卒業論文のテーマ (松井)

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 卒業論文の内容をうまく伝えられるように、ゼミの仲間でお互いに聞き合いアドバイスをもらいました。以下の文が私の卒業論文の内容です。

 私は世界の国々に比べて日本の子どもの自己肯定感が低いという現状を知り、授業の中でそれを高めることはできないかと考え、「学び合いと子どもの自己肯定感」について研究してきました。
 市全体で「学び合い」に取り組まれている愛知県小牧市の小・中学校へ授業を参観しに行ったり、授業者の先生やスーパーバイザーと呼ばれる方へのヒアリングを行なったりして、学び合うグループ学習の在り方と教師の授業技術を学びました。
 授業の中に子どもの活躍の場・活動の機会を大いに取り入れ、子どもが自ら伸びようとする授業を展開していきたいと考えています。

 実際に話してみると伝わりにくい言葉がよく分かるので、お互いに聞き合えてよかったです。玉置ゼミは全員が順調に?卒業論文を進めているので、今後も互いに磨いていきたいと思います。(松井)

卒業論文のテーマ(小川)

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 今回のゼミでは3人グループになり、それぞれの卒論テーマ文のブラッシュアップ化を行いました。以下の文が本文です。

 私はデジタル教科書の活用例の研究を行いました。国は学びの場におけるデジタル教科書の活用を取り上げています。しかし、実際の教育現場では使いこなせるかどうか不安を感じている中学校教師は8割に及びます。そこで、私はデジタル教科書のツールやコンテンツから生徒をゆさぶる発問の例を具体的に、単元ごとに考えました。例としては、「このシミュレーションは何を表そうとしているでしょう」と問いかけます。そうすることで、教師が説明するのではなく、生徒に説明させることがぽいんとであり、言語活動の一つとして表現させることは大切なことだと考えます。このような活用例を用いて、実際の教育現場で活かしていきたいと思います。

 また、個人面接の際に、切り返しで予想される質問についても考えました。「デジタル教科書を使うデメリットはなんですか。」についです。
・準備に時間がかかることがある。
・不具合が起きたときにどうするか。
・学校にICT機器を専門とする方が必要なのではないか。
・地域によってICT機器の導入に差が出るため、学びの場における機会均等がなくなる。
といった意見が出ました。(小川)

お土産をいただきました(玉置)

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 6月13日の2期生ゼミの一コマです。ゼミ生にお土産が届きましたので、おいしくいただきました。もちろん、このあと1期生もいただきました。(玉置)

6月13日第2期生ゼミ記録(白井)

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 6月13日(月)、第8回のゼミを行いました。今回の発表者は、国語専修の牧野友紀さんと社会専修の岩田有加さんと佐久間琢さんでした。


 1人目は、牧野さんです。前回の発表では、なぜ野中先生は「3・7・30の法則」を考えられたのが話題となりました。今回はそれを受けての発表です。実際に野中先生とのメールのやりとりで、分かったことを発表していました。

 牧野さんは、野中先生のブログを読み、そこから2つの理由を見つけたそうです。1つ目は、学級崩壊を起こさないようにするためです。2つ目は、名人教師の実践記録でなく、普通の教師がちょっと努力すれば獲得できる方法として示すためです。この牧野さんの考えをもとに、野中先生とのメールのやりとりについて話してくれました。私は、自分の興味を持つことを実際に先生にお聞きしているのを知り、凄いという気持ちと、同時に羨ましいなと思いました。他のゼミ生も、そうだったのではないかと思います。それには、牧野さんの深い調べがあったから、実現したことでもあるということも分かりました。こういった繋がりも、とても大切にしていきたいというお話になりました。

 2人目に、岩田さんは、前回の発表と引き続き、金大竜先生の『子どもが教えてくれた クラスがうまくいく魔法の習慣』という本からの発表でした。前回とはまた違った、教師の働きに注目し、教師の1日の流れを発表してくれました。

 そこで、話題になったのが、起床と就寝での子どもにあいさつをするという話でした。起きた時や、寝る前にクラスの子の顔を1人ずつ思い出し、子どものことを考えるのだそうです。時間があれば、写真を見ながら考えるそうです。他にも、授業以外の面でも子どもたちを知るために、休み時間に遊ぶのはもちろん、子どもたちと一緒に帰るという話もありました。このように、子どもと本気で向き合う1日の様子を見て、自分たちも、それに少しでも近づけられる先生を目指そうという気持ちになりました。

