見てるだけじゃわからない (矢崎)

 こんにちは。5期生の矢崎楓子です。

 突然ですが、私はテレビドラマを見るのが趣味です。各局のドラマを全てチェックしていると言っても過言ではないくらいです。

 そんな私は、今日、「おカネの切れ目が恋のはじまり」というドラマの最終回を見終えました。ご存じの方も多いかと思いますが、この作品は三浦春馬さんが出演された最後のドラマです。

 最終回に三浦さんは数秒しか登場されていませんでしたが、主演の松岡茉優さんがまるでずっと三浦さんが近くにいらっしゃるような素敵な演技をされ、心がキュッとなる素敵な最終回でした。

 そんな素敵な最終回を見て思い出したのは、数日前に玉置先生がスラックに載せてくださった、「『一滴の涙』ある夏の出来事」というある生徒さんが書いた作文でした。この作文はある生徒さんが旅行先で犯罪加害者の家族の方と関り、人の人権についておじいさまと一緒に考えたお話が書かれています。

 では、この作文と三浦さんの最後のドラマが何故私の中でつながったのか。それは、人の人生は見ているだけでは分からないということが繋がっていると思ったからです。

 三浦さんは私にとってかっこいい演技の上手な俳優さんでした。亡くなったとき人生について悩んでいらっしゃったそうだとニュースで耳にしました。私にはそんな風に見えなかったのになと思いました。当たり前です。だって、私は話したこともないんですから。
これは生徒さんの作文に出てきた犯罪加害者の家族の方を世間が見る目と通ずることがあると思いました。

 そのご家族がどんな風に今までを過ごされて今を生きているかなんて、ニュースや噂だけで判断できるわけがありません。いえ、してはいけないと思います。今回この作文を書いた生徒さんは自分の五感を使って、このご家族と関わろうとしました。だから、このご家族も涙を流されたのだと思います。

 私自身、シングルファーザーの家庭で育ち、周りの人に「おかあさんいなくてかわいそう」と言われたことが何度かあります。その言葉をかけられたとき、毎回こう私は思いま
す。

「私のことちゃんと見ていてくれていないね」と。

 私はかわいそうではありません。むしろ、幸せです。何倍もの愛情を父をはじめ色々な人から頂いて育つことができたのですから。だから、私は人と関わるにはちゃんと自分の五感を使うべきだと思います。その五感でその人を見なくてはいけないと思います。

これって、本当に難しいことです。根気もいりますしね。正直、自分もできていないことが多々あります。でも、この五感で人を見ることをこれからの時代、忘れてはいけないと思います。

 教師になる人間として、忘れたくないと思い、今日このお話を書かせていただきました。読んでいただき、ありがとうございました。(矢崎)

 ※写真は、火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」のサイトより(玉置)
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9月30日5期生ゼミでの学び(北神)

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 こんにちは!5期生の北神です。今回は9月30日のゼミで行った模擬授業について書きます。模擬授業を行うのは久しぶりで、とても緊張しました。

 私は、第6学年国語の「生活の中の言葉」という単元で授業を行いました。この単元は、教育実習の研究授業でも扱いました。その時に先生方から頂いたアドバイスをもとに授業を考え直しました。

 研究授業では、例をもとに、敬語を使うべき場面とそうでない場面があることにを気付かせ、5年生で学習した敬語について復習をしました。復習はさらっとする予定でしたが、理解できている子と理解できていない子の差が大きく、説明に思っていたよりも時間をかけてしまいました。その後、例文を適切な言葉遣いに直し、役割演技をして確認しました。

 苦手な子にも理解してほしいと思いながら説明をしていましたが、塾のように教えること中心の授業になってしまいました。

 この反省点をもとに、今回は教えること中心の授業にならないように心がけました。模擬授業の25分は、子どもが活動したり考えたりすることが中心でしたが、後半はやはり敬語について教えることが中心の授業展開でした。

 ですが、その後、ゼミで話し合ったことで、授業のゴールを忘れていることに気がつかされました。今回の授業のゴールは、場に応じて適切な言葉づかいで話すことができるようになることです。敬語の種類を覚えることではありません。あれもこれも教えたいと思っているうちに、いつの間にかゴールが変わっていた気がします。授業のゴールから展開を考えることの大切さを改めて感じました。(北神)

10月6日聖和会(岐阜聖徳学園大学名古屋地区同窓会)で講演

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 17時前に家を出て久しぶりの対面講演に向かう。依頼をしていただいたのは昨年に引き続き、聖和会(岐阜聖徳学園大学名古屋地区同窓会)。今年度初の集まりとのことで恐縮。18時ごろに会場のアイリス愛知に到着。

