小学校教育実習を終えて(白井)

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私は、9月5日から9月30日までの4週間、小学校の教育実習でした。私は、6年生のクラスに入り、たくさん学ばせていただきました。児童と関わる中で、大学の講義だけでは学びきれないことを、直接感じ取ることができました。

その中でも、特に心に残っていることは、児童の個々にどのように対応していくかということでした。児童は、1人1人違って、みんな良いところを持っています。それに、教師が気付き、生かしてあげることがとても大切だと思いました。難しい計算が苦手でも、友達の話をよい姿勢で一生懸命に聴いている児童。恥ずかしがり屋であまり前に出てこようとしなくても、クラスのために友達の机を整頓している児童。実習中の1ヶ月でも、このような様々な児童のよいところを見つけることができました。また、それに対し、「◯さんの聴く姿、話す人の方をしっかりと見ていてすばらしいね」などと伝えることで、努力を見てくれている人がいるという安心感にもつながるのだなと思いました。

私の教育実習での目標が、「クラス1人1人のよいところみつけをする」だったので意識をして見ていくことができ、とてもよい経験となりました。

最後に、この4週間は児童と休みの時間に遊ぶなどの楽しいこともたくさんありましたが、そればかりではありませんでした。自分の教材研究の甘さや、授業作りの未熟さを感じ、教師になる責任を感じました。しかし、児童と関わる中で、もっともっと力をつけて教師になりたいという気持ちが一層強くなりました。次は、中学校実習があります。小学校実習で学んだことや、反省を生かして頑張りたいと思います。(白井)

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(岩田)

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10月10日(月)第4回の教師力アップセミナーで野口芳宏先生のお話を聞かせていただきました。午前の部は道徳教育の「なんのために学校に行くのか」、午後の部は国語学力の向上について10時から15時までしっかりと学ばせていただきました。

終日を通して、学ぶことが非常に盛りだくさんでしたがわたしは第二部の模擬授業についての記事を書かせていただきたいと思います。

第二部では伊藤彰敏先生の模擬授業に生徒役として参加させていただき、後ほどその授業技術のポイントを野口先生より教えていただきました。模擬授業はとても面白く、興味・関心が引きつけられやすい展開でした。生徒役をやりながらも真剣に授業に引き込まれていくような感覚でした。言葉には同じ意味でもいろいろな表し方があること、そしてその表現の仕方には名前が付いていて、それが今回の学習内容である「和語・漢語・外来語」につながっていく、段階を踏んで一歩ずつ生徒を引きつけることで、国語が楽しい!と思えるきっかけ作りであると感じました。模擬授業内でも伊藤先生より多くのことを学ばせていただきましたが、その後の野口先生によるポイント解説で印象に残ったことがあります。それは陰極表現とダイレクト表現の使い分けです。生徒の引きつけを目的とした陰極表現ですが、それは時として回りくどく生徒のやる気を削いでしまうことになります。今の中学生の現状を考えた配慮をするくらいなら、どんな中学生でもが好意的に楽しく授業が受けられる工夫をしたほうがよいのだとお聞きし、それが本来の教師の役目であるとも感じました。クラスにはいろんな子がいます。勉強が得意な子、苦手な子、好きな子、嫌いな子、その子たちすべてにとってのいい授業とはどのようなものか、国語教育の柔軟性が問われる問題だと思いました。


もう一つ第二部の内容ではないのですが、これから教師を目指していく立場として心に留めておきたいお話がありましたので、ここに記事にして整理しておきたいと思います。それは「秩序」のお話です。小学校実習に行って、現代の小学生、親、学校体制など身近に感じる部分がたくさんありました。良くも悪くもわたしたちが小学生のころとは随分変化していたように思います。野口先生のお話で現代よく言われる「個人の自由」「個の尊重」という主張が、わがままと同じような意味を指しているときが多くなってきているということをお聞きして、個性、個人という言葉に惑わされていた自分に気づきました。確かに、個性を持つことは非常に大切なことで民族的に主張が弱いわたしたち日本人の欠点的な部分かもしれません。しかし、個性を主張するには大きな秩序、今まで守られてきた伝統に沿った流れをくむことも大切なことなのだと学ぶことができました。教育はある意味で保守であり、変わらないことこそいいことであるという言葉を心に留めて、変革を求められる風潮の今違った視点で物事を考えることができるそんな教師を目指していきたいです。(岩田)

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(渡部)

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10月10日、大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。講師の先生は野口芳宏先生です。

第三部では野口先生が小学校二年生の教材「おにごっこ」を通して学力をつける国語の授業についてお話してくださいました。
野口先生は「おにごっこ」をあえて「鬼ごっこ」と黒板に書くそうです。教科書に書いてある「おに」をあえて「鬼」と漢字で書きます。そして子どもたちに声を出して読ませるそうです。子どもたちの教科書にはひらがなで「おにごっこ」と書かれているため子どもたちも読むことができます。子どもたちにはノートに書くときにはひらがなで書いてもよいと伝えてあるため漢字が苦手だと感じる子どもも安心できると思いました。もし私が子どもだったら、まだ習っていない漢字であっても先生が黒板に漢字で書いた言葉は頑張ってノートに書きたくなると思います。この「まだ習っていないけど書いてみたい、書けるようになりたい」と感じることは野口先生が第三部の冒頭でおっしゃっていた「授業は必要の連続、価値あることの連続」につながるのかなと思いました。

