慶應義塾幼稚舎 鈴木二正先生の講演を聞いて(牧野紘)

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玉置先生にご紹介していただいて、鈴木二正先生の講演を聞きに行ってきました。

前半は主に、幼稚舎がどんなところなのか、ご紹介していただきました。聞く話はどれも驚くものばかりで、自分たちとの違いを感じました。特に、6年間はクラスのメンバーも担任も固定という点は、一番びっくりしました。

後半は、タブレット活用について説明していただきました。時間があまりなく、たくさん聞けなかったのが残念ですが、いただいた資料を読み、また驚くことがありました。

こちらの実践では、小学1、2年生がタブレットを活用しているのです。今までタブレットを使う実践で、低学年を対象とするのは私はあまり聞いたことがありませんでした。低学年から活用することで、タブレットがあくまでも「新しい文房具の1つ」という認識になることを目指しているそうです。確かに今では幼児期から使う姿が見られますし、その方が自然だと感じました。

活用例は、主にクラスの仲間の考えや、作品を瞬時に共有し、学習に生かすというものでした。私はICT活用の授業というと、デジタル教科書などを想像しがちでしたので、また新たな活用を知ることができました。

ICTは、使う先生によって、様々な活用が生み出され、たくさんの活用方法があるのだと感じました。私も子どもたちが、あっと驚くような活用を考えたいです。(牧野紘)

6月1日第1期生ゼミ記録(浦)

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先日のゼミは、教職教養について問題を解き考えを深めた後、場面指導を行いました。

教職教養では、いじめとキャリア教育等の問題を解きました。一度解いたとこがあるものの、同じところを間違えたり、似たような言葉に惑わされたりと、自分の詰めの甘さを感じました。残りの時間で確実に覚えていきたいと思います。

場面指導のお題は、「運動会の練習で子ども同士が上手くいっていないようです。どんな話をしますか」です。

子どもからの返答も予想しながら、話を進めることは簡単なことではないと改めて思いました。大澤さんの場面指導は、子どもの発言を引き出すための間の取り方や見渡し方もしっかりとできていて、実際の1つの教室にいるようでした。真似していきたいと思います。

コメンテーター佐藤くんの指摘も的確で、これからしっかりと直していきたいと思います。

玉置先生から教えていただいたポイントは以下の5つです。
1.教壇に立つ姿を想像できるか
2.対話力
3.教師の思いを話せているか
4.教師として演技ができているか
5.コメント力

これからも、みんなでどんどん高め合っていきたいです!(浦)

6月1日第1期生ゼミ記録(大澤)

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まず、日本教育新聞に掲載されているさまざまな問題から学びとり、教養を深めました。
生徒指導提要の中の、いじめ問題への対応ついて、このようなことが書かれていました。

・・・(略)多面的な情報を付き合わせて全体像を把握し的確な対応を行うためには、( )な生徒指導体制が機能していることが不可欠の前提となります。

( )のなかにはいるのは「協働的」です。
協働とは、協力して働くという意味。協同も協働も、同じ目的に向かって力を合わせ物事を行うという意味では同じだが、協同は役割分担などが事前に決まっていることが多いのに対し、協働はそれぞれができること、得意分野のことをする場合に用いられることが多い。また、どちらも一緒に行動するとは限らないが、協同よりも協働の方が、より一緒に行動するという意味合いが強い。

ちなみに、
共同→力を合わせて事を行うという意味のほか、同じ条件・資格で結合したり、関係するといった意味もある。
協同→共に心と力を合わせて物事を行う意味があり、互いに協力するといった精神面を強調する際に用いられることが多い。

このことから、生徒指導体制は機械的でも組織的でもなく、それぞれができることを問題解決にむけて一緒に取り組んでいくことが重要なのだということがわかりました。

次に、場面指導の練習に取り組みました。
テーマは「運動会にむけて練習をしているが、子ども同士がうまくいってないようです。あなたは子どもたちの前でどんなことを話しますか?」というものです。浦さんは、小学校6年生を対象に、今までの練習の様子を子どもに振り返らせたり、子どもに対する期待や思いを述べられていて、さすがだなと思いました。コメンテーターを務めてくれた佐藤くんは、良かった点と改善点を浦さんと私にそれぞれ言ってくれました。ありがとう。また、玉置先生より、場面指導の設定について、細かい設定を伝えておくとより良いというアドバイスをいただいたので、次回から活かしていきたいです。(大澤)

本屋で先生を見つけました!

