10月10日2期生ゼミ記録(佐久間)

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 10月10日、2期生の後期2回目のゼミを行いました。今回は吉田君が「理科 てこのはたらき」の授業を、石川君が「算数 割合」の授業を行いました。私は、石川君が行った授業の学び合いをまとめます。

 石川君の授業は、一方を1と見た時の大きさを考える学習をもとに、割合についての問題を行いました。算数は解き方を言葉で説明してもなかなか上手く伝わらないイメージが私にはありましたが、石川君は問題を分かりやすく説明していたところがとても参考になりました。

 討議の時間では、授業で行った問題への発問について話し合いが行われました。
 今回の授業では4チームのドッジボールの試合で試合数と勝った試合数がそれぞれのチームごとに書かれていました。
(問題) 
 試合数   勝った試合数
A  10      7
B   8      6
C  10      1
D   4      2

 石川君はここで「どのチームが1番勝ってそうですか?」と発問しました。様々な意見が出ましたが、どれも答えの求め方にはつながりにくい意見が多いように感じられました。

 玉置先生に改善案として石川君の発問にプラスして、「どうして一目でどのチームが一番勝っているかわからないのか?」を考えさせ、「試合数がバラバラだから」ということに気付かせる案がでました。そうすれば、その後の解き方を子どもたちに考えさせたり、本時の内容である割合を理解させたりすることができます。問題にあった発問をよく考えることが重要だと学ぶことができました。

 ゼミ生みんなで授業について話し合い、様々な提案をすることで良い学びができていると感じています。この日のゼミでは寺坂君、石川君は積極的に討議に参加していました。私も負けないように頑張ります。次回からもゼミ生みんなで深い学び合いをしていきたいです。(佐久間)

10月10日2期生ゼミ記録(石川)

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 10月10日のゼミでは、私が授業提案を行いました。単元は「比べ方を考えよう」という割合の単元でした。設定は小学校5年生です。今回は、私が授業を行って感じたことや、検討会で学んだことをまとめます。

 今回学んだことは、大きく2つです。

 一つ目は、発問の言葉選びです。本来、「どのチームの成績が良いか?」という教科書通り発問から、自由に児童の意見や考えを引き出す予定でしたが、何気なく「どのチームが強いか?」と発問してしまいました。この発問から、児童の思考は、「強いって何?」という違う方向へと進んでしまいました。教師の発問は、どの児童も同じ課題について考えられるよう、シャープでなくてはなりません。その分、言葉をしっかりと選ぶ必要があります。私にはそこが欠けていました。

 二つ目は、次へ進むタイミングです。今回、児童の自由な意見から課題の焦点化を図りましたが、自由な意見を聞き出す時間が長すぎました。私の意図としては、この時間でもっと課題に近づいた意見を聞き出したかったのですが、ここで間延びしてしまった印象があります。その後、玉置先生から指導をいただきましたが。児童の自然な思考の流れを捉えることでテンポよく進めることができることを学びました。既習事項も含めて、児童はどこに疑問を持つのか、今以上に意識して教材研究を行う必要があると感じました。

 今回の授業、検討会を経て、玉置先生が最後に「やっぱり教材研究だよな。」と話されました。確かに、どのように発問するか?や、児童がどこに疑問を持つのか?などは、経験面も大きくありますが、今回の学びあいで、教材研究をすることで見えてくることもたくさんあるのだと感じました。今回のゼミで、教材研究の視点やコツのようなものを学ぶことができました。今回学んだことを少しでも自分のものにし、よりよい授業が行えるよう学び続けていきたいです。(石川)

我らが二期生メンバー紹介No.10<岩田有加さん>(part2)

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 皆さんこんにちは。そして、お久しぶりです。石川です。

 気が付けばもう10月後半。最近は日中も過ごしやすく心地よい季節となりましたね。3期生は小学校教育実習を終えて、次の準備をしていることでしょう。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

 さて、今回は『<岩田有加さん>(part2)』ということで、前回紹介できなかった、佐久間くん、古川さん、牧野さん、百瀬さんの4名です。前回より少し間が空いてしまいました。申し訳ありません。

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 岩田さんとはゼミに入る前からとてもお世話になっていました。知り合ったのは大学1年生の終わり頃だったと思いますが、よく帰り道が一緒だったので相談に乗ってもらう相談役的な存在でした。
 今は、そのような機会もないですが、岩田さんはいつも大学で僕を見つけると、話しかけてくれます。いつも元気です。どこからその元気来ているのでしょうか、とツッコミたくなるくらいいつもニコニコ話しかけてきます。普段1度も彼女に伝えたことはないですが、この元気いっぱいな姿が岩田さんの1番の魅力だと思います。時々いじわるするのは僕が素直じゃないからです、許してください笑
 これからも元気な姿でみんなを励ましてください!ゼミ生紹介本当にありがとう!(佐久間)

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 いつもニコニコしていて会うたびに元気をもらえる存在です。自分の信念を持っていて、やるときはやるという所がまた素敵な所だなといつも感じます。(古川)

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 ゆかさんとは1年生の体育で知り合いました。いつも優しくて私を褒めてくれるゆかさん。とても尊敬できる玉置ゼミのお姉さんです。今回もゆかさんに素敵な紹介をしていただいてとても嬉しかったです。これからもよろしくお願いします。
 一緒に素敵な先生を目指しましょう!(牧野)

