前期6期生ゼミを終えて(名桐)

画像1
 こんにちは。玉置ゼミ6期生の名桐です。さて、東海地方も本格的に梅雨が明け、夏らしい暑さが戻ってきました。マスクをつけているときは、水分補給をしっかりし、熱中症にも気をつけていきたいと思います。

 さて、先日7月31日で前期のゼミがすべて終了しました。スピーチや発表、道徳・算数の模擬授業をオンラインで行いました。6期生のみんなと内容の濃いゼミにすることができて、改めてこの玉置ゼミに入れて良かったなと実感しております。

 前期のゼミを終えて、私は対話的な学びを具体的にどう行うかを最も考えるようになりました。玉置先生から発表ごとに、「そこはその方がいいよ」や、「あの声掛けいいね」とアドバイスを頂き、授業はそうして展開していくのかとたくさん学ぶことができました。自分が無意識に使っていた「なるほど」という言葉も、先生から魔法の言葉だよと教えて頂き、そこからは意識して「なるほど」を使えるようになりました。言葉は教師と子どもたちを結ぶ大切な存在です。なかなか言葉に関して深く考えることが無かった為、そういったアドバイスはとても印象に残っています。

 また、ゼミ生のみんなの授業のレベルの高さにとても刺激されました。自分の中には無い考えを持っている人や、話し方が優しい人、ユニークで惹き込まれるような授業をする人など、それぞれに個性があってとても参考になりました。特に、ユニークな授業ができる人はすごく羨ましいと感じています。実習だけでなく、様々な場面でその個性は輝くと思います。私自分にも何か特徴的な個性がほしいなと思えるようなゼミでもありました。

 来月には、いよいよ教育実習が始まります。今年は、コロナ禍でなかなか難しい実習になると思います。ですが、自分の準備次第で目標を持って取り組めると思います。ゼミで学んだこと、あるいは玉置先生の授業で学んだことを存分に活かす為にも、再度振り返りを行い、自分の中での目標を達成できるよう頑張っていきたいと思います。(名桐)

7月31日六期生ゼミでの学び(金子)

画像1
 こんにちは、6期生の金子奈央です。7月31日のゼミでの学びをまとめます。

 今回は、志水廣先生の授業を基に小学校5年生の算数「割合」の模擬授業をオンラインゼミにて行いました。授業を構成するのはとても難しく、これからもっと経験を積み重ねていかなければならないと痛感しました。

 授業の中で私が特に悩んだのは、割合を倍関係で考えるということへのもっていき方です。この授業はクラブの希望者を定員と比べ割合を出して、一番人気のクラブをみつけるという授業でした。志水先生の授業では、「定員の人数が違うから、希望者だけ見るのは違うと思う。」という子どもの発言から授業が展開していきました。

 実際に行ってみても、児童役のゼミ生たちの発言の深まりから倍関係の考えかたを引き出すことができました。子どものその場の状況に合わせて臨機応変に対応することはとても難しいと思うけど、教材研究をすればするほどカギとなる子どもの発言が出たときにそこに気づき、引き出すことができるのだと思いました。

 次に、自分の課題として挙げられた点は授業のメリハリについてです。私の授業は子どもたちが追究する場面がとても多かったです。実際、志水先生がさらっと進んだところも少し時間をとる部分がありました。玉置先生からは、授業が一定の速度で流れているため、子どもたちが段々疲れてしまうというご指導をいただきました。トントンと進むところと、じっくり追究するところのメリハリをつけることで、本当に深めていきたいところがはっきりした授業になると学びました。なにより、子どもが飽きずに、疲れずに問いに取り組むことができます。これは、数学だけでなくどの教科にもいえることです。追究するべきところにじっくりと時間をかけることができる授業構成を考えていきたいです。

 今回も、実践したことでより多くのことに気づくことができました。課題がたくさん見つかるなかに前回の模擬授業から成長を感じられる部分もありました。今後もこれらの課題を成長に変えられるように、学びの積み重ねと追及、実践を繰り返してきたいです。ご指導いただいている玉置先生、いつも刺激をもらえる六期生のみなさん、ありがとうございます。(金子)

8月2日虹天塾で講演と口演

画像1
 13時前に家を出て、彦根の「みんなの食堂」へ向かう。1年前から依頼を受けていた虹天塾での登壇。1年前にはまさかこんなになっているとは思いもしなかった事態。zoomか対面講演のいずれかを問われたが、感染防止に配慮されていれば、対面で!と応えて、久しぶりに車で遠出。
 