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 ゼミ生の牧野紘子さんが、「本屋さんで先生を見つけました」と最近発刊された「授業力&学級経営力」7月号の写真を送ってくれました。

5月30日第2期生ゼミでの発表(吉田)

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5月30日に私の研究を2期生の前で発表をさせていただきました。

私は文部科学省のホームページなどから「学習評価」ということを発表させていただきました。

正直、かなり私には難しかったです。
なぜなら、自分が今まで評価される立場の人間だったからだと思います。先生になったら、児童・生徒に何らかの評価をすることはわかっているのですが、そういう視点で事象を見ていなかった私がいました。今回、そんな自分の姿に気付けて良かったです。

<発表した中でのキーワード>
「評価することは決して成績をつけるだけでなく、自分の指導が適しているか考える材料になるということ、それの結果を受けて次に生かすこと」

文字で書くとたった2行程度のことですが、大変なことだと思います。

苦戦して調べた中でも、何事にも共通していえる大切なことを見つけました。それは鍛えるということです。見方、考え方をより多面的多角的にするためには多くの経験をすること、本などを読んで様々な考え方を知ること、真似てみることで自分自身を鍛えていく必要があると改めて思いました。

また、発表後2つのことで議論しました。
1つは発表の中でブルームが考えた「診断的評価」「形成的評価」「総括的評価」の話をし、質疑応答時に「道徳の評価はこの3つに当てはまるのか」ということです。道徳が教科化されるのはすでに決まっていることです。教科にするということは評価しないといけません。

ゼミ生からも「人の心をどう評価する?見えないじゃないか。」など意見が飛び交う中、私はその評価を将来することへの難しさや責任などを感じました。

2つ目は玉置先生の「あるエピソード」を聞き、議論をしました。エピソードの詳細を書くことはできませんが、ゼミ生はその事象に対して、あらゆるパターンを想像し、様々な目線から話をしてくれました。どう見るか、どう考えるかというのを話していて、僕はいい仲間に出会えたと心から思いました。

発表中は緊張し、伝えたいことを伝えられた自信がなかったのですが、みんなが真剣に聞いてくれて、帰り際に寺坂君が「発表、本当に面白かった」と声をかけてくれました。
今回のことはしっかり反省をして、次に生かします。

ありがとう。次の発表に向けて、また自分磨きです。(吉田)

【20160607講演】第1回北名古屋市豊かな学び創造推進会議

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 6月7日、第1回北名古屋市豊かな学び創造推進会議での研修会にて、講演をしました。

 「地域・家庭・学校が一体となって豊かな学びを創りましょう −学校づくりを楽しむ精神をー」と題しての50分間の講演です。

 まずは自分の人生指針を紹介し、自分の人となりについてわかっていただきました。その後、地域コーディネーターさんとの出会いから始め、ともに取り組んだ様々な活動を紹介しました。どの実践についても根底においていることは、思いの共有化とコミュニケーションであることを強調しました。

 地域コーディネーター、保護者代表、学校代表の皆さんが集まっておられる会議での講演は緊張するものですが、熱心に聞いていただける皆様のおかげで、あっという間に与えられた時間が終わりました。ありがとうございました。

5月30日第2期生ゼミでの発表(百瀬)

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5月30日のゼミは、発表担当の日でした。大村はまさんの『教えるということ』より学んだことを、教師としてあるべき姿として考えまとめ発表しました。

教えない教師の姿を例として、本当に教えるとはどういうことなのかを考えました。

「読んできましたか?」と問う教師は教えない教師である。これは、家が学習の場、学校が検査する場となってしまい、読みの指導ができないと大村さんは書かれていました。誰がきちんと読める子か?読みが早い子遅い子は誰か?飽きやすい子は誰か?と実態把握ができず、教師は実態を知らずにどう教えるのかということ、1回目の読みの感動は学校で感じなければ、おもしろかっただけで終わってしまうということが、家で読むことを良くないとしている理由でした。

