2月13日春日井市立出川小学校での学び(加藤奨・大久保・杉山)

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 こんにちは、玉置ゼミ4期の加藤奨基です。2月13日に、春日井市立出川小学校へ見学をさせていただきました。出川小学校はかなり新しい学校で、交通の便も良く、とても立派な佇まいの校舎でした。また、ICTの活用に非常に力を入れているのが特徴で、クラスに一台のPC、実物投影機、実験的に導入されているクラス用プリンターなどがあります。機材の導入や学習机の大型化に伴い、教室の横幅も既存のものより2m大きなっていました。

 近頃のICTの導入に伴ってしばしば問題視されているのが、導入したけれど活用率が上がらない、という問題です。その問題において、出川小学校でのICT活用率は(自分が今まで見た中で)最高でした。どのクラスもプロジェクターを活用し、必要に応じてタブレットや手書きノート、ホワイトボードを使い分けている授業がとても多かったです。4月から真似したいICTの活用方法をたくさん学ばせていただきました。
 
 実際の子どもの様子を見て、特に感じたことが、下を向いている子どもが非常に少ないことです。やはり、ICTを活用して子どもの考えるポイント(教科書、キーワードなど)を前面に映しておくだけでも、かなり効果があるのだと感じました。校長先生のお話にもあったように、視覚優位の子どもが多い中で、ICTを利用して子どもの授業参加率をぐんと上げる、とても有力な方法だと思います。
 
 このような学びの形の中で、出川小学校の先生方が大切にしていることが、ICTを日常的に使っていくことです。一部の時間にだけ使う教具にするのではなく、子どもが毎授業の振り返りを記録したり、その場ですぐに情報収集して共有したりなど、子どもが主体的に学ぶ時間を増やしていきます。しかし、そのためにはしっかりとした学習規律が必要です。これも校長先生が仰っていたことですが、子どもに主体的にICTを扱わせるために、ICT(スマホなど)は遊び道具ではない、という意識を子どもにどう持たせていくかが課題です。自分としても、そのような意識は子どもの家庭環境にも大きく依ると思うので、まずは学校でICTを日常的に用いるところから始め、大事にならないうちに細かく学習規律を教えていくしかないように思います。

 自分は4月から春日井市の教員になります。春日井市ではICTが学校環境に積極的に導入されています。今回出川小学校でICTを用いた学校活動の実態を間近に見させていただいて、かなりイメージを持つことができました。また、その課題に対しても知ることができました。見学させていただいた出川小学校の校長先生をはじめとする皆様、本来なかったはずの機会をくださった玉置先生、本当にありがとうございました。(加藤)

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 こんにちは!玉置ゼミ5期生の大久保です!今回は、2月13日に春日井市立出川小学校の授業を参観させていただきました。そこで学んだことを書いていきます。

 出川小学校では、色々な授業を見せていただきました。校長先生から「自分の見たい授業をみていいよ」と言っていただきました。後々、玉置先生が言っていたことがとても頭に残っています。

 それは、全ての授業を好きな時間にみてもいいというのは、すごいこと。普通なら参観者には、時間を指定して見に来させたりする。ということです。私は好きな授業を見てもいいというのを、何も考えずに受け止めていましたが、玉置先生からの言葉で考えは変わりました。

 全ての先生が、高い質の授業を行っているという事実があるからこそ、校長先生の言葉があったのだと思います。授業を実際に見ても、全ての先生が楽しそうに授業をしていて、児童との距離感もよく、勉強になる授業しかありませんでした。

 もう一点学んだことがあります。授業参観後、校長先生からICT活用について様々なことを教えていただきました。ICT活用は、単なる手段であり、目的はICT活用による日常授業の改善だということを初めに教えていただきました。

 PCの1人1台が進み、教師の知識がないままでは、ICT活用が目的になってしまうかもしれません。なので、ICTは手段であるという考えは、今後しっかりと胸に刻んでおかなければならない、根幹になる考えだと感じました。

 私はICTについてまだまだ勉強不足なので、出川小学校で学んだことを生かして、さらに学びを深めていき、私の力にしていきたいです。

 今回このような場を設けていただいた出川小学校の水谷校長先生はじめ、全先生方ありがとうございました。そして、貴重な機会を与えていただいた玉置先生、ありがとうございました。(大久保)

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 こんにちは。5期生の杉山です。今回は、2月12日に春日井市立出川小学校での授業を拝見した時からの学びを記します。

 まず、出川小学校は、ICTの活用にとても力を入れている学校で、全クラスに1台のパソコンとスクリーン、実物投影機、コピー機が完備されていました。また、機材や学習机が大きくなったことから、教室の横幅が普通の教室よりも2m広く、とても広々と伸び伸びと学習できるような環境であるなあと思いました。

 どのクラスも、ただICTを置いてあるだけという状況ではなく、必要に応じて様々な用途でICTを活用していて、児童と教師が一つになって、とても楽しそうで学びがたくさんある授業ばかりでした。授業中の児童の様子を見ていても、みんなの視線がスクリーンに集まっていて、真剣に授業を聞いていました。だからこそ、授業中での意見交流や挙手発言が円滑に進むのだと思います。

 その後の校長先生のお話では、学びの大半が視覚から入るということで、そう言った意味ではやはりICTを有効活用することは、とても子供たちにとって効果的であると感じました。出川小学校の先生方は、普段からICTを子供たちにどのように活用させるか、ただの道具にならないためにはどうするのか、また、主体性を子供たちに持たせた上でのICTの活用だったりと、課題が多く難しい側面も多いですが。これからの情報化の時代、教育現場におけるICTの活用は無限の可能性があるものだと思っているので、私自身まだICTの活用に関してほとんど知識がない中、このようなたくさんの実践を間近で見ることができ、本当に参考になりました。

