【紹介】玉置ゼミでの2年間(玉置)

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 本日16日は来年度に向けての教職専修ゼミの説明会です。そこで見てもらう動画の内容とほぼ同じですが、我がゼミの内容を書いておこうと思います。玉置ゼミとしては、7期生になります。

 玉置研究室では主に以下のことを研究テーマとしています。
○ 子どもとともに創る学級・授業づくりの在り方はどうあるべきか。
○ 授業名人といわれる人の授業づくりは何が違うのか。
○ 魅力的な学級経営を生み出している教師に共通することは何か。


 これを具現化するために、以下の内容でゼミ運営をしています。

<3年生前期> 
 様々な教育実践者の書籍を読み、その書籍から自分が他のゼミ生にぜひ知らせておきたいことをレポートにまとめます。ゼミでは、その内容を授業形式で伝えることを通して、授業の基本を学び合います。
 優れた授業実践者のDVD授業映像をもとに、まずは模倣授業してみます。9月以降の教育実習での授業に生かすために、授業技術の基本を学び合います。

<3年生後期>
 小中学校教育実習が、合わせて8週間ありますので、全員が集まってのゼミはなかなかできません。その代わり、玉置が主催している教育セミナー、玉置が指導助言に入っている学校での研究授業と協議会などに参加して、より実践的な学びをします。
 12月末頃にゼミ合宿を行い、卒業論文のテーマを決めたり、教員採用試験に向けての助言を始めます。

<4年生前期>
 教員採用試験に向けての学びを意識して、教育課題を決めて、話し合います。  例えば、「不登校」の実態をもとに、学校ではどのような取り組みをしているのかを明らかにしたり、学級担任としての不登校児童・生徒への関わりとして、どのようなことをすべきかなど、様々な教育課題を現場レベルで考え、話し合います。
 教育全般に対する自分の考えをしっかり持てるゼミがゼミ生により運営されます。

<4年生後期>
 授業力の基本を習得するために、それぞれの興味関心に応じて模擬授業提案をします。他のゼミ生は子どもの気持ちになって授業を受け、そこでの気づきを出し合い、様々なセミナーや学校参観での学び、自身の教育実習で得た知見などをもとに、力を高め合います。
 各自で研究テーマ(3年生前期からの学びを生かすテーマ)を決めて、卒業論文を書きます。いわばゼミでの学びの集大成です。ゼミ主催の卒業論文発表会を行います。
 
<2年間を通して>
 我がゼミは「書くことによって学ぶ」を揺るがないゼミ方針としています。したがって、ゼミにおいても、外部機関での参加においても、終了後は、必ず文章にまとめること、そしてそれを研究室HPの記事としてアップすることを常としています。
 また、土日に関わらず、玉置が主催あるいはスタッフとなっている各種教育セミナーや、学校での授業ならびに講演に積極的に参加するように呼びかけています。こうしたセミナー等に参加できるのは、玉置ゼミの特長の一つです。模擬授業などは、児童生徒役として関わってもらいますので、無料参加という特典もあります。これを利用して学ばない手はありません。

 さらに研究室には、優れた教育実践者の書籍など、「学級作り」や「授業作り」の基本や実際がわかる本がたくさんあります。教員となる前に、こうした書籍に触れておくことは、教員人生を送る上で、必ずや役に立ちます。これらの書籍をもとに、ゼミ発表をおこなったり、関心をもった教育実践者の書籍を次から次へ読んだりしている人もいます。
 また、私の36年間の学校現場での経験をもとに、安定した教員人生を送るためのアドバイスをしています。
 
 このような展開をしている玉置ゼミですが、すべてに自分のとらえ方と関わり方によって、身につく力は左右されます。ゼミに加入すれば、力がつくわけではないことを当たり前ですが、付記しておきます。

 なお、写真はプロカメラマンの美崎正雄さんに撮っていただいたものです。(玉置)

9月23日のゼミでの学び(古川)

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 こんにちは、5期生の古川です。今回は先日のゼミの模擬授業での学びを書いていこうと思います。

 今回、私は算数で単位量あたりの大きさの模擬授業をしました。準備はあるしっかり程度していったと思っていたものの、なかなか思うような展開にはなりませんでした。その原因として大きく3つのことが挙げられると思います。

 第1に授業の前提が崩してしまったことです。何かを学ぶ時、その前に子ども達の既習事項があり、それと繋げて思考が広がっていくことが多いと思います。しかし、今回、模擬授業が30分ということで45分授業の中の省いた15分の説明があまりできていませんでした。そうすることで、前提が崩れ、展開が予想とかなり異なったものになりました。子ども達の学びが日々繋がっていること、キーワードを押さえることの大切さを学びました。
 また、ここから派生して学校を欠席してしまった子どもへの対応の配慮もきちんとしなければ、その子どもにとって大きな困難になる可能性もあるということも感じさせられました。