私は実際に小学校の頃の担任の先生に「来週から新しい話だから読んでくるように」と言われて教えられてきたので、大村さんの考え方は今までの自分にないものでとても見方が変わりました。

もう1つは、作文を家で書かせる教師は教えない教師であるというものです。家で書けば詰まる子も、学校で書いたら詰まった時に教師が声がけなどの支援ができ、教師のちょっとした働きかけで『できる』に変わることがあるため、作文は家で書かせるべきではないとされていました。

その他、ほんものの教師とはどのような教師か、教師のしごととは何かについて発表しました。教師としてのあり方が本にはたくさん書かれていて、今までにはない視点を持つことが出来たり、当たり前であることを強く再確認出来たり、「教える」ということの考え方を少し明確に持つことができました。

また、教えるという考え方は人によって様々な考えがあり、人の意見を知ることで自分の考えがわかるため、これからは様々な人の考えを知って自分の視野を広げていきたいと思いました。

前回のゼミで1期生の先輩方が来て下さり、寺坂くんのゼミ記録にも書いてあったように、先輩方は質問する前に「こういうところが良かったです」とか「こういうところは初めて学んだことでした」とか、質問だけでなく一言思ったことを伝えていました。私はそこに今までの私たちになかったことだと思うと同時に、すごく大切なことだし、良いことだなと思い真似したいと思っていました。

今回は発表者で質問を受ける側でしたが、質問してくれた人たちが「ここは自分も考えさせられた」とか、「ここに興味を持った」などと、共感の言葉をはじめに述べてくれて素直に嬉しかったです。質問して高め合う大切さもありますが、相手を受け入れ共感することも大切なことだと思いました。仲間の言葉からこれからも研究を仲間と共に頑張ろうと思ったし、前回先輩方にゼミに来てもらえたことを本当に良い経験であったと思いました。先輩方、機会を作ってくださった玉置先生、ありがとうございました。これからも様々な刺激を受け、学びを深めていきたいです。(百瀬)

5月30日第2期生ゼミ記録(佐久間)

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5月30日(月)、第6回のゼミを行いました。今回の発表者は、数学専修の百瀬さんと理科専修の吉田くんでした。

百瀬さんは、大村はま先生が書かれた『教えるということ』という本から、教師として教えるとはどういう考え方をすればよいかを発表してくれました。

主な内容として、
1、教えない教師
授業はする、大切なことは教えない
2、ほんものの教師
優しい、親切、温かな心はあたりまえ、必要なのは覚悟
3、教師のしごと
子ども好きだけではダメ、子どもたちの未来のために
の3点が挙げられていました。とても分かりやすく、子どもたちのために教師はどうあるべきかを学びました。

吉田くんは、「評価をする」ということを調べ、発表してくれました。

評価とは常に行動と共にあり、無意識に行っているものである。吉田くんは評価が無意識に行われていることが怖いと言っていました。無意識のうちにでも公平でしっかりとした評価ができるように、様々な経験や、訓練をすることで見方や考え方を養うことが大切だろうと考えていました。

他にも、診断的評価、形式的評価、総括的評価の3つの評価方法について話をしてくれました。吉田くんの話から、学習者の評価をするだけでなく、教師が評価を基に、自らの指導を振り返ることや、今後の指導に生かしていくことが大事であることを学びました。

吉田くんは次回から研究テーマを「評価」「理科の授業」に変更することが決まりました。頑張って欲しいです。

今回は、残りの時間で、道徳の評価や、具体的な評価方法について、話し合いました。道徳は子ども一人ひとりの考えに善し悪しがあるわけではないと思うので、ゼミ生はどう評価すればよいか悩んでいました。

文部科学省の道徳の評価方法の中に、
認知レベルの部分での評価はできるのではないか。子供たち自身が今日の時間の中で自分を振り返る、あるいは自分を見つめることができたかどうかという評価は一定程度可能ではないか。
という文章がありました。調べてもまだ確かな評価方法はありませんでしたが、子ども自身が道徳の授業を通じて、どう感じるかが大切であることは分かりました。私もこの道徳の評価方法について色々と考えてみたいと思います。