 3人目に、佐久間君も前回に引き続き、菊池省三先生の『菊池省三流 奇跡の学級づくり』という本からの発表でした。前回の1学期の学級成長期から2、3学期の学級成熟期についての話で、集団として学級を育てるという話をしてくれました。集団として、子どもたちの関わりを強めるために、話し合いを行うことが効果的であるという話でした。その例を挙げます。

1、朝の会、帰りの会での話し合い
「ミニライフヒストリー」
「ほめ言葉のシャワー」
2、授業の中での話し合い
ペア学習・グループ学習
3、学級内でトラブルが起きた時の話し合い
教師は頭ごなしに叱らない、子どもたち自身にルールを決めさせる

 話し合いの授業について、話題になり、次の発表での課題を見つけることができました。

 今回の発表では、聞いている人も発表者が卒業論文に向けて、深めていけるように、質問をしていていました。何か話題が出ると、ペアやグループで話し合うもあり、互いに学び合える場となっていました。これからもゼミを互いに高め合える場として、切磋琢磨していきたいと思います。(白井)

6月13日第2期生ゼミでの発表(佐久間)

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6月13日(月)、ゼミの発表(2回目)を行いました。私は前回に引き続き、菊池省三先生が書かれた『菊池省三流 奇跡の学級づくり』という本をもとに発表しました。

前回は、主に1学期の学級づくりである「学級成長期」についてまとめました。今回は2、3学期の学級づくりである「学級成熟期」についてまとめました。

この「学級成熟期」では、子ども同士の横の関係を強くし、“集団”として育てることに重点を置いています。横の関係を強くする方法としてまとめたことが、様々な場面での話し合いについてです。

菊池先生は話し合いの授業のポイントは“人と意見を区別する”ことと述べています。人と意見を交流すると、自分の意見が否定されただけなのに、自分の全てを否定された気がする時があります。私もありました。

しかし、教室に信頼関係が生まれれば、反論と人格の否定は全く違うことが分かるはずです。自分の言いたいことを言える安心感のある学級づくりが大切だと学びました。

2回の発表を通して、1年間の学級づくりについて学びました。まずは教師が子どもの学びを認め価値づけ、子どもたちもそれを真似て成長していき、子ども同士で高め合い、1人の成長がみんなの成長につながる学級づくりをしていくという菊池先生流の学級づくりが分かりました。とても勉強になる本でした。ゼミ生のみんなにオススメしたいです。

質疑応答の時間では、「話し合い」の授業を算数の授業で行うことは難しいのか?という疑問をゼミ生のみんなと意見を交流しました。玉置先生に分からない子が、分かっている子に「教えてください」と言いに行く授業のほうが良いとおっしゃいました。ゼミ生みんなはきっと今まで「分かった子は分からない子に教えてあげてください」という形の授業をしてきたので、驚きを隠せませんでした。よく考えると、分からない子が分からないと言える学級になっているということだ、と気付きました。なかなか言えないことを言える学級は良い学級の条件の1つだということを学びました。

次回からはこの話し合いの授業について研究していきたいと考えています。(佐久間)

11万アクセス到達

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 平成27年4月20日から発信を始めた「玉置研究室」サイトですが、皆さんが訪問していただけるおかげで、本日(平成28年6月26日)、11万アクセスに到達しました。ありがとうございました。

 なんと、
 10万アクセスから11万アクセスまでは、30日間で、最短記録も生まれました。ちなみに、これまでの最短記録は35日間でした。

 今後とも1期・2期生ともども発信し続けますので、どうぞよろしくお願いします。(玉置)

ぜひご参加ください(「いのちの副教材」模擬授業セミナー)

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 7月9日(土)午前10:00〜11:30(開場9:45)から、名古屋市 東桜会館 第1会議室 (地下鉄東山線新栄駅、桜通線高岳駅 徒歩5分)で、小児がんを題材にした「副教材」の思いと使い方を学び、「いのちの授業」を体験していただけるセミナー(無料)が開催されます。

 私(玉置)は、授業提案者の一人として、50分間の模擬授業をさせていただきます。模擬授業をしながら、この授業をするためのポイントなど、解説を入れながら授業をします。お席にまだ余裕があります。どなたも参加できます。ぜひお越しください。

 お申込み方法等は、ここをクリックしてご覧ください。お待ちしています。

愛犬・七のベストショット(玉置)