私なりに「必要なこと」、「価値のあること」とはどのようなことか考えてみました。
「必要なこと」とは子どもたちがもっと知りたい、できるようになりたいと感じることだと思います。「価値あること」とは子どもたちが「必要なこと」に挑戦し、わかった、できて嬉しいと感じることではないかと考えました。必要なことから価値あることへとつながり、さらに価値あることからまた必要なことへとつながるからこの二つが連続し続けるのではないかと考えます。

今の私はこのように考えました。この考えは間違っているかもしれないですし、これから先学んでいく中で考えが変わるかもしれません。しかし、今日のセミナーを通して授業の中での「必要」と「価値あること」とは何かと考えることができたので良かったです。

読字力について野口先生が繰り返しおっしゃっていた言葉が「早くから何度も」です。小さなうちから何度も漢字に触れることで読字力を身に付ける上で大切だそうです。自分自身を振り返ってみても早くから(幼い時から)何度も見てきた自分の名前は早くに読めたり書けたりするようになった気がします。また、自分の名前が漢字で読める、書けることが嬉しくて名前を書くときに張り切って漢字で書いていた思い出があります。
子どもたちの読字力を高めるためには教師が授業の中の少しの工夫から始められることがあるということがわかりました。

また、反対語があるものは必ず教えるということもおっしゃっていました。授業の中で出てきた言葉だけでなく、一緒に+αを学ぶことができます。授業の中で反対語があれば必ず教えるということが定着すると子どもたちは授業の中はもちろん、日常生活の中でも「この言葉の反対語はなんだろう」と思うようになるかもしれないと思いました。
こうした感情をもつことができるようになることも「必要の連続、価値あることの連続」につながると思います。

第三部で印象に残った言葉は「必要の連続、価値あることの連続」です。
子どもたちに授業のどこで、何が「必要」と感じさせられるかは教師次第だと思いました。学力を身に付けるために子どもたちに何を理解してほしいのか、何ができるようになってほしいのかということを明確にして授業に臨まなければならないと改めて感じました。

正直なところ、今までの私は「楽しい授業、子どもたちが興味をもってくれる授業」のためにどうしたらよいのかということばかりを考えてしまっていたと思います。しかし、教師として子どもたちに勉強を教える以上「子どもたちに学力を身に付けさせる」ということをしっかりと考えていかなければならないと思いました。これからも積極的にセミナーに参加したり、自分で本を読んでみたりして学び続けていきたいと思います。野口先生、セミナーの先生方ありがとうございました。(渡部)

特別支援学級で学んだこと(浦)

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先日から、教採前に何度か行った学校インターンシップを再度始めることになりました。
そこで、初めて小学校の特別支援学級の補助に入らせていただいたのですが、学ぶことが多かったので、記録として記事にしたいと思います。

1つ目は、交流しながらの授業が多いということです。
教科によっては通常学級で勉強していますが、特別支援学級で行う授業も多くあります。
その時に、児童の学習の進み具合によって、バラバラで学習するのではなく、交流しながら学習する場面がありました。
例えば、社会で県名を覚えれていない児童が読み、県の場所を学習中の児童がかるたのように取るという授業展開です。
2人の目標は違うものの、交流しながら学習できることで、互いに高め合えるように思えました。

2つ目は、授業中の教師の発問です。
通常学級で受ける社会の授業に付き添いで行かせていただき、そこでは先生の発問のテクニックを学ぶことができました。
難しいことを言われると物を投げたりしてしまう児童で、私は危険がないかを見ることで精一杯でした。
「店の中にはどんな工夫があっただろう」という発問がありましたが、難しいようでその子はなかなか書くことができません。
その中で授業者である先生は側に来て、「お肉は好き?野菜が好き?野菜はどれぐらいあったかな?」というように、まずはYesかNoで答えられる質問、そしてそれの多さと段階を踏んで尋ねていました。
そうすると、「野菜がたくさんありました」と1つの店の工夫としてノートに書けるため、難しく感じなくなったのか、集中して書くようになりました。
さっそくその後、全体の発問に対し、個別対応として実践させていただきましたが、物を投げずに、ノートも書けた状態で授業を終えることができました。

発問の工夫ができるようにするためには教材研究をしっかりと行う必要もありますし、交流型の授業は言語活動にも繋がると思います。
今後も、実際の学校で学ばせていただく機会を大切にし、精一杯活動させていただきたいです。(浦)

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して (松井)

大口中学校で行われた第4回教師力アップセミナー。野口芳宏先生の講演でした。私は第2部について書きます。

第2部は伊藤彰敏先生による国語の模擬授業。それを見て野口先生がコメントをするというもの。生徒役はゼミ生が担当させていただきました。私はカメラ係だったため、外から授業を見て学びました。