 青木会長さんと情報交流。18時30分から講演開始。遅い開始時間にも関わらず、ソーシャルディスタンスに配慮された大きな会場に多くの方が参集。

 依頼演題は「主体的に学習に取り組む態度をどのように評価し、授業改善に生かすか」。この分野もいろいろと情報を集め、自分なりに勉強しているつもりだったので、こうした機会をいただき、まとまった話が皆さんにできたことは有難いこと。学校現場のことを第一に考え、かなりの言い切りをさせていただいた。

 持参した本もたくさん売れて、この4月から名古屋地区で頑張っているゼミ生にも会えて、この面でも対面のよさを実感。

9月30日の模擬授業を終えて(矢崎)

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 こんにちは。5期生の矢崎楓子です。今回はゼミでの模擬授業を終えての反省を書かせていただきます。

 今回の模擬授業で私は「子どもたちに授業で得てほしい価値を伝える」はとても難しいということを実感しました。

 私は今回の授業で、藤井風さんというアーティストの「帰ろう」という曲を道徳の教材として使わせていただきました。

 この曲の題名を伏せて、歌詞だけを読んで一人ひとりに題名をつけてもらうことを通して「生きる」ということを考えてもらおうという授業構成でした。

 私がこの授業でこだわったのは「一人ひとりの考えを殺さない」ことです。極端な表現になりましたが、教師の発言で子どもたちの考えを否定し、消すことがないようにしたいと考えました。

 だから、子どもの発言に全て同じ温度で対応しました。しかし、教師の発言を意識するあまり発問まで「どう?」といった、子どもが何を答えれば良いのか分からない発問をしてしまいました。そういった発問では子どもたちが価値に気づくことは難しいです。

 実際に、今回の授業で「自分ごと」として価値に気づけなかったという人が多くいました。また、今回授業自体がとても静かで教師として不安になりました。

 でもこの静けさは考えている証拠だと先生が教えて下さいました。その静けさの価値に私が気づけていなかったのも反省点です。絶対にこの静けさは道徳にとって必要なものです。「みんなよく考えてくれていますね」と静けさを褒め、いかせばよかったと感じました。

 今回の授業で私は子どもたちに「生きる」ことを考えるという価値に気付いてほしかったです。正直、今回の授業をどのようにしたら、この価値に気づけるようにできたかは検討がつきません。それだけ発問や教室の空気感づくりは難しいのだと感じました。

 私は「生きる」ということを考えることは人生の本当に大事なことに気づかせてくれるものだと思っています。今回の授業はうまくいきませんでしたが、もっと発問を研究して、「生きる」ことについて子どもたちに考えてもらう授業を作れる教師になりたいと強く思いました。(矢崎)

9月30日 5期生授業ゼミからの学び(木下)

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 こんにちは。5期生の木下です。今日は9月30日のゼミで私が挑戦した道徳の授業について書きたいと思います。

 後期ゼミはゼミ生がそれぞれ授業をするということで、まず何の教科の授業をしようか迷いました。自分の専攻科目の社会、それとも実習中に何度も授業をさせていただいた算数、難しかった道徳…。この中から迷いに迷って、1番授業をするのが難しく悔しい思いをした道徳の授業に挑戦することを決めました。

 題材は「ブランコ乗りとピエロ」です「ブランコ乗りとピエロ」は皆さんもよく聞いたことがあるのではないかという有名な題材です。今実習をしている一個下の学年の子に聞いてみると、実際「ブランコ乗りとピエロ」で道徳の授業をしたという声もよく聞きます。

 最初は考え方が違いぶつかり合っていたピエロとブランコ乗りのサムが、最後には笑顔で一緒に料理を囲むという内容です。5年生対象ですが、5年生にはやはり難しい内容だなあとあらためて感じました。

 1番の反省点は、最初から丁寧に教科書を読んでいくのではなく、必要ではない部分は省き、子どもたちに考えてほしいところをしっかりと読むべきでした。道徳は国語の読み取りではないし、時間短縮にもなります。時間を短縮することで「なぜピエロとサムは最後、一緒に笑顔で料理を囲むことができたのか?」という最も大切な問いを時間をかけて考えることができたなと思います。

 しかし、実習中と比べて自分が成長できたなと感じたことは予想外の答えが返ってきても動じず、一緒に子どもと考える余裕ができたということです。これは、週1回ボランティアを地元の小学校でさせていただいている経験が生きているのかなあと感じます。(色々な子どもがおり、私は補助が必要な子どもの支援をすることが多いため)

 教員採用試験も全てひと段落して、気が抜けてしまう時期です。学生最後なので遊ぶ時は思いっきり遊びたいと思います。しかし、今から4月に教壇にたつ教師としての準備もしっかりとしていきたいです。授業ゼミ、卒業論文、興味のある教育書を読んでみる…などやれることはたくさんあります。気を抜きすぎず、ここからがまたスタートだと思って頑張りたいです!(木下)

