【20200206指導助言】小牧市立味岡小学校(玉置)

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 2月6日は小牧市立味岡小学校で指導助言でした。9時20分に到着。ゼミ生らに授業の見方をレクチャーして、2時間目、3時間目ですべての学級の授業参観。どの教室に入っても、子どもと教師の関係性がとてもよく、教師の問いかけや級友の発言にすぐに反応する子どもたち。メリハリもあり、学ぶ集団が育っているな、という学級ばかり。いろいろな学級を見てきているゼミ生からも同様な感想。

 4時間目は1年生算数、5時間目も5年生算数。授業の基本はできているからこそ見えてくる教材研究不足。全体会ではこのことに絞って助言させていただいた。

 皆さんの研究協議会後は僕の1時間の講演。小牧市のPC活用のモデル校を意識して、前半30分間はGIGAスクール構想のことを動画も見ていただきながらの紹介。後半はいつものように写真をもとに参観授業助言。

 終了後はゼミ生とマックへ。いつもの振り返り。ここでの時間も充実。良い1日となった。(玉置)

1月18日教師力アップセミナー(佐藤正寿先生)からの学び(中澤・池戸・木下)

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 こんにちは!4期生の中澤佑太です。今回は1月18日に行われた教師力アップセミナー(佐藤正寿先生)で新たに学び得たことを書いていきたいと思います。

 一つ目は、資料提示の仕方です。私は資料を提示するときに、用意した資料をそのままみせて、「何か気づいたことはありますか?」と、気づける子だけで進んでしまう授業にしてしまうことをしていました。そのため資料の提示方法の工夫として半分だけ見せる、一部分を隠すという方法をおっしゃっていました。私はこの方法から、子どもたちの視点に立つと見せられた部分から何かを考え、見せられなかった部分は何かを考え、そこから資料について気づけることは何かを考えさせることにつながると考えました。

 二つ目は、社会の授業は、情報収集をする授業だということです。佐藤先生は、社会が好きな人は、情報を収集することが好きであり、教師は子どもたちが教科書を見て理解するための見方・考え方を教えることが大切であるとおっしゃっていました。私はその話を聞いてなるほど、新聞や未知の課題に対して情報を得ることは、社会の授業の見せ場であると考えました。加えて、書かれた資料を読解することとして、国語の授業の大切さも考えました。

 本日は佐藤先生がゼミを受け持つという話からゼミ生の立場からゼミについて発表しました。発表をしているうちに、…本当に私は、ゼミによって人生がここまで変わるかって誰もが思うぐらいに、能力も、心も、仲間も得ることになったんだと思いました。まさに6期生の姿をみて、まさに入りたての頃には想像もつかない想定外の日々を過ごし、今の自分になっていったと思うと、驚きを通り越して何も考えられず、何者かに自分が動かされている感覚でいます。お礼をしても仕切れないことだらけだから、私と関わったみんなに顔向けできる状態を維持できるように、大切に生きていこうと日々考えています。

 本日は佐藤先生を始め、多くの方々に感謝感激です。本当にありがとうございました。(中澤)

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 こんにちは、玉置ゼミ6期生の池戸です!今回は1月18日の土曜日に参加させていただいた教師力アップセミナーについて書いていきたいと思います!

 講師の先生は玉置先生も授業名人と認める佐藤正寿先生でした。この日のテーマは 『真の社会科授業』をどのように作るか で講話と模擬授業に参加させていただいたのですが、まず私が驚いたのは講話でも模擬授業でもとても対話が多いということでした。参加者の興味を引くような問いかけがとても多く、その答えを授業に結びつけることができていてこれが授業名人と呼ばれる所以の一つなのかなと思いました。

 また講話では、暗記中心になりがちな社会科の授業をどうやって子どもに考えさせる授業にしていくのかということを教えていただき、社会専修に所属している自分にとってはとても学びのあるお話でした。資料活用の点で、読み取りをするときにどんな資料かということを考えさせるという視点は自分にはなかったので今後自分の授業にも取り入れていきたいと思いました。
 
 初めて教師力アップセミナーに参加させていただきましたが自分の学びになることが本当に多く、また参加させていただきたいと心から思いました。佐藤正寿先生、関係者の皆様本当にありがとうございました!!(池戸)

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 こんにちは、5期生の木下です。今日は1月18日に大口中学校で行われた教師力アップセミナーについて書きます。今回の教師力アップセミナーは佐藤正寿先生をお迎えした「真の社会授業」をどのように作るか〜暗記中心にしないために〜という内容でした。佐藤先生は講演の中で重要と考えることを5つの視点に分けてお話しされました。その中でも特に私に響いた2つについて書いていこうと思います。