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 岩田さんは私の紹介の時に恩人と書いてくれましたが、私こそ岩田さんの存在にいつも助けられています。私は1対1であったり少人数であれば、人と話すことが大好きなのですが、大人数になるとあまり自分から話しをすることが得意ではありません。どちらかと言うと聞く側になりがちです。そんなとき、岩田さんは私に個人的に話しかけてくれたり、目を合わせてアイコンタクトをとってくれたりします。
 また、岩田さんは人の変化に気づける人だなと思います。言われる側からすると、「この人は私のこと見てくれている」と、とても好印象です。私自身気分が下がっていた時に、「元気ないね、大丈夫?」と声をかけてもらい、それだけで元気になり嬉しかったです。変化に気づけるということは、常にみんなの事を観ているのだと思います。ゼミ生紹介も、あんなにも長い文章で1人1人について紹介できるのは岩田さんの観る力があるからだと思い、いつも記事を楽しみに見ていました。1人1人を観る力、観て感じたことを伝える(発信する)という行動力、そして誰に対してもにこやかに接している姿、どれも岩田さんの良さであり尊敬する部分です。そんな岩田さんだからこそみんなに愛されるキャラクターなのだと思います。
 私も岩田さんを含め他のゼミ生の良さや特徴をあと半年の間でたくさん見つけていきたいと思います(百瀬)

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 最後まで読んでくださりありがとうございます。
 私がこの記事を書くにあたって、言葉の長短はあれど、こんなにも2期生から好かれ、愛されている岩田さんに羨ましさを感じました。同時に「私はどうなのだろう?」という気になってきました。
もうゼミも始まっています。今度2期生の皆に聞くのもいいかもしれません(笑

 そして、この様にお互い紹介し合えるのが2期生の良さだと思います。紹介し合うことで2期生の結束が固くなったことは、言うまでもありません。このきっかけを作ってくれた岩田さんには感謝の一言です。

 以上、2期生から、教育学部社会専修の岩田有加さんの紹介(part2)でした。

(石川)

カメムシの話(寺坂)

さて、タイトルを見て記事を開いたみなさん。「カメムシ」と聞いて、どんなことを思いますか?


いいイメージでしょうか。それとも悪いイメージでしょうか。きっと多くの人が、後者だと思います。僕も去年まではそうでした。なんてったって、においがね。害虫のくくりも「不快害虫」というらしいです。

よく読まれてる方、?が頭に3つついていませんか?「去年までは?」今は好きなの?

決して好きではありませんが、カメムシを見ると中学校実習を思い出すのです。

去年、中学校ではカメムシが大量発生していました。教室や廊下に普通にいます。いるたびに、騒がしくなるのですが、子供たちはこんな話をしていました。「カメムシ大量やで、今年雪めっちゃ降るな」と。初めて聞く話だったので、その子達に聞いてみると例年そのようかことになっているとのこと。カメムシを忘れて雪の話で盛り上がったことを覚えています。

今年、我が下宿のベランダには大量のカメムシが来ています。アパートの、階段にはカメムシがたくさんいます。今までなら、嫌だなぁとしか思いませんでしたが、今年は懐かしい思い出を蘇らせてくれた自分にとっての益虫になっています。(寺坂)
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学びが生きる(百瀬)

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先日、ボランティアサークルでの活動の1つ、町民運動会の補助員としてボランティア活動をしてきました。その時の子どもとの関わりで感じたことを書きたいと思います。

運動会が終わり閉会式の途中でトラブルがあったようで、閉会式後に1年生の男の子が泣いていることを報告してきた子どもがいました。
まずは本人に聞こうと思いましたが、なかなか話せずにいたため周りの子にも聞きました。しかし、あまり状況がわからなかったので、男の子が落ち着くまでそばに居ることにしました。

それから、男の子に話を聞く時に私は「どうしたの?」と聞きました。しかしなかなか答えてくれません。


ーここで、教員採用試験に向けて場面指導の練習で学んだことを思い出しました。「どうしたの?」と聞くよりも、「何が嫌だったの?」と聞く方が子どもは答えやすいということ。それが低学年であれば尚更そのような聞き方が効果的だということ。


私は、「何が嫌だったの?」と聞き直しました。すると、男の子は持っていた抽選券を友達に取られたことが嫌だったということを話してくれました。


泣いている子を見た時に、本人だけではなく周りの子にも話を聞くことや、落ち着くまでそばにいて安心を与えることなど、慌てずに行動できたことで、勉強した事が生きているなと嬉しく思いました。そして言葉のかけ方次第で子どもは変わるということを実感しました。

実践することで学びが自分のモノになったような気がしました。これからも、学んだことを学びっぱなしではなく実践していきたいと思います。(百瀬)

【紹介】10月18日教職専修ゼミ説明会での玉置ゼミ説明内容

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 私のゼミでは、優れた教師はどのようにして安定した楽しい学級を創っているのか、またどのような考え方や方法で、子どもたちが熱中するより良い授業を創っていくのかを文献や授業参観をもとに研究します。学級や授業作りについて調べてみたい、みんなと話し合ってみたいという人は、加入してもらっても損はしないゼミです。このような目標をもっている人にはぜひ入ってほしいゼミです。
 
 我が研究室のテーマは「書くことによって学ぶ」です。学んだことを文章に表すことによって、初めて自分のものになるからです。そのため、ゼミ記録を分担して書き、玉置研究室HPに掲載してもらいます。一度、研究室HPを見てください。このことがよくわかります。

 また、日々感じたことを「四方山話」として、記事にしてもらいます。1週間に一度くらいは、アルバイト先で思ったことや新聞やテレビ報道で感じたことなど、気軽に記事を書いて自ら高めようという気持ちをもって、ゼミに入ってほしいと思います。

