フレンドシップ3を終えて(堀江)

 3年目のフレンドシップ活動が終わった。3年生は、中心となってフレンドシップを引っ張っていかなければならない学年である。自分たち3年生が主体となって活動してきたこの1年間を振り返って、学び得たことを「企画力」「運営力」「指導力」の3つの観点から述べていきたい。

 まず、「企画力」について。企画力が一番培われる場は、やはり、毎日行われる昼会議である。昨年度は、ただ会議に参加するだけではなく、積極的に発言することを目標に会議に参加していた。今年度は、ただ自分の意見を言うだけではなく、一歩引いたところで、客観的に物事を考えてから発言することに気を付けながら会議に参加した。

 客観的に物事を考えることで、見えてくるものがあり、いったん冷静になって考えることができた。それぞれみんな熱い思いをもって発言しているので、会議ではどうしても冷静になって考えることができなくなることがある。そんな時、客観的に見ることのできる人が1人でもいれば、横道にそれることなく会議が進むということが分かった。

 また、企画力に関して、教育実習に行って気付かされたことがある。それは、「ぶれない」ということ。教育実習で指導教諭に「この発問は、本時の目標を達成するために必要かな」と言われたことがある。私の初めのほうの授業は、目標から少しずれたところにまとめてしまっていたり、展開の途中でぶれていたりした。何を学んでほしいのか、どんな知識を身につけてほしいのかを決めて、それに対してぶれが出てきてしまうと、子どもたちは混乱してしまう。このことは、フレンドシップにも言えることではないだろうか。たまに、ねらいからずれてしまう企画内容ができてしまったりして、ぶれることがあった。そんな時、「ねらいは何であったか」と原点に戻ることで、ぶれずに企画を考えていくことができるということを学んだ。

 次に「運営力」について。今年は、3年生が中心となる年ということで、横のつながりを特に大切にしようと心に決めていた。困ったときや悩んでいるときには、相談に乗ったり、つまずいたときには、新たな考えを提案したりした。横のつながりを大切にすることで、一人ひとりの仕事や重荷が分散され、よりよい運営ができるということが分かった。

 最後に「指導力」について。この力については、フレンドシップ3年目であるが、まだまだたくさんの課題が残っていると思う。その中でも一番の課題であると思っているのが、「叱る」ということである。フレンドシップの活動は、国語や算数などの授業ではない。また、子どもからしたら、私達はお兄さん・お姉さんという立場。子どもたちはフレンドシップの活動を毎月楽しみに来ているのに、叱られたりしたら、もうフレンドシップが嫌いになってしまうのではないかと思ってしまい、なかなか叱ることができなかった。そんな中、私が3年間フレンドシップの活動をしてきて、思ったことがある。それは、叱るのは必要最低限のこと(例えば危険が伴う行動、他の子どもが不愉快になるような言動)以外は、子ども自身に気付かせることが大切であるということである。子どものためにと思って様々な場面で叱ることは、実は子どものためになっていないのではないかと思う。あと1年で、この「叱る」ということを学んでいけたらいいと思う。

 以上3点がこの1年間フレンドシップ活動をして学んだことである。来年度はいよいよ最高学年である4年生。教員採用試験もあり、心に余裕がなくなると思うが、たくさんのことを学んでいきたい。(堀江)

 ※ 「フレンドシップ活動まとめ冊子」より

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