 1つ目は、解決したいと思う学習問題を導入に取り入れることです。佐藤先生は導入で子どもたちに「解決したい!」と思わせることが大切だというのです。ここで中学校実習では専攻する社会科を教えた自分はどうであったかと振り返ってみます。すると中学校実習をしている私は、限られた授業時間の中で教える範囲を教え切らなければという思いに追われていて、導入で子どもたちが「えっ、どうして?」「解決したい!」という声をあげている様子は思い出すことができませんでした。実習中の私に「授業をする中で子どもたちにエンジンをつけるものとして導入が最も大切だぞ!」と声を大にして伝えたいとあらためて感じました。

 2つ目は、教材研究を楽しむということです。教師自身がまず追求心を持って教材と向き合うことの大切さをあらためて感じました。講演の中では長篠合戦図屏風を見て疑問に思ったことを参加者全員で探しました。教材としっかりと向き合うことで、不思議だ・なぜだ?と疑問に思うことがたくさん出てくるのです。この記事をご覧になっている皆さんにも一度長篠合戦図屏風を見ていただきたいのですが、「なぜ武士の持っている旗が倒れているの?」や「山の膨らみはもっとあってもいいのではないか?」という面白い疑問もたくさん出ました。ここでもまた実習中の自分を振り返ってみると、教材研究をする上で「楽しむ」という感情は忘れていたように思います。

 このように社会専修の自分にとって今回の教師力アップセミナーはあらためて気づくことや感じることが多くありました。そして、実習前(特に社会を教えた中学校実習)に今回のお話を伺いたかった、、、と思うほど自分自身に響く内容でした。佐藤先生、ありがとうございました!(木下)

1月18日教師力アップセミナー(佐藤正寿先生)での学び(生田・葛山)

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 こんにちは!今回は1/18に行われた教師力アップセミナーで学んだこと考えだことを生田と葛山が書かせていただきます。

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 こんにちは!5期生の生田朋也です!

今回は、教師力アップセミナー「真の社会科授業をどのように作るか〜暗記中心にしないために〜」ということで、佐藤正寿先生の講演についての記事を書いていこうと思います。

 さて社会科ということで自分は社会と聞くだけでも耳を塞ぎたくなるぐらい苦手でした。小学生の時から本当に苦手でテストもボロボロで、高校の時も勉強したのに赤点ということがありました。大学受験でも社会科目には本当に苦戦しました。

 原因としては自分が興味を持てないということにもあるのですが、先生の存在も大きかったのかなと思います。「社会科は暗記科目だ」という考えの先生ばかりでそのせいで苦手意識が強くなってしまったのかなと思います。テストも結局暗記したもん勝ちでどうしても暗記科目と思わざるを得ませんでした。

 そこで佐藤先生の講演会を聞いて、模擬授業を受けたのですが佐藤先生は違いました。まるで「謎解きゲーム」みたいな感覚でした。ミッションが課されて、みんなで作戦、戦略をねって挑むというな楽しさがありました。さらに意欲喚起のさせ方がとても自然でのめり込んでしまい、いつも眠たい社会科授業がいつのまにか終わっていました。

 そして課題に取り組むにあたって、あくまで子どもが自主的に動けるように、課題にキーワードを与えることでテーマを限定し、テーマに対して取り組みやすくするといった配慮がスムーズな授業展開の秘密なのかなと思いました。所々にある細かい配慮(追質問など)があるおかげで「これ難しいぞ?」と思った時も取り組み始めることがしやすかったです。そして課題内容にも工夫があり、他人事ではなく自分事の内容で、もし自分だったら?といったような課題でより頭を働かせる事ができました。

 社会科の授業に関して、自分はあまりにも無知です。教科書読んで問題を解くということしか思い浮かんでいませんでした。しかし今回の佐藤先生の講演を聞いて社会科の授業の流れ、そしてあくまで子どもが自分から学ぶようなしかけといったことを学ぶことができました。自分は社会科がとても苦手ですが、小学校の先生になりたいのでこっからも学び続けることをしていきたいと思います。玉置先生初め、セミナーの関係者様、佐藤先生ありがとうございました。(生田)

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 こんにちは!準ゼミ生として特別に参加させていただきました。大学3年生の葛山大輔です。今回は先日行われた教師力アップセミナーの、佐藤正寿先生の授業について書かせていただきます。

