1月12日 教師力アップセミナーに参加して(安藤、安部、杉山)

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 こんにちは。4期生の安藤優里です。さっそくですが、先日の教師力アップセミナーの学びを記事に書かせて頂きたいと思います。

 今回、白石範孝先生の講演ということで国語専修の私はこのセミナーをとても楽しみにしておりました。

 そして、今回もたくさんのことを学ばせて頂いた中で、私が特に印象に残ったことは国語では子どもたちに「汎用的な力」を身につけさせることが大切であることです。どうしてそうなのか、どんな仕組みになっているのかという、論理的に考え、ゴールを導くための「汎用的な力」は、教師が教材分析をしっかりと行い、内容だけでなく、どんな特徴や規則性を持つか、という他の教材でも使える基本となる論理や原理を捉えておく必要があることが分かりました。
 
 国語はよく他教科に比べて、学習指導要領上でも何を教えるのか、身につけされるのかが、抽象的、不明確であると言われますし、実際私も話す、書く、読めるようになるためにはどうしたらいいのか、そのためにそれぞれの単元では何を学べばいいのか、掴めずにいました。そのため、今までの私は段落や場面分け、内容や心情の読み取りが国語の授業ですることだという固定概念がありましたが、それではその単元でしか使えない力しか身に付かないということを痛感しました。具体的には、白石先生は漢字の書き順にしても、なぜ一画目が縦なのか、など初めて漢字を習った時に抱いた疑問に対して、今まで「そういうものだから」「そう覚えるしかない」と自分で無理矢理納得していたことにも、「外側に折れるのは、はらいが先にくるんだよ」と論理的に教えてくださいました。

 今聞いても「なるほど、だからこっちが先だったのか!」と納得できる説明で、むしゃくしゃしながら漢字を覚えた時の自分に教えてやりたい気持ちになりました。他にも『お手紙』の「ああ。」についても、「ああ。」って何だ(笑)と思いつつ、感嘆だと解釈していましたが、「、」「。」がついたら「気づき」であるという原理をきいて、そうだったのか、という驚きと、ここまできちんと教材研究しなければ、という戒めになりました。

 他にも季語やクライマックスなど、自分の今までの国語の概念が変わるようなたくさんの学びがあり、今回もこのセミナーに参加させて頂いてよかったという思いでいっぱいになりました。白石先生、玉置先生はじめ、関係者の皆様方、貴重な学びの場をありがとうございました。(安藤)

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 こんにちは。4期生の安部です。1月12日に教師力アップセミナーに参加させていただき、学んだことを書きたいと思います。

 今回講演していただいたのは、国語授業のスペシャリストでいらっしゃる白石範孝先生でした。私は国語が専門ということもあり、すごく楽しみに話を聞かせていただきました。

 白石先生が強調しておっしゃっていたのが「汎用的な力」という言葉です。私は初めにこの言葉を聞いたとき、何となく分かるような、でも国語の授業でこれを実践するのはすごく難しいことではないかと思っていました。しかし、最後まで先生の講演を聞くと、この「汎用的な力」を授業を通して身に付けさせることがいかに大切かということを学ぶことできました。

 辞書で「汎用」を引いてみると、「一つのものを広く色々な方面に用いること」で、対義語は「専用」と出てきます。つまり、「汎用的な力」とは広く物事に通じ、日常の色々な場面で活用できる力ということです。一回の授業で子どもが学ぶことは、その授業だけにとどまらず、色々な場面で生きて働く力にならなければ意味がないということになると思います。私は今まで色々なセミナーに参加してきて、どの教科でもそれぞの教科特有の見方・考え方を働かせ、深い学びにつなげていかなければならないということを学んできました。しかし、国語の授業でその力をつけるのはなかなか難しいのではないかと考えていました。特に登場人物の心情を読み取る読解の授業では、どうしてこの答えにたどり着くのか、説明するのが難しいからです。それで、曖昧で何となくといった指導になりやすいのかなと勝手ながら考えていました。しかし、白石先生のお話から「用語」や「方法」、「原理・原則」を子どもたちにしっかり指導することができれば、他の文章を読んだときにも使える汎用的な力が身に付くということを学びました。国語の授業においても、どこか腑に落ちない感覚は解消されて、深い理解につながり、汎用的な力がしっかり身に付くということを実感させられました。