 第2に、子どもの意見を拾いきれなかったことです。模擬授業では、子どもに予想を立ててもらい、理由を聞く場面がありました。私は3つの選択肢があったのにも関わらず、一番多かった選択肢しか理由を聞けていませんでした。一人ひとりをその選択をしたのには理由があります。全員に聞くことはできないとしても、それぞれの選択肢を選んだ子どもに意見を聞くことができたら、より考えがより深まったのではないかと考えさせられました。

 第3に問いかけ方です。私は問いかけをする際に「言ってくれる人」「答えてくれる人」と言ってしまっていました。それでは、手を挙げない子どもは、言わなかった人、答えなかった人となってしまいます。ちょっとした言葉ではありますが、大切な配慮だと思います。一人ひとり何か書いてもらった際、書いたものにはそれぞれに理由があるはずです。理由があるという前提で意図的に使命をしたり、子ども同士を育てて繋げたりしていくことや何気ないように見える言葉選びの重要性を学びました。

 まだ、幸いにもこれから教壇に立つ前に模擬授業ができる機会があります。これらの学びを生かして再チャレンジしていきたいと思います。(古川)

愛知教育大学附属名古屋中学校同窓会誌に掲載

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 2020年10月15日号(第174号)の愛知教育大学附属名古屋中学校同窓会誌「附中以後の私」に登場させていただきました。

 生徒に授業力を高めてもらったことを書きました。ぜひお読みください。

60万アクセス突破!

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 本日(2020年10月13日)、この研究室HPへのアクセス数が60万を突破しました!

 いつも訪問していただきありがとうございます。

 2015年4月20日がHP発信開始日ですので、2004日目に60万に達しました。1日平均299アクセスとなります。

 これからもどうぞよろしくお願いします。(玉置)

10月12日小牧市立味岡小学校で指導助言(玉置)

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 9時に家を出て、徒歩で母校・小牧市立味岡小学校へ。9時10分には到着。教頭、教務主任から今年度の研究の概要を聞き、最後の講演内容を打診。これまでもすべての学級を見せてもらっているが、今回は各授業のめあてと指導の力点一覧が作成されていた。頭の中にあることを文章化することはとても重要。

 9時30分から1年、2年、5年、特別支援、10時25分から3年、6年、4年、国際学級を参観。どの教室も2分程度。授業進度回復のために、小牧市は全市で小学校は35分間授業が行われているため、一教室の参観時間は例年以上に短くなる。とはいえ、短時間でも普段の教室の様子はわかるというもの。以前に校長先生にお願いをして学校再開直後に近い日に参観させていただいたときに感じた、何かしら落ち着かない雰囲気はまったく感じられず。子どもと教師の関係がきっちり構築されていて、落ち着いた学校生活が送られていることがよくわかる。

 4時間目1年国語、5時間目4年生算数(実はここまで午前中日程)、6時間目6年生理科は特設授業。マスクをしていても、子どもたちの表情はわかる。よいつぶやきも耳にすることができた。だからこそ見えてくる教材研究の重要性。教材研究に際して大切にしていただきたいことは授業終末に見たい子どもの姿を明確にすること。そのような姿を具現化するためにどのような授業展開をすればよいかと逆思考していくことが大切と話す。またコロナ禍だからこそ、いつもより重要性を増す子ども同士のつなぎ。今日の授業を受けての講演は、この2点にしぼって話す。
 
 講演のメインは「学習評価」、特に「主体的に学習に向かう態度の評価」について。「主体性がある子どもの姿?」と問いかけ、エピソードで語ることが重要。職員室で子どもの姿が交流されることが頻繁にあると、自ずと評価も明確になってきます、というのが僕の主張。
 
 「主体的に学習に向かう態度」については、学習指導要領と評価ガイドブックをもとに、「ふりかえり」の重要性を伝え、いずれ導入されるというスクールライフノート(心の天気、学びの天気)は、まさに子どもたちの「メタ認知」を高める良いツールと紹介。

 最後はふりかえりを子どもにどう伝えたら良いかを、ゼミ生と和田先生、栗木先生で収録した動画を見てもらい終了。時刻は16時20分。

 その後、校長室で特設授業者にあらためて助言。理科の授業は科学的思考を高める上でとても良い展開で、学びの共同体が推奨するジャンプの課題も素晴らしい(これは子どもたちが考え話し合う様子を見ていれば歴然)と伝える。17時近くに学校を出る。久しぶりの8時間ほどの学校滞在。(玉置)