 私は中学校の国語の教師を目指しているので、国語の授業でも応用できるようなエッセンス的な部分を盗もうという思いで、セミナーを聞いていました。

 今回学んだことは2つあります。1つは事実を元に解釈するということ、もう1つは資料の提示のタイミングとやり方です。

 ではまず、1つ目の事実を元に解釈するということについて話します。人類の将来ついて考えるときには必ず根拠を基にした「推論」が入ると私は考えています。それが、新しい解決策や新しいサービスを見つけることに繋がっていきます。そのような力が求められている現代においては、子どもたちにその思考のプロセスを体験してもらう必要があると思います。

 今回の佐藤先生の模擬授業では、聞いていて、そのプロセスが意識されているのではないかと思いました。未来社会について「考えるきっかけ」→「資料からわかること」→「これからの課題」→「課題の対策案を考える」というプロセスがありました。また、本当に少子化に向かっているのかについて、新しい資料を自分たちに探させるということも子どもたちにさせていました。必要な情報をどのように入手するか考えさせるためです。これらのプロセスが新しい解決策を生む時のプロセスとよく似ているのではないかと、とても興味深く話を聞いていました。
 
 「資料からわかること」が事実、「これからの課題」が解釈であると個人的に分析しました。事実という根拠を基に、それはこういうことなのではないかと解釈、つまり推論し、新しい解決策を考えるという流れが、授業の中に位置付けられていてとても参考になりました。

 授業のどこで考える時間を設けるのかという疑問が、佐藤先生の授業を観て、おおよそプロセスの各地点になるのだなと解消されました。自分が国語の授業を行うようになったら、今日観た授業を思い出して、授業を考えてみたいと思いました。

 次に2つ目の資料の提示について話していきます。模擬授業の中で提示された資料は私が確認した中では4つでした。(間違ってたらすいません!)そしてその資料というのは、子どもが思考した後に提示されていました。このように子どもが思考した後に、資料を載せることで子どもたちはそういうことだったのかと納得し、学びが深まっていくのではないかと思いました。

 タイミングもさることながら、「気づいたこと?」では終わらせないというのも新しい気づきになりました。ただ資料を出して「気づいたこと?」と問うのではなく、基本事項を確認し、読み取りに繋がるような工夫(工業が盛んだと予想できる場所を丸で囲む等)をしたあとで、「気づいたことは何か?」と発問してらっしゃいました。気づくために必要な情報をこちらがいくつか見えるようにしておくという工夫が国語にも使えるのではないかと参考にさせていただきました。

 久しぶりに参加させていただき、佐藤先生の授業による感動も大きかったため、前半は少々難しい文章になってしまいました。小学生であっても、教科が違っても、学ぶことが本当にたくさんあるなと改めて思った1日でした。佐藤先生をはじめ、参加させてくださった玉置先生、教師力アップセミナーを開いていただいた方々に感謝しかありません。ありがとうございました。

 また、食事後に玉置ゼミの魅力を聞き、特別に参加させていただけることが本当にありがたいと思いました。ゼミ生が書く記事にも注目し、自分では気づかなかった視点を盗んでこうと思います。本日はありがとうございました。(葛山)

野口芳宏著「全員参加の授業作法」を読んで (中江)

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 こんにちは!6期生の中江です。「野口流 どんな子どもの力も伸ばす全員参加の授業作法」という本を読みました。今回はこの本を読んで学んだことを記事にしたいと思います。

 小学校の授業の中で子どもが挙手をして子どもが意見を発表する。そしてその意見から新しい学びを子どもにつなげていく。この流れはとても理想的な授業のあり方なのではないでしょうか。

 しかし、子どもの挙手にばかり期待して授業をすすめるのは全員参加の授業とは言えないかもしれません。なぜなら、挙手しない子どもを無視してしまっては全員参加の授業にはならないからです。

 この本では、挙手する子どもと挙手しない子どもに対する教師のあり方を課題として取りあげていました。教師にとって積極的に挙手をする子どもを優先するのは簡単なことでしょう。しかし、挙手をしない子どもにはどのように接したらいいのでしょう。

 私はこの本を読む前であれば、その課題の答えを考えることができなかったと思います。本を読みすすめていて、子どもには様々な表情があって、音声発言、ノート発言、表情発言、音読発言が存在することを知りました。挙手だけで子どもの発言を求めるのではなくて、その子なりの反応を教師が積極的にひろっていくことが授業に全員が参加するために必要なことだと思いました。

 私は教師を目指すにあたって、子どもの表情をしっかり見ることができる力をつけたいです。それぞれの子どもがその子の方法で反応をすると思います。それに気づいて学びにつながるように教師がつなぐ役目を果たしたいと考えています。(中江)

【20200204講演】姫路市教育センター(玉置)