「語感を磨く」という教材で、先生はまず厠の写真を生徒に見せました。ゼミで「導入は重くしない」と学んだばかりですが、先生もリズムよく生徒に写真を見せて意図的指名をされていて、学んだことがよく分かりました。
次にトイレの別の呼び方を考えます。雪隠やはばかりなど私は聞いたことがないものもありましたが、1つの物を指す言葉がたくさんあることを知る機会となりました。
驚いたのは次の発問の「いまからこの言葉を臭い順に並べましょう」 言葉を臭い順に並べるという発想にびっくりしました。並べ終えると、なぜその順番になるかを考えます。「なんとなく」という生徒の声にも切り込み、言葉から説明させたり、他の生徒の発言を説明させたりしていたのが印象的です。玉置先生の仰る「ものわかりの悪い教師」を実践されていると感じました。

模擬授業が終わり、野口先生がどうコメントするか。野口先生はとてもおもしろい授業だと仰いました。ただ、漢語・和語・外来語を教えていくべきだという野口先生に対し、あえて教えなかったという伊藤先生。それぞれの先生に思いがあり、ぶつけ合うことで新たな発見や学びがあることが分かりました。
伊藤先生は「集中できない生徒」を演じていた寺坂君を中心に授業を回そうとしていたそうです。関係性のない初めての授業で、生徒の様子をつかみ、おもしろい授業を展開される伊藤先生からは学ぶことがたくさんありました。また、それに対しての「そういった生徒にはもっと活動させるべきだ」という野口先生のご意見にもなるほどと思いました。生徒役もしてみたかったですが、外から授業を見ることができてよかったです。


セミナーの後には懇親会にも参加させていただきました。「玉置先生の魅力を1つ笑いを入れて1分で話してください」という野口先生から突然の課題も出ましたが、みんなが笑顔になる楽しい時間でした。「進みつつある教師のみ人を教える権利あり」という言葉を野口先生が何度も仰っていました。やはり「からの努力」が大切です。卒業論文を進めつつ、今日購入した野口先生の本を読んで勉強していきます。(松井)
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せいしゅんセミナー(授業力向上の方策の講演)に参加して (松井)

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9月28日(水)に北名古屋市文化勤労会館で行われた、せいしゅんセミナーに参加させていただきました。講師は玉置先生。特別の教科 道徳」の背景や目指すものを確認した後に、玉置先生の実践動画を見せていただきました。

「特別の教科 道徳」がなぜ「特別」なのか。そこには評価と免許の違いがあることを再確認しました。他の教科は数値による評価ですが、道徳ではそれは行いません。国語や数学には教員免許がありますが、道徳の免許はありません。道徳はどんな教科の先生でも、担任の教師が行うことが基本となります。1人1人の教員がより深く道徳について学ぶ必要性があるんだということを強く感じました。

玉置先生が実践されたのは「僕の仕事は便所そうじ」と「いのちの授業」。どちらも大学の講義やゼミの時間に見たことがありましたが、この日の講演では前回見たときよりも授業技術をたくさん学ぶことができました。「簡単な質問から意図的指名でリズムを作る」「子どもの発言をつなぐ」「ロールプレイで主人公の気持ちを考える」など、映像を見ながら先生が何を意図して授業を行なっているかがわかりました。

「いのちの授業」では「雪が降り積もるように」生徒の発言を引き出し、つなげていく様子を見ることができました。もちろんすぐにできることではありませんが、道徳の1つの理想の形として意識して取り組みたいと思います。

私が教壇に立つ際に必ず困るだろうなと感じている道徳の授業。ですが4月まではまだ時間があります。道徳の様々な実践からまずは学んでいきたいと思います。(松井)

デジ研合宿!!(小川)

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デジタル教科書の活用例を持ち寄る最終回でした。
最終回ともなると、活用例のパターンを見つけることができました。それは子どもたちにアニメーションから考えを読み取らせるというものです。

しかし、私自身、教育実習でデジタル教科書を活用した授業では、私がアニメーションを見せながら生徒に説明しました。そうすることで時間が短縮できたり、わかりやすい言葉を選んで説明できたりと良いことだと思っていたからです。教師が全て説明してしまうことで、生徒の学びのチャンスを奪ってしまうんだよ。と玉置先生にご指導をいただきました。教師が説明するのではなく、生徒が考えを読み取らせることで数学的な見方・考え方を身につけさせます。ここで、発問は曖昧な方が意見が多く出ると考えます。

例えば、「このコンテンツを作った人は何が言いたいの?」のように工夫することが大切です。このようにして、いくつかのパターンを見つけていき、まとめていきたいと思います。(小川)

デジ研合宿!!(佐藤)

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10月6日、久しぶりにデジタル教科書研究会(中学校数学)こと「デジ研」がありました。この日は、中学1〜3年それぞれのデジタル教科書の活用法を確認し合い、そこから見い出された共通点をまとめていました。

お互いにデジタル教科書の活用法を確認し合う中で、共感してもらえるものもありましたが、観点がズレていて指摘されたものもありました。それでも、自分1人では広げられなかった考えが、話し合うことによって広げることができたのは収穫でした。また、数学の教材そのものについてもう一度考えさせられることもありました。

私が最も議論が盛りあがったと感じたのは、画像の問題を考えた時です。玉置先生から「内側の四角形PQRSが長方形、正方形、ひし形になる時の条件を簡潔にまとめてみよう。」と言われ、私は外側の四角形ABCDの形によって決まるものだとばかり思っていました。しかし、正解は「外側の四角形ABCDの対角線が直交する時に長方形、対角線の長さが等しい時にひし形、どちらの条件も満たす時に正方形」という、対角線に注目するものでした。(完全に盲点で足元をすくわれました...笑)これを「結合化」と言い、考えを1つにまとめるとシンプルで分かりやすかったです。