小学校教育実習を終えて(名桐)

 お久しぶりです。6期生の名桐です。暑さも和らぎ、過ごしやすい季節となりました。季節の変わり目ですので、体調管理には気をつけていきたいです。

 さて、先日、岐阜市の小学校で教育実習をさせて頂きました。今年の教育実習は、コロナ禍の影響で2週間という限られた期間でしたが、そこで学び得たことを以下に述べていきたいと思います。

 1つ目は、子どもたちの実態です。私は、5年生のクラスに配属させて頂きました。ギャングエイジと呼ばれる時期に差し掛かる子が多いという前情報を持ち、子どもたちの様子を観察していたところ、クラスの一部の女子にそのような特徴が見受けられました。いつも友達と一緒にいて、担任の先生や私が話しかけても、友達と話している時の方がイキイキしている様子でした。ギャングエイジの実態を観察することが出来て良かったという気持ちと、少し寂しい気持ちにもなりました。ただ、私が担任の先生になったら、そういった子にも響くような声掛けをしていきたいと力が漲りました。

 また、外で遊んでいる子どもたちの様子を見て、すごく楽しそうで健康的だなと感じました。小学校では、休み時間の遊びの時間でも子どもたちが学ぶ姿が見受けられたので、私が担任のクラスを持ったら、外で遊ぶことを積極的に促していきたいです。

 2つ目は、学校の先生という職業の大変さです。特にそう感じた場面は、担任の先生が生徒指導の対応しているときです。5年生という年頃の子たちは、エゴを抑えられる子とそうでない子の差がハッキリしていました。エゴを出してしまう子同士の喧嘩や小競り合いが、実習期間で何回かありました。そういったとき、担任の先生の対応や発端を抑える言動を観察していて、現場でしか学べないスキルや緊張感があり、多くのことを考える良いきっかけになりました。

 私が担任の先生だったらどういった声掛けをするか、また、喧嘩や小競り合いが起こりにくい学級作りをするためにどういう取り組みをするかなど、具体的な課題が見つけられた機会でした。実際に、生徒指導の先生にお話を聞いたり、担任の先生にどういった意図を持って生徒指導をされているかなどを聞けたので、自分の学びとして活かすとともに、ゼミ生の中でも共有できたらなと思います。

 とても文章では書ききれないほど、多くのことを学び得ることができました。このような社会状況の中で実習を受け入れてくださった小学校へ感謝をするとともに、そういった難しい状況の中でこそ学び得ることができた考えや取り組みを、これからの私の活動に反映させていきたいです。(名桐)
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10月7日5期生ゼミでの学び(二村)

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 こんにちは!5期生の二村です。 今回は10月7日に行われた5期生ゼミでの模擬授業について書かせていただきます。

 模擬授業では、教育実習で行った道徳の授業での反省を生かし、練り直して授業を行わせていただきました。

 今回の模擬授業では仲間のアドバイスや玉置先生のご指導のおかげで反省点や課題がたくさん見つかりました。

 一つ目は、「子どもの言葉でなにを言わせたいか」を明確にすることです。それにより、そこに向かうために、より明確で端的な発問を工夫することができたり、より的確な主発問を考えることができたり、深みのある授業にすることができると改めてご指導を頂きました。

 二つ目は、単語だけで返してくる児童への教師の声かけの大切さです。例えば、「悲しい」と単語だけで書いている子に対し、「なにに対して悲しいの?」「なんで悲しいの?」と追質をすることで深まりが出て、本質に迫っていくことができるとアドバイスをもらいました。教材研究の時点で、この発問をした時に児童はどう考えるだろうともっと児童目線に立って考えることを意識していきたいです。

 模擬授業を通して、改めて難しさを感じました。子どもたちを授業に引きつけることが出来ていないことを表情を見てて、感じていました。しかし、臨機応変な対応をすることが出来ず、流れを変えることが出来ませんでした。卒論で学んでいることを意識して、次の授業ではもっと活用していき、より成長した姿を玉置先生やゼミの仲間に見せられるようにしたいです。今までゼミで学んできたことをもう一度振り返り、基礎基本をしっかりと行なった上で自分の工夫をプラスできるよう、今一度初心に戻り、授業作りをしていきます!(二村)

教員とレジ店員(酒井)

 こんにちは。10月に突入に今年も残り3ヶ月となったことが信じられていない5期生の酒井です笑

 今回は普段私がアルバイトの時大切にしていることを書かせていただきます。私は1年生の頃から接客業のアルバイトをしています。入学したての頃に始めたコンビニエンスストアでのアルバイトを辞め、今は近所のスーパーで食品レジを担当しています。勤めているお店にはご高齢の方を中心に小さい子や学生、社会人の方など様々な世代のお客様が毎日いらっしゃっています。