第13回教育と笑いの会参加募集開始

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 いよいよ第13回教育と笑いの会の参加募集が開始です。

●期 日
令和2年11月28日(土)

●時 間
13時30分〜16時00分 (13時00分より接続いただけます)

●場 所
YoutubeLive(パソコン・スマートフォンがあれば、どこからでもご参加いただけます)

●参加費
無料 ※事前のお申込みが必要です

★ お申し込みはここから。こんな楽しく面白い会は他にありません。ぜひご参加を。

10月1日第1回敦賀市「知・徳・体」充実プラン研修会(玉置)

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 今日は久しぶりの対面講演。昨年に引き続き敦賀市へ向かう。

 11時49分味岡駅乗車、乗り継いで、敦賀駅着は14時24分。乗り換え駅でリックのチャックが本の重さで開いて、荷物が歩道に散乱。必死に集めて駅まで走って発車1分前(汗)。乗り遅れたら敦賀駅着が遅くなり、とんでもないことに。必死に頑張った自分をほめてやりたいが、20分ほど心臓の痛みは治まらず、どうなることかと思うほど。途中までマスクをして走ったのも要因。とにかく間に合ってよかった。神様に助けてもらった感じ。

 駅までお迎えをいただき会場へ。PCや動画再生のチェックをして開始。聞くところによると敦賀市教育委員会としても、今年度の対面研修は初めてとのこと。昨年に引き続き、70名ほどの方に参加していただいた。リピーターも多いと聞き、力がさらに入る(笑)。

 15時から16時30分まで「明日からの授業をよりよくする授業方策〜コロナ禍においてもより良い授業をするために〜」と題しての講演。

 最初は「コロナ禍で学校につきつけたこと」をテーマに最新情報を提供。それをもとに学校教育が子どもたちに提供してきたことを再確認。その後は「主体的・対話的で深い学び」をこの状況でも実現するための具体的授業技術や展開法を伝える。初試みで飛び込み授業映像を見せて、子どもをつなぐことの具体像を見ていただく。

 最後は持参した本のPR。おかげさまで完売。

 終了後、福井県庁嶺南教育事務所研修課のみなさんと懇談。30分ほど。続いて敦賀市教育委員会のみなさんと懇談。いずれも最近書いた原稿をもとに最新情報提供。そして教育委員会のみなさんを意識して、自分が教育委員会にいたときの数々のエピソードをお話しする。17時30分ごろまでたっぷり。

 駅まで送っていただき、18時10分発のしらさぎで岐阜駅まで乗車。列車の中でいただいた美味しいお弁当を味わいながら講演を振り返る。岐阜駅で名鉄に乗り換えて犬山駅、そして地元駅へ。帰宅して、そのままダウン。
 

9月23日5期生ゼミでの学び(大久保)

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 こんにちは!5期生の大久保樹です!今回は9月23日に行ったゼミについて書いていきます。

 今回のゼミでは、模擬授業を行いました。教科は道徳を選択し、教材は「ぼくはMVP」というものを扱いました。

 私はこの教材を用いて小学校教育実習で道徳の授業を行いました。その授業後、最終的に子どもの振り返りで多く書かれたのは「ドッジボールで当たったら正直に言う」という、私が意図していなかった振り返りが多く書かれ、授業の難しさを痛感する出来事となりました。実習から何ヶ月も経ちますが、心にはずっとモヤモヤしたものが残り、「あの道徳の授業はどうすれば良かったのか」と悩むことが多くありました。

 そんな中でゼミでの模擬授業を行う機会があったので、これを逃す手はない!と思い、この教材を選びました、

 授業をしてみて、ゼミ生から多くの感想、意見を貰いました。そのどれもが的を射るものばかりで、とても勉強になりました。

 1番の反省点は、発問するのは良いものの発問が似ており、ずっと平行線のまま議論を進めることができなかったということです。

 考えさせたいポイントは絞って、ここを聞いてみよう!と意気込んでいましたが、いざ授業をやってみると予想だにしない発言ばかりで焦ってしまい、上手く意見をまとめることが出来ませんでした。

 授業は思い通りいくものではないということは重々承知していますが、私に足りないのは思い描いている方向に進まない時の対応力、柔軟性だと痛感しました。どうしても授業準備で考えたシナリオ通りに進めてしまう、イレギュラーは受け付けないと私自身の欠点を知ることができたので、今回の模擬授業は大変勉強になりました。

 次模擬授業を行うのは先になりますが、ゼミ生の模擬授業をしっかりと見て学び、私自身の力としていきたいです。ご高欄いただきありがとうございました。(大久保)