 さらに私は若いうちにいろいろな人に出会うことが大切だと考えています。そのため、私が主催しているセミナーやフォーラムや私が助言している学校の授業参観などにできるだけ参加してほしいと思っています。また運営のお手伝いもしてもらいます。その中で、授業名人や学級作りの達人に出会うことができます。こうしたセミナーやフォーラム全てに参加してくださいとはもちろん言いませんが、セミナーやフォーラムは土日に開かれることがほとんどです。玉置から土日の参加案内が来ることが面倒と思う人は、私のゼミは避けた方がよいと思います。

 今話したことを理解した上で、我がゼミ加入を考えたり、もう少し詳しく話を聞きたいと思っている人は、早めにできれば1週間以内に私宛にメールをください。面接の日時を連絡します。加入前に一度は直接顔を合わせておきたいと思います。もちろん面接したら必ず入らなくてはいけないものではありませんから心配なく。以上です。

10月6日小牧市立味岡小学校での飛び込み授業を参観して(静谷)

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こんにちは。3期生の静谷です。
10月6日に味岡小学校で玉置先生と和田先生の飛び込み授業を参観させていただきました。そこから学んだことについて紹介します。

まず初めに、和田先生からとにかく子どもの意見やつぶやき、先生の発問をそのままメモをするということを教えていただきました。そうすることによって、振り返りの時間に鮮明にその時の授業を思い出し、振り返ることができます。私は、小学校実習では先生の発問しかメモを取っていなかったため、中学校実習では生徒の意見までメモを取り、生徒実態をしっかりとつかめるようにしたいと思いました。

次に玉置先生の道徳の授業を2つ参観させていただきました。2つの授業ともエピソード前とエピソード後の主人公の気持ちの変化を主に授業を構成していました。また、玉置先生の授業は本当に授業リズムが良いと思いました。トントン子どもたちを当てていき、授業がとてもスムーズに進んでいました。どこか教室の雰囲気が玉置先生に左右されているなと思いました。道徳の授業は、どんどん子どもたちに想像させ、心の汗をたくさんかかせることが大切であると学びました。

和田先生の算数の授業も参観させてもらいました。まず、思ったことが和田先生は褒め方が本当に上手いと思いました。少し違ったアイディアを出してくれた子どもに対しても、うまく友達の意見と繋げながらその子のアイディアを利用して褒めていました。この他にもこれが繋ぐ授業であって全員参加の授業かと思う場面がたくさんあり、飛び込み授業のはずなのにしっかりと子どもたちの心を掴んでいました。このような授業がいつになったら私はできるのだろうかと遠い先を見てしまいました。

このような素晴らしい授業を今日は3時間も見れて、本当にこのセミナーに参加して良かったと思いました。できたら小学校実習の前に参加したかったです。ですが、実際に小学校実習を終えた今の状態だからこそ学べたこともたくさんありました。毎回、このようなセミナーに参加すると早く授業をして、このようなテクニックを使ってみたいという気持ちにさせられます。これまで、授業力が求められる中学校実習が少し不安でしたが、今では早く授業をして、学びたいという気持ちです。参加できて本当に良かったです。(静谷)

10月6日小牧市立味岡小学校での飛び込み授業を参観して(早川)

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こんにちは。3期生の早川です。
無事、4週間の小学校での教育実習も終わり、このセミナーの参加が後期初の参加でした。

今回は、玉置先生の道徳の授業2つと、和田先生の算数の授業を観察させていただきました。観察するにあたっては、観察上の注意点を1限の授業前に和田先生から指導して頂き、それに従って授業の観察をしました。すると、今まで自分がしてきた授業の観察は観覧程度のものでしかなかったのだとわかりました。先生のひとつひとつの発言、子どものうまく言葉にしようとする、詰まりながらの発言など、全てを記録用紙にメモしようと意識しながら授業をみるだけでも、授業を終えた後の手元にある授業記録用紙の出来上がりも違うし、見返した時にその授業がどんな授業だったのかがよくわかるメモに変わるなと感じました。

教室移動の際に和田先生が、「ちゃんとメモを取って授業観察をしていて、内容がしっかり頭に入っていれば同じ授業が自分にもできるはず」とおっしゃったのを聞いて、その考え方を今までの自分にあてはめるとひとつも授業観察をできたことがないな・・・と思っていまい、とても怖くなりました。

また、玉置ゼミに所属しながらも実際に玉置先生がどこかの学校に訪問し、授業を行う姿をみるのは初めてだったのでとても新鮮でした。自分の考えた指導の流れに沿うだけではなく、その子どもたちの反応や状況を見ながら、そして揺さぶりながら進めることが大切だということがみていてわかりました。揺さぶりの場面での玉置先生の表情のつくりかたなど、教師は役者だと言われる理由がわかった気がしました。授業に参加しているわけではない僕でさえも、意見を述べたくなりました。この感情にさせることができれば、道徳の授業はうまくいくのかと理論だけではなく、何かつかめたような気がしました。


玉置ゼミだからこそ様々なセミナーや、有名な先生方に授業を間近で見ることができるので、そのありがたさに感謝をしつつ、小学校教育実習の校長先生に言われたように「知見を広める」ことができたらいいなと思いました。(早川)

10月6日小牧市立味岡小学校での飛び込み授業を参観して(菱川)

