないためには、授業の方法以外にも、生徒たちの性格や、人間関係を考慮する必要があることです。(牧野)

第4回デジ研!!(小川)

 今回は私から4つのデジタル教科書活用例を提案させていただきました。

1.デジタル教科書を習熟に使う
 5秒おきに変わる方程式の計算を学級全体で取り組ませます。ある程度できるようになったら、時間を変えたり、1人ずつ指名したりして習熟を図ります。しかし、分数が入った計算もあるので難しいです。そのため、指名する際は意図的にする必要があります。

2.理解を深める発問
 数字が移項するシミュレーションがあるので、「こんな勝手に数字を移動させていいの?」と問いかけます。そうして、方程式の性質が使われ移項してもよいことに気づかせます。

3.理解を鍛える発問
 長方形と長方形の縦横の比があり、同じ比で長方形の大きさが変われば、長方形の縦横の比も変わるシミュレーションがあります。しかし、比の値は変わらないようにできています。そこで生徒に「これは何を表しているのだろう?」と問いかけます。そうすることで、比の値は長さに左右されないことや面積が変わっても比の値は変わらないことに気づきます。また、シミュレーションの中での大きさを変えるときに「今度は違うだろう。」などの声をかけてやることでくいついて考えるのだと思いました。

4.理解を鍛える発問
 比例式の性質を導く際に、これは何をしているの?何も求められていないんじゃない?と問いかけます。そうすることで単に外×外=内×内を覚えるだけで終わることなく、理解を鍛えます。そこで、式で考えるのではなく、長方形の面積を使って説明できないものかと話し合いになりました。しかし、ここで結論はでず、今後の課題として持ち帰りました。

 今回のデジ研も大いに盛り上がり、楽しく研究させていただきました。(小川)
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第1回教師力アップセミナー(金大竜先生)に参加して(浦)

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 先日、教師力アップセミナーに参加させていただきました。金先生のお話を聞いたり、参加者同士で話したり、活動したりする中で、私は自分の視野を広げていくことが大切なのだと考えました。

 学級経営とは、個が成長できるような環境づくり、集団づくりを行うことです。子どもたちが学校で伸び伸びと成長するためには、教師への信頼がなければならないようにも思います。

 「自分の観を広げよう」というお話がありました。見えないことは指導できない、という言葉になるほどと思いました。指導は、全てここに繋がってくるのだと思います。

 見えるから注意ができ、褒めることができ、アドバイスもできます。一方、見えないと逆のことが起きてしまいます。見えないことは、子どもの可能性を潰してしまうこともあるのではないかと思い、恐ろしいことだなと思いました。

 これは、「子どもの学ぶ機会を奪っているのも教師かもしれない」という金先生の言葉にも結び付きます。例えば、音読や九九で、全員立ってもらい終わった子から座るという活動をする時に、終わるのが早い子、遅い子は必ず存在します。遅い子は周りが座り始めると、自分が終わっていなくてもそっと座ってしまうかもしれません。「早く座らなきゃ」という環境だと、遅くても頑張っている子の学ぶ機会が奪われてしまいます。残っている子が救われ、早く終わった子も伸びるためにどうしたらよいかを考えることが、全員が成長できる学級にするために大切なことであるように感じました。

 私は、見えないことを減らすために、自分の観を広げることが必要であると思いました。このようなセミナーに参加させていただいたり、文献を読んだり、学校インターンシップやサークル活動で子どもたちと接することによって、自分の視野をどんどん広げていきたいと思います。

 今回も本当に多くの学びと発見がありました。ありがとうございました。(浦)

北里中学校公開授業研究会4限国語を参観して (渡部)

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 5月12日、小牧市立北里中学校で行われた公開授業研究会に参加させていただきました。私は二つの授業を見させていただきました。

 最初に見させていただいた授業は3年生の国語「握手」の授業です。授業の最初に先生がスライドを使った内容の復習をしていらっしゃいました。話の中に出てくるプレーンオムレツを選ぶ問題や、ルロイ修道士のジェスチャーの意味を確認する問題などがテンポよく出てきました。

 私は国語の授業でどのようにデジタル機器を使用したらよいのか分からず、教育実習でも資料を見せるために使うことしかできませんでした。このように授業の始めに楽しく復習ができるようなデジタル機器の使用ができるようになりたいと思いました。

 授業の中では何度もグループで話し合う場面がありました。偶然、男子生徒同士が話をしているときに、女子生徒がその話にさっと参加した瞬間を見ました。

 当たり前のことなのかもしれませんが、私は座席が市松模様だから自然と視線が交わり話に参加しやすかったのだと思いました。学び合うための環境整備として市松模様の座席は効果的なのかなと改めて感じました。

 また、授業の最後に先生が印象に残った表現を一つ選んでその理由を書くように指示をしていらっしゃいました。私は一つというところがポイントなのではないかなと思いました。一つ選ぶとなると生徒たちはどの表現にしようかと慎重に選ぶと思います。その過程では迷っている表現を天秤にかけながら「こっちはここがよくて…でもこっちはここが気に入っていて…」と自然と表現について吟味すると思います。このことが次の時間の小説を書くという学習につながると思いました。学習の中で、たくさん見つけることを求めるのか、一つに決めるのかを判断することが必要なのだと感じました。(渡部)