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 ときには、愛犬(七)ネタでお許しください。今のところのベストショットです。(玉置)

校長先生(寺坂)

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 前回のゼミで、百瀬さんと石川くんの質疑の中で「先生が誕生日を祝う〜」という話がありました。その話を聞いた時、このカード(写真)を思い出しました。

 これは、私が小学生のとき、そのときの校長先生(寺尾先生)から、誕生日の日にプレゼントしていただいたメッセージカードです。1年生から6年生までの児童一人ひとりに書いてプレゼントをされていました。自分の誕生日が来るのをとても楽しみにしていた覚えがあります。翌年に転校してしまい、この1枚しか貰えませんでしたが今でも自分の近くに置いてある思い出のものです。

 その時、私は将来校長先生になりたいかな?と、ふと考えました。 今までは、「あなたは将来管理職に就きたいか?」と聞かれたら、私は「いいえ」と答えていたと思います。それは、常に子供と接していたいからです。

 校長先生や教頭先生は、子供と関わる時間が少ないという、先入観がありました。しかし、それはその人の時間の作り方や、気持ちの持ち方次第なのではないかと思うようになりました。それは玉置先生のブログの過去の記事などを読ませていただいても、強く感じます。校長先生だからこそ、見ることのできる子供の姿もあるのかなと思うようになりました。

 百瀬さんの発表を聞き、改めてメセージカードを見て、とてもおこがましく、そして生半可なものではないと分かってはいますが、機会があれば管理職に就き、そして寺尾先生や玉置先生のような子供と関わることのできる校長先生になるのも1つの選択肢として持っておきたいと思います。(寺坂)

第2回教師力アップセミナー(白石範孝先生)に参加して(佐久間)

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6月11日(土)に教師力アップセミナーに参加しました。今回は白石範孝先生による国語の授業づくりについて講義を聴くことができました。論理的に思考させるということを具体的に学ぶことができました。

国語の授業は、ある場面を読んで、考えるというやり方を今まで行ってきて、私もその授業のやり方にあまり疑問を持ったことはありませんでした。

しかし、白石先生のお話から、子どもたちが作品全体の構造や場面、段落のつながりを踏まえた内容を理解し、論理的に考えながら作品や文章を読む姿を求めていく授業を目指すべきだということを学びました。

このようなアクティブラーニングと呼ばれる授業の仕方をするためには、子どもたちの技能の定着、基礎・基本の教育をしっかりと行わなければならないと子どもたちは論理的に考えることはできません。今までアクティブラーニングを小学校で行うことは上手くいくのか、と疑問に思っていましたが、思考活動の土台になる原理・原則、用法などの基礎知識を与えることがとても大切だと思いました。

また、子どもたちが作品の内容を理解しようとすることで、子どもたち自身が「問い」をもち、「問い」を解決していく問題解決学習を目指す授業が考える国語の授業なのだろうと白石先生のお話から学ぶことが出来ました。

他にも、思考のズレは当たり前、短歌・俳句の作り方、モチモチの木のような作品を使った授業例など、具体的に国語の授業づくりを教えていただき、勉強になることばかりでした。ここで学んだことを忘れずに、これから生かしていきたいです。ありがとうございました。(佐久間)

【20160616講演】愛西市立勝幡小学校現職教育

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 6月16日は、愛西市立勝幡小学校の現職教育にて、「考え議論する道徳」と題して講演をさせていただきました。

 最初に、道徳の教科化に際して文部科学省が示した現状分析を示して意見をもらいました。「私はこのような形式的な道徳授業はしていない」といった意見が出されたことは、嬉しく頼もしく思いました。

 その後、あらためて道徳科の目標からおさらいをして、私の道徳授業ビデオをもとに、これから求められている「考え議論する道徳」の一例を示しました。

 この学校には今年度中にあと2回訪問し、道徳について指導をさせていただきます。

第2回教師力アップセミナー(白石範孝先生)に参加して(石川)

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先日、第2回教師力アップセミナーに参加させて頂きました。
講師は白石範孝先生で、『論理的に思考する「考える」国語の授業~問題解決学習を目指して~』というタイトルについて話して下さいました。

セミナーは、「アクティブラーニングとはどのようなものか」から始まり、どのようにして国語を論理的に読み取りそれを教えるのか、と言うことを、白石先生の実践例も交えながらわかりやすく教えて下さいました。私は3回目の教師力アップセミナー参加でしたが、参加者の方から自然と「あぁ〜」「おぉ〜」という納得や驚きの声が上がるのは初めてでした。