このような交流の中、現段階で以下のように共通点がまとめられました。
・アニメーションから考えを読み取らせる。(生徒に説明させる)
・ドラマ性(例.エラトステネスの気持ちになって考えてみましょう)
・やり方でなく、考え方を尊重する。⇒他の場面でも生きる
・次の伏線として教師はわざと間違えるなどボケを挟む。
・子どもの発言から確かめ方を聞く。(デジタル教科書のコンテンツには確かめるものが多い)
・統合化(例.中点連結定理の利用)
・数学的な見方や考え方を深める。(例.このコンテンツを作った人は何が言いたいの?⇒あいまいな意見が色々出る)

今後は先行研究を調べたり、自分の考えをまとめるなど、いよいよ本格的に論文を書くところに入ってきます。これまでの交流をフルに活用して、卒業論文の完成を目指したいと思います。(佐藤)

10月5日佐藤君の授業づくり記録(杉下)

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後期の玉置ゼミでは、学生が次々と模擬授業をしていき、その様子や内容をみんなで振り返りながら授業技術を高めていく、ということをしています。

トップバッターは佐藤くん。
今回は、算数の割り算の授業をしてくれました。授業を通して良かった点と課題点を以下にまとめます。

【良かった点】
1.子どもたちへの気配り
 課題を書いたあと、「みんな見える?」と確認したり、個人的に声をかけたりしていて、実際の子どもを予想しながら、細かい配慮ができていました。
(ただし、課題を読むときは暗記して子どもの顔を見ながら様子を把握するべきとのアドバイスもありました)

2.子どもの発言を大切にする
 子どもたちが何を言っても共感的に受け止め、笑顔で返答する佐藤くんは、優しさがにじみ出ており、安心して発言できる雰囲気ができていました。

【課題点】
1.キーワードとなる発言はメモ
 あまりのあるわり算の問題を出しいつもとちがうところを聞いた際、松井くんが「きれいじゃない」と答えました。とてもいい発言だったので、すぐに聞き返したところまでは良かったのですが、さらにこれを黒板の端にメモし、後ほどもう一度確認することで、より理解が深まる、とのことでした。

2.机間指導は大声で
 子どもが熱心に問題を解いている時、つい気を使って子どもとこそこそ話してしまいがちです。しかし、先生がそこをあえて他の子どもに聞こえる声で話すことにより、何をしたら良いのかわからない子どもへのヒントにすることができます。それにより、机間指導が回ってきていない子どもに間接的に指示をすることもでき、空白の時間を減らすことができます。

3.ヒントカードは要らない?
 佐藤くんは、2枚のヒントカードを作り、私たちに配布してくれました。しかし、返って難しくなるとの意見も…
玉置先生いわく、ヒントカードを見てわかるのであれば必要はない、それよりも答えの見つけ方を思い出させ、見通しをもたせることが大切だ、とのことでした。

たった30分ほど授業を見せてもらっただけですが、非常に深い学びが多く、これを続けたら授業が上手くなりそうだな、と思いました。授業を評価し評価されることで、授業スキルを上げ、質の高い授業を作り上げることができるよう、努力していきたいです。

佐藤くんお疲れさまでした!!(杉下)

10月5日授業作り1期生ゼミ(佐藤)

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10月5日、4年生後期のゼミが本格的にスタートしました。そこで私は、ゼミ生と友人2人の計12人を相手に模擬授業を行いました。実際に教育実習の研究授業でも行った、小学校3年生の算数の「あまりのあるわり算」の1時間目という設定でした。

この授業での1番のねらいは、『あまりのあるわり算の答えを見つける活動を通して、あまりはいつもわる数より小さくなることを理解することができる』でした。実際に模擬授業を終え、玉置先生やゼミ生、友人からの助言を受けて成果と課題が見えてきました。

〇成果
・問題を読む際、児童の様子を確認しながら読む。
⇒玉置先生に事前に言われたましたが、問題を読む児童の様子まで確認することの重要性を再確認できた。
・子どもの発言を丁寧に拾う。
⇒様々な児童役がいた中、ふざけてではない意見に対してほぼ対応することができた。
・終始笑顔で元気良く授業を展開する。
⇒模擬授業のトップバッターであったが、変に緊張することなくいつもの自分らしく振舞うことができた。

〇課題
・空白禁止の原則
⇒授業のめあてを自分が先走って板書した結果、授業のめあてを書き終わった児童に退屈する時間を与えてしまった。「先生と同じペースで書いてみよう。」「書けたら心の中で10回読んでみよう。」など、児童に退屈する時間を与えないための発問ができると良かった。

・キーワードを黒板の隅に書く。
⇒あまりのあるわり算の式を見た時、「キレイじゃない。」という意見が出た。正解ではないものの、今後の展開で必要になりそうな発言だったが、どう板書して良いか分からずに全体で共有することができなかった。授業の流れで必要になる前でも、こうした意見は一度板書して認めてあげることが大切だと分かった。