 15時から1時間ほどの講演。演題は「コロナ禍で今後考えていかなければいけない学校のあり方 コロナ禍で起こったことを整理して次の一手を打つ」。もちろん全て新ネタ。学校関係者ばかりではないので、用語説明もしながら展開。対面している(といってもかなり離れている(笑))皆さんの反応は、私の主張を受け入れていただいているととらえ、快調に話す。自信をいただけた。皆さんに感謝。

 着物に着替えて、リクエストの落語。まくらたっぷりの「親の顔」。マスクなしで認めていただき、久しぶりの声を張り上げての落語。落語をすることはこんなに楽しいのだ、と体感。それもよく分かっていただける皆さんのおかげ。

 循環型未来食堂「みんなの食堂」特製のお弁当をいただき、皆さんとマスクをして歓談。19時前に会場を出て、1時間ほどで帰宅。心地よい疲れ。

7月24日6期生ゼミでの学び(松浦)

 こんにちは!6期生の松浦です。今回は7月24日の6期生オンラインゼミでの学びについてまとめます。

 今回のゼミでは志水廣先生の授業をもとに、オンラインで模擬授業を行いました。私が担当した授業は「テーブルといす」という授業で、4人がけのテーブルを10脚並べる時、何人座れるかというものでした。

 初めに志水先生の授業を見た時、児童の発言や行動を綺麗に拾いながら、とてもスムーズに授業が進んでいくことに驚きました。オンラインであってもそれをできるだけ再現できるように、資料を作ったり、どのような意見が出るかを想像しながら展開を考えていきました。
 
 実際に授業をしてみると、自分では予想もしていなかったところで話が展開していってしまったり、対応を迷ってしまったりして、正直どうしたら良いか分からない状態が多くありました。

 オンラインということもあり、志水先生がされていた机間巡視ができなかったので、指名した子の意見でどう展開していくかドキドキしながらの授業でした。教材研究が不十分であったと思いましたし、自分の中では反省することばかりでしたが、その中にも多くの学びがありました。

 私が今回の学びの中でも、特にこれから大切にしたいと思ったことは「授業は思い通りに進まない」ということです。先程も書いたように、今回の授業では自分が思ってもいなかった部分で話が展開してしまって、戸惑ってしまいました。今までの模擬授業では計画通りに授業が進んでいったので、余裕がなく、どうにかして自分の計画の方向に戻そうと必死になってしまいました。

 しかし、玉置先生からの助言で、思ってもいなかった言葉が出てきても、ちゃんとその言葉を押さえておけば後から効いてくることや思い通りに進まなくても慌てずに子どもに説明させれば良いということを教えて頂きました。教師が分かっていないということは、きっと子どもの中にも分かっていない子はいるからそういう時は子どもに説明させることで、自分の計画とは違う方向であっても上手く授業を展開していけることを学びました。

 初めから授業は自分の思い通りに進められると思っていたことが間違いだったのだと気付きました。教育実習前にこのことに気付けたのは私の中でとても大きな学びです。現場であれば、ゼミよりもさらに思い通りにいかないことが多くあると思います。そんな時は焦らず、今回学んだことを思い出して、落ち着いてできるようにしたいです。また、指導計画の時点で授業の展開パターンをいくつか考えておくようにしたいと思いました。一つの方法しか頭にないと、そこから外れた時に焦ってしまうと思うので、いくつか思い浮かべてその時の対応もイメージしておくようにしたいです。経験の浅さから、臨機応変に対応できる柔軟性がまだまだ不足しているので、教育実習やこれからのゼミでそのような力もつけていきたいと思いました。

 玉置先生、6期生の皆さん、ありがとうございました!(松浦)
画像1画像2

作文で感動した話(矢崎)

 「日本のいじめ対策は間違っている」

 私は、論述対策で「いじめ」について色々調べたいと思い、ネットで「いじめ対策」と調べた時、この言葉に出会った。

 正直、とても驚いた。私が調べたいと思っていたことを否定している言葉だったからだ。更に、この言葉は中学2年生が書いた人権作文のタイトルだった。あまりにインパクトのありすぎる言葉に惹き付けられ、私は気づけばそのサイトを開いていた。

 この作文を書いた中学2年生の生徒さんは、いじめを受けた生徒をカウンセラーの協力を得ながら支援することやいじめを行った生徒を別室で授業させる、道徳教育の充実は本当にいじめの根本的解決につながっているのかということを問題視していた。