「国語は論理的」

その言葉の通りに、論理的な思考から読み取る術をたくさん教えて頂きました。
今までの私にとっての国語といえば、感覚や想像で読み取り、何かとふわふわとしていました。

白石先生のセミナーによって、見事にそのふわふわ感は吹き飛びました。

子ども達に論理的思考を持ってもらうために、「用語を教える」ことの大切さ。「教材分析」が必要だということ。新しいことをする前に「方法を教える」こと。どれも私が今まで受けてきた国語とは違い、論理的で全体が連動していました。
私も白石先生の様に国語の授業がしたいと強く感じました。

また、セミナーの後には、国語も算数も同じように論理的であること、論理的に思考するためには、どの教科も一律に、基礎基本が大切だという話をして頂きました。

ありがたいことに私は、教育実習などで今後実践する機会があります。学ばせていただいたことを出来る範囲で実践をし、自分のものにしていきたいと思いました。参加することができてよかったです。(石川)

ゼミの仲間〈小川陽平くん〉紹介(牧野紘)

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このシリーズ、久しぶりの投稿です!!
今回は、1期生で1番イケメンな小川くんです!!
(本人にこのように書けと言われました笑)

小川くんは、「センス」の人です。
この「センス」、上手く説明できないのがもどかしいですが、ふとした時に発する言葉や、誰かにツッコむ時の一言が、抜群におもしろいと私は思っています!
また話し方や、間がおもしろさを上乗せしています。
ガッツリと笑いを取りにいくのではなく、すっと入り込んでくるような感じです!
個性豊かな玉置ゼミ男子の中で、みんなの味を良いように引き出しているポジションな気がします。
そんな小川くんも、
玉置ゼミになくてはならない人です。
本人は意識してないとは思いますが(笑)

私は、中学校実習が小川くんと一緒だったのですが、実習中もたくさん笑わせてもらいました。ありがとう!
そんなセンスのある小川くんは、先生になっても、きっと男子からも女子からも好かれる先生になるだろうなと思います。

セミナーなどにあまり姿を現さず、時にはそのことでみんなからいじられていますが(笑)、
この小川くんのセンス、ぜひみなさんにも体感してほしいと思っています!!
ということで小川くん!今年はセミナーの出席率上げようね!(笑)

私も小川くんのような「センス」、習得できるよう頑張ります。(牧野紘)

6月13日第2期生ゼミでの発表(岩田)

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 6月13日(月)第2回のゼミ発表を行いました。前回わたしは、大きなテーマを「学級経営」として教師の目線について取り上げました。教師は学校生活において子どもたちのどういった部分を見ればよいのか、どこを意識すればよいのかということを視点という面から捉えました。そこで今回は具体的にどのように働きかけていけばよいのかという、教師の行動篇についてまとめました。

 今回も金大竜先生の『子どもが教えてくれた クラスがうまくいく魔法の習慣』を読んでレポートをまとめさせてもらいました。金先生が本の中でおっしゃっていた一日の流れについてまとめ、その中でも気になったところについて詳しく説明させてもらいました。
 
 わたしは、この教師の一日の流れを読ませてもらって純粋にここまで子どもたちのことを考えることができる教師ってすごいなと思いました。この本の中で先生がおっしゃられている「教師のほうから進んであいさつをする」「掃除の時間は教師が一番一生懸命仕事をする」など言ってしまえば当たり前と思われがちなことばかりなんですが、実際に行動するには本当に難しいことばかりだと思いました。この本の中にも書いてあったんですが、「人は自分の想像を少し超えると感動する」という言葉がありました。わたしはこの本を読んでまさにこの状況にたくさん出会えた気がします。ここまで深い愛情をもって子どもたちと関わることができることは本当に素敵なことであり、幸せなことであると感じました。
 
 しかし同時に2期生からも意見ももらったんですが、終始子どもたちのことを考え続けることは本当に可能なことなのかという疑問点も生じてきました。わたしも本を読みながら、「これは金先生だからできることなのではないか」と思っていた部分がありました。金先生がなぜここまで子どもたちのことを想い、愛することができるのか、これはわたしの次回以降の課題として追及していきたいと思います。ありがとうございました。(岩田)

6月13日第2期生ゼミでの発表(牧野友)

