篠岡中での学び合いの授業(1)

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 1月26日、小牧市立篠岡中学校で行われた栗木先生の学び合いの授業を見させていただきました。

 授業の中で最初に驚いたことは学び合いの中で生徒たちから「分からない」という言葉がたくさん聞こえてきたことです。私は自分が中学生だった頃、自分の分からないことを表に出すことは恥ずかしいような気がしてしまっていました。しかし、篠岡中学校の生徒たちは「ここが分からない」、「これ何て言うの?」と自分の分からないことを仲間に伝えていました。そして、そこからお互いの考えを話し合っていました。

 その後の先生の言葉は「正直、困っている人?」という言葉でした。私が今まで経験してきた授業では「できた人?分かった人?」という聞き方がほとんどでした。しかし、考えてみると「できた人、分かった人」を当てて授業を進めても結局、一部の分かっている子だけで授業が進んでしまう。考えてみれば分かることだったかもしれません。

 私は今までこのことにさえ気づいていなかったのだと授業を見させていただいて気づくことができました。その後も「よく分からない、困っていることがある人?」と声をかけていらっしゃる場面がありました。そして困っていると手を挙げた生徒たちに対して「いいよ」と伝えていらっしゃいました。

 「分からない」ということを否定しない先生の声のかけ方やクラスの雰囲気が学び合いの授業をつくり上げているのだと思いました。

 分からないことを聞くからこそ教え合う、学び合うことがはじめてできるのだと分かりました。また、その学び合いの授業をつくり上げるためには日々の積み重ねがとても大切だということを学びました。

 私も将来先生になったら子どもたちの「分からない」という気持ちを大切にし、日々積み重ねていくことのできる先生になりたいと思いました。(渡部)
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