ゼミの発表は今回で1巡しました。他のゼミ生の発表を受けて刺激を受けたり、話し合いで新しい考え方を知れたりすることで、毎回とても勉強になっています。玉置ゼミ2期生はこれからもっとたくさんの事を学んで、成長していくと思います。今後もよろしくお願いします!(佐久間)

白石範孝先生の本を読んで(渡部)

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6月11日の教師力アップセミナーの講師の先生である白石範孝先生が筑波大学附属小学校国語科教育研究部の先生方と書かれた『これだけは教えたい 基礎・基本 国語科』という本を読みました。

この本は先生方が実際に行われた指導について各学年ごとにまとめてあります。白石先生の実践は1年生の「読めるぞ!いろんなお話『あらしのよるに』」というものでした。

白石先生は文学的文章の読みの学習方法の一つとして「作品を丸ごととらえ、読みの方法を学ぶ」という視点で学習活動や指導内容を考えているそうです。作品を断片的にではなく丸ごととらえるために、作品の構造をとらえる読みの方法を子ども自身が身につけ、学年が上がるにしたがって自力で作品を読み、作品を楽しく読んでいけるようにしたいと白石先生はおっしゃっています。

読みの方法として取り上げられていたことは「一文で読む」方法です。一文の形として「〜が〜によって〜する(になる)話」という文型を示し、一文で読むための学習内容として
・場所がどのように変わっているかな?
・話の中で変わったものを探そう。
・話の中で一番大きく変わったものはなんだろう。
・話の中で面白いところを探してみよう。
・面白いこところをもとに、一文で書いてみよう。
と提示していらっしゃいました。

私はこの学習内容を読んだとき、とても分かりやすいと思いました。どの学習内容にも曖昧な表現がなく、もし私が1年生だったら、「わかる!できる!」と思って取り組むことができそうだと思いました。

また、これらのポイントに注目することで話の全体をとらえることができ、一文でまとめるための材料となるのだと思います。1年生の段階では、話の中で大きく変わったことに目を向けて、一文で表現できるようにすることをねらっているそうです。

話の中で一番大きく変わることを一文で表現することは作品の山場をとらえることにつながります。6年間の学習を見通して、その学年にあったねらいを段階的に設定することで、子どもたちの読む力を身につけさせることができるのだと思いました。

この本にある実践では『たぬきの糸車』、『サラダで元気』、『花いっぱいになあれ』で読みの方法を学習し、得た力を1年のまとめとして『あらしのよるに』の学習へとつなげられています。

この学習の最後には読みの学習を生かした創作活動として、子どもたちがお話を作ります。(『あらしのよるに』シリーズは全部で5巻あり、第6巻となるようにしてお話を作る。)私は子どもが作ったお話を読んで、1年生でこんなお話が書けるのだと本当に驚きました。お話が書けるのも、それまでの学習で話の内容をしっかりと理解できているからこそだと思います。

この本を読んで物語を一文で読むという方法を知りました。一文で表すことができるかどうかは内容をしっかりと読み取ることができたかどうかの一種の基準になると思います。
私も物語を読んだときには一文で表すということをやってみたいと思います。(渡部)

白石範孝先生の本を読んで(牧野紘)

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次回の教師力アップセミナーで講演をしていただく、白石範孝先生の本を読みました。
「楽しく力をつける漢字・ひらがなの指導」という本です。

読んでいて一番印象に残ったところは、新出漢字の学習についてです。
キーワードは、「創作」だと感じました。

子どもたちは新出漢字を練習した後、出てきた漢字を使って文章を「創作」したり、出てきた漢字の音読み、訓読みの2通りを使って、短歌・俳句のリズムで文を「創作」します。
これは、文章を作ることによって、漢字の意味や使い方を学習してこそ、漢字を覚えたことにつながる、というお考えによるものです。

私は今での漢字の学習を思い浮かべると、書き順やとめはねはらいを学習した後、ノートにたくさん書いて終わっていました。確かにこれでは、この漢字の形を学習したのみで、意味や使い方までは学習することができません。
文章を創作するには、その漢字の意味を知っていないと作れないので、自然と意味を調べることになります。また、自由に創作できるので、楽しく漢字を学べるのではないかと思いました。