9月23日待ちに待った対面ゼミ(生田)

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 こんにちは!玉置ゼミ五期生生田朋也です!今日は9月23日に行ったゼミについての記事を書いていこうと思います。

 やっと。やっと対面授業を受ける事ができました。久しぶりの対面で皆さんの顔を見ることができてとても嬉しかったです。オンラインは便利ですが、対面は安心感と程よい緊張感がありとても質の良い時間を過ごすことができました。楽しくてこの日は2時間超えのゼミでしたが、あっという間で、改めてこの玉置ゼミという場で学べることのありがたみを感じました。

 そして前期対面で行えなかったことをら考えると正直、大変コロナが憎いです。早く安心してみんなと一緒にいれるようになることを心の底から願います。

 さて後期からは模擬授業をみんなでやっていきます。玉置先生が授業の最初に仰った「授業力は人間力」は一生忘れたくない言葉です。どんなに授業が上手くても、人として欠けていたり、子どもとの関係ができていなかったら上手くいきません。これは実習でも身をもって感じる事ができました。これを前提として後期ゼミでは授業を行っていきます。

 自分は教育実習の研究授業で行った道徳を少し改良して行いました。結果から言うと子どもの発言を整理しきれず、どうもっていくのか?という場面で終わってしまいました。

 そこで先生から出されたテーマで、「子どもに考えたこと思ったことを書かせることは⚪か×か?」が出されました。自分の模擬授業でやっていたからです。みなさんならどうお考えでしょうか。私は道徳に関しては「◯」でもいいのではないかと考えています。私の考えとしては発問は勿論大切ではありますが、初めは思ったこと考えたことを聞くことで、子どもの素直な気持ちを引き出したいと考えたからです。

 しかし結果的に自分はまとめることができていないのでまだまだ道徳は勉強不足です。道徳を教える、学ぶことは本当に難しいこととは思いますが、学級経営、子どもの自立のためにも大変大切な教科だと考えてます。しっかりとこと後期ゼミで学んでいきたいです。

 本当にゼミは楽しいです。改めて対面で感じました。こんなに全力で学びたいことを学べるのはここしかないです。玉置先生に媚び売っているわけではなく本当に全員が全力で楽しいです!(生田)

9月26日熊本市教師塾「きらり」オンライン第3回実技講座

 13時20分頃から、zoomで熊本市教育センターとつないで担当の前田先生と最終打合せ。僕はプレゼンの最終チェック。

 14時から開始。塾生の皆さんがブレイクアウトルームでアイスブレーキング。その後、2グループから簡単な発表があって、14時15分から僕のオンライン講話。「新時代の学びと学校を支えるミドルリーダーのあり方」と題して、2つの柱で話す。

 1つ目は、「コロナ禍で『本質は何か』と問われる学校教育」、2つ目は、「ミドルリーダーとしての自覚を まさにカリキュラム・マネジメント」。自宅から講演していることもあってか、いつも以上にフリーな気分で話す。ここだからこそといった情報も多く提供。

 後半の講話は、「教師修業講話 〜玉置先生の教師観に学ぶ〜」。参加者から質問を受ける形で60分間の進行。質問を受けて思い出す自分の学級経営と授業作り。冷静に考えてみると、すべて子どもから教わったという気持ち。「社会で通用しないことは教室で認めない」ことを貫こうとしていたあの頃が妙に懐かしい。こちらの気持ちを奮起してもらえる1時間。

 それにしても熊本市教育センターのオンライン研修の進行や仕掛け、zoom、YouTube発信は写真のようにかっこいい。スマートでスムーズ。こちらも良い勉強をさせていただき、大いなる刺激をもらう。
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〇〇の秋(酒井)

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 こんにちは。5期生の酒井です。この頃朝晩がとっても涼しくなってきて秋を感じつつ、おいもや秋刀魚、栗など秋には美味しいものがあるのでわくわくしています笑

 では、今回は心を動かされた絵本について書かせていただこうと思います。タイトルは「ヤクーバとライオン」です。1は勇気、2は信頼というテーマで書かれています。

 実は、岐阜聖徳学園大学の教授である水川和彦先生の研究室を訪れた際、紹介してくださったのがこの本との出会いでした。はじめ表紙の絵を見た時正直怖そうだなあと思いました。しかし読み進めていくと心のがあたたまるそして、考えさせられる内容がぎゅっとつまっていました。

 ぜひ読んでほしいのでここに詳しいストーリーは書きませんが、信頼の方の見せかけの格闘のシーンはとくにぐっと来ました。見ていたライオンや聞こえていた人々にはわからない2人だからこその行為だったのだろうと感じました。ライオンと人は言葉でコミュニケーションができるわけではありませんが、お互いを尊重しあう態度だったからこそあのような信頼関係が築かれたのかなあと思いました。