 先生が例に挙げられた「ごんぎつね」のクライマックスを考える授業、「物語の視点が兵十からごんに変わるので、ここがクライマックスになるのだよ」と説明できれば、子どもの思考は「なるほど、物語の視点が変わるところは大切な場面であることが多いのか!視点が変わるところに注意して読むと深い読みができそうだな」というように、深まっていき、次に使える「汎用的な力」としてその子に残るでしょう。このように、どうしてこの答えにたどり着くのか、根拠を明確に示して、子どもの思考を深めていくことが大切であるなと今日の講演を聞いて改めて感じました。

 今回も多くの学びを得られました。講演をしてくださった白石先生、そしてこのような機会に参加させてくださった玉置先生や他の関係者の方々に感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。(安部)

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 5期生の杉山です。1月12日に行われた教師力アップセミナーに参加して、学び得たことを記します。

 そもそも私は国語が苦手で、苦手な国語を将来教壇に立って教えることができるのだろうかという不安がありました。また、新学習指導要領で主体的・対話的で深い学びが明記されており、どのような国語教育をすればいいのか全く見当もつきませんでした。

 そんな時に、白石先生のセミナーを拝聴し、これまで当たり前に行われてきた国語教育の在り方を疑問視し、どうすれば子供たちが論理的な思考をするかを、明快で、こんな私にも分かりやすく説明されていて、とても爽快で気持ちのいいセミナーでした。

 知識を子供たちに与えるにしても、ただサラっと説明するだけでは、子供たちは右から左へ受け流すだけになってしまうと思いますが、教材との関連を利用して知識を与えることで、子供たちに印象に残りやすいものになり、さらにそこから汎用的な力を生み出すものにもなる事を教えて頂き、とても勉強になりました。

 教科書の教材において、教材研究ももちろん大事だけど、教材分析をしっかりとして初めて、教材研究の価値が出ることも学びました。いくつかの作品の例を出して、論理的思考を促す先生の講義は、あるべき国語教育の姿だと感じました。

 私もこのような国語教育を、未来の子供達に施してあげようと決意しています。今回、このような素晴らしい学びを提供して下さった白石先生を始め、教師力アップセミナー運営委員の方々、玉置先生、酒井先生など、多くの方にお礼申しあげます。ありがとうございました。(杉山)

【20190206講演】草津市立志津小学校

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 大学を出て岐阜羽島駅へ。12時58分発新幹線で米原駅へ。乗り換えて草津駅へ。14時10分ごろ着。迎えの車で、明治9年開校の志津小学校へ。校長室で講演内容を確認。

 15時10分から16時30分まで「新学習指導要領を踏まえたこれからの授業づくり」と題して講演。特に要望があった学び合い、振り返りの本質を重点に話す。固い話ではいけないと思い、事例をたくさん入れて、笑える箇所もいつも以上に多くしてのサービス。校長先生から「今まで学習指導要領改訂の話は何度も聞いてきましたが、こんなに笑ったのは初めてです」と言っていただく。本望(笑)。

私がテレビに出たときの台本発見!(玉置)

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 教員になって4年目か5年目、小牧市立味岡中学校へ勤めていたときのことです。中京テレビ放送の「5時SATマガジン」という番組に出ました。
 
 この番組は、ネットでは次のように紹介してありました。
 「東海3県各地からの生中継リポート・音楽情報コーナー・スポーツ情報コーナーなどによって構成されていた。その当時は地元のスターを発掘し、視聴者からの投票結果でランキングを打ち出す「ローカルスターベストテン」のコーナーが人気を博していた」