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 3年目となるこの時期での姫路市教育センターでの初任者研修講師。今回は「全員のこどもが授業にのってくる授業の技 −模擬授業を通して−」と題しての90分間。

 前半は全員を授業に巻きこむための様々な授業テクニックを実技を踏まえて紹介。後半は模擬授業「17番目の秘密」を通しての考えさせ、交流させながら、ゴールに行き着くための授業の方法紹介。

 今回は70名ほどの初任者。年々増加している姫路市。センター所長との懇談で貴重な情報を得ることもできた(玉置)。

「野口流どんな子どもの力も伸ばす全員参加の授業作法」を読んで(金子)

 6期生の金子です。「野口流どんな子どもの力も伸ばす全員参加の授業作法」を読んでの感想です。

 この本を読んで、すべての子どもを授業の当事者にするという言葉が自分の心に刺さりました。授業に「参加する」ということの本質を改めて考えさせられました。授業を受けるすべての子どもが、「意欲的、かつ積極的」に活動していない限り、参加しているとは言えないのだと思いました。

 先日、教育実践観察で柳津小学校へ伺い、2年生の図工を見学しました。活動内容としては秋の自然物でおもちゃを作り自分たちの手作りおもちゃで遊ぶというものでした。その中で、子どもたちがなかなか遊びの活動を終えず、担任の先生が困る場面を目にしました。その状況を目にし、私は子どもたちの活動を終わらせる方法や声かけを考えました。
 
 しかし、その後の研究会では子ども達の活動を終わらせるということに着目するのではなく、子どもたちがなぜ活動を終えなかったのかということに目を向けていました。子どもたちは遊びを楽しんでいる、またさらに良いものにしようと試行錯誤をしている、と思われるためこの活動が子どもたちにとって意欲的であり充実したものであったといえる、と先生方がおっしゃっていました。そういった子どもの視点からみて満足できていたり、意欲的にさらに高めたいと思える授業が、子どもが「当事者」として「参加」している授業だと思いました。

 そして、そんな授業をするために必要なのが教師の授業づくりの力だと思いました。野口先生の著書を読んで、また実践観察で実際に見ても思いましたが、子どもの発言や行動は想像の斜め上を超えてくると感じました。この著書には学習指導案はあくまで案であり、子どもの実態に合わせて、その時必要な指導を行うのが、授業の本来像とあります。そういった応用力と授業に対する基本的なら作法を身につけておくことが必要だと感じました。

 応用力については子どもを知ることから始めるべきだと思います。そして、子どもを知るには一人ひとりに目を向けることです。この著書には目立って手を挙げる子にもそうでない子にも着目し配慮することが全ての子どもの力を伸ばす授業に繋がると述べられています。まずは、よく見る力から養うこと、そこから一人ひとりの子どもの考えや発言に寄り添うことで徐々に応用力が身についていくのではないかと考えました。

 基本的な作法については、この本を読んで特に大切にしたいと思ったことが2つあります。

 初めに、質問や指示についてです。指示や発問は明確で的確なものにすべきだと述べられていました。確かに自分が問題を解くとき、長い文章問題は読む気になれない時があります。野口先生が述べているように板書しなくて口頭でも理解できるほどの発問にすることで子どもが確実に正答を見つけられると思いました。指示に関してははっきりと明確にすることがいい教師と生徒の距離感に繋がると改めて考えさせられました。指示や、指示に対しての子どもの活動を曖昧にすると子どもが教師や授業を軽んじるようになると記されていました。支持の徹底を念頭におき、子どもたちと教師がいい距離で授業ができるようにしたいと思いました。

 次にノート作業についてです。前に述べた指示の中でもノート作業についての指示については特に考えさせられました。中でも「2、3分出かけない子に15分与えても書けない」という言葉に考えさせれられました。ただ時間を与えるのではなく発問や指示を変えることに視点を置くことが必要なのだと思いました。まずは○×で答えるようにすることで自分の意見が決まり、そこから理由や考えがさらに展開していくのだと学びました。子どもの様子をみて補助質問をすることもこれに繋がると思います。時間を与えて考えさせるのではなく、発問を工夫することを大切にしたいです。その時々の状況に応じて臨機応変に考えて発問すべきだと思いました。

 野口先生の本を読んで、全員参加の授業を行うポイントを知ることができました。授業を参観するとき、よく発言する子どもに目が行きがちですが、すべての子どもに注目し、全ての子に対応した教師の言動が、よりよい授業づくりに繋がると思いました。具体的にどうすべきかということがたくさん記されていたため、たくさんのポイントを知ることができました。これからゼミ活動で模擬授業が始まると思いますが、そういった時に今回学んだことを生かし試行錯誤してさらに力をつけていきたいです。(金子)

※写真は教育と笑いの会での野口先生です。(玉置)
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心を動かされた4コマ漫画(大久保)

 こんにちは!5期生の大久保です!今回は初めて四方山話を書いてみます!(記事に死という言葉が多く用いられています。ご了承の上読んでいただけると幸いです。)

 題名にしているので、お分かりかと思いますが、今回は私が心を動かされた4コマ漫画ついて書きます。

 それは...