 そして、その解決したいと願う日本の「いじめ」は「長期的に陰湿化しやすい」ことを一番の問題点として挙げていた。

 では、なぜ日本の「いじめ」は「長期的に陰湿化しやすい」のか。その生徒さん曰く、二つ原因が考えられるという。

 一つ目は「日本のいじめは精神的苦痛を主とし、表面上分かりにくく、教師などに気づかれにくい」こと。

 二つ目は「いじめを見ている人の反応」。

 この二つにより、いじめを止めるための「いじめのストッパー」がなく、どんどんエスカレートし、いじめが長期化してしまうということだ。

 だが、三つの要素があれば、誰でも「いじめのストッパー」になれるという。
一つ目の要素は「善悪の判断ができること」。
二つ目の要素は「自分の意見をもつこと」。
三つ目の要素は「他人の意見を尊重すること」。
一つ目と三つ目の要素は既に備えている日本人は多いという。

 しかし、二つ目の要素である「自分の意見をもつこと」が日本人は備えきれていないことが多いという。

 私自身、「周りに合わせること」が良いこととされている空気が日本には流れていると感じる。その空気は周りの人と上手く楽しく生きていくには必要な空気だとも思う。でも、その空気は時として、黒く重い空気になることはないだろうか。私はその代表的な「時」は「いじめ」の場だと考える。

 いじめが行われる場で流れる黒く重い空気を吸うこと、「周りに合わせること」で周りの者は自分を守ろうとする。でも、その空気は重いから、いつまでも吸った人間の中に居続ける。だから、いじめは長く存在し続ける。

 だからこそ、この作文を書いた生徒さんの仰る通り、「自分の意見をもつこと」要素を持つことが重要なのだ。自分はこのいじめは認めない、許さない、黒く重い空気は吸わないと「自分の意見」を一人ひとりが持つことができればいいのだ。

 この生徒さんは日々の生活の中で、集団で一つの課題に対して真剣に話し合い、取り組む活動を取り入れることで三要素が培われると最後に仰っている。これは日々の学校生活の中のどんなときでも、教師の意識次第でどれだけでも取り入れることができるのではないだろうか。つまり、子ども達が三つの要素を獲得できるかは、教師の働きかけも大きく影響するのだ。

 だから、道徳教育であろうとなんであろうと、自分が教師として子どもたちに対して行う活動はこの三要素を意識して構成していきたいと思う。この三要素を網羅するのは簡単なことではないし、今の自分には難しいとはわかっている。でも、この作文を書いた生徒さんが大人になられて、見る教育現場に、周りに合わせて黒い重い空気を吸う子がいないようにしたいと思った。(矢崎)

※ 写真は、林文通先生撮影のある学校の一コマです。記事とは関係ありません。学校のワンシーンがとてもうまく切り取られていますので、使わせていただけるようにお願いをしました。

画像1

7月17日6期生ゼミでの学び(名桐)

 こんにちは。6期生の名桐です。この記事では、算数の模擬授業の活動で学んだこと及び感じたことを述べていきたいと思います。

 今回の活動では、教材をどういった形で子どもたちに伝えるかとても悩みました。オンラインですので、机間巡視や黒板を使った授業ができません。どうすれば子どもたちの主体性を働かせながら進められるかと考えた結果、紙を使った体験型の授業にしようと決めました。

 算数の規則性を見いだす単元だったので、子どもたちの発言が鍵となってきます。どうすればめあてにたどり着くような発言を促せるか、子どもたちの反応はどういった形で現れるか、不安ばかりの模擬授業でした。私自身、算数の授業が最も難しいと考えています。子どもたちの理解度を知ることが容易でなく、また、最も「わからない」が生まれる教科だと思うからです。そこで、子どもたちの言葉を繋いで授業を作っていくことの重要性を改めて感じました。

 子どもたちの言葉を繋ぐことで、その考えを膨らませ意見を共有することができます。ですから、教師が一方的に説明して問題を解くばかりの授業ではなく、言葉を繋ぎ一つ一つの「なぜ?」を解決していくことで子どもたちの中に算数の考え方が蓄積されていくと思います。

 2週連続の発表になり、自分の力を伸ばせる良い機会がたくさんあったので喜ばしいと思いました。また、他のゼミ生の授業も凄くクオリティが高いものばかりなので、これからもお互い切磋琢磨し合ってスキルを磨いていきたいと思います。(名桐)

※ 写真は、林文通先生撮影のある学校の一コマです。記事とは関係ありません。学校のワンシーンがとてもうまく切り取られていますので、使わせていただけるようにお願いをしました。
画像1
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31