・導入で既習内容を想起させる。
⇒あまりのないわり算では、図やかけ算九九を使ってわり算の答えが合っているかを確認した。しかし、今回はいきなり式と答えを言わせてしまい、図やかけ算九九を使ってわり算の答えが合っているかを確認するという既習内容を、児童から想起させるのが難しいと感じた。既習内容の確認を授業の展開に上手く関連させ、児童が答えに向けて見通しを立てられるような導入にすべきだと、改めて実感した。

・机間指導はテンポ良くオープンカンニングを取り入れる。
⇒教育実習でもそうだったが、私は1人あたりの個別指導が長くなってしまう傾向にあった。その結果、全員同じような机間指導ができない場面が多々あった。児童によっては悩み続けていて、教師からの助言を待っていることも考えられる。もっと1人あたりの机間指導を短くして2〜3回見ることで見届ける。また、教師が児童の考えの中でキーワードをわざと大きな声で読み、クラス全体のヒントとなるようにする。過去のゼミやセミナー等で玉置先生がおっしゃっていた授業技術だったが、取り入れることの難しさを感じた。

一度やったことのある授業とは言え、見てもらえる観点がこれだけ多いと、とても参考になることばかりでした。今後のゼミでは、他のゼミ生がどんな模擬授業を行うのか、自分の模擬授業と比較しながらお互いを高め合えるようにしたいです。(佐藤)

小学校教育実習を終えて(百瀬)

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4週間小学校で教育実習をさせて頂きました。先生方も児童たちも心温かな学校で、本当に素敵な環境で学ばさせて頂き、とても充実していました。

積極的にまんべんなく児童と関わることを最初から心において臨みました。すると、徐々に児童から家のことや前の日のできごと、好きなことなどを話してくれたり、机を用意してくれたり、学校のことを教えてくれたり、私が授業をする時にいつもより早く着席して応援する態度を示してくれたりと短い期間で信頼関係を築けたことを実感しました。とても嬉しかったです。

授業では、戸惑うことも多くありましたが、1つの授業が終わり指導して頂いたことは必ず次の授業に生かすということを繰り返し、様々なことが感覚として捉えられるようになりました。まだまだ課題も多く、はっきりと課題が見えているものもあるため、中学校実習でも生かすとともに、実践から学んでいきたいと思います。

放課後に陸上記録会に向けての練習が最終週から始まり、私も指導側として参加させて頂きました。私は中学生の頃陸上部で、自分が経験してきたことを存分に活かすことが出来、自分のアドバイスにより児童ができるようになったり成長していく姿を見て、とてもやりがいを感じました。授業以外での教師としての経験をさせて頂いたことはとても貴重であったと思います。

小学校教育実習にて、子どもの素直さ、児童と関わることの楽しさを大いに感じました。授業、生活指導、学校運営、校務など、様々な場面で今までには詳しく知ることのできなかった教師としての姿を見て学ぶことができました。その中で、日々に変化があることや児童の身近な存在であり近くで児童の成長を見ることができる教師という職により魅力を感じました。そして、教師になりたいという気持ちが更に強くなった4週間となりました。(百瀬)

小学校教育実習を終えて(佐久間)

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9月5日から4週間、小学校教育実習を行いました。内容の濃い4週間だったので、気づけばあっという間に終わってしまったというのが最終日に感じたことです。

私は5年生の学級で実習をさせていただきました。休み時間は児童と外で遊ぶなど多くの時間を学級の児童と関わることができました。担任の先生は高学年になった5年生に対して厳しい指導をしていた印象を受けました。しかし、高学年としての行動を児童が自ら進んで行っていくように4週間の間になっていました。1年の中のたった1ヶ月ですが、先生の学級経営を見ることができました。

研究授業では有田和正先生の授業をやってみないか?と担任の先生に提案され授業をしました。漁業の第1時で、児童に魚に興味を持ってもらうための授業でした。鯖と鯛どちらが赤身でどちらが白身なのか、本物の鯖と鯛をさばいて児童に見せたり、底魚か浮魚か予想させたり、児童が積極的に参加できるような教材になっていました。実際に研究授業では、挙手が多く、児童同士で話し合う場面が見られ、最終日にもらった手紙からはこの授業が面白かったと多くの児童から言ってもらえました。有田和正先生の授業を参考にして行った授業だったので、自信を持って楽しく授業をすることができました。1番の思い出です。

今までは授業の中で、児童の予想外の発言は教師にとって困るものと思っていました。教育実習で私がやらせていただいた授業や、担任の先生の授業を見させていただいて、予想外の発言は困るものではなく、授業をよりおもしろくさせるものではないか、と思いました。もちろん予想外の発言を私が上手にまとめられず失敗した授業もありました。ただ、「困る」よりも「そんな考えもあったのか!?」と思いました。教師は授業を結論まで導かなければいけませんが、児童の考えを大切にし、それを教師が上手にまとめることの方が大事なのかもしれないと実習で感じました。

小学校教育実習は、行く前からとても楽しみにしていたので、とても良いモチベーションで臨むことができました。また、実習先の先生方、児童のみなさん、すべてが良い環境で実習ができたことが充実した時間を過ごせた理由です。実習校のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。そして、たくさんのことを学びました。この実習で学んだことを、絶対に生かしたいと思います。(佐久間)