 この番組に出演したのは、生徒の中に「玉置先生をローカルスターとしてテレビに出そう」という動きがあって、この番組宛に私の推薦葉書をたくさん出したからです。なんと、ローカルスターベストテン第2位として生出演しました。

 その当時は土曜日も学校はありました。17時からの生放送番組で、出演するとなると、12時にはテレビ局に入らなくてはいけませんので、時間休をとらなくてはいけません。テレビ局からは「ベストテンに入っている間は何度も出演を!」と言われましたが、そんなことはできません。校長先生に相談の上、生徒が応募してくれたこともあるので、1回だけ出演しました。

 肩書きは「小牧・味岡中の熱中教師」(笑)。そのときの台本が出てきましたので、ここで紹介します。番組スタッフを見ると、取材レポーターとして、今はメインキャスターなどを務められている矢野きよ実さんの名前があります。嶋大輔というその当時、有名なバンドがゲスト出演もしています。古き良き時代の若い頃の思い出です。(玉置)
 

【20190205講演】姫路市立総合教育センター初任者研修(玉置)

 10時前に家を出て、地元駅から名古屋経由で姫路駅へ。12時45分着。迎えの車で姫路市立総合教育センターへ12時55分着。所長室で少しお話しして会場のクレアホールへ。

 13時5分から14時40分まで「すぐにでもやってみたくなる授業の技と大切な心」と題して初任者60名ほどに講演。予定もしていなかった保護者対応のまくらで受けたので、つい入れ込んでしまい、後半がバタバタの講演になってしまった。深く反省。

 姫路駅まで送っていただく。時間があったので姫路城写真を撮るために駅から少し歩く。15時49分発新幹線で名古屋へ。自宅到着は18時過ぎ。

 総合教育センターから、受講者感想が届く。

「子供の挙手が最近減ったように感じていたので、子供のつぶやきやペアトークの盛り上がりを継続できるような価値付けをしたり、意図的指名を行いたいです。また、出力の機会を増やし、活発な授業づくりを考えていきたいです」
「様々な授業でのやってしまいがちな例を聞き、自分もやってしまっているなと感じることがいくつもありました。良い方法を教えていただいたので、明日から授業で使っていきます」
「自分の日々を思い返してみるとドキッとしてしまうことがあり、意識していかなければいけないなと思いました。明日から意図的指名や「なるほど、どう」などを使って、子供たちが主体的に学ぶことができる授業をしていきたいです」 

 など、伝わったかなと思える感想でほっとする。(玉置)

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篠岡中学校、栗木先生の学び合いの授業を参観して(安部・加藤奨基)

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 こんにちは。4期生の安部、加藤奨基です。先日、篠岡中学校にて栗木教頭先生より国語の授業を見させていただきました。「これぞ学び合い!」と感じさせる素晴らしい授業で、すごくいい刺激を受けました。

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 こんにちは。4期生の安部です。栗木先生の授業を見させていただきました。国語の授業で、あれほどの学び合いを実現できるのか、と正直驚きまして、とても多くの学びを得ることができました。私はこれまで、国語の授業における「主体的・対話的で深い学び」とは何なのか、ずっと考えてきました。例えば今回の教材のように、俳句鑑賞の授業において、最後生徒がどうなれば深い学びになったと言えるのか、どんな振り返りができれば深い学び合いが実現できたというのか、ずっと分からないままでした。

 しかし、今日の栗木先生の授業を見させていただいて、国語の授業においては、最終目標として、子どもの一人一人の思考の深まりが1番大切なのではないかと思いました。その深まりは教師による働きかけよりも、子ども同士の対話による学び合いによって生まれることが大切ではないかと感じました。仲間の意見を自分の考えと比較しながら取り入れいくことで、学び合う環境が生まれ、深い思考、理解につながるのではないかと感じました。