 Twitterで流行している「100日後に死ぬワニ」という4コマ漫画です。

 軽く内容を説明します。と言ってもタイトルが全てを物語っています。作者は、きくちゆうきさんという方です。どこにでもいるようなワニ(人型)の、何気ない日常を4コマ漫画で描き、毎日「100日後に死ぬワニ 〜日目」といってアップされます。

 この4コマ漫画の何が興味深いかと言うと、主人公であるワニは100日後に絶対に死んでしまうのです。しかし、ワニは死にたいなんて思っていませんし、自分が死ぬということも知りません。読者である私たちのみが、ワニが死ぬという運命だけを知って、毎日読み進めているのです。

 漫画の中のワニは、私たちと同じようにご飯を食べて、テレビを観て笑い、恋をして、色々なことに悩むのです。そして、人一倍感受性が豊かで、小さなことに喜び、小さなことに悲しむ、とても綺麗な心の持ち主です。そこに、読者である私たちはどこか惹かれているのだと思います。

 私はこれを初めて読んだ時、衝撃を受けました。こんなに楽しそうに笑っているのに、100日後には死んでしまうのだと思うと、言葉に言い表せない、何とも言えないような気持ちになりました。

 漫画に対する読者のコメントに目を向けてみると、恋をしているワニに対し「今しかないんだから、想いを伝えてほしい!」「後悔したまま終わって欲しくない」といった内容のものが数多く寄せられています。

 実際に私も「もっと積極的に頑張れ!」や「毎日を無駄にしないでほしい」と何度も思っていました。

 しかし、死というのは、私も直面するものであるのに、どこか他人事のように考えていました。ただただ客観的に漫画を読んでいたのです。

 私は1日を無駄にしてしまうことがよくあります。「無駄にしてしまったな。でも、明日があるからいいか」と、楽観的に済ませてしまいます。当たり前のことが当たり前ではないのだと、この漫画を通して痛感しました。

 ここで、私の小さい頃の話をさせていただきます。私は、昔からおばあちゃん子で、幼稚園の時は、毎日送り迎えをしてもらっていました。祖母のことは好きなのですが、時に口うるさく怒られることがあったので、小さい頃の私は腹を立て、「もう話さない!」とよく思っていました。ただ、寝るとそんなことも忘れて、いつもように祖母と話すのです(笑)

 そんな祖母が、私が小学4年生の時に、事故により脳死状態になり、そのまま亡くなってしまいました。本当に突然のことでした。私は成人した姿を見せることも叶わず、祖母に感謝の言葉すら伝えることが出来ませんでした。

 自分自身が死ぬかもしれないと思い、毎日を無駄にせず過ごそうと思っても、死というのは、周りの人に対しても同じように降りかかってしまうものです。周りの友人、先輩、先生方にもしっかりと気持ちを伝えていかなければいけないと改めて強く思いました。

 今(1月23日)の段階で、43日目です。つまり、ワニが死んでしまうまで、残り57日です。私は57日後に、これに関する記事をもう一度書こうと思います。

 たかが漫画かと思うかもしれませんが、私がこうして心を動かされたように、同じような気持ちになる人がいるはずです。この記事を読んでいただけた方で、本当に興味本位で良いので調べてみてほしいです。

 長々と書いてしまいました。最後までご高覧いただきましてありがとうございました。(大久保)

 ※写真は、主人公であるワニです。
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野口芳宏著『全員参加の授業作法』を読んで(伊藤)

 玉置ゼミ6期生伊藤幹太です。今回野口芳宏さんの著書「全員参加の授業作法」を読まさせていただきました。とても興味深い内容で多くの人に興味を持って抱きたいと思いました。拙いレビューですが、読んでいただけると嬉しいです 。

 まず最初にびっくりしたのが、生徒児童に挙手させないという点に驚きました。今までの人生で受けてきた授業の形式は先生が問題を出すとわかった子供が挙手して正解だったら、拍手が起きて授業の空気が盛り上がるのがいい授業だと思っていた私は、この本というか著者は何を言っているんだ!と疑いました。しかし読見進めて行くと私の考えは180度変わりました。