この本の最後には、実際に子どもたちが作った漢字クイズが載っているのですが、どの子もとても字が上手で、白石先生の実践が徹底されているのをこの目で感じました。

私の専門は国語ですので、次回のセミナーで白石先生から多くのことを学べると思うと今から楽しみです。(牧野紘)

【20160530参加】文部科学省・小中一貫教育に関する調査研究協力者会議(第7回)

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 5月30日、第7回となる小中一貫教育に関する調査研究協力者会議に出席しました。

 今回も、「小中一貫の教育課程編成に関わる手引(仮称)」の検討です。事務局から、かなりのボリュームがある手引案が提示されました。

 校長経験をもとに意見を述べ、他の委員から関連情報をいただきました。

5月27日第1期生ゼミ記録(牧野)

今日のゼミは、面接で卒業研究について聞かれた時、どのように答えるのか、その練習をしました。

まず、玉置先生が面接官になってくださり、卒業研究について1分程度、1人ずつ前で話しました。その後、その内容を聞いた玉置先生から、切り返しの質問を受けました。そして、その内容を、録画したものを見ながら振り返る、という流れで行いました。

私は切り返しの質問をされた時、焦ってしまってまとまらなかったり、同じことを何回も言ったりしてしまいました。しかし、今回玉置先生が聞いてくださったことは、面接でも聞かれる可能性が高いと思われます。今回の失敗を生かして、事前準備をしなければならないと感じました。

また、全体を通して学んだことは、面接官がすんなりと聞くことのできる話をしなければならない、ということです。卒業研究は、自分の学びたいことをテーマにし、研究をしてきたので、自分では動機や内容、まとめがしっかりと心の中にあります。そのために、なぜこのテーマを選んだのか、その課題を解決するために、なぜそのような活動をしたのか、文献を読んだのかが、説明不足ぎみになってしまいます。これらの点が、スムーズにつながると、面接官の先生方にも自分の言いたいことが伝わるのではないかと思いました。少し内容を変えたり、言葉を変えるだけで、改善できると思うので、自分も今一度、流れを確認したいと思います。

学級経営についての研究ということで、実際に経験されてきた先生方を前に面接で話すのは緊張しますが、謙虚な姿勢を持ちつつも、自分が学んだことをしっかりと伝え、面接官の方々に、先生になるために頑張ってきたんだな、と思っていただけるような話になるよう、心がけたいです。(牧野)

※ 記事に書かれた場面の写真を撮り忘れました。この日に行われたお菓子分配会議(笑)の写真にしました。
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5月23日第1期生ゼミ記録(松井)

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今回のゼミも問題演習から開始。以前に解いた問題でも間違えてしまう問題があり、1人1人が必死に問題文を読んで理解に努めた。

後半は場面指導の練習。3グループに分かれて対応について話し合う。実際の試験では考える時間はわずかしかない。しかし、ゼミではお互いの意見をもとに、どんな対応が1番なのか深めることができる。また、仲間が話している様子から良いところをたくさん吸収することもできる。

今回の3人の場面指導からの学びは、話を聞かせようとする姿勢と、対話するということである。児童が目の前にいなくても、教室で話すことを想定して、「前を向いてください」「話してもいいかな」といった一言が出てくるかどうか。そこに教師としての姿が表れるのだ。

そして、一方的に話すのではなく「〇〇のとき、みんなはどう思う?」「〇〇を思い出してみて」と対話ができるかどうか。この一言があると児童に考える時間が生まれる。授業と同じく、教師が話してばかりではいけないのだ。

毎週思うことではあるが、よい雰囲気で仲間と高め合えている。この調子で一丸となって、採用試験に向けて学んでいきたい。(松井)

5月23日第1期生ゼミ記録(渡部)

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5月23日のゼミでは教育法規、教育心理、特別支援教育など幅広い分野の問題に取り組みました。

その中で教育職員免許法の問題で多くのゼミ生が間違えたものがありました。その問題は空欄に当てはまる語句を書く問題でした。
「講習の内容が、教員の職務の遂行に必要なものとして文部科学省令で定める事項に関する最新の知識技能を( )させるための過程であること。」
この空欄に多くのゼミ生が「習得」と書いていました。しかし、正解は「修得」でした。