 今後は子供一人一人がICT機器を持つ時代、教師がICTの知識をよりたくさんつけていかねばならないことを再認識することのできるとても良い機会になりました。このような機会を与えてくださった水谷校長先生始め出川小学校教職員の方々、玉置先生など、多くの方にお礼申し上げます。ありがとうございました。(杉山)

2月8日教師力アップセミナー(山本良和先生)に参加しての学び(矢崎・古川)

 こんにちは。5期生の矢崎です。今回は2/8に行われた教師力アップセミナーの学びについて書かせていただきます。

 今回は山本良和先生に講演をしていただきました。私は、大の算数嫌いです。今回のセミナーが算数授業だったので、こんな算数嫌いの私でもついていけるのか不安でした。しかし、そんな不安も山本先生の模擬授業を受けてなくなりました。

 山本先生が行ってくださった模擬授業は私が今まで受けたことのないものでした。例えば、板書は左から右ではなく、真ん中から左右に広がっていき、板書が完成した時、子どもが今日自分は「なにを学んだか」ではなく、「何をどう考え、その考えがどのように変わっていたか」がわかるようになっていました。

 その「自分が変わった」という感覚が子どもから芽生えることが重要であると山本先生はおっしゃいました。だから、教師は、授業の終わりに「自分が変わった」と子どもが思える「環境」を作るのが仕事だと。

 山本先生はその「環境」を作るために「しかけ」をたくさん用意していらっしゃいました。子どもが自分の考えを持てるように、子どもに考えを聞く場面を多く設けていらっしゃいました。さらに、他の人の考えを受け身で聞くのではなく、どのように考えているのか想像し、発表させる場面も多くありました。

 山本先生の授業は子どもたちが常に自分の考えを他の人の考えも織り交ぜながらクルクルと螺旋階段を登ったり降りたりするように巡らせざるおえない授業でした。私自身も授業を受けていて、頭の中で考えをグルグルと常に巡らせていました。

 また、山本先生は子どもの言葉に敏感に反応し、その言葉から新たな課題を提示していらっしゃいました。子どもが「だったりとか…」と曖昧な答え方をすれば、「だったりってことは他にもあるの?」と切り返して、新たな課題に繋げていらっしゃいました。山本先生は子どもから授業の材料を拾い集める達人だなと感じました。

「しかけ」だけではなく、「しこみ」も抜かりがありませんでした。「しこみ」は日々の授業の中に教師が意識的に取り込む授業作りの手立てです。その「しこみ」がなくては子どもから問題意識を持つことはありません。だから、子どもたちにどのような姿になってほしいかと考え、その姿をブラすことなく目指し続けていく必要があるのだとわかりました。

 山本先生の講演を受けて、今まで当たり前だったことが決して当たり前のことというわけではないという事が分かりました。だからといって、すぐに山本先生のような授業ができるわけではありません。

 まず、子どもにどんな姿になってほしいかという理想像を持ち、それを実現するために子どもから学ぶという姿勢を忘れない教師になり、スタンダードな授業のやり方をマスターし、ステップアップできるようにしたいと思いました。(矢崎)

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 こんにちは、五期生の古川です。今回は先日行われた教師力アップセミナーに参加させて頂いた際の学びついて書いていきたいと思います。

 今回は筑波大学附属小学校の山本先生が模擬授業をして下さりました。先生の仕組んだ「しかけ」、「しこみ」にどんどん引き込まれ、学びはもちろん、とても楽しく授業を受けることができました。

 個性を把握しないと授業はできない、この言葉通り、最初にした何気ない質問の挙手の仕方からも参加者の心情を読み取っていき、そこから価値づけをしていました。その様子を見て、授業から学級経営をしていく、人間を育てていくというところにとても納得をさせられました。そして、些細な言動一つひとつに意図を持たなければならないことを痛感させられました。

 また、山本先生は子どもが表現することを大切にされていました。毎授業最低10回は表現させるという言葉通り、参加していて本当に沢山表現する機会がありました。「今、〇〇さんは私の顔をびゅっと見たね。何か言いたいことがあったの?」と参加者の表情を読み取り、そこから「今〇〇さんは何を考えてたんだと思う?」と違う参加者に考えさせたり、思いついたことをジェスチャーだけで表現させたり、何気ない参加者の言動から全体共通の問題意識に繋げていました。友達の考えを解釈することは考えを共有すること、気づきの追体験になります。私も子ども同士を繋ぐこと、そして一人ひとりが表現する機会を沢山つくることができる様な働き掛けをできるようより一層勉強していきたいと思いました。

 他にも言語活動は算数において手段であり、表現する方法は他にもあるということに気付かされると共に、あえて喋らないということで聴きたくなる、見たくなるという場の演出の一つにもなるということにも気付かされました。

 授業をつくるにあたって、大切なことも教えて頂きました。できないものをできるに変容させるような授業にすること。わざと子どもをつまづかせ、起き上がる力をつくる過程、「しかけ」をつくり、そこから問題意識を統一させるということ。その為にも、偶然ではなく、どこでやっても必然として現れる「素直な子どもの反応」を想定し「しかけ」をつくっておくこと必要なのだと学びました。教材研究をするとき、子どもだったらどう考えるのか?ということを思い込みを捨て、自分自身が考えることの重要性を再認識させられました。今度、教材研究をする際にはその点をしっかりと頭に留め、行なっていきたいと思います。

 最後に、今回ここには書ききれないくらい沢山の学びを頂いきました。このような学びの場を与えて下さった山本先生を始め、玉置先生、関係者の皆様、ありがとうございました。(古川)
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