 なぜなら野口芳宏先生が考えているのは、クラス全員のことだからです。挙手をしている子供は自分の考えを持っており、わかっている子です。

 しかし本当に見なければならないのは、手を挙げておらず、授業の傍観者になってただ座っているだけの子供です。その子に焦点を当てて授業を作ることが全員参加には不可欠です。

 言われてみれば当たり前のことですが今まで考えたこともなく、とても衝撃を受けました。これだけではなく、それからも様々な方向から全員参加させるための授業を作る方法が具体的に書かれていた。この本を読み感銘を受け、次の模擬授業では真似してみようと思いました。しかし、簡単に真似出来るような量ではないので何回も読んで自分なりに工夫してできるとこから地道に真似して現場に出た時に全員参加授業を目指したいです。そんな気持ちにさせてくれる本でした。とても面白いので読んでみてください。(伊藤)

※写真は教育と笑いの会での野口先生です。
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【20200202講義】教員人材銀行資質向上事業(玉置)

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 本日(2月2日)は、愛知県教育会館で、教員人材銀行資質向上事業での講義を担当しました。私は二日間にわたる事業の最終講義となりました。

 ありがたいことに5年連続でお声かけをいただいており、今年の講義演目も「教師としての大切な作法」。

 新学習指導要領のポイント、より良い授業を創るための基礎・基本などを具体例を挙げながらの90分間。

 今回は参加者の年齢層も幅広く、再び教師の道を進もうという方も何人かあるとのこと。日曜日に終日学ぼうという意欲的な皆さんの前で話ができる喜びを今回も味わう。(玉置)

1月9日北名古屋市立天神中学校での学び(安部・中澤)

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 こんにちは。4期生の安部と中澤です。2020年、初セミナーへ行ってきました。玉置先生の講演や講演後の振り返りも含め、とても多くのことを学ばさせていただきました。

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 こんにちは。4期生の安部です。北名古屋市の天神中学校に行かせていただきました。玉置先生の講演は、何度聞いても、その都度新しい学びの発見があって、本当に勉強になります。ありがとうございます!!

 さて、今回の講演で私が注目した内容が「主体的な学びとは」ということです。
 
 主体的な学びを実現するために「子どもに選択する時間をつくる」これは先生から以前に教わり、知っていたことでした。しかし、今回の講演で、この「自己選択」が主体的な学びにどのようにつながるのかを学ぶことができました。

 自己選択は子どもが選択をするにあたり、頭をフル回転させてよく考え、意思表示をするからこそ意味があるということです。つまり、選択すること自体が主体的な学びというわけではなく、選択するためによく考える、その行動こそが主体的に学んでいる瞬間だということです。

 先生は、講演の中で、様々な例を出してくださいました。例えば、理科の授業では、教師がやることを指定するのではなく、子どもたちに、「何をどのように調べる?やってみる?」と投げかけます。すると、子どもたちは教科書や資料集、PCなどあらゆるものを見て、自分たちはどうやって学べばいいのか一生懸命考えます。子どもの中には、頭を抱えて悩んでいる様子も見られ、とても必死です。しかし、子どもに本音を聞くと、「自分たちであれもこれも考えるのは楽しい」という言葉が出てきます。子どもが主体的に学ぶってこういうことなんだなと改めて感じました。

 また、このような主体的な学びを実現するためには教師の仕掛けが必要であるともおっしゃっていました。例えば、保健体育の授業の際、「お酒が大好きで甘い物が大好きな先生が長生きするためにはどうすればよいだろうか」という課題を設定します。すると、先生のことが大好きな子どもたちは居てもたってもいられない思いで、先生が長生きするための方法を自分たちで調べ、自ら学んでいきます。これこそ主体的な学びです。

 子どもたちが教材をいかに自分たちに近い形で捉えられるか、知りたい、やりたいと興味を持たせられるかが教師による仕掛けだということです。

 今日学んだ、「主体的な学び」はすぐに実践できるわけではないと思います。しかし、先生が言われた「ハンカチ理論」の考え方のように、まずは1時間の授業の中で、1回は自己選択させる場面をつくる、これをやっていきたいと思います。

 今日も本当に多くのことを学ぶことができました。講演後、喫茶店での振り替えりも私たちにとって、かけがえのない時間です。先生やゼミ生と授業や授業外の楽しい話をするのももうなくなってしまうと思うととても寂しいです。

 玉置先生、天神中学校の先生方、素敵な学びの場をありがとうございました。(安部)

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 こんにちは!四期生の中澤佑太です。今回は1月9日に北名古屋市立天神中学校で行われたセミナーについて、新たに学び得たことを書いていきたいと思います。