 先ほど述べた通り、4年間ずっと今のお店で働いているわけでありません。10年20年と勤めていらっしゃるパートの方が多くいらっしゃる中で1年半ほどの私はまだまだ半人前にも至らないなあと頼りながら、習いながら励む毎日です。学生のアルバイトを数人いるのでそこの子達とも声かけ合いながらやっています。

 そんな私がアルバイトの時大切にしていることは、

 お店を出る時、「ここレジに並んでよかったなあ」と思っていただける接客をする

ということです。ベテランではないのでできることは少ないし、社員でもないので重要な役目を果たすことはできないけれど、数あるレジの中でここに並んだという偶然を大事にしたいと思っているのです。

 おそらく空いていて一番速くお会計が済みそうなレジに並ぶお客様がほとんどで店員で選んでいる方はゼロに近いのではないでしょうか。そんな状況でも、例えば重そうなものは台やカートまでお持ちしたり、袋に入れやすいようにカゴにつめたり、重さが均一になるようにカゴに詰めたり、お子さんがご自分でもっている物は最初にスキャンしたり、目をみてお礼や謝罪をしたり、余裕があればひとこと添えておつりをお渡ししたり…など一見ほんの些細なことかもしれないようなことを私は心がけています。全員にこのレジでよかったと思ってもらうには至りませんが、嬉しそうに帰えられるお客様を見たり、「頑張ってね」と声をかけていただいたりする中で幸せを感じでいます。

 私はこれを勝手にではありますが学級担任とにているなあと思っています。お客様がレジの店員を選べないように子ども達も担任を選ぶことができません。そんな状況でも、この学級最高だなあ、あわよくばこの先生でよかったなあと思ってもらいたのです。そのためには私自身が働きかけるべきことや挑戦すべきことたくさんあると思っています。いつ学級を持てる日が訪れるかわかりませんが、少しずつでも確実にできることが増えるように意図的に経験を積んだり、本を読んだりしつづけたいです。あーーーやっぱり先生になりたいなあ!(酒井)
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見てるだけじゃわからない (矢崎)

 こんにちは。5期生の矢崎楓子です。

 突然ですが、私はテレビドラマを見るのが趣味です。各局のドラマを全てチェックしていると言っても過言ではないくらいです。

 そんな私は、今日、「おカネの切れ目が恋のはじまり」というドラマの最終回を見終えました。ご存じの方も多いかと思いますが、この作品は三浦春馬さんが出演された最後のドラマです。

 最終回に三浦さんは数秒しか登場されていませんでしたが、主演の松岡茉優さんがまるでずっと三浦さんが近くにいらっしゃるような素敵な演技をされ、心がキュッとなる素敵な最終回でした。

 そんな素敵な最終回を見て思い出したのは、数日前に玉置先生がスラックに載せてくださった、「『一滴の涙』ある夏の出来事」というある生徒さんが書いた作文でした。この作文はある生徒さんが旅行先で犯罪加害者の家族の方と関り、人の人権についておじいさまと一緒に考えたお話が書かれています。

 では、この作文と三浦さんの最後のドラマが何故私の中でつながったのか。それは、人の人生は見ているだけでは分からないということが繋がっていると思ったからです。

 三浦さんは私にとってかっこいい演技の上手な俳優さんでした。亡くなったとき人生について悩んでいらっしゃったそうだとニュースで耳にしました。私にはそんな風に見えなかったのになと思いました。当たり前です。だって、私は話したこともないんですから。
これは生徒さんの作文に出てきた犯罪加害者の家族の方を世間が見る目と通ずることがあると思いました。

 そのご家族がどんな風に今までを過ごされて今を生きているかなんて、ニュースや噂だけで判断できるわけがありません。いえ、してはいけないと思います。今回この作文を書いた生徒さんは自分の五感を使って、このご家族と関わろうとしました。だから、このご家族も涙を流されたのだと思います。

 私自身、シングルファーザーの家庭で育ち、周りの人に「おかあさんいなくてかわいそう」と言われたことが何度かあります。その言葉をかけられたとき、毎回こう私は思いま
す。

「私のことちゃんと見ていてくれていないね」と。

 私はかわいそうではありません。むしろ、幸せです。何倍もの愛情を父をはじめ色々な人から頂いて育つことができたのですから。だから、私は人と関わるにはちゃんと自分の五感を使うべきだと思います。その五感でその人を見なくてはいけないと思います。

これって、本当に難しいことです。根気もいりますしね。正直、自分もできていないことが多々あります。でも、この五感で人を見ることをこれからの時代、忘れてはいけないと思います。