 コの字型の机配置、ちょっとでもわかったことを自分の言葉で懸命に伝えようとする生徒、疑問に思ったことを正直に話す生徒、その声に耳を傾けて一生懸命考え、メモをとる生徒たちの様子は、まさに学び合いの実現の姿ではないかと感じました。また、生徒が書き込んでいるノート、メモは一人一人全然違って、最初は白い部分がたくさんあった用紙が文字で埋まっていくノートは生徒自身の思考の深まりがよく分かるただ一つのノートではないかと思いました。

 栗木先生が言われたように、国語の授業形態は様々で、先生のようなやり方は、他方で、「答えのない授業ではないか」と言われることもあるかもしれませんが、国語における思考力の育成は学び合いによって得られるものが大きいのではないかと私は考えます。

 思い返せば私が国語の授業が好きだった理由も、自分の思考の深まりが感じられる瞬間がすごく嬉しかったからでした。

 一方、栗木先生のような学び合いの授業はそう簡単には実現できるものではないことも感じています。先生は全体交流場面で、自分も椅子に座り、メモを取りながら子どもの意見を聞くことで、子どもと同じ目線に立って一緒に学んでいる姿が見られました。一時間の授業の中で先生が説明する、解説する場面は本当に必要なときだけでした。様々な意見が飛び交う中、先生がされていたのは一人一人の生徒の意見について大きく反応を示す、また意見が出なくなってしまったときに、「何でもいいよ、疑問に思ったことでもどうぞ、〇〇さん」と子どもの思考が止まらないように意図的指名などで生徒の背中を押すことにとどめていました。

 学び合いの実現には、やはり先生と生徒との信頼関係、子どもが安心して自分の意見を言える学級の雰囲気がまず必要であることは、栗木先生のお話でもありましたが、それと同時に、重要な意味を果たすのが、子どもの意見をつなげ、思考を深めるためになされる精選された教師の発言ではないかと思いました。

 話すことよりも聴くことが大切、教師が言いたいことだけ言っていては、子どもの可能性を引き出すことが到底できないと思います。学び合いを実現するためにはまず教師が子どもの意見を聞くことから始まるものではないかと思います。

 栗木先生の授業を見させていただいて、国語の授業のイメージが大きく変わりました。本当に多くのことを学ばさせていただきました。このような機会を設けてくださった玉置先生、そしてお忙しい中、公開授業していただいた栗木先生、篠岡中学校の皆様、本当にありがとうございました。(安部)


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 こんにちは、四期の加藤奨基です。最近服に散財しました。今回は「学び合い」授業のお手本として篠岡中学校の授業名人、栗木先生の国語授業を見させていただきました。自分はまだまだ学び合い授業のイメージが掴めておらず、漠然としたものでしかありませんでしたが栗木先生の授業を見てまた一つ学び合いについて考えを深めることができました。

 今回特に意外だと感じたことが、学び合いの様子についてです。篠岡中では2クラス分の国語授業を見させていただき、そのどちらでも学び合いが行われていました。その中でA組とB組では学び合い中の子どものテンションに差があり、自分はテンションが高く活発な様子の方が深い学び合いだと感じていていました。

 しかし、授業後に栗木先生のお話を伺うと、学び合いでは子どものテンションは低いほうが理想的だと仰っており驚きました。栗木先生によると、子どもが本当に学び合いに集中していたらテンションは高くならず、テンションが低いのは落ち着いて互いに深め合っている証拠である、学び合いは思考を深めるための活動であり話し合いではない、とのことでした。

 確かに、そうです。自分も集中している時は周りとの交流は必要最低限になりますし、心の中に少し適当さがある時の方が周りのことが変に気になってしまうと思います。ただ、これは決して子どものテンションが高いことが悪いというわけではなく、あらためて栗木先生の「学び合いではテンションは低い方が良い」ということになるほどと思い、新しい考えを深めることができました。

 今回お忙しい中授業を見させていただいた栗木先生、授業のお願いや駅までの送り迎えまでしてくださった玉置先生、ありがとうございました。(加藤)