デジ研合宿 (松井)

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卒業論文完成に向けて、ゼミ生の小川君・佐藤君と玉置先生の4人でデジ研合宿を行いました。今回はデジタル教科書の活用例を作り終えることが目標。研究室でじっくりと話し合いました。

中学校3年生の式の展開では、(a+b)(a-b)の展開公式を学習します。デジタル教科書には面積を求めることでこの公式を導けるようにアニメーションが入っていますが、それをどのように使うか話し合いました。様々な意見が出ましたが「アニメーションの意味を説明できますか?」と問いかけることが結論となりました。アニメーションを見せながら説明して終わるのではなく、その意味を考えて生徒が自分の言葉で説明することで、力を伸ばすことができます。この活用例は他の分野にも共通する大事なポイントになります。

「任意の4つの点を結ん四角形をつくり、その各辺の中点を結ぶとどんな図形になるか」考えたときには教材研究の奥深さと面白さを感じました。数学を専門としている学生3人で考えましたが、玉置先生には「もっとシャープに答えなさい」と言われてしまい、全ての場合を説明することができませんでした。

玉置先生はこの内容で何度も授業をされたことがあるそうで、教材研究にはかなり時間を費やしたそうです。これから始まる教師人生。この単元は得意だ、自信があると思えるように何度も何度も教材研究に励みたいと思います。

私の卒業論文のメインは「学び合いと子どもの自己肯定感」に関して。デジタル教科書の研究はあくまでサブですが、こうして玉置先生と数学を専門とする学生で数学に関して話し合うことができるのはとても楽しいです。大変貴重な時間を過ごすことができています。(松井)

小学校教育実習をおえて(吉田)

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先日、小学校実習を終えました。
その学びと課題、進むべき道を書かせていただきます。
9月のはじめ、私の実習は始まりました。
子供の前に立つまでずっと不安でしたが、話し始めるとすっと消えていきます。それと共に「この子たちの為なら頑張れる」という言葉が僕の胸の中に生まれました。この思いが僕の原動力でした。
それからは4週間が早く感じられる日々でした。
恥ずかしそうに挨拶をしてくる姿、一緒にソーラン節を踊り続けた昼休み、共に頑張った掃除や授業、一緒に思い出を作った社会科見学。どの場面も時間が経った今でも鮮明に思い出します。

最初の授業はボロボロです。
あの時の子供の顔は今でも覚えています。それはまるで「困っているんだ」と語り掛けてくるのです。授業までに何をやってきたんだと失望するとともに悔しさがこみ上げてきました。私はこんな顔を作るために先生になりたいのではない、ゼミや勉強会でも授業技術や考え方をやってきたのに、なんで生かせないのだと…。彼らにとってかけがえのない時間なのに…。そんなに簡単に授業ができないことを痛感しました。

それでも私の思いなど関係なしに授業は続きます。かえってそれが私を強くしてくれました。課題が見えてきたのです。

「先生は話しすぎず、子供に気付かせ、思考を促すこと」
「子供の言葉を繰り返さない、子供同士が話を聞こうとする関係を築く」
「子供の黄金のつぶやきをしっかり聞く」
「板書は思考の過程、計画と言葉にこだわる」
「教材研究が授業の良し悪しを決める」

この言葉はすべて担当の先生からいただいた言葉です。まだまだあります。私はこの言葉を胸に少しでも「わかる」という顔を見られるように頑張るだけでした。
日を追うごとに児童からは「楽しかった、わかりやすい、またやって」と言ってくる子が増えていきました。
13回授業をさせていただき、私自身納得がいく授業は1つもありませんでしたが、この経験を絶対に生かそうと思います。

そして最終日。
私のためにサプライズをしてくれました。クラス全員からの手紙でした。
「先生と一緒に踊ったソーラン節、楽しかった。」
「もっと先生と一緒にいたい」
「先生は明るくて、朝、先生と何を話そうか考えながら登校しました。」
「僕はいつも発表しないけど先生が僕のことを当ててくれて、そのあと褒めてくれて本当に嬉しかった。」
「運動会の前に一人一人に書いてくれたコメント、本当に元気が出た。」
「本当の先生になって帰ってきてね。」
温かい言葉で溢れていました。
私のよさ・改善点、教師のやりがい、授業の難しさ、子供たちに教えてもらいました。(もちろん先生方にも)

内容の濃い4週間を過ごし、より教職を目指すことを強くすることができました。
そのためにはもっと勉強して先輩たちみたいに1発で教採に受かること、もっとこだわりもって学び続けること、多くの経験をして語れる先生になりたいです。

(吉田)

小学校教育実習を終えて(牧野友)

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私は8月30日から9月28日まで小学校教育実習に行きました。担当クラスは四年一組で外で遊ぶことが大好きな明るいクラスでした。