 教師になる人間として、忘れたくないと思い、今日このお話を書かせていただきました。読んでいただき、ありがとうございました。(矢崎)

 ※写真は、火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」のサイトより(玉置)
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9月30日5期生ゼミでの学び(北神)

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 こんにちは!5期生の北神です。今回は9月30日のゼミで行った模擬授業について書きます。模擬授業を行うのは久しぶりで、とても緊張しました。

 私は、第6学年国語の「生活の中の言葉」という単元で授業を行いました。この単元は、教育実習の研究授業でも扱いました。その時に先生方から頂いたアドバイスをもとに授業を考え直しました。

 研究授業では、例をもとに、敬語を使うべき場面とそうでない場面があることにを気付かせ、5年生で学習した敬語について復習をしました。復習はさらっとする予定でしたが、理解できている子と理解できていない子の差が大きく、説明に思っていたよりも時間をかけてしまいました。その後、例文を適切な言葉遣いに直し、役割演技をして確認しました。

 苦手な子にも理解してほしいと思いながら説明をしていましたが、塾のように教えること中心の授業になってしまいました。

 この反省点をもとに、今回は教えること中心の授業にならないように心がけました。模擬授業の25分は、子どもが活動したり考えたりすることが中心でしたが、後半はやはり敬語について教えることが中心の授業展開でした。

 ですが、その後、ゼミで話し合ったことで、授業のゴールを忘れていることに気がつかされました。今回の授業のゴールは、場に応じて適切な言葉づかいで話すことができるようになることです。敬語の種類を覚えることではありません。あれもこれも教えたいと思っているうちに、いつの間にかゴールが変わっていた気がします。授業のゴールから展開を考えることの大切さを改めて感じました。(北神)

10月6日聖和会(岐阜聖徳学園大学名古屋地区同窓会)で講演

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 17時前に家を出て久しぶりの対面講演に向かう。依頼をしていただいたのは昨年に引き続き、聖和会(岐阜聖徳学園大学名古屋地区同窓会)。今年度初の集まりとのことで恐縮。18時ごろに会場のアイリス愛知に到着。

 青木会長さんと情報交流。18時30分から講演開始。遅い開始時間にも関わらず、ソーシャルディスタンスに配慮された大きな会場に多くの方が参集。

 依頼演題は「主体的に学習に取り組む態度をどのように評価し、授業改善に生かすか」。この分野もいろいろと情報を集め、自分なりに勉強しているつもりだったので、こうした機会をいただき、まとまった話が皆さんにできたことは有難いこと。学校現場のことを第一に考え、かなりの言い切りをさせていただいた。

 持参した本もたくさん売れて、この4月から名古屋地区で頑張っているゼミ生にも会えて、この面でも対面のよさを実感。

9月30日の模擬授業を終えて(矢崎)

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 こんにちは。5期生の矢崎楓子です。今回はゼミでの模擬授業を終えての反省を書かせていただきます。

 今回の模擬授業で私は「子どもたちに授業で得てほしい価値を伝える」はとても難しいということを実感しました。

 私は今回の授業で、藤井風さんというアーティストの「帰ろう」という曲を道徳の教材として使わせていただきました。

 この曲の題名を伏せて、歌詞だけを読んで一人ひとりに題名をつけてもらうことを通して「生きる」ということを考えてもらおうという授業構成でした。

 私がこの授業でこだわったのは「一人ひとりの考えを殺さない」ことです。極端な表現になりましたが、教師の発言で子どもたちの考えを否定し、消すことがないようにしたいと考えました。

 だから、子どもの発言に全て同じ温度で対応しました。しかし、教師の発言を意識するあまり発問まで「どう?」といった、子どもが何を答えれば良いのか分からない発問をしてしまいました。そういった発問では子どもたちが価値に気づくことは難しいです。

 実際に、今回の授業で「自分ごと」として価値に気づけなかったという人が多くいました。また、今回授業自体がとても静かで教師として不安になりました。

 でもこの静けさは考えている証拠だと先生が教えて下さいました。その静けさの価値に私が気づけていなかったのも反省点です。絶対にこの静けさは道徳にとって必要なものです。「みんなよく考えてくれていますね」と静けさを褒め、いかせばよかったと感じました。

 今回の授業で私は子どもたちに「生きる」ことを考えるという価値に気付いてほしかったです。正直、今回の授業をどのようにしたら、この価値に気づけるようにできたかは検討がつきません。それだけ発問や教室の空気感づくりは難しいのだと感じました。