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お久しぶりです。玉置ゼミ三期生のナマケモノ菱川です。
今回味岡小学校での玉置先生の道徳と和田先生の算数の飛び込み授業を参観させていただきました。
玉置先生が二時間目にやっていた『ある夏の日のこと』は僕も実習の最終日にやった単元でした。あのようにうまくは全くできなくて子供に考えさせる工夫があまりなかったし改めて玉置先生の授業を見させていただき自分の授業の反省点が浮き彫りになりました。

そして二時間分見させていただき思ったのが児童が時間を忘れるくらい授業ののめり込んでいたなと思えました。あれは玉置先生の授業だからこそだと思います。心情をはじめから最後にかけて目を用いて考える授業。
ぼくも実習では二回道徳の授業したので一回目はそのようにやりました。だけど読み取りばかりで終わってしまい散々な結果になってしまいました。
玉置先生の授業をこれからもみる機会はたくさんあると思います。それらを見て考えて児童達にとって良い授業をできるよう努力していきたいです。(菱川)

10月10日2期生ゼミで模擬授業からの学び(吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。
10月10日に2期生後期ゼミにて、模擬授業をやらせていただきました。
内容は6年生の「てこのはたらき」という単元の第一次「てこを使ってものを持ち上げる」という授業を行ったのですが、導入を1つやるだけでも、考えることがたくさんあるのだと思える時間となりました。
まずは簡単に良かった点、改善点をまとめ、そこから振り返っていこうと思います。(授業の流れに関しては古川さんの記事を参照してください。その記事を見ていただいた後に読むとよりわかりやすいと思います。)

・良かった点
物を実際に生徒役に提示すると、授業が盛り上がった(授業前から触るゼミ生あり)
実験で気付かせたいところを意図的に教師実験で隠す。

・改善点
 教師が一方的になってしまっていた。(導入時の強い疑問意識を抱かせれなかった。)
 現象提示からの課題化において、内容は同じだが、つながりが薄い。
 「支点」「力点」「作用点」の言葉はどのタイミングで出すべきか。
 教師実験時により変化がわかりやすい条件で提示できたのではないか。
 授業で使った「簡単に」持ち上げると教科書の「楽に」持ち上げるの意味の違いに気付けていなかった。
 子供たちが気付かせたい「条件制御」の内容を教師である私が話をしてしまった。
 
 沢山書くことはあるのですが、主に3つに絞り、学びを記事にしたいと思います。

 1つ目は「言葉にこだわる」教材研究です。私は板書の課題に「物を簡単に持ち上げるには」という言葉を使いました。私の考えとして子供が「簡単」という言葉を使うからと理由で採用したのですが、教科書で用いられている「楽に持ち上げるには」という文面には意味があるのだと気付かされました。

 「簡単に」という言葉は実験をする人にとって変わる言葉だったのです。例えば、体つきのいい男の子と華奢な女の子では簡単と思える基準が違うのです。しかし「楽に」という言葉を用いることで「さっきの事象に比べて」という1つの楽かどうかという1つの基準で物事を見ることができること言えます。たった一言で見え方が変わり、思考が異なるというのは恐ろしいですが、だからこそ教材を見つめることが大切なのだと気付かせてもらいました。

 2つ目は気付かせたいことと伝えることを明確に意図的にすることです。私は今回の模擬授業で一番悔しいことでした。あれほど「明確な目的を持つことが大切だ」と記事に書いていたのに、実際できない。それが今の自分の実力だと思います。だからこそ、もう一度ここで書かせてください。

 模擬授業の中で子供たちが実験を通して気付いてほしいこと(支点、力点、作用点の位置を変えていくこと)を実験する前に話してしまいました。「教師実験を見ていれば、やり方がわかるからこそ、気付かせる内容だったのでは」という意見や「条件制御は5年生で身に付けている科学的な見方考え方なら、言わなくても子どもはできる」という考えをいただきました。目的を明確に持っているからこそ「気付かせること」と「伝えること」の線引きができるのだと身をもって感じました。

 3つ目はシンプルに疑問を抱くことができるように、比べる内容を焦点化させるです。
これは教師実験を行っている時の場面から出てきた意見でした。私は2人の児童役に実験をさせ、「1人には軽く」「もう1人は重く」という仕組みを作り、意見の食い違いから実験を行う意義を見出すような展開を想定していました。確かにそのような方法をとる授業例もあるのですが、この教材には適していなかったと思います。2人が違う条件でもそれがさっき現象とどう違うのかが明確になっていないからです。実際深い疑問を生み出せませんでした。1人の児童が2つの事象を比べれば、よりシンプルに比べられ、そこから疑問を抱きやすくなったのかもしれません。「気付かせ方」も重要であると思います。

 ゼミの仲間に見てもらったからこそ、こんな学びをすることができたのだと思います。
生徒役のゼミ生と玉置先生に感謝するとともに、次への強い意欲を持って前進していきたいと思います。(吉田)

10月10日2期生ゼミ記録〜吉田くん〜(古川)

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10月10日のゼミでの吉田くんの授業からの学び合いをまとめます。

吉田くんの授業は理解「てこのはたらき」です。
白衣と興味が引かれる実験道具を持って登場しどんな授業なのかワクワクしました。やはり教師が色々な準備をしていると子供も今日はどんなことをするのだろうと気になるのだと感じました。

授業内容は
1、てこを利用している写真提示
2、てこを使って重さを体験(吉田くんが考えた仕掛け有り)
3、課題提示
4、実験の方法説明です。
時間の関係上ここまでの授業を見ての話し合いにうつりました。