クラスが明るい源は、担任の先生の人柄にあると私は思いました。先生は、指導をする時ときは指導をし、些細なことは受け流して笑に変えてしまうメリハリのある先生でした。

私は、Aくんが人に嘘をつくくせがあることについて悩んでいて、人に嘘をつくことは良くないことだと教えなくてはいけないと考えていました。しかし、なかなかAくんに私の想いは伝わらず、先生に相談しました。先生は「牧野先生は真面目だね!それは、『ほら〜また嘘ついてる!先生見てましたよ!』って笑顔で返してあげればいいのよ。子どももきっとその方が喜ぶよ。」とおっしゃりました。私はとても驚きましたが、次の日にAくんにこの反応をみせました。すると、Aくんはとても嬉しそうで、嘘をつかれた子も笑っていました。きっと私に構って欲しかっただけなんだなとその時初めてわかりました。

子どもをよく見て理解して、指導すべき時なのか見極めることがクラス作りにも影響してくると実習から学びました。その力は、実際にクラスをもたないと身につかないことかもしれませんが、たくさんの事例をみて、自分ならどのような対応をするか考えたり、先生方の話を聞いて参考にさせていただいたりしながらイメージを持っておきたいと思います。

貴重な体験をこの一ヶ月させていただきました。受け入れてくださった学校にとても感謝をしています。ありがとうございました。私はこの実習を通してますます教師になりたいと思いました。この気持ちを忘れずにこれからも過ごしていきたいと思います。(牧野 友)

10月5日牧野さんの授業づくり記録 (松井)

4年生後期のゼミは授業づくりについて学ぶために、2人ずつ模擬授業を行います。他のゼミ生は児童役。児童役の中には「落ち着きのない児童」「おとなしい児童」「クラスのまとめ役の児童」など、授業者にはわからないように分担してから授業が始まります。

牧野さんの模擬授業から学んだことをまとめました。(牧野さんが行なったのは小学校2年生 国語 「ことばあそびをしよう」の授業。導入から展開の途中までを見ました)

1.授業前の切り替え
授業を始める前、昨日見たテレビの話をする児童がいましたが、そこで牧野さんは切り替えをさせていました。そのまま授業を始めないところがポイントだと思います。

2.指示棒の分かりやすさ
先生が最初に黒板に詩を貼り、全員で読むということをしました。その際、指示棒を使って児童が読むペースを指示していました。「ゆっくり」「もう少し速く」などでは伝わりにくい指示ですが、全員が指示棒の動きに合わせればよいので児童にとって分かりやすい指示が出せるようになります。

3.導入は重たくしない
「詩を見て何か気づいたことはありますか」という発問に、児童役は何を答えていいのか悩み、難しく考えてしまうということがありました。そこで玉置先生は「リズミカルに意図的指名を」という助言をされました。何を答えたらいいのかを考えさせるのではなく、思ったことをリズムよく発言させていくことで、授業にリズムが生まれます。それにより「何を答えてもいいんだ」と児童が思えるようにすることが大切になります。

4.児童の発言を生かす
「”あ”から始まる言葉にどんなものがありますか」という発問に、児童役はどんどんと答えていきました。その中に「あそぶ」という発言がありました。今回は詩の授業。詩の始まりが「あそぶ」だと、児童が自分たちで詩を作る際に難しくなってしまいます。児童がたくさんの言葉を見つけたことを認めるのはもちろんのこと、その発言を例にして「どんな詩ができるかな」と問いかけることで児童の発言が生きていきます。教師は児童の発言をキャッチする力が求められることを実感しました。


大学の講義にはない、ゼミならではの取り組み。ゼミ生の授業を見て、そして授業を行うことで授業力を高めていきます。(松井)
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10月5日授業づくり1期生ゼミ(牧野紘)

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後期が始まり、玉置ゼミでは卒業研究と並行して授業作りについて学ぶことになりました。
私たち大学生は教科の指導の仕方や、生徒指導についての座学は行いますが、授業をする上での技術を学んだり、教材研究は行いません。
そんな経験のない私たちが、現場に立ったときに少しでも役に立つようにと、玉置先生が計画をしてくださいました。

私は、小学二年生の国語「ことばあそびをしよう」という単元で模擬授業を行いました。
授業技術について、学んだことを書こうと思います。

<授業技術>
私は導入としてある文章を見せ、この文を見て気づいたことあるかな?と挙手を求めました。すると、思ったよりも意見が上がらず、導入から重たい感じになってしまいました。
そこで反省として、どんどん指名していくのはどうか、となりました。
挙手を待つのではなく、順番に思ったことなどを、リズミカルに言わせていくのです。
どんな発想も受け入れていくことで、子どもたちが意見を言いやすくもなると思います。
子どもたちが、先生の気持ちあてゲームをせざるをえないような授業にならないために、気をつけなければならないと、再確認することができました。

まだまだ学んだことはたくさんあります。
実際に授業をやってみて、みんなで検討したからこその、学びです。
これからのみんなの模擬授業でも、授業技術を学べるように頑張ります!(牧野紘)

野口芳宏先生の本を読んで(牧野紘)

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次回の教師力アップセミナーで講演をしていただく、野口芳宏先生の「子どもは授業で鍛える」という本を読みました。

その中で国語科についての野口先生の見解が書かれている部分があったので、紹介したいと思います。

(引用)
国語科は、読解技術、話す技術、聞く技術を獲得させるために、どんな用語、どんな知識を教えていけばよいのか、というはっきり定まった用語は実はほとんどない。しっかりした知識体系がない。だから、読まされた、書かされたという国語の活動の記憶はあっても、「自分の国語学力としての言語技術を、あの先生によって形成されたなあ」という実感は薄い。