 お話の最後、主人公のキブウェは村から去ってしまいます。彼はどうなったのでしょうか。イメージがなかなか湧きませんがきっと、心の中にヤクーバが生き続けたはずです。またヤクーバの心にもキブウェが生き続けていると私は思っています。

 さて、この絵本の読みどころは本文だけではありません。翻訳者のあとがきまで読むとまた違った後味になります。さらに、1だけでなく2も読むとさらに違う気持ちになれます。本当の信頼とはなにか、本当の勇気とはなにか数ページの絵本でこんなにも深く考えさせられるとは夢にも思いませんでした。1と2と行ったり来たりして何度も読み返したくなる作品です。読みながら、22歳の私が読むのと5年後10年後の私が読むのとでもきっと違う解釈をして、違う気持ちになっているんだろうなあとも思いました。

 外に簡単に出かけられなくても、本は読んでいると色々な経験をさせてくれます。活字がたくさんの本ももちろんですが、絵本も手にとって多くの作品と出会い、自分の糧にしたいです。卒業までに読みたい本がたくさんあって、うまく時間をつくってよみきりたいと思っているので今年の秋は「読書の秋」になりそうです。(酒井)

「はじめてのお金教室」監修(玉置)

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 「かしこく学ぼう!はじめてのお金教室」(文研出版)全4巻の監修をさせていただきました。

 この本は学校図書館に配架していただくとよい本です。どのような本なのかを知っていただくために、本の「はじめに」で書いたことをここで紹介します。

 ***

 みんなは、お金について考えたことはあるかな?
 今、着ている服も、使っているつくえも、ノートもえんぴつも、ぜんぶお金を出して買ったもの。

 子どもも、おとなも、お金がなければ生活していけないんです。でも、そんな大事なものなのに、お金のことはみんな以外と知らないはず。

 この本では、みんなが今まで知らなかったお金のひみつを、知ることができます。読んでから、自分のお金についての考え方を、話してみてください。今の社会を考えるときにも、自分の未来を思いえがくときにも、お金について話し合ったことが、ヒントになるでしょう。(岐阜聖徳学園大学 玉置 崇)

9月10日愛西市立立田北部小学校での指導助言(玉置)

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 すでにゼミ生が訪問での学びを記事で発信しています。ぜひお読みください。

 私はこの日の仕事日記で代用。

 12時に家を出て立田北部小へ向かう。途中、激しい雨。ワイパー超高速作動。

 13時15分ごろ学校着。校長先生と懇談。ゼミ生3名到着で、授業開始までに教材研究。授業のポイントに気づかせたつもり。

 13時55分から14時40分まで3年生算数授業。トピック的な内容で「どんな計算かな」。小学校3年生らしいつぶやきもあって、それをどう生かしていくか、まさにライブ力が問われる授業。このあとの講演で伝えたい事柄をメモ。ゼミ生にはポイントで子どもたちのノートを確認してもらい、情報をもらう。

 15時20分から16時40分ごろまで講演。今日のキーワードは「エビデンスよりエピソード」。どれほど目指す教育における子どもの姿が語ることが出来るか。これが大切と強調。細かな授業技術はゼミ生を子ども役にして伝達。

 押し売り的紹介だったが、本をたくさん購入していただき、ゼミ生からの報告を聞きビックリ。感謝しかない。

 校長室で新たな評価観について質問を受けて私見を述べる。最近、特に多くなってきた評価の質問。さらに勉強を重ねないとと自覚。(玉置)

9月10日 立田北部小学校での学び(矢崎、古川、大久保)

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 校門に入った瞬間に「こんにちはー!」「今日見に来てくれた先生?」と元気よく挨拶してくれた3年生さん。学校という場所が久しぶりだった私は、とても元気をいただきました。

 そんな元気な挨拶で迎えてくださった愛西市立立田北部小学校研修会で、私は「教師は子ども達に一生付き合えるわけではない」という言葉に胸打たれました。

 「主体的、対話的で深い学び」これを実現するためにどうしたらいいのか。これは私の論文のテーマにも繋がる課題です。

 この課題を解決するための1つのキーワードが「教師は子ども達に一生付き合えるわけではない」なんです。

 この言葉を聞いただけだと、なんだか冷たい印象を受ける方も多いかと思います。しかし、これは現実です。教師は所詮、学級担任となっても、子ども達と1年間しか関わることができないのがほとんどです。だから、この「一生付き合えるわけではない」を常に頭の中に置いておかなくてはいけません。