 私は「生きる」ということを考えることは人生の本当に大事なことに気づかせてくれるものだと思っています。今回の授業はうまくいきませんでしたが、もっと発問を研究して、「生きる」ことについて子どもたちに考えてもらう授業を作れる教師になりたいと強く思いました。(矢崎)

9月30日 5期生授業ゼミからの学び(木下)

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 こんにちは。5期生の木下です。今日は9月30日のゼミで私が挑戦した道徳の授業について書きたいと思います。

 後期ゼミはゼミ生がそれぞれ授業をするということで、まず何の教科の授業をしようか迷いました。自分の専攻科目の社会、それとも実習中に何度も授業をさせていただいた算数、難しかった道徳…。この中から迷いに迷って、1番授業をするのが難しく悔しい思いをした道徳の授業に挑戦することを決めました。

 題材は「ブランコ乗りとピエロ」です「ブランコ乗りとピエロ」は皆さんもよく聞いたことがあるのではないかという有名な題材です。今実習をしている一個下の学年の子に聞いてみると、実際「ブランコ乗りとピエロ」で道徳の授業をしたという声もよく聞きます。

 最初は考え方が違いぶつかり合っていたピエロとブランコ乗りのサムが、最後には笑顔で一緒に料理を囲むという内容です。5年生対象ですが、5年生にはやはり難しい内容だなあとあらためて感じました。

 1番の反省点は、最初から丁寧に教科書を読んでいくのではなく、必要ではない部分は省き、子どもたちに考えてほしいところをしっかりと読むべきでした。道徳は国語の読み取りではないし、時間短縮にもなります。時間を短縮することで「なぜピエロとサムは最後、一緒に笑顔で料理を囲むことができたのか?」という最も大切な問いを時間をかけて考えることができたなと思います。

 しかし、実習中と比べて自分が成長できたなと感じたことは予想外の答えが返ってきても動じず、一緒に子どもと考える余裕ができたということです。これは、週1回ボランティアを地元の小学校でさせていただいている経験が生きているのかなあと感じます。(色々な子どもがおり、私は補助が必要な子どもの支援をすることが多いため)

 教員採用試験も全てひと段落して、気が抜けてしまう時期です。学生最後なので遊ぶ時は思いっきり遊びたいと思います。しかし、今から4月に教壇にたつ教師としての準備もしっかりとしていきたいです。授業ゼミ、卒業論文、興味のある教育書を読んでみる…などやれることはたくさんあります。気を抜きすぎず、ここからがまたスタートだと思って頑張りたいです!(木下)

第13回教育と笑いの会参加募集開始

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 いよいよ第13回教育と笑いの会の参加募集が開始です。

●期 日
令和2年11月28日(土)

●時 間
13時30分〜16時00分 (13時00分より接続いただけます)

●場 所
YoutubeLive(パソコン・スマートフォンがあれば、どこからでもご参加いただけます)

●参加費
無料 ※事前のお申込みが必要です

★ お申し込みはここから。こんな楽しく面白い会は他にありません。ぜひご参加を。

10月1日第1回敦賀市「知・徳・体」充実プラン研修会(玉置)

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 今日は久しぶりの対面講演。昨年に引き続き敦賀市へ向かう。

 11時49分味岡駅乗車、乗り継いで、敦賀駅着は14時24分。乗り換え駅でリックのチャックが本の重さで開いて、荷物が歩道に散乱。必死に集めて駅まで走って発車1分前(汗)。乗り遅れたら敦賀駅着が遅くなり、とんでもないことに。必死に頑張った自分をほめてやりたいが、20分ほど心臓の痛みは治まらず、どうなることかと思うほど。途中までマスクをして走ったのも要因。とにかく間に合ってよかった。神様に助けてもらった感じ。

 駅までお迎えをいただき会場へ。PCや動画再生のチェックをして開始。聞くところによると敦賀市教育委員会としても、今年度の対面研修は初めてとのこと。昨年に引き続き、70名ほどの方に参加していただいた。リピーターも多いと聞き、力がさらに入る(笑)。

 15時から16時30分まで「明日からの授業をよりよくする授業方策〜コロナ禍においてもより良い授業をするために〜」と題しての講演。

 最初は「コロナ禍で学校につきつけたこと」をテーマに最新情報を提供。それをもとに学校教育が子どもたちに提供してきたことを再確認。その後は「主体的・対話的で深い学び」をこの状況でも実現するための具体的授業技術や展開法を伝える。初試みで飛び込み授業映像を見せて、子どもをつなぐことの具体像を見ていただく。