研究会内容
・2の重さ体験です。
重い軽いを比較するときに違う人がやっては、感覚が違うため重さの比較をするなら同じ人でなければいけないのではないか。

・課題の内容
てこを使い、物を簡単に持ち上げるには、どのようにすればいいのだろう。
ここで、引っかかったのは簡単という言葉です。
なぜ簡単という言葉を取り入れたのか、簡単では個人差が出てしまう。これらを考えると楽にという言葉の方が適切ではという意見が出ました。

・4実験の方法説明では、吉田くんは説明の際に重さの場所を変えたりしたらどうなるかなという発言をしました。
この考え方は実験前に言わなくても良いのでは、子供たちが自分からやると思う、言わなくても子供は予想できるという意見がでてきました。

課題1つを取っても議論ができ改めて授業の奥深さを実感しました。
吉田くんとても参考になる理科の授業を見せてくださりありがとうございました。(古川)

職場体験の子に(寺坂)

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 先日、私のアルバイト先に中学生の職場体験が来ました。

 ちょうど出勤時間がかぶり、懐かしいなぁ、なんて思っていると「寺坂、お前中学生に指示出して」と命令が下りました。与える仕事は、ハンギングという作業。メーカーから届く衣類を袋から出し、ハンガーにかけ、サイズチップをつけるという内容です。

 想像できますか?何百着もの服を延々とハンガーにかける大変さ。私もあまり好きな作業ではありません。だからこそ、全部を言うのではなく、考えさせてやらせないと!という謎の教育学部生の使命感にかられました。ハンガーへのかけ方を説明した後私は、「今から、売り場に出てどんな風に商品が出ているのか見てきてください。みんながハンギングしたものはそのまま売り場に出ます。では、作業を始めてください。」

 私なりに必死に、考えさせてみました。作業には一切口は出さず、完了を待ちどういう風なことを意識したのかを聞きました。「サイズチップがついていたので付けて、サイズ順に並べました。」「上の服、下の服に並んでいたのでそういう風に並べました。」

 作業としては、花丸です。文句なしでした。ここで私はこんな風に言いました。「どうしてそうやってると思う?」「お客さんが買いやすいようにだと思います。」どうして?で止まっておけばよかったものを、少し言いすぎました。小売りって一見華やかそうに見えるけど、裏ではこんな細かい努力があるんだなぁ、と思ってくれたらいいなあ。(寺坂)

タイ旅行記第三弾<ラスト>(岩田)

 こんにちは。ここ一週間は雨予報ですね。お出かけしようと思っていたのに残念だと思っている方もいると思います。そんなわたしは、謎に課題に追われる毎日を過ごしています。


 さて、タイ旅行記も最終章です。今日は最終日のタイ生活3日目について記事にしていきたいと思います。朝起きて、ホテルでゆっくりと過ごしたわたしたちは、お土産を買うためにバンコク市内のショッピングモールに行きました。そこには海外ブランドのお店が建ち並び、観光客で賑わっていました。わたしと友人は、いろいろなお店を見てまわり、迷子になりながらショッピングを満喫しました。正直言って、初日と二日目で見た景色とはまるで異なり、人々の様子もまるで違いました。アユタヤで生活している人々とバンコク市内で裕福な生活をしている人々では、こんなにも違いがあるのだと感じました。今回の旅では、タイはタイでもごく一部の都市しか訪れていません。それだけで判断するのは間違っていることかもしれません。しかし、実際に生活水準の差には大きな開きがあるのではないかと思います。


 日本でも現在「格差」という言葉が社会に多く飛び交っているように思います。日本に格差が生じていることは事実であると思います。しかし、タイで感じたほど目に見えるものではないのかなと思いました。それはわたしがまだ、日本に目を向けれていないからであるとも思います。せっかく世界に目を向ける良い機会なので、同時に日本にも目を向けていきたいと思います。


 旅行に行くと考えることが多くて自分の世界が広がるような気がします。そしてその度に誰かに感じたことを伝えたいと思います。ゼミで記事を書くこういった場は、わたしにとってとても大切な、自分の心の整理の場でもあります。これからも感じたことをしっかりと文字におこしていきたいと思います。ここには真面目なタイ旅行の話を書きましたが、旅行中は面白い出来事もたくさん起きました。気になる方はぜひ私まで。喜んでお話しします(笑)読んでくださりありがとうございました。次回もお楽しみに!(岩田)

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タイ旅行記第二弾(岩田)

 こんにちは。先日に引き続きタイ旅行記 第二弾と称して記事にしていきます。表情では伝えられない、文面だけで伝えることって難しいなと痛感しております。


 今日は、古代都市アユタヤについて書いていきます。この旅行を決めたとき、私の友人が「タイで象に乗りたい。」とずっと言っていました。それからわたしたちの、タイ旅行でやりたいことリストには、タイで象に乗る。という項目が増えました。 


 アユタヤへは、バンコクからく車で2時間ほどかかります。高速に乗り、しばらく車を走らせるとバンコクの街からは想像も出来ないビルも何もない自然いっぱいの光景が広がっていました。アユタヤでは、神秘的な仏塔や仏像を見ることが出来ました。そして何よりも驚いたのは、遺跡を見ていると各地で日本語が聞こえてきたことです。そうです60パーセントが日本人観光客らしいのです。アユタヤには14世紀頃から18世紀まで日本人町があったそうです。当時、国王から信任を得ていたのが山田長政で、タイの人々も「ニホンジンサムライ ヤマダナガマサ」と言われていました。そんなつながりがあったとは全然思ってもみませんでした。アユタヤを訪れる日本人の何パーセントがそのことを知っているのだろうと思いました。少なくともわたしたちは象に気をとられ、無知でありました。ここで感じたことは、下調べをすることの重要性です。確かに、知らないということは、知ったときの感動が大きいのも事実です。しかし、知っているということはその後の深まりが、知らないときよりも大きいような気がしました。次の旅の時はぜひ生かしていきたいと思います。