後から広辞苑で調べてみると「習得」と「修得」の意味の違いがわかりました。
・習得…習って覚えること
・修得…習い覚えて身につけること
教員は最新の知識技能を覚えるだけではなく、身につけ自分のものにしなければならないのだということがわかりました。今まであまり条文などの言葉に注目したことがありませんでしたが、条文の言葉はその意味などから一つ一つ選ばれて出来上がっているのだと思いました。

問題演習の後は場面指導の練習です。

今回は三つのグループに分かれ、それぞれのグループで一つずつテーマが与えられました。私のグループの場面指導のテーマは「新年度、問題の多いクラスの担任になった。子どもたちは先生がどんな話をするか待っている。どんな話をするか。」というものでした。

曖昧なテーマであり、グループでの話し合いがなかなか進みませんでした。私が話の中に入れたいと思ったことは子どもたちのこれまでのよい姿を伝えることです。前の学年で問題が多かったとしても、その中のよさを伝え、これから一緒に進んでいこうというこれからを見つめた話をしたいと思いました。

前で話をするときには表情や声のトーン、抑揚などに気をつけたいと思っていましたが、実際に前で話をすると緊張したり話をすることに必死になってしまったりで…
難しいです。たくさん練習したいと思います。

今回の場面指導で大切だと思ったことは「人」として話すことだと思いました。自分の感情を伝えたり、願いを伝えることはもちろんですが、悲しいということを伝えるときの表情、褒めるときの声のトーン、目の力…、どれも人だからできることだと思います。形式的なロボットではなく、一人の人として子どもたちに伝えられるような場面指導ができるようになりたいです。(渡部)

5月23日第2期生ゼミでの発表(石川)

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5月23日(月)のゼミで、私は発表しました。

発表するにあたって堀裕嗣先生の『学級経営10の原理100の原則-困難な毎日を乗り切る110のメソッド-』という本を参考文献にさせて頂きました。

私は、玉置ゼミで自分なりの学級経営の理念を持ちたいと考えており、そのためにまず、学級とはどのようなものなのかをこの本から捉えよう試みました。

「失敗が許されなくなった」文献はこの言葉から始まりました。つい20年前には、先生に対して、同僚や保護者の方は暖かく見守ってくれたそうです。いわゆるお兄さん先生、お姉さん先生が受容されていたそうです。

しかし、現在では同僚は自分で精一杯、保護者の方からは「頼りない」挙げ句の果てにはマスコミによる「学級崩壊」「不適格教員」という言葉が生まれ、今必要なのは成功することではなく、「失敗しないこと」ということを1番に学ぶことができました。

この段階で私が元々思い描いていた学級や、教師像は一気に捉えられないものへと変わりました。そして、学級というものは、私が思っているイメージ以上に捉えられないもので、学級をまとめられるかまとめられないかは教師に掛かっているということを知ることができました。同時に、責任やプレッシャーの重さ、大きさを感じました。

そして、失敗しないためにしっかりとした学級経営のシステムを構築する事が大切と続きました。

まずは、「10の原理」からです。
ここでは、主に学級開きを例にして10の原理について書かれていました。

1)一時一事の原理
2)全体指導の原理
3)具体作業の原理
4)定着確認の原理
5)具体描写の原理
6)時間指定の原理
7)即時対応の原理
8)素行評価の原理
9)一貫指導の原理
10)同一歩調の原理

もちろん私には初めての言葉ばかりでした。まずは、この10の原理を基盤として研究をしていこうと思います。

私はこの本を読み終え、学級経営や教師というものはとても難しいものだな。と感じました。

安直な感想ですが、それほど私を教えて下さった先生方が簡単かのように学級経営を行っていたので本当に驚きました。特に難しいと感じたことは、「失敗しない」というアベレージが求められるという事です。今までは、このように大変な事ではなく、楽しい学級を作れば良いというように思っていました。

逆に考えると、今の段階でこのような事を知れた事は、少なからず自分の教師や学級経営への考えにとって良い影響を与えて下さいました。また、今回の発表で、今後の研究への課題がいくつか見つかりました。まずはその課題をしっかりと研究していきたいです。(石川)

〜最低限を最大限に〜(佐藤)