第1回教師力アップセミナー(金大竜先生)に参加して(牧野友)

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5月8日に教師力アップセミナーに参加しました。講師は金大竜先生です。金先生の講義はただ座って聞くというものではなく、実際に体を動かして体験して学ぶことができるものだったので、とても楽しみながら参加することができました。


金先生の講義を聴いて私の思う教師のありかた、教師は子ども達とどの様に関わっていく存在であるのかということについて見直さなければならないと感じました。私の中で教師は自分が正しいと思うことを子どもに伝えて、行動させるものだと考えていました。

 しかし、これは教師の都合のいいような子どもたちを育てようとしているだけで、子どもの気持ちを理解していないと気づきました。先生は講義の中で「教師は『話せ』といったらすぐに話してほしい。『やめ』といったらすぐに作業を止めてほしい。これはおかしいですよね」とおっしゃっていました。文字化してみるとよりおかしいと思いますし、教師でない人がこのようにしていたら自己中心的な人だなと私は思うと思います。冷静に考えればおかしいと思うこともきっと今の私が教壇にたったら平気で使ってしまうのだろうと感じます。どんなことが起きるかわからない毎日ですぐに言葉を選んで子どもたちに話すことはとても難しいことだろうと思います。だからこそ今はたくさん本を読んで様々な人の考え方を知っていくことが大切であると考えます。

 もう一つ気になった金先生の言葉があります。それは講義中常に言われていた「これは僕の実践例であって全てに当てはまるということではありません。」です。私は先生の考えを参考にしていこうと思っていたので、なぜそのような事をおっしゃるのかその時は分かりませんでした。

 しかし、先生がゼミに寄贈してくださった『一人ひとりの凸凹に寄り添う「気になる子」「苦しんでいる子」の育て方』を読んで、先生は本当に真剣に一人一人に向き合って、その子に合うやり方で進めていかれていることがよくわかりました。子どもは一人ひとり考え方も環境も違うので同じことが当てはまることはありえないのだと感じました。この著書には私が参考にしていきたいと思う事柄がたくさんあり、とても勉強になるのでまた後日自分なりにまとめさせていただこうと思います。

今回の教師力アップセミナーは、私の中の先生のありかたを見つめ直すきっかけになりました。講演してくださった金大竜先生、紹介してくださった玉置先生に感謝しています。ありがとうございました。(牧野友)

5月9日第一期生ゼミ記録(中田啓)

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 5月9日、前期第4回目のゼミがありました。前半は教育新聞を使って過去問演習、後半は面接の問題について考えました。

 今回の問題は「特別支援教育」について、そして以前やった「学校教育法、施行規則、教育公務員特例法」の復習でした。

 答え合わせの中で「合理的配慮」について話題にでたので調べてみました。「障害者の権利に関する条約では「障害者が他の者と平等にすべての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特定の場合において必要とされるものであり、かつ、均衡を失した又は過度の負担を課さないものをいう。」と定義されています。

 文部科学省のHPでは以下の3つが「合理的配慮」として考えられています。
(ア)教員、支援員等の確保
(イ)施設・設備の整備
(ウ)個別の教育支援計画や個別の指導計画に対応した柔軟な教育課程の編成や教材等の配慮

 つまり、障害を持った児童生徒も他の児童生徒と同じ様に学校生活を送ることができるよう、体制を整えることなのかなと思いました。文部科学省のHPに「合理的配慮」の例が載っていたので参考にしてください。

 後半の面接問題は「校則を常習的に違反する子どもがいます。あなたならどのように指導しますか。校則の意味にも触れて説明してください。」というものでした。

 文部科学省HPからの引用です。「校則とは,児童生徒が健全な学校生活を営み,より良く成長・発達していくため,各学校の責任と判断の下にそれぞれ定められる一定の決まりです。校則自体は教育的に意義のあるものですが,その内容・運用は,児童生徒の実態,保護者の考え方,地域の実情,時代の進展などを踏まえたものとなるよう,積極的に見直しを行うことが大切です。」

 今回の問題の×回答は「校則は絶対守られるべきものであり、曖昧にせず、許容せず、徹底して指導する。」というものでした。この回答について何がいけないのか聞かれ、人間味がないということが上がりました。人間教師であり、子どもの背景には何があるか分からない、だからこそ話を聞くことが大切だとわかりました。

 模範回答は「社会生活を送っていく上でも決まりは絶対に存在します。そして学校生活では時間や髪の色、服装など学校が重視しているもの、2分前着席や給食を残さない、掃除を時間いっぱい行うなど各教師や委員会が決めた大切にすべきものなどのスムーズに生活を送るうえで必要なものがあります。こういったものの中で学校が重視している明文化されたものが校則です。この校則を違反したことに対して遅い対応や安易な容認は違反の連鎖へとつながるためいけません。対象となる児童の性格や心理面、家庭環境などに配慮して学年主任や主幹教諭、管理職の先生方と連携をとりながら解決に当たりたいと思います。」といったものでした。

 やはりゼミでみんなと問題を解いたり、交流をすると発見があったりやる気が出ます。あと2か月と少し頑張っていきます。(中田啓)
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