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 6月13日のゼミ発表では「なぜ野中信行先生は3・7・30・の法則をつくったのか」というテーマのもと、私が野中先生のブログ「風にふかれて」を参考にまとめた考えと、玉置先生に協力いただき野中先生に直接その理由を伺うことができましたので野中先生からのお返事を発表させていただきました。

 私の考えは、「初任の先生のが一人でも学級経営ができる」「学級崩壊の処方箋として」という2点からつくられたというものです。野中先生のお返事とは少し違う部分があり、まとめ不足だと感じると同時に考えがわかったことに対する喜ばしい気持ちもありました。ブログで調べるだけでは分からなかったことを今回は野中先生から直接伺えてとても幸せなことだと感じました。つながりをつくってくださった玉置先生に感謝の気持ちでいっぱいです。

 今回「この先のテーマをどのようにするか。」という質問をいただいて、私もどのように繋げていこうかとても迷っていることに気づきました。ゼミの仲間や、玉置先生と相談しながら自分の目指すところに近づけるようにしたいなと思います。(牧野 友)

大学図書館で先生見つけました!

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 1期ゼミ生の中田昂樹君が、次の報告をしてくれました。

 大学図書館にて、先生がこの前紹介されていた本がありました。
 表紙にしっかり先生が載っているのに、残念なことにシールが・・・。
 それでも表紙を飾られている先生は偉大だなとつくづく感じました、という報告でした。

第2回教師力アップセミナー(白石範孝先生)に参加して(牧野紘)

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先日の6月11日、第2回教師力アップセミナーに参加させていただきました。お話をしてくださったのは、白石範孝先生です。

白石先生は冒頭で、
「ただ教えるだけでなく、子どもが使える力にしないといけない」とおっしゃっていました。
その言葉通り、今回の講座の中で、漢字のきまりや、接続詞の分類、文の終わり方の分類など、子どもが国語を学ぶ際に必要となる技を教えてくださいました。

一番印象に残ったのは物語文を読むときの進め方です。
白石先生は、まずその物語について、一文で表す活動を子どもに行わせるそうです。
一文とは、
「中心人物」が、「あること・事件」によって、「変容」する話。です。
この鍵括弧の中を埋めさせることで、まずはじめに子どもたちの読みの実態が分かります。
この活動によって、子どもが何が分かってないかということや、読み取りにおいての、子ども同士のズレ、子どもと先生におけるズレ、が明らかになります。
この生じたズレを、課題に設定します。

私は今まで、国語の授業の課題は、「〜を読み取ろう。」だと漠然と捉えていました。
しかし今回の話を聞いて、その課題は教師が子どもたちに読みとって欲しい内容や、読み取るべき内容を設定していただけなのだと気付きました。

ずれを課題にすることで、子どもの興味関心や、実態に即した授業に近づくのではないかと考えます。

今回のセミナーでは、具体的に、実践できるような方法が多かったです。
私が教師になったとき、参考にできるように、しっかり貯蓄しておきたいと思います。(牧野)

ここで、私も短歌を作ってみました!
子どもたちには、かないません(笑)

ズレ作る 教師たる者 なせる技
読みの実態 とらえるために

第2回教師力アップセミナー(白石範孝先生)に参加して(渡部)

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 6月11日に行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。講師の先生は白石範孝先生です。

 白石先生が用意してくださったプリントに書かれていた言葉は「論理的に「考える」国語の授業」という言葉でした。

 私の中で「論理的に考える=算数・数学」というイメージで国語と論理的という言葉は遠い関係にあると思っていました。しかし、白石先生のお話をお聞きして少し分かった気がします。その中で、印象に残っていることを二つ取り上げたいと思います。

 一つ目は「一文で読む」ということです。「〜が〜によって〜する話」という型を使って考えると中心人物が分かっていない、どのように変わったのかがわかっていない、など子どもたちが分かっていないところが見えてくるそうです。一文で読むことで、子どもの読みの実態を知ることができる、子どもの読みの「ずれ」をつかむことができるとおっしゃっていました。その子どもの読みのずれを課題につなげることで子どもたちが「考えてみたい!」と思って取り組むことができる課題になります。

 二つ目は「教材分析」をすることです。私が今までよく聞いてきた言葉は「教材研究」です。白石先生はまず教材分析をしてその教材の特徴や論理をとらえることが必要だとおっしゃっていました。説明文、物語文それぞれに教材分析のための10の観点があります。その中で私が気になったものは物語の観点にある「中心人物のこだわり」というものです。物語文を読む中で「こだわり」という言葉を聞いたことはありません。中心人物のこだわりを理解することで、その話を貫くテーマであったり、 その話の軸をとらえることができるのかなと思います。