 子ども達が自分の手から離れた後の姿を常にイメージし、子ども達がより良く生きられる技を伝えていかなくてはいけません。これはとても難しいことです。

 子ども達を常に見つつ、子ども達が成長するタイミングを潰さない様に手を出しすぎてはいけないのですから。でも、子ども達が成長するタイミングである「出力」を多く作るためには教師が、子ども達の先の姿を予想し、期待し、信じて、待てる心が大切です。

 私は根っからのお節介やきなので、子ども達のことを信じて待てる教師になりたいと思います。そのために今から多くの授業技術を学び、教養を深めたいと思いました。

 勉強をさせていただく機会を下さった、愛西市立立田北部小学校の先生方、ありがとうございました。(矢崎)

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 久し振りの小学校での授業見学、研究会に参加で多くの学びを得ることができました。特に印象に残ったのは、授業展開のきっかけは授業の至るところに転がっているのだということです。

 一つ目に子どもの挙手です。はじめに当てた子どもが正解を答えたとしても、他の子どもも挙手をしていた場合、違う考えかもしれません。また、似ているようで少し違う可能性もあります。正誤反対者ではではなく、物分かりの悪い教師になり、何人か聞いてみることにより、対話が始まったり、主体的な学びに繋がったりする可能性もあるのだと学びました。

 二つ目として、子どもの反応です。教材や教師の言動に対して、子どもたちは一つの授業の中でも様々なつぶやきや表情をしています。それを教員が触れたり、踏み込むことによって、きっかけにもなるのだと考えさせられました。

 今回、なぜかけ算を使うのか考えたとき「いっぱいだから」と答えた子どもがいました。先生は、それを褒めて、受け止めていました。

 子どもの反応は授業展開のきっかけになると言いましたがなければ、授業はとても寂しいものになり、成立しない可能性もあると思います。普段からそうやって、受け止めてくれる教師や学級の仲間がいるから、安心して子どもは反応が取れるんだと感じました。私もそんな子ども達の反応が溢れる学級をつくりたいです。

 教員採用試験を終えた今、来年から本当に授業がちゃんとできるのか等、不安でいっぱいです。もちろん卒業論文などをまとめるのにあたり勉強もしますが、久しぶりに行かせて頂いた小学校、やはり現場で学ぶことにより吸収できることの多さを実感させられました。残り半年、ゼミでのセミナー等にできるだけ参加し、学びを深めたいと思います。

 勉強をさせていただく機会を下さった、玉置先生、愛西市立立田北部小学校の先生方ありがとうございました。(古川)

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 コロナの影響によって、講演会などの学ぶ場が減っていた中で、今回久しぶりに指導助言に参加させていただき、多くのことを学ぶことができました。

 その中で特に印象に残ったことを書いていきます。

 立田北部小学校に着いてすぐ、校長室に案内していただき、そこで教科書のコピーをいただきました。その際、玉置先生が「折角だから教材研究をしよう」と仰ったので、どのように展開していくか、どのような発問をするか懸命に考えました。

 少し経った後、玉置先生が「私ならトマト好きな人? 嫌いな人?」という導入から入ると教えてくださいました。教科書を見るといきなり「30個のトマトを、6人に同じ数ずつ分けようと思います。1人に何個ずつ分けるとよいですか」という問題が記されていました。

 すぐに教科書の内容に着目させるのではなく、児童の中にはトマトが好きな人がいれば、嫌いな人もいるので、「多く貰いたい」「少なくていい」など様々な意見が出てくると思います。そうすることによって、教科書にある「同じ数」が強調されるということです。

 「教科書の内容や学習することを児童に接近させる」

 これが大切だと玉置先生から教えていただきました。

 1〜2分でここまで授業を構想する玉置先生の凄さを改めて実感すると同時にここまで瞬時に考えてしまう玉置先生の頭の中を覗いてみたいと思いました。(笑)

 この他にも、つなぐということや振り返りについてなど様々なことを学ぶことができました。やはり現場で学ぶ機会は、本当に貴重で何物にも代えがたいと痛感しました。

 今回このような機会を設けていただいた玉置先生、愛西市立立田北部小学校の先生方、本当にありがとうございました。(大久保)

幸せのオムライス(酒井)