【20190204委員】長崎県庁で文部科学省「統合型校務支援システム導入実証研究事業」ヒアリング(玉置)

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 長崎県庁で13時30分から2時間弱、長崎県における文部科学省「統合型校務支援システム導入実証研究事業」の推進状況についてヒアリング開始。

 実施体制・導入経過に関する質問など、13項目について質疑応答。短期間でよくぞここまで進められたものだと感心するばかり。他の都道府県や市区町村が統合型校務支援システムを共同調達しようとするときに、大いに参考になる事例がここにある!と確信。15時30分に終了。

【20190203講演】教員人材銀行登録者資質向上事業講座(玉置)

 12時40分ごろ家を出て、地元駅から平安通、上前津を経由して鶴舞駅へ。愛知県教育会館には13時50分ごろ到着。

 手続きをして7階の講座会場へ。毎年依頼を受ける教員人材銀行登録者資質向上事業講座(二日間)の講師。今年度は二日間にわたる講座の最終担当で90分間。70名余の参加者。ゼミ生は4期生・5期生で9名参加。

 講座タイトルは「教師としての大切な作法」。まずは「教員はブラックな仕事と言われる中、こうして教師を目指しておられることに敬意を表します」と挨拶。なんせ土・日の二日間で、午前・午後と8講座もあって、受講者は本当に大変だと思う。

 可愛がられる教員になるためのコツから入り、教師の在り方、全員参加をさせる授業技術を始め、様々な技術紹介。最後は「生徒理解より教師理解」の意味を考えてもらい終了。

 ゼミ生とサイゼリアでお茶会。4期生は、教員採用参考書や自分の勉強ノートを出して、問題の出し合い。いやあ感心。僕のテーブルは、1期生の中田君に教えてもらった「ドブル」というゲームで、5期生らと盛り上がる。
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5期生・酒井さん作成イラスト

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 1月30日の3期生卒業論文発表会は、進行や準備はすべて4期生が行いました。5期生は先輩の発表を聞き、自身の2年後の姿を描きました。
 発表会開催にあたって、5期生の酒井さんがイラストを作成してくれました。こうしたちょっとした心遣いが嬉しいです。(玉置)

1月12日教師力アップセミナー(白石先生)に参加して(井上・酒井・竹内)

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 こんにちは!4期生の井上です。寒さが一段と増し、バイト先ではインフルエンザが流行しています。予防をしっかりして体調管理をしていきたいと思います。

 さて、先日教師力アップセミナーに参加してきました。今回は白石先生が国語の授業について話してくださいました。そこでの学びや感想を述べていきたいと思います。井上、酒井、竹内の順に記していきます。

 まずは白石先生の考える知識・技能で話されていた、用語、方法、原理・原則についてです。僕は国語は答えが漠然としていて、教えるのが難しいという印象を持っていましたが、この話を聞いて、国語も数学のように論理的に答えを導き出すことができることがたくさんあるのではないかと感じるようになりました。

 例えば、講話の中でも出てきましたが、漢字の書き順です。普段何となく書いている漢字の書き順も実は書き順の決まりが存在することを知りました。

 漢字を教える時には、こう書くんだよと教えるのではなく、こういう決まりがあるよと教える。そうすることでその決まりを使い、多くの漢字の書き順が分かるようになる。その漢字だけではなく、他の漢字でも使える力になるのです。これが汎用的な力になると白石先生は仰っていました。

 次に、授業づくりでは「課題」がやはりとても重要になると感じました。白石先生は課題から思考のズレが生まれ、それが子供達の問いになると仰っていました。昨年9〜11月にかけて教育実習へ行ってきましたが、そこでも課題は授業づくりをする上で重要な要素になっていました。課題から子供達の意欲が生まれたり、疑問が生まれたりしており、課題は学ぼうとする力を生み出すのだと実習を通して考えました。また、教材分析をしてどんな課題を出すのが1番いいか考えることで、よい学びを生み出すことができるのだと感じました。