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 今朝、玉置先生からのメールで第2期生吉田君の記事を見て、私も負けてはいられないなと感じ、記事を書こうと思い立ちました。

 先週末、中学校の部活動指導の一環で大会の引率に行ってきました。実はこの大会、2〜3年生にとっては中体連の地区大会前最後の試合でしたが、1年生にとってはデビュー戦だったのです。現在自分たちがどのくらいの実力なのか、また自分がどのくらいの実力を出せるのかを確かめる良い機会でした。

 2〜3年生の中には、自己記録を大幅に更新した生徒もいて、練習の成果が実ってきたのを感じました。また、自己記録を更新できた訳ではありませんが、力強いプレーを見せてくれた生徒も多く、今後がかなり楽しみになりました。特に嬉しかったのは、800mに出場したある生徒の走りです。この生徒は練習から「走りたくない...」が口癖でした。それでも、他の生徒と一緒に練習することには楽しさを見い出していたので、文句を言いながらも最後まで練習はやりきっていました。この日もいつものように「走りたくない...」と言っていたので、その理由を尋ねてみました。すると、「ビリになるのが嫌だから...」と話してくれました。そこで私は、「文句を言いながらもちゃんと練習を続けられたんだから大丈夫。最後まで走りきってくれれば順位なんて関係ないよ。」そう言って送り出しました。その結果、自己記録ではなかったものの順位は組で真ん中だったので、本人が感じていた不安は一掃されました。試合後、その生徒がとても嬉しそうに報告してくれたので、私が指導を始めてから一番の走りを見ることができたなと、私自身も嬉しくなりました。これをきっかけに、今まで以上に練習に取り組んでもらいたいです。

 一方で1年生は、まず試合に向かうまでの準備を覚えることから始まりました。そんな期待と不安の入り交じる1年生を支えてくれたのが2〜3年生で、先輩として付き添う姿を見てとても頼もしく感じました。そのおかげで、ほとんどの1年生が無事にデビュー戦を終えることができましたが、100mに出場したある1人の生徒は、残念ながらフライングで失格となってしました。本人はかなり落ち込んでいましたが、それに対して他の生徒が透かさず励まそうとする姿があり、チームとしての良い雰囲気を感じました。

 成果と課題を含め収穫の多かったこの大会。次に向けて、また一から最低限の練習を大切にしなければならないということを顧問の先生と話しました。その中でいただいた『最低限を最大限に』という言葉は、私自身の心にも深く残りました。練習で最低限の努力を怠らずに続けることで、初めて試合で最大限の力が発揮できるのです。簡単なことではありませんが、普段の生活からも大切にしたいと思います。(佐藤)

※おまけ話
 この大会を通して私自身とても勉強になることばかりだったのですが、2日間太陽が照りつける中で我を忘れて試合の応援をしていた結果、日焼けし過ぎて現在湯船に浸かることができず、ぬるま湯でシャワーを浴びることしかできないという代償を負いました。(笑)

【20160605講演】第3回教育と笑いの会

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 私が会長を務める「教育と笑いの会」の3回目が、新宿で開催されました。100名を超える皆様に参加していただき、大いに笑い、時には教育について考えていただきました。

 番組は次のとおりです。

1 野口芳宏の教育漫談

2 鈴木美幸・瀧澤真(ミルキー&タッキー)の教育漫才

3 色物(ベネッセ久米・EDUCOM野尻・玉置)

4 愛狂亭三楽の教育落語

5 プロの落語を楽しむ 桂雀太(上方落語家・桂雀三郎門下)

5 大喜利 「職場の笑いの効用」

■登壇者
野口芳宏、桂雀太、玉置崇、山中伸之、鈴木美幸、瀧澤真
■進行 横山験也 (株式会社さくら社代表取締役社長)

 「こんなに笑い続けたことはなかった」「またぜひ参加したい」など、満足していただける声をたくさんいただきました。ありがとうございました。
 

留学の学び(岩田)

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 前回から少し日にちがたってしまいましたが、記事を書きたいと思います。