 今回の講演で、新たに学び得たことは、主体性をもつためには目的意識をもつことが必要ということです。これは、人間は目的に気づくことで自ら動こうという気持ちが湧き出るということです。目的意識をもたせるために、現状を振り返らせて今後の進め方を考えさせるメタ認知や、課題のなかに自ら選択する機会をいれることが大切だと私は学びました。私は主体性があることで物事や人との関わる視点が変わり、生きやすくなることにつながるため、今後の学校教育に欠かすことができないと改めて考えました。

 また、主体的に動けたことを書き出し、それを記録する習慣を子どもたちにつけさせることの大切さも学びました。私はこの話を聞いたときに、中学校で行われている一日を振り替える記録を思い出しました。しかしそのような記録は、点数で自己評価を行う作業的なものになっているため、自ら主体的に動いたことを意識し書くことで、学びのポートフォリオになることができると考えました。

 今回は本当にお忙しいなか、中学校の先生方に大変お世話になりました。学ばせていただき、ありがとうございました。(中澤)

野口芳宏著『全員参加の授業作法』を読んで(松浦)

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 こんにちは!6期生の松浦です。今回は私がこの本を読んで、特に印象に残っていること、大切にしたいと思ったことについてまとめます。

 1つ目は発問についてです。本の中で「発問の目的は、学力形成である。当然、教師はその発問にはどういう解が正解なのか、明確に分かっていなければならない。正解を知っている教師だからこそ、正解というフィルターを通して子どもの学力を判断でき、子どもの躓きが明らかになり、教えなければならないことが明らかになる。」と書かれていました。

 この部分を読んで自分を振り返ってみると、私は授業で指導案を作ったり、指導計画を立てたりする時、教科書の流れを見てあまり深くは考えずに発問を入れることが多く、「まとめに繋げるために、こんな発問をしておけばいいだろう」という風にしか考えていなかったことに気付きました。これでは、子どもたちのどのような力を育てないのかということが自分の中でも曖昧で、子どもたちも何を求められているのかが分からず、だらだらと授業が進んでしまうと思いました。

 そうしないために、まず自分がその発問の目的を整理し、育てたい力を明確にする必要があります。そして、何を問われているのかということを子どもたちが明快にわかるような発問をし、明快な解を出し、子どもが納得することを積み重ねることによって学力を形成していけるような授業を作りたいと思いました。

 2つ目は、特に大切にしたいと思ったことで、「できること」より「変わること」を褒め、向上心を育てるということです。 本にもあったのですが、教師が「わからない人は手を挙げて」と言っても、できない、わからないということを恥ずかしく思う子どもは多く、手を挙げる子はほとんどいないと思います。

 そこで、教師のあり方として、「できること」より「変わること」を褒め、「できないこと」ではなく「変わろうとしないこと」を責めることによって、子どもの向上心を育むことが大切であると知りました。「わかる・わからない」は子どもの能力であるので、責めることはせずに、一人一人のペースに向き合いながら、わかることの楽しさを伝えられるようになりたいと思いました。「わからない」という自覚と、「だからこそ学ぶ」という姿勢の教育を忘れずに、自分をわからないことを学ぶ姿を子どもたちに見せていけるような教師でありたいです。

 今挙げた2つのこと以外にも、新しい発見や学びが多くありました。この本から吸収したことを忘れずに、自分のものにできるよう頑張りたいです。(松浦)

野口芳宏著『全員参加の授業作法』を読んで(名桐)

 6期生の名桐です。今回、野口芳宏さんの著書、『〜どんな子どもの力も伸ばす〜全員参加の授業作法』を読んで、様々なことを学ぶことができました。まだまだ未熟者な私には気付けない、教育の実態をたくさん知れて、とても感銘を受けました。このレポートでは、自分の考えに幅をもたらしてくれた野口さんの著書を踏まえ、私のこれからについて述べていこうと思います。

 まず初めに、そもそも全員参加の授業に対する野口さんの熱意に私は驚きました。授業の中で単なる挙手をするシーン。私が教師なら、やはり手を挙げている子どもに目が行き、それ以外の子どもには執拗に絡みにいかないと思います。

 しかし、冒頭のまえがきでそういった場面の、「挙手をしていない子どもに対しどう対応するか?」という一文で私は出鼻をくじかれました。ノートを使い、半ば強制的に全員参加の形を優先するのか。また、私自身の発問に問題があり、子どもたちがそれに反応できないだけなのか、など、全員参加ができない場合の要因というのはたくさんあります。