私はこの部分を読んで、確かにそうだなと思いました。
私は国語は好きですが、実習などを通して教えるのは難しいな、と感じることがありました。それは他の教科に比べて、国語科には曖昧な部分が多いからだと気づくことができました。

けれども教師が曖昧では、子どもに教えることはできません。
自分の中で子どもに学ばせたい技術や知識を明確にし、授業に望みたいと思います。

次回の講演では、国語学力についてもお話が聞けると聞いております。
セミナーがとても楽しみです。(牧野紘)

『野口流教室で教える音読の作法』を読んで(渡部)

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10月10日の教師力アップセミナーの先生である野口芳宏先生の『野口流教室で教える音読の作法』という本を読みました。野口先生は「教室音読」という言葉を提唱されています。

私はこの本を読んで初めて教室音読という言葉をしりました。教室音読とは「正しく整った読み方」だそうです。明瞭な発音と張りのある声で、文脈や文意に忠実な、オーソドックスな読み方のことです。
そしてこの本ではこの教室音読の指導内容や指導のポイントなどについて具体的に書かれています。

私がこの本を読んで一番感じたことは自分の音読力を磨くことの大切さです。この本の中で野口先生は子どもたちに具体的な指導をしなければならないとおっしゃっています。「上手に読めたね」、「もう少し練習するといいね」ではなく、どの点が問題でどのように読むとよいのかということを指導することが必要だそうです。そのためには教師自身がどのような音読がよいか具体的なモデルを描けるようでなければなりません。また、子どもたちは教師の範読をまねすることで技術を身につけていきます。
自分の小学校時代を思い出してみても、先生の後に続いてまねして読んでいました。教師の範読はとても責任のあるものだと感じます。
昨年行った中学校実習で私は生徒の前で範読する機会がありました。デジタル教科書の音読を何度も聞き、自分でもたくさん練習しました。こんなにも音読の練習をしたことはありませんでした。
しかし、この本を読んでもっと練習しなければだめなんだと感じました。「この文は、この言葉はどのように読めばいいのだろうか」というこだわりを持つこと、自分の音読を録音して客観的に分析すること…。
「範読の力」を高められるように努力し続けられる人になりたいと思いました。

「教師自らの音読力を磨く」というテーマのページにこんな言葉がありました。
「進みつつある教師にのみ、教える権利がある」
音読だけではなく、他の授業でも、学級経営でも努力を積み重ねられる人になりたいです。
(渡部)

小学校教育実習を終えて(岩田)

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 10月1日、4週間の小学校教育実習を終えました。4週間は長いようで短く、学校に慣れてきた頃に終わってしまう、そんな感覚でした。今回はそんな4週間を記事にして振り返ってみたいと思います。

 わたしが担当させていただいた学年は小学校3年生でした。ある時は低学年、またある時は中学年という言葉の上では二面性を持ち合わせている学年です。わたしの3年生のイメージは、どちらかというと中学年よりな考えで、割となんでもできるのかなと思っていた部分がありました。しかし、実際ふたをあけてみると、何をするにも1から10まで細かい説明を要したり、教師が付いていないと作業ができなかったり想像以上に幼い、そんな児童たちでした。一方で、元気いっぱいで人懐っこく、目をキラキラ輝かせて毎日の学校生活を送る姿は、とてもエネルギッシュで毎日パワーをもらっていました。

 そんな児童たちと4週間の日々を一緒に過ごし、研究授業を含む計13時間の授業実習、全日経営を経験し、わたしは様々なことを感じ学ぶこととなりました。少なくとも9月5日実習初日のわたしにはとても想像することができないほどの大きな学びであったと思います。その中でも授業に焦点を当てていきたいと思います。

 
 以前ゼミの学習で「児童が理解できないことは100パーセント教師の責任」という言葉を学びました。その言葉を聞いたときわたしは「そんなことない」「理解能力には差があるし児童にも責任はあるのでは」と感じていました。しかし、実習を経てその言葉の意味するところが少しわかったような気がします。児童は毎日新しいことを自分の知識とするために学びます。しかし、その時の児童の知識は0からのスタートです。右も左もわからない状況の中必死に答えを探して学んでいくことは、非常にエネルギーを要することであり簡単なことではないと思います。けれども、難しいことだからこそその知識を得た時の喜びは大きく、それがまた次の学びを深めるきっかけになるのではないかと感じました。そこで、わたしが実感したのが、授業において、教師の思い込みや授業をこう進めたいという一種の強制的な部分が前に出すぎたとき、子どもたちの主体的な学びやそれと共に、キラキラした目の輝きを奪ってしまうことになると感じました。13時間の授業実習で、その難しさを身をもって体験し、教師の子どもたちに対する責任は100パーセントといっても過言ではないと思いました。


 4週間の小学校実習は正直楽しいことばかりではありませんでした。辛いことも心が折れかけたこともあり、職業にできるのかという不安もありました。しかし、担任の先生がおっしゃられた「日々の辛い出来事の中で、ほんの少しの子どもの成長を感じたときまた教師を辞められなくなる。こうやって続けてきたんだね。」という言葉を胸に、2週間後に迫る中学校実習に全力で取り組みたいと思います。(岩田)
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