 アユタヤについて書いていきましたが、肝心の象はどうなったの?と思われる方もいるかもしれませんよね。わたしたちの旅の目的である象さんにはちゃんと乗ることが出来ました。象から見る景色はバスよりも高く、象の皮膚はざらざらしてとても堅かったです。そして、バナナをあり得ないほど食べていました。わたしたちのために、草の茂みや沼に入って散歩につきあってくれた象さんと象遣いさんに感謝します。これで1つ夢が叶えられました。(岩田)
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タイ旅行記第一弾(岩田)

 こんにちは。肌寒い毎日が続くなと思っていたら、昨日は日中の気温が30度まで上がり、夏のような気候でしたね。こんな日々が続くと服装に困ってしまいますね。さて、今日は先日タイに行ってきた、その時の話を記事にしていきたいと思います。


 2017年10月5日から9日までタイ王国に行ってきました。実は、この旅行実習を終えた大学3年生の秋に決定しました。かねてからの念願のタイ旅行、とても楽しみに出かけました。しかし、現在のタイは一般的に雨季であると言われています。長時間ではないものの、スコールのような雨が一時的に降り続けると聞いていました。わたしたちも雨季であることは知っていましたが、時期を選んでいられない!と雨が降らないことを願って向かいました。タイまでは中部国際空港から5時間ほどで行くことが出来ます。タイの季節は冬だそうですが、湿度が高く蒸し暑かったです。


 1日目はタイの王宮巡りをしました。タイの街に出てとても驚いたことは、国王が国民にとってとてつもなく偉大な存在であるということです。昨年2016年10月、プミポン国王(ラーマ9世)が88歳で崩御されました。1年たった今でも街には国王の肖像画が至るところに飾ってあります。国王崩御の為、王宮の一部は閉館していたり、観光できない場所もたくさんありました。外務省から、タイ旅行者に向けて国王1周期の為、人が集まるところではクーデターが起きる恐れもあるので注意するようにというメールも届きました。タイの人々を見ていても、祭壇に向かって手を合わせる姿を多く見ました。仏教への信仰、国王崇拝がわたしたち日本国民と大きな差があることを実感しました。現地の方に聞いたところ、タイでは国民の85パーセントが仏教信仰であり、毎日朝晩お祈りをするそうです。「日本人も多くは仏教でしょ。」と言われましたが、本当に仏教なのか、仏教信仰と言って良いものなのかとても考えました。


 同じアジアであっても、文化の違いは人々の思想や、考え方、また生き方でさえも変えてしまうのだなと思いました。もし、わたしがタイ人として生まれていたのなら、今の普通も普通でなくなり、王室を崇拝するそんな文化が普通のことであったのだと思うと、世界は広くてまだまだ知らないことがたくさんあるなと思います。当たり前に言われていることかもしれませんが、自分の目で確かめることが出来たということは、私にとっての一番の収穫です。(岩田)
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魔法の言葉(岩田)

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 こんにちは。最近は、すっかり秋らしく、朝晩は肌寒くなってきました。気がつけば、10月も3分の1が終わりました。時の流れは非常に早いものですね。寒いのは苦手ですが、空気が澄んでくる秋から冬にかけたこの季節は星がとてもきれいに見えるので、結構好きだったりします。岩田です。

 さて、今日のゼミの前に玉置先生とお話をしていて、「あと半年か。」と先生がおっしゃられました。よく考えれば、そうか、あと半年しかないのかとその時に実感しました。皆さんもうお気づきだと思いますが、あと半年とは学生生活のことです。気がつけば4年生の秋。4月からは社会人です。考えることはたくさんありますが、今日は、この残り半年をどう生きるか、私なりの決意を記事にします。

 卒業までの残り半年、わたしはできるだけ多くの地に赴くことにしました。自分が今まで気になっていたところや、見たいもの、食べたいもの、感じたいもの、それら全てを自分自身で経験したいと思います。もちろんやりたいことの全てはかなわないかもしれません。しかし、出来るだけの努力はしたいと思っています。元々、わたしは旅行に行くことがとても好きです。些細なことでも自分の知らないことを知ったときの喜びは何度感じてもステキな感覚だと思います。その度にいかに自分が小さな存在であるのかを思い知らされます。そして、もっともっといろいろなことに挑戦したいという気持ちがわいてきます。計画性がなくて思い立ったらやってみたくなるこんな性格ですが、こういう場合は得だなあと思っています(笑)。

 4年生のこの時期は、今までに比べればずっと時間がとれます。授業や、課題、もちろん卒論もあります。しかし、「いろいろな地に行きたい!」という気持ちでその全てを頑張ることが出来ます。我ながら単純すぎてあきれますが、「今しか出来ない。」という言葉に甘えています。笑 毎日分刻みで時が過ぎていきますが、自分の決めたことはしっかりと最後までやるという自分のポリシーを最後まで貫き通します。そして、心を豊かにしていきます。また、自分を変えてくれた、「書くことによって学ぶ」これも並行して貫いていきます。今後の岩田旅行記をどうぞお楽しみに。(岩田)

小牧市立味岡小学校 飛び込み授業に参加して (江口)