 著書を読み進めていく中で、様々な考えがありましたが、あくまでもこれは参考であり実行するのは私自身です。このレポートも、わざわざ野口さんの考えを実行させる為に課されているものではないと思います。この著書を読み、自分で考えること自体が真髄であり、これからの活動に生かしていくことが大切だと私は受け止めています。

 次に、実際に子どもとコミュニケーションをとる中で、私がより普遍的で子どもたちに有益な指示を出せるかどうか、ということについて考えていきたいと思います。

 指示は、授業を進める上で必要不可欠であり、子どもの考えを導くためのとても重要なプロセスになります。私は今、塾でアルバイトをしています。そこでは、思いつきで子どもたちに発問し、その場限りの学習をしてしまうことが多々あります。これは、その時はそれでいいかもしれませんが、具体性がなく、折角の勉強する為だけの時間が勿体ないと、とても猛省しています。

 さて、これが学校でも同じように行われたらどうなるか。人数の規模も違いますし、学校は勉強だけをする場所ではありません。たくさんの責任を背負い、一つ一つに真摯に向き合わなければならないのです。ですが、どうすれば指示に具体性が生まれ、子どもたちにたくさんの道筋を与えられるかが、著書を読んで学ぶことができました。たくさんの経験を積むことで、少しでも子どもの為になるような指示ができると私は感じました。それは、玉置先生のゼミでしか学べないことだと、そう強く実感しました。

 著書を読んで、とてもたくさんの知識や考えを学ぶことができました。また、このようにレポートを「書く」ことによって、自分の中でも考える過程を通し、様々な考え方を得ることができました。私がよりよい教師になるためにも、学級経営について学ぶことは必要不可欠です。より強い刺激を求めて、これからも頑張っていきたいと思います。(名桐)

※ 写真は教育と笑いの会での野口芳宏先生です(玉置)
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「野口流どんな子どもの力も伸ばす全員参加の授業作法」を読んで(池戸)

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 玉置ゼミ6期生の池戸です。恥ずかしながら、私は本を読むことが苦手で、玉置先生に貸し出していただくまでこのような本を読んだことはなかったのですが、いざ、この本を読み始めると本当に自分の学びになることが多く書かれており、もっと知りたいという知的好奇心のままにあっという間に読み終えてしまいました。
 
 では、具体的に私がこの本から学んだことについて書いていきたいと思います。

 まず、この本のタイトルにもあるように私も授業というものは誰一人置いてきぼりを作らず、全員参加で進行していくべきだと考えていますが、どうすればそのような授業を実現することができるのか私にはまだ分かりませんでした。例えば、授業内の発言について、授業内容を理解している子どもや意欲のある子ども、また元気のある子どもは積極的に挙手をすることができますがもちろん教室にはそうでない子どももいます。そんな子どもをどうやって授業に参加させていくのか、この本には授業内の発言にはいくつか種類があると書かれています。声に出して発言する「音声発言」、ノートに書きだされる「ノート発言」、感情が表情に現れる「表情発言」、音読による「音読発言」です。この中の「ノート発言」に私は注目しました。

 「ノート発言」とは子どもたちがノートに書いた言葉の事で、口に出して自分の意見を発表することが苦手な子どもでもそこに考えを示すことができます。その発言を教師が机間巡視によって発見し拾い上げて、発表させることで全員参加の授業という目標に近づくことができます。自分は発言といえば先述した「音声発言」しか知らなかったので、発言には多くの種類があることや子どもたちがノートに書いたことも立派な発言であり、これを授業に生かしていくということを学び得ることができました。

 また、この本を読んで、「授業の主役はあくまで教師」という言葉がとても印象に残っています。昨今、教育は「主体的、対話的で深い学び」、「アクティブラーニング」を目指しており、私は授業の主役は子どもで教師はその手助けをするのみで教師主導になってはいけないと思い込んでいました。確かに授業を計画するのは教師であり、進行するのも教師です。ただ、主役を教師とするからにはその授業は完成度の高いものにしなければならない。と感じました。

 私はこの本を読ませていただいて他にも多くの事を学ばせていただきましたが長くなってしまうので今回はこのくらいにさせていただきます。玉置先生、こんなに勉強になる本を読む機会を与えてくださりありがとうございました。(池戸)

1月29日第4期玉置ゼミ卒業論文発表会終了

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 1月29日午後、第4期玉置ゼミ卒業論文発表会が無事終了しました。

 ゲストの斎藤さんを始め、水川先生、中島先生からたくさんの助言をいただきました。

 また1年生の参加もあり、例年以上に充実した発表会となりました。

 恒例となりつつある卒論発表についてはお任せ、運営もお任せの中で、よく伝わる卒論内容、気持ちが良い運営ができたことを嬉しく思います。(玉置)
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