「いのちの授業」を拝見して(牧野友)

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 私にとって「いのち」を扱う授業は、とても難しいイメージがあります。題材を何にするかということも大事ですし、言葉や読み方など気を使わなければいけないことがたくさんあると思うからです。ですから、今回の「いのちの授業」を自分の学びにつなげたいという気持で拝見させていただきました。

 まず題材の小児がんにかかり、6歳で亡くなってしまったケイコちゃんと、今も生きているマイさんの取り上げ方について私は興味をもちました。

 ケイコちゃんとマイさんは死と生という対称的な存在と私はとらえたので、私なら「死」と「生」にわけた授業を考えてしまうと思います。しかし先生は、二人の共通しているところから、大切にしようと思ったところにポイントをもっていかれたので、「当たり前を大切にするこことは何か。」「生きていくことを大切にするとはどのような事なのか。」という深めの質問を生徒の発言から抜き出していらっしゃりました。ですから、生徒がより深く「いのち」について考えられたのだと感じました。私は題材の活かし方をもっと学び、生徒がより考えられる授業を作りたいと思いました。

 次に生徒とのかかわり方については、挙手発言がなくなった時の意図的指名に注目しました。

 先生は生徒の独り言のような呟きを聞き漏らさず、発言を促していらっしゃいました。そのため、新たな意見を引き出すことができ、授業を展開させやすくなっていたと思いました。また、生徒の意見を肯定的にとらえることで、その生徒は意見に自信を持てるし、この難しい課題に対して発言しやすい空気にクラス中がなったのではないかと感じました。私も同じような場面になったら先生のように子どもたちの声をよく聞いて、表情をよく見て意図的指名をしてみたいと思います。

 私はこの授業を拝見して、主に子どもたちが考える授業づくりと、意図的指名についてのヒントをいただけました。このヒントを自分の授業づくり、学級づくりに生かしたいと思います。貴重な授業を拝見させていただきありがとうございました。(牧野友)

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