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 味岡小学校に行き、玉置先生と和田先生の授業を見させていただきました。まず、和田先生から子どもの意見や先生の発問を聞いたままに全てメモをするということを教えていただきました。私自身教育実習において、なんとなく重要だなと思ったことや聞き取れなかった部分をいい方向に修正してメモをしてしまっていたためとても反省しました。


 和田先生のお話を聞いた後玉置先生の道徳の授業を2つ見ました。
 共通点は、二つの絵から想像させて授業を組み立てていたところです。二つの絵からどのような変化が起きたかを考えました。表情を読み取るということで、誰もが答えることができ、全員参加の授業となっていました。また、本文を配らず、範読をするため児童が集中して話を聞いていました。

 深めの発問では、玉置先生に対して、違う!と抗議をしていたのがとても印象的です。一人一人が考えているからこそ起きた状況で、自分ならどうするか、どう考えるかに踏み込んでいました。やはり、国語の授業とは異なり「自分なら」と考えるからこそ面白い道徳の授業になると感じました。私自身、実習において、深めの発問をしてもみんな本文から答えを探そうとしていたので、国語の授業になってしまっていたなと思います。


 和田先生の算数の授業も見させていただきました。おはじきの個数を数えるということで、子どもたちがいくつかのかたまりに分けて、どうしたら簡単に数えることができるかをやっていきました。どうかたまりを作るかよりも、考え方が同じかということに重きを置いていました。丸のつけ方が違っても同じ考え方の仲間を見つけるということで子どもたちが、楽しそうに教室内を回っていました。

 私自身この行動について、授業後に質問をさせていただきました。目的をもたせ、前後に質問したことが変わらないようにするということを学びました。一人一人が目的意識を持つことで、無駄話などすることなく、学ぼうとする姿勢を作ることができると分かりました。

 和田先生のお話の中で、高のレベルの子どもたちが退屈にならないような工夫をされていることが印象的です。低のレベルの子に対して、文句や不満が出ないように、最後に難しい問題を出したり、感想を書く際も制限をつけたりと、どの子も一つの授業で学ぶことができた!と感じることが大切だと改めて感じました。

 今回のセミナーに参加して本当によかったです。これからも先生方の授業作りを見て、多くのことを吸収したいと思います。 (江口)

小学校実習の振り返り(松田)

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 こんにちは。3期生の松田です。
 先日、小学校実習特講で小学校実習の振り返りを行いました。特講の担当の先生は玉置先生で、「学級での学び」「授業実践での学び」「教師の仕事としての学び」と3つのテーマで小学校実習を振り返りました。そこで振り返ったことを書きます。
 

 まず「学級での学び」は子ども同士で注意し合うことができたり、認め合うことができていたりしたことです。私が配属された学年は4年生でした。4年生で特に認め合うことができることに驚きました。注意はやっていなければそのことが目に付くので比較的簡単なことであると思いますが、認め合うことはその人をよく見ていないとできないことであると思うからです。クラスでは帰りの会で班の中の1人が班員の良かったところを全体に発表する時間があり、具体的に褒め合う姿を見ました。発表の後はみんなで拍手をし、とても良い時間であると感じました。

 次に「授業実践での学び」では、その授業でどんな子どもの姿を願うのかを明確にし、そのために必要な教材を準備するということを学びました。これは初めて授業を行う際に担任の先生から指導して頂いたことで、それは国語の授業でコンピュータを使って調べ学習をするという授業でした。コンピュータで調べたことから大事なことを抜き出してメモをするというねらいで行いました。私はそのねらいを達成できるようにサイトに書いてあるままを書き写したメモと抜き出して書いたメモの2つを準備し、子どもに比較をさせ、課題を提示しました。それまで教材は分かりやすくするためだけのものであると思っていましたが、ねらいを達成できるようにするためのものであるというように、つながっているということを学びました。

 最後に「教員の仕事としての学び」では、その子が力を発揮できるように導いてあげるということを学びました。先生は今後リーダーになりそうな子、なってほしい子に何か役割を任せたり、苦手なことに取り組むことができるようにペアを考えたりしていて、教師が意図を持ってその子を導いてあげるということを学びました。また、実習中は職員会議や学年会に参加させて頂き、今まで目にすることのなかった教師の部分を一部ではありますが見ることができました。学年会ではクラスの出来事を共有し、職員会議では学年の出来事を共有し、学校はチームとして動いているということを学びました。


 特講では他の人の振り返りを聞くことで更に学ぶことや、玉置先生の「配属された学級は機能していたか。」や「授業時に意図的指名をしたか。」という問いに対し、実習を思い出し更に振り返りをすることができました。実習を終えて、今の自分にできること、足りないことを明確にし、中学校実習に向けて準備をしたいです。(松田)

10月9日教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(江口、白井、百瀬)

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教師力アップセミナーに参加した記録を江口、白井、百瀬の3人でまとめました。今回は1日の講演で学ぶことが多くあったため、それぞれに分けて学びを記録します。

✱午前の部
野口先生が行う「たぬきの糸車」を題材とした国語の授業から、教材内容よりも教科内容を指導することの大切さと、国語の内容を指導するポイントを多いに学びました。小学校1年生には難しいのでは?と授業の途中に考えましたが、野口先生の「繰り返すことで、いつか見たことあるから分かる、と思える」という言葉を聞き、これが教材で教えることだけを教えるだけではなく、国語という教科を教えることだと感じました。

2時間を通して、常に先生は○×法を用いた授業で、全員参加を大切にされていました。考えを頭の中で考える空中戦ではなく、考えを書く地上戦を行うことで頭にあるものが顕在化することがよく分かりました。ただ〇か✕か判断させるだけではなく、自分の意見として根拠があることが大切になります。分からないことを知っていく手立てになるなと実感しました。