 今年初のセミナーでしたが、とても充実して学びのあるものとなりました。白石先生ありがとうございました。(井上)

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 こんにちは!寒さがだんだん和らいできて嬉しい5期生の酒井です。先日初めて参加させていただいた教師力アップセミナーでの学びについて書かせていただきます。

 今回白石先生の講義は時間があっという間に感じるほど有意義でした。特に印象に残っていることについてまとめます。

 まず、結果ではなく法則を教えて子どもたちに考えさせることで汎用的な力はつく、ということです。先生は漢字の書き順や俳句を例にして説明してくださいました。これを聞いて、答え合わせ式の授業ではその場しのぎで、知識として子どもたちに定着させるのは難しいけれど、どうしてそうなるのかという原理や法則を教えれば、ちがう俳句や漢字でも同じことが言えるか気になって、子どもたちが自ら学びにむかうようになりそうだと思いました。

 また教材分析についても学びました。いままで教材研究という言葉の方が良く耳にしており、違いもいまいち分かっていませんでした。先生のお話を聞いて扱う教材を分析することで、その教材がどんな特徴を持っているか、どんな規則性を持っているかを教師が掴むことができ、それに基づいて授業を作っていくことが大切であることが分かりました。

 内容ばかり伝えようとする授業ではなくその文章がどんな仕組みになっているかなどについて追究していくことは授業の目的のひとつなのではないかと思いました。

 講義の後半では、いくつかの物語を用いて物語文の授業の説明もしてくださいました。物語を読んだらまずさせるのは初読の感想を書くことではなく話を一文で表すことだそうです。その時あえてズレが生じるようにし、そのズレを授業を通して解決していくという流れで進めていくことで子どもたちの学びたい気持ちを尊重した授業になっているように感じました。

 国語の基礎である次からも使えるようなことを授業で教えられる授業の大切さ感じられ、今回のセミナーも大いに私の糧となりました。たくさんの学びをありがとうございました。(酒井)

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 こんにちは、4期生の竹内です。先日行われた教師力アップセミナーについて書きたいと思います。

 今回の教師力アップセミナーは白石先生の講演でした。白石先生は国語の授業を「考える国語」の授業づくりを目指し、用語、方法、原理・原則を活用し、論理的に考える思考活動を重視しなければいけないとおっしゃっていました。僕は今まで漢字の書き順など暗記しなければいけないものと思っていたのですが、それにも原理・原則があることを知りました。

 論理的に考えるということは、教師が一方的に教え込むのではなく、子どもたちが主体的に考え「深い学び」にもつながると思います。新学習指導要領にもある、主体的、対話的、深い学びを目指すためには、こういった子どもたちが論理的に考える授業というのが必要不可欠に感じます。また、白石先生は思考のズレを解決することを大事にしていましたが、僕が今読んでいる北海道教育大の相馬一彦先生の「数学科 問題解決学習の授業」にも同じようなことが書いてありました。子どもたちが主体的に学ぶためには、『なぜ?』と理由を考えたくなる問いを提示し、その問いを解決していくといった問題解決学習をしていくことが大切だと感じます。

 国語や数学に限らず、子どもたちが授業に対して疑問を持ち、その疑問を解決していくというような授業をすることで子どもたちの主体的な授業は実現するのではないかと思いました。

 今回の教師力アップセミナー開催にあたって、白石先生や玉置先生、教師力アップセミナー関係者の方々、貴重なお時間をありがとうございました。(竹内)

【20190201講演】串間市授業力向上研修会(玉置)

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 串間市の中村荘(中日ドラゴンズのかつての串間キャンプ・選手宿とのこと)泊の朝。7時頃に目覚め。チェックアウトまで原稿書きと今日の講演内容再検討。