 最後は持参した本のPR。おかげさまで完売。

 終了後、福井県庁嶺南教育事務所研修課のみなさんと懇談。30分ほど。続いて敦賀市教育委員会のみなさんと懇談。いずれも最近書いた原稿をもとに最新情報提供。そして教育委員会のみなさんを意識して、自分が教育委員会にいたときの数々のエピソードをお話しする。17時30分ごろまでたっぷり。

 駅まで送っていただき、18時10分発のしらさぎで岐阜駅まで乗車。列車の中でいただいた美味しいお弁当を味わいながら講演を振り返る。岐阜駅で名鉄に乗り換えて犬山駅、そして地元駅へ。帰宅して、そのままダウン。
 

9月23日5期生ゼミでの学び(大久保)

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 こんにちは!5期生の大久保樹です!今回は9月23日に行ったゼミについて書いていきます。

 今回のゼミでは、模擬授業を行いました。教科は道徳を選択し、教材は「ぼくはMVP」というものを扱いました。

 私はこの教材を用いて小学校教育実習で道徳の授業を行いました。その授業後、最終的に子どもの振り返りで多く書かれたのは「ドッジボールで当たったら正直に言う」という、私が意図していなかった振り返りが多く書かれ、授業の難しさを痛感する出来事となりました。実習から何ヶ月も経ちますが、心にはずっとモヤモヤしたものが残り、「あの道徳の授業はどうすれば良かったのか」と悩むことが多くありました。

 そんな中でゼミでの模擬授業を行う機会があったので、これを逃す手はない!と思い、この教材を選びました、

 授業をしてみて、ゼミ生から多くの感想、意見を貰いました。そのどれもが的を射るものばかりで、とても勉強になりました。

 1番の反省点は、発問するのは良いものの発問が似ており、ずっと平行線のまま議論を進めることができなかったということです。

 考えさせたいポイントは絞って、ここを聞いてみよう!と意気込んでいましたが、いざ授業をやってみると予想だにしない発言ばかりで焦ってしまい、上手く意見をまとめることが出来ませんでした。

 授業は思い通りいくものではないということは重々承知していますが、私に足りないのは思い描いている方向に進まない時の対応力、柔軟性だと痛感しました。どうしても授業準備で考えたシナリオ通りに進めてしまう、イレギュラーは受け付けないと私自身の欠点を知ることができたので、今回の模擬授業は大変勉強になりました。

 次模擬授業を行うのは先になりますが、ゼミ生の模擬授業をしっかりと見て学び、私自身の力としていきたいです。ご高欄いただきありがとうございました。(大久保)

9月23日待ちに待った対面ゼミ(生田)

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 こんにちは!玉置ゼミ五期生生田朋也です!今日は9月23日に行ったゼミについての記事を書いていこうと思います。

 やっと。やっと対面授業を受ける事ができました。久しぶりの対面で皆さんの顔を見ることができてとても嬉しかったです。オンラインは便利ですが、対面は安心感と程よい緊張感がありとても質の良い時間を過ごすことができました。楽しくてこの日は2時間超えのゼミでしたが、あっという間で、改めてこの玉置ゼミという場で学べることのありがたみを感じました。

 そして前期対面で行えなかったことをら考えると正直、大変コロナが憎いです。早く安心してみんなと一緒にいれるようになることを心の底から願います。

 さて後期からは模擬授業をみんなでやっていきます。玉置先生が授業の最初に仰った「授業力は人間力」は一生忘れたくない言葉です。どんなに授業が上手くても、人として欠けていたり、子どもとの関係ができていなかったら上手くいきません。これは実習でも身をもって感じる事ができました。これを前提として後期ゼミでは授業を行っていきます。

 自分は教育実習の研究授業で行った道徳を少し改良して行いました。結果から言うと子どもの発言を整理しきれず、どうもっていくのか?という場面で終わってしまいました。

 そこで先生から出されたテーマで、「子どもに考えたこと思ったことを書かせることは⚪か×か?」が出されました。自分の模擬授業でやっていたからです。みなさんならどうお考えでしょうか。私は道徳に関しては「◯」でもいいのではないかと考えています。私の考えとしては発問は勿論大切ではありますが、初めは思ったこと考えたことを聞くことで、子どもの素直な気持ちを引き出したいと考えたからです。

 しかし結果的に自分はまとめることができていないのでまだまだ道徳は勉強不足です。道徳を教える、学ぶことは本当に難しいこととは思いますが、学級経営、子どもの自立のためにも大変大切な教科だと考えてます。しっかりとこと後期ゼミで学んでいきたいです。

 本当にゼミは楽しいです。改めて対面で感じました。こんなに全力で学びたいことを学べるのはここしかないです。玉置先生に媚び売っているわけではなく本当に全員が全力で楽しいです!(生田)