 まずはじめに、わたしは英語が大嫌いでした。今までも進んで勉強しようとは思わず、出来るだけ避けてきました。しかし、今回些細なことがきっかけで、留学を決めました。確かに楽しい思い出だけではなく、自分の気持ちがうまく伝わらず悔しい思いをすることのほうが多かったように思います。しかし、今となっては辛い生活も、英語の学習以上に様々なことを吸収できた素晴らしい経験になったと思います。

 わたしがセブ島での生活で最も印象的だったのは、ストリートチルドレンと呼ばれる子どもたちの存在と経済格差問題です。なんだか難しく面白くない内容ですが、どうしても伝えたいことだったので、読んでもらえると嬉しいです。

 自分の想像していた以上の状況に正直唖然でした。スラム街的な街に出れば子どもたちが "money please "と言って両手を出してきます。子どもたちの中には着る服がない子たちもいます。赤ちゃんは歩道で横にされて泣いています。正直に言うと、少し怖かったです。自分たちの暮らしがいかに恵まれているか本当に思い知りました。

 そして、同時に私たちのような日本人が彼らの目にどう映っているのか気になりました。フィリピンでは平均的な月収が日本円で3万円と聞きました。考えてみれば大学生のバイト代よりもはるかに低いことになります。確かに物価は日本よりも安いです。けれども、貧しいことに変わりはありません。ここまでの話だと悪いイメージを植え付けただけにすぎないと思うのですが、わたしが感銘を受けたのは、このような中でも毎日を楽しく大切に生活している彼らの姿です。わたしも知らないうちに先進国、発展途上国というように差別していた部分があったと思います。

 1ヶ月間のフィリピン生活で、人種や国籍にとらわれないものの見方ができる人になりたいと強く思いました。この後わたしは2カ月間カナダにいきました。カナダについてはまた記事にしたいと思います。(岩田)

本庄小学校6年社会の授業を参観して(菊地)

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 5月26日、小牧市立本庄小学校で授業参観をさせていただきました。6年社会の授業です。

 「地図帳で東大寺を見つけましょう」という活動から授業が始まった。見つけた児童は起立し、全員が起立し終えると先生の号令で着席していた。

 次に、電子黒板で東大寺に関するビデオを見て、その後グループで気づいたことを話し合っていた。このクラスの話し合いも児童がすごく主体的だった。先生が話し合いを終了するように声をかけると、まだ話し足りないような表情で先生を見て、話し合いの時間を延長するように求める児童がいたことに驚いた。

 また、先生の発問は必ずしも挙手を求めるものではなく、児童がつぶやいた言葉を先生が拾いながら進めていた。僕のイメージでは、自由に発言できるようにすると、ある児童がふざけた発言をし、それに流されてクラス全体がふざけだし、授業が崩壊してしまうような気がしていた。しかし、見学した授業では、挙手をしなければ絶対に発言してはいけないというような雰囲気ではなく、比較的自由に発言できる雰囲気だった。児童たちの集中力が非常に高く、主体性にあふれているからこそ、先生も安心して児童に発言させることができると思った。(玉置ゼミ特別参加・菊地)

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本庄小学校6年社会の授業を参観して(藤田)

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 5月26日、小牧市立本庄小学校で授業を参観させていただきました。6年生社会の授業です。

 この授業を参観させていただき、僕は子供たちがとても楽しそうに、リラックスして学習していることに驚きました。教師と児童の間に壁も見られず、子供が素直につぶやいたことから授業が進んだり、子供同士が積極的に交流していました。その中で、重要な部分では先生から児童に指名していました。児童の主体性を大切にし、また児童の実態もしっかりと把握していくことが大切だと感じました。

 僕は、小学生から岐阜県の教育を受けてきました。今回初めて岐阜県以外の授業を見ましたが、小牧市の教育は岐阜県の教育とは大きく違い、たくさん学ぶべき点がありました。小牧市はとても学び合いを大切にしており、子供がとてもいきいきと学習していました。岐阜県とは違い、話を聞く姿勢、挙手発言などにおける大きな決まりもないにもかかわらず子供たちはしっかりとけじめをつけて授業を受けていることに感心しました。

 これから教育実習などを受けていく中で小牧市の授業を見て、素晴らしいな、と思った事を生かしたいと思ったし、岐阜県の教育の良いところも積極的に見つけていきたいと思いました。(玉置ゼミ特別参加・藤田)

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