 こんにちは。最近食欲が全開の5期生の酒井です笑

 教員採用試験の2次前からずっと書きたくて書きたくてたまらなかった話を今回は書かせていただきます。

 教員採用試験2次前日のことです。試験まで一週間をきった頃からナーバスな気分が続いていて、あの日は前日ということもあり特に随分煮詰まっていたような気がします。それでも、教職員の方々や先輩方からたくさんエールをいただいて、友人と励ましあってなんとか自分を保っていました。ただ大学がお盆休み期間で閉鎖されていた期間は正直どことなく寂しさと心に穴が空いた様な気持ちになっていました。
 そんなゆらゆらした気持ちで家で机に向かっていると「もえちゃーん」と次女から呼ばれ、時計を見ると正午すぎ、お昼ご飯かなあと思いながら階段をおりました。すると机にはオムライスがあって、次女はせっせとケチャップで文字を書いていました。父のオムライスには「パパ」、母のオムライスには「ママ」、三女のオムライスには「あこ(三女の名前)」、次女は自分のオムライスに好きなアイドルグループの名前を書いていました。私のオムライスには明らかに名前より多い文字が書いてあるように見えました。席についてよく見るとこそには一生懸命書いた様子が目に浮かぶ字でこう書かれていました。

 「がんばれ」

 予想もしない出来事で驚きましたがそれ以上にとてもとても幸せな気持ちになりました。次女に伝えきれない感謝を必死に伝えようと言葉にしたり態度でしめしているといつも済ましている次女も照れくさそうにしていました。愛おしくてしかたない気持ちになりました。あまり家にいなくて、最近遊んであげられなかったので妹たちと関わる機会が減っていることをずっと気にしていましたが、自分のことを応援してくれている、思ってくれている幸せを心から感じたのを昨日のことのように覚えています。

 こうしてたくさんの方々のおかげなんとか2次試験を終えることができたことを記事を書きながら改めて感じました。いやあ、私って周りに恵まれてる幸せ者だなあ。これからもこの感謝を忘れず過ごしたいです。(酒井)
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最近の私のエネルギー源(遠藤)

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 こんにちは、5期生の遠藤です。教員採用試験が終わり、次は幼稚園実習に向けて意識を切り替えねば、と思っている日々の中で、私はしばしばあることを考えています。

 それは、去年の教育実習でお世話になった小学校の子どもたちのことです。ちょうど今、一つ下の後輩たちが小学校の実習中ということで、頑張ってほしいと思うと共に、自分の時のことを思い出す機会が増えました。
一ヶ月間、あの場所で一緒に学ばせて貰った3年生の子どもたちは、みんな本当に良い子たちで、ふとした時に会いたくてたまらなくなります。

 教員採用試験では、一次試験も二次試験も、実習で子どもたちから貰った手紙をお守りがわりに持っていきました。休憩時間にはその手紙の束をそっとめくって、子どもたち一人一人の文字をなぞったり、写真の笑顔を見たりして、絶対に教師になるのだ!という決意を強めていました。

 その中の最後の集合写真では、黒板の前に子どもたちと先生方と集まって、ソーラン節の決めポーズをしている私が写っています。今思うと、こんな風になんの躊躇いもなく子どもたちとくっついて、大きな声で笑いながら写真が撮れた日々が、奇跡のように感じます。

 小学校のホームページを見ると、ソーシャルディスタンス運動や、健康チェックカードなど、コロナ対策に励む子どもたちの頑張りが伝わってきます。その様子を見ていて、コロナに対してつい緩みがちだった気持ちが引き締められました。

 教育実習での思い出や、初めての事にも懸命に取り組む子どもたちの姿が、いつも私にエネルギーをくれます。教採の結果は不安ですが、どんな結果であっても来年から教壇に立つことに変わりはありません。あの子たちに見られて恥ずかしくないような、立派な先生にならなくては!と、子どもたちに勇気を貰う日々が続いています。ということで、まずは来月に迫った幼稚園実習でより多くのことを学べるよう、頑張ります!(遠藤)

11月13日各務原市西ライフデザインセンターで講座(玉置)

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 11月13日各務原市西ライフデザインセンターで「落語の楽しみ方」という講座を担当します。 

 素敵なチラシを作っていただけましたので、紹介をさせてください。(玉置)

人生のヒントは”過去”にある(宮野)

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 こんにちは。5期生の宮野です。今日は先日、読んだ本で心に残った言葉を紹介します。

 それは、PHPという雑誌に掲載されていた「人生のヒントは”過去”にある」という言葉です。これは、友吉鶴心さんという琵琶奏者の方が、自らの人生から学んだことだと述べていました。

 私は、人と比較したり、ふいにあの人は〇〇ができていいなあ、でも私は…と考えてしまったりすることがあります。しかし、友吉さんは、誰もが一人一人異なる過去を持つ違う人間。だから比べたって仕方ない。それぞれの過去を大切にすることで、私たちは自分も人も認めて、許し、自信を持って人生を歩めるのではないでしょうか。と述べていました。

 その言葉を見たとき、心が軽くなり、自分の今までを振り返ってみました。教採では、あきらめず、粘り強く取り組み、また、これまでも何事にもやろうと思えば、挑戦して、頑張ってきた自分がいると、感じることができました。これから、不安になったときや教師になって、子供と向き合うとき、自分の過去や相手の過去に思いを寄せ、自分も相手も大切にできる人でありたいと思います。(宮野)