 10時から2時間余、串間市教育委員会のご配慮で宮崎県最南端の串間市観光案内をさせていただく。都井岬の野生馬に出会ったり、灯台見学をしたり、文化を持つ猿・生息地として有名な幸島を見たり。でっかい自然に出会ったミニ旅。

 昼食は教育長さんらと、串間名物のぶりプリ丼ぶり。ぶりのお刺身が丼一面を覆う贅沢丼を味わう。

 14時から研修会開始。市内全小中学校の先生方100名余の皆さんに、演題「主体的・対話的で深い学びを生み出す&明日も教室に行きたくなる授業術」と題して90分間の講演。

 「新学習指導要領の捉え方」「主体的・対話的で深い学びの生み出し方」「子どもも教師も明日も教室に行きたくなる授業術」の3つに分けて、事例をいっぱい入れて話す。若い先生方が多いので、授業技術を駆使しながらの解説付き講演。その都度しっかり頷き、メモもしていただく方ばかり。ツボでは確実に笑っていただける皆さんにエネルギーをいただき、いつも以上に「教室あるある話」が多くなる(笑)。講演後、縁を作っていただいた教育委員会の方から嬉しい評価をいただき、ほっとする。

 1時間30分ほどかけて会場から宮崎空港まで車で送っていただく。車中では串間市の地域事情をお聞きしたり、授業と学び研究所で取り組んでいることを紹介したり。おかげさまで午前、午後も充実。大感謝。

【20190131講演】台東区立忍岡中学校研究発表会(玉置)

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 9時55分、地元駅乗車。東京へ向かう。台東区立忍岡中学校着は12時50分頃。さっそく今日の日程確認や参観授業についての確認。

 13時40分から公開授業。僕は1年生社会と3年生国語を中心に参観。以前の訪問指導で出力型に、生徒同士の交流をより多くと提案したこともあって、指導案をもとにその場面が多く表れそうな授業が先の二つの授業と予想。

 予想したとおりの授業で、生徒が交流しているとても良い場面の写真が撮ることができた。授業参観後、すぐに体育館へ移動して来賓席で講演プレゼン最終づくり。なんとか講演開始時刻に間に合う。

 35分間という短い時間で、演題「新学習指導要領を踏まえたこれからの授業 忍岡中学校の授業の今とこれから」を意識して、新学習指導要領の捉え方(特に対話に重点)を話し、授業写真をもとに対話の必要性とその価値、今後の方向を話す。予定通りの時刻にピタリ終了。

懇親会で感じたこと(丹羽)

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 みなさんこんにちは。3期生の丹羽亜由美です。先日玉置ゼミ3期生の卒論発表会がありました。私は、教育事務所の面接があった為、参加できなかったのですが、懇親会で感じたことを少し書かせていただきたいと思います。

 私が懇親会に参加して感じたことは玉置ゼミの環境が「財産」であるということです。玉置ゼミに入った当初は期待とともについていけるか、3期生の仲間と仲良くなれるか不安もありました。しかし、私が卒論発表会に出られないからと代わりに私の卒論を発表してくれる仲間、懇親会であった際、すぐに「お疲れ〜」と声をかけてくれる仲間、本当に素敵な仲間に出会えたな、と改めて感じました。また、教員になってからも役に立つ書籍を下さった大西さん、直筆の手紙つきのDVDを下さった斎藤さん、お会いした瞬間に勤務地区を心配して聞いてくださった酒井先生、そしてなにより、常にゼミ生のことを考え指導してくださった玉置先生に感謝の気持ちでいっぱいです。

 4期生や初めて会う5期生の子たちもとてもあたたかい雰囲気ですぐに気づいて動いてくれる最高の後輩です。

 最後に、4月から教壇に立ってからも玉置ゼミで学んだことを最大限に活かしながら1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。玉置ゼミに関わってくださるみなさん、本当にありがとうございました。これからも3期生をよろしくお願いします。(丹羽)

※写真はゼミで授業提案をする丹羽さんです(玉置)
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