野口先生の話を通して、「繰り返して行う」事で子どもも自然とできるようになっていくことを感じました。〇✕法も繰り返してやることで、根拠は?と聞かなくても自ずと根拠を考える子どもに育っていくと思います。学習用語を使うことや漢字を読ませることなどを繰り返して行う重要性、発言の時間が長い、挙手の仕方が悪い、声が小さいなど常にその場で正す指導力などと常に教師として大切にすべきことを学びました。心において実践出来るところで実践していきたいです。(百瀬)


✱午後の部1
私は、玉置先生が行われた道徳の授業に生徒役として学びました。
先生が教材を読むので、本当に集中して話を聞こうという気持ちになりました。やはり、手元に教材があると「後で読めばいいや」と思ってしまうので、教材を配らないというのは、いいことだと感じました。
今回、元さんが「なぜ晴れ晴れとした気持ちになったのか」について考えていきました。私自身、ルールを破ってまで子どもたちを動物園に入れたのに、解雇にされるというのは辛いことだと思います。しかし、母からの温かい手紙があったからこそ立ち直って晴れ晴れとした気持ちになったとずっと思っていました。

検討会や玉置先生からのメールを通して、野木森先生がおっしゃっていた元さんに焦点を当てるのではなく、佐々木さんに焦点を当てることによって、気持ちの変化が更にわかり、ルールを守ってその奥の晴れ晴れとした気持ちに辿り着くのだと知ることが出来ました。

道徳の授業は、誰に焦点を置くかによって、気持ちの変化をどう解釈していくかが変わるのだと分かりました。また、考え議論する道徳だからこそ、今回のようにペアや4人グループで意見を言い合い、奥に隠されているものを見つけ、自分に置き換えることが大切だと感じました。
参加して、道徳の授業の在り方、また国語の授業で大切なことを学ぶことが出来ました。ありがとうございます。 (江口)


✱午後の部2
私は、午後の第2部に行われた野口芳宏先生の道徳模擬授業について、書かせていただきます。
幸福の条件とは、何なのかを考える道徳授業でした。私は今まで道徳といったら、資料道徳の印象が強かったため、とても新鮮に感じ、たくさん学ばせていただきました。その中から1つを紹介したいと思います。

それは、ゆさぶり発問をすることで、子供たちの考えを深めていくことである。今回であれば、幸せに必要なものを問われた時に、お金や健康という考えが出ました。それに対し、先生は「病気で入院している人は、幸せでないのか。」「お金がなければ、幸せでないのか。」とゆさぶり発問をされました。私は、当たり前のように、幸せの条件と思いついていたものに疑いを持ち始めました。このように、ゆさぶり発問には、自分が当たり前に思っていた考えを、深く振り返ることにつながっていたことに気付きました。資料道徳でも同じように、ゆさぶり発問によって、自分の考えが変わる瞬間を感じたことがあります。子どもたちの考えを深める発問を、目指したいと思いました。そのためには、自分自身に「本当に、そうか。」と問いながら考えていきたいと思います。(白井)

10月9日教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(堀江・浦)

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10月9日(月)にありました、第4回教師力アップセミナーでの、堀江と浦の学びを書きます。

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午前の部で、心に残ったことは、学力形成についてです。
学力を形成するには、(1)入手・獲得(2)訂正・修正(3)深化・統合(4)反復・定着(5)応用・活用が大切であると野口先生はおっしゃっていました。
その中で、私があまりできていないところは、(2)の訂正・修正というところです。子どもの意見を潰したら、その子どもの自信が失われると思い、訂正することを恐れていました。しかし、間違っていることをしっかりと訂正しなければ、間違った知識や考え方のまま進んでしまいます。教師が正しく訂正・修正することにより、正しい知識や考え方をもつことができ、より高い学力を身に付けることができます。

また、野口先生の授業では、ノートに考えを書かせることが多く、発表させるときも、挙手をさせるのではなく、意図的指名や、列指名をして発表させるようにしていました。ノートに書くことにより、自分の考えがまとまり、何より全員参加の授業をすることができるということでした。

明日の授業から、すぐに実践できるものは取り入れていき、学力形成について常に考えながら授業づくりをしていきたいと思います。(堀江)

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私は午後の部での学びと感想を書かせていただきます。
玉置先生による道徳「二通の手紙」の模擬授業で、生徒の立場から授業を受けてみて、気付いたことが2つあります。
1つ目は、考える時間が十分にあることです。「考え、議論する道徳」を行うためには、しっかりと考え、自分の意見をもつことが必要です。その時間がたっぷりあること、そして書く作業があることで、頭の中を整理し、考えを深めていけるのだと思います。
2つ目は、発言に自信がもてる工夫があることです。「なるほど」と言って自分の書いたことに丸をつけてもらえたり、ペアやグループで話し合う場があったりしました。「自分の意見を言ってみよう」と思える教師の働きかけが、より活発な意見交流に繋がるのだと改めて思いました。
野口先生による道徳の模擬授業「幸福の条件」も、一生懸命考えることができた1時間でした。「『観』を磨く」。自分にとっても、子どもたちにとっても、大切なことだと思いました。様々な見方や考え方を排除するのではなく受容する心、自分を変えようとする心を、道徳の時間で育てていきたいと思います。
道徳の授業で悩んでいたこともあり、今後に活かしていきたいことを多く見つけることができた1日でした。このような学びの場をありがとうございました。(浦)
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