9月26日熊本市教師塾「きらり」オンライン第3回実技講座

 13時20分頃から、zoomで熊本市教育センターとつないで担当の前田先生と最終打合せ。僕はプレゼンの最終チェック。

 14時から開始。塾生の皆さんがブレイクアウトルームでアイスブレーキング。その後、2グループから簡単な発表があって、14時15分から僕のオンライン講話。「新時代の学びと学校を支えるミドルリーダーのあり方」と題して、2つの柱で話す。

 1つ目は、「コロナ禍で『本質は何か』と問われる学校教育」、2つ目は、「ミドルリーダーとしての自覚を まさにカリキュラム・マネジメント」。自宅から講演していることもあってか、いつも以上にフリーな気分で話す。ここだからこそといった情報も多く提供。

 後半の講話は、「教師修業講話 〜玉置先生の教師観に学ぶ〜」。参加者から質問を受ける形で60分間の進行。質問を受けて思い出す自分の学級経営と授業作り。冷静に考えてみると、すべて子どもから教わったという気持ち。「社会で通用しないことは教室で認めない」ことを貫こうとしていたあの頃が妙に懐かしい。こちらの気持ちを奮起してもらえる1時間。

 それにしても熊本市教育センターのオンライン研修の進行や仕掛け、zoom、YouTube発信は写真のようにかっこいい。スマートでスムーズ。こちらも良い勉強をさせていただき、大いなる刺激をもらう。
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〇〇の秋(酒井)

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 こんにちは。5期生の酒井です。この頃朝晩がとっても涼しくなってきて秋を感じつつ、おいもや秋刀魚、栗など秋には美味しいものがあるのでわくわくしています笑

 では、今回は心を動かされた絵本について書かせていただこうと思います。タイトルは「ヤクーバとライオン」です。1は勇気、2は信頼というテーマで書かれています。

 実は、岐阜聖徳学園大学の教授である水川和彦先生の研究室を訪れた際、紹介してくださったのがこの本との出会いでした。はじめ表紙の絵を見た時正直怖そうだなあと思いました。しかし読み進めていくと心のがあたたまるそして、考えさせられる内容がぎゅっとつまっていました。

 ぜひ読んでほしいのでここに詳しいストーリーは書きませんが、信頼の方の見せかけの格闘のシーンはとくにぐっと来ました。見ていたライオンや聞こえていた人々にはわからない2人だからこその行為だったのだろうと感じました。ライオンと人は言葉でコミュニケーションができるわけではありませんが、お互いを尊重しあう態度だったからこそあのような信頼関係が築かれたのかなあと思いました。

 お話の最後、主人公のキブウェは村から去ってしまいます。彼はどうなったのでしょうか。イメージがなかなか湧きませんがきっと、心の中にヤクーバが生き続けたはずです。またヤクーバの心にもキブウェが生き続けていると私は思っています。

 さて、この絵本の読みどころは本文だけではありません。翻訳者のあとがきまで読むとまた違った後味になります。さらに、1だけでなく2も読むとさらに違う気持ちになれます。本当の信頼とはなにか、本当の勇気とはなにか数ページの絵本でこんなにも深く考えさせられるとは夢にも思いませんでした。1と2と行ったり来たりして何度も読み返したくなる作品です。読みながら、22歳の私が読むのと5年後10年後の私が読むのとでもきっと違う解釈をして、違う気持ちになっているんだろうなあとも思いました。

 外に簡単に出かけられなくても、本は読んでいると色々な経験をさせてくれます。活字がたくさんの本ももちろんですが、絵本も手にとって多くの作品と出会い、自分の糧にしたいです。卒業までに読みたい本がたくさんあって、うまく時間をつくってよみきりたいと思っているので今年の秋は「読書の秋」になりそうです。(酒井)

「はじめてのお金教室」監修(玉置)

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 「かしこく学ぼう!はじめてのお金教室」(文研出版)全4巻の監修をさせていただきました。

 この本は学校図書館に配架していただくとよい本です。どのような本なのかを知っていただくために、本の「はじめに」で書いたことをここで紹介します。

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 みんなは、お金について考えたことはあるかな?
 今、着ている服も、使っているつくえも、ノートもえんぴつも、ぜんぶお金を出して買ったもの。

 子どもも、おとなも、お金がなければ生活していけないんです。でも、そんな大事なものなのに、お金のことはみんな以外と知らないはず。

 この本では、みんなが今まで知らなかったお金のひみつを、知ることができます。読んでから、自分のお金についての考え方を、話してみてください。今の社会を考えるときにも、自分の未来を思いえがくときにも、お金について話し合ったことが、ヒントになるでしょう。(岐阜聖徳学園大学 玉置 崇)
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