 今回のセミナーでは最後に俳句、短歌の作り方について教えていただき実際に子どもたちが作った俳句や短歌を見せていただききました。子どもたちの俳句や短歌は会場からも声が上がるほどどれも素敵なものでした。その話を受けて、今回のセミナーでの感想、学びを短歌にするという話が上がったので、私も短歌にまとめてみました。

読みのずれ
気づけばそこが
良き課題
夢中にさせる
知りたい気持ち

 「国語」と「論理的」が遠い関係にあるように感じていましたが、要点を見つける方法、読む方法、表現する技を教えることで子どもたちが筋道を立てて考えることができるのだと分かりました。

 今回のセミナーに参加させていただき、「国語はおもしろい」と改めて感じることができました。子どもたちにも国語のおもしろさや楽しさを伝えられる教師になりたいと思いました。そのために、教材分析のような事前の準備や努力ができる人になれるように頑張りたいです。

 今回のセミナーでも多くのことを学ばせていただくことができました。ありがとうございました。(渡部)

第2回教師力アップセミナー(白石範孝先生)に参加して(寺坂)

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 6月11日(土)に開催された、教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回の講師は、白石範孝先生でした。

 白石先生の話は、「なるほど」がたくさん出る、本当に新鮮で、私が体験したことのない国語のお話でした。そして、具体的な方法もたくさん教えていただきました。その中から、私が先生になったら明日からでも使いたい!と思った方法を2つ紹介させていただきます。

 1つは、「バラバラに分けられた段落を正しく並べ直す」というものです。似たようなことを小学生の頃にやった人も多いのではないかと思います。しかし、これを正しくやるためには接続詞や文末の正しい使い方と意味、例えば、「しかし」であると逆説を表していて前の文章に繋がることや、「〜でしょうか」では、問いになり後に文章が続いていくということを理解していないとできないのです。

 今回は、低学年の教材を使いました。高学年の説明文などになると、とても学びの基礎ができていないとできないなと思いました。また、学年単位で考えるのではなく、1年生から6年生まで大きな一本道として子供に学ばせることが大切なのかなと思いました。こういった読み方を鍛えていくことが、論理的に読み取るということに繋がるのではないかと思います。

 2つ目は「一文書き」というものです。これは、初めて物語を読んだ後と、その単元のの終わりの2回行い、以下の文の【】を当て変え比較します。

【中心人物】が、【出来事・事件】によって、【変容】する話。

<一文書きをすることでなにが起きるか>
1.初めて読んだ後にやることで、子供の読みの実態をはかることができる。
→子供が、どこを読み取れてどこを読み取れないのかを正確に知ることができます。また、中心人物のような用語を、理解できているか分かります。
2.終わりにやることで、子供の作品への感情の変化を知ることができます。それは、教師がしっかり指導できたかどうかはかれます。
3.2つを比較することで、子供への評価がしやすくなる。 という、3つの良いことがあります。

 授業の進め方は、【】に入った言葉を詰めていくことで子供の学びたいことを学ぶことができます。

 この、物語を1つの大きなまとまりとして読むことは、論理的に読むことに繋がるとおっしゃっていました。なにより子供が勉強しやすいなと感じました。


 他にも、教材分析の話や、基礎基本の定着、主に方法の定着での俳句・短歌の作り方、子供のずれについてなど多くの興味深い話を聞くことができました。

 しかし、ずれについては、実際に授業をしたことがない私にとっては、少し理解できませんでした。ゼミの中での話題にしていけたらいいなと思います。白石先生ありがとうございました。(寺坂)

【20160614講演】津島市立南小学校現職教育

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 6月14日、津島市立南小学校の授業研究会で授業を参観し、授業検討の方法をレクチャーし、講話をしました。

 授業者は本学出身者で、2年目の教師でした。朗読でぐっと子どもを引き付け、判断を迫る場面をつくりました。まさにこれからの道徳授業でした。

 授業検討会では、「3+1」方式を改めてお伝えして、グループごとに検討をしていただきました。

 講話では、授業を見ることとはどういうことか、これからの道徳、この学校が今年度のテーマとしている「子どもが考え始める しくみ・しかけ・しつけ」について話しました。
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