8月2日虹天塾での講演記録(玉置)

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 8月2日、北村遙明先生が主催される「虹天塾」で講演をさせていただきました。その講演録「コロナ禍で今後考えていかなければいけない学校のあり方」が機関誌「虹天」で掲載されました。

 その講演全文がここをクリックしていただくとお読みいただけます。ぜひお目をお通しください。

 なお、この講演の日に仕事日記は以下の通りです。貴重な1日でした。

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  朝からしばし原稿書き。今日の講演プレゼンを確認。夏用着物を入れて準備完了。

 13時前に家を出て、彦根の「みんなの食堂」へ向かう。1年前から依頼を受けていた虹天塾での登壇。1年前にはまさかこんなになっているとは思いもしなかった事態。zoomか対面講演のいずれかを問われたが、感染防止に配慮されていれば、対面で!と応えて、久しぶりに車で遠出。
 
 15時から1時間ほどの講演。演題は「コロナ禍で今後考えていかなければいけない学校のあり方 コロナ禍で起こったことを整理して次の一手を打つ」。もちろん全て新ネタ。学校関係者ばかりではないので、用語説明もしながら展開。対面している(といってもかなり離れている(笑))皆さんの反応は、私の主張を受け入れていただいているととらえ、快調に話す。自信をいただけた。皆さんに感謝。

 着物に着替えて、リクエストの落語。まくらたっぷりの「親の顔」。マスクなしで認めていただき、久しぶりの声を張り上げての落語。落語をすることはこんなに楽しいのだ、と体感。それもよく分かっていただける皆さんのおかげ。

 循環型未来食堂「みんなの食堂」特製のお弁当をいただき、皆さんとマスクをして歓談。19時前に会場を出て、1時間ほどで帰宅。心地よい疲れ。(玉置)

9月7日大治町立大治小学校で指導助言(玉置)

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 9月7日、大治町立大治小学校で指導助言をしました。以下は仕事日記から。

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 大治小学校へ向かう。雨が降り出す。訪問依頼時刻まで1時間30分あるので、学校近くの喫茶店で送られてきた文書を確認。指導内容の検討。さらに雨が強くなり、雷も鳴り出す。雨音が半端なく大きくなった。パトカーのサイレンが聞こえる。どうやら近くの道路が冠水して通行止めをした模様。

 学校へ向かう時刻になり、外へ出ると、通行止めはすぐ近く。駐車場にもしっかり雨が溜まっていて、革靴の中にも水がいっぱい入ってくる状況(泣)。

 11時大治小学校着。皆さんに温かく迎えていただき、雨に濡れたことも忘れる。一気に指導助言モード(笑)。

 ミドルリーダーの方々がこれまでの研究報告を20分余していただく。すでに資料が送られてきていたが、これからの学校・授業のあり方、ICT活用の方向性などは確かな提案で、感心するばかり。

 45分間で31学級の授業を巡回。教師の指示がきっちり行き届いていて、どの学級の子どもも落ち着いて授業を受けている。学習規律のどの学級も意識されていて、無理なく定着していきつつある状況。

 おいしい給食をいただき、校長、教頭先生を始めミドルリーダーの皆さんに研究方針を聞いた上での助言をする。誰もがエピソードでこの学校が目指している子どもの姿が語ることができるようにしたい、振り返りのバージョンアップが必要、子どもをつなぐ技術の意識化が大切と話す。

 研究授業参観。教師と子どもとの関係がよく気持ちがよい学級。私も予想しなかったアイデアが出る。これをどう共有化するか。また不思議に思っている子どもをうまく取り上げると、より高次元の授業になると判断。ある子どもの授業展開を左右する重要発言を聞き逃したのが唯一残念。

 校長室で写真を整理して全体協議会での指導助言の準備。学年別協議会は実に活発。若い教師の頑張りと認めつつ、伸びるための厳しい言葉も聞こえてきて、この学校の皆さんだけで研究は高められると確信。

 いただいた35分ほどを使って、精一杯、飾らない言葉で指導助言。あまりにも力を入れすぎたようで、途中でアップルウオッチが警告。異常な脈拍を検知した模様(笑)。

 校長室で1時間余、質問を受けて僕が思うことを話す。こんなに熱心な学校に関わることができることは感謝しかない。

 参加したゼミ生・二宮君とコメダで振り返り。とても良い視点で授業を見ていることが嬉しい。さっそく記事が届く

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 写真は研究協議会の折に、ミドルリーダー記録による話し合いの内容。こういうことがさりげなくできる学校はなかなかない。(玉置)
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