「いのちの授業」を拝見して(浦)

画像1
 玉置先生からサイトを紹介していただき、先生が実際に行った「いのちの授業」を拝見しました。

 昨年度のゼミで生徒役としてこの授業を受けさせていただいたので、話の内容は知っていたものの、聞き入ってしまい、また、考えさせられる授業でした。

 私が授業を見て思ったことは、画面を通してでも分かるぐらい、生徒が真剣に考えているということです。その理由の1つとして、先生が生徒の発言を生徒同士で深めていけるような問いかけや指名をしているからだと思いました。

 例えば、最後の方で「当たり前のことを大切にする」という発言から、「どういうこと?」と自分達の生活の中での具体例を挙げさせ、さらにそこで出た「生きていくことを大切にする」という発言を、また、どういうことかと聞き返していました。抽象的な言葉が、生活する上で感じる具体的なものになったことで、全生徒にとってイメージしやすくなったのではないかと思います。指名についても、発言した生徒に聞き返すのではなく、他の生徒に聞いていたことから、学級全員で考えるという環境がつくられているのだと感じました。

 ケイコちゃんとマイさん、死ぬことと生きること。この2つの対の話を取り上げるからこそ、自分が大切にしていきたいことをより深く、しっかりと考えることができるのだと思います。そして、それが「いのちの授業」なのだと思いました。黒板に「生」、「死」とはっきりと書いてあることも印象的で、正面から生徒に向かっているようにも思えました。

 命は大切なものです。しかし、世の中には自ら命を絶つこと、命を軽視する言葉などが多くあります。だからこそ、学校の授業で命について扱うことが大切なのだと思います。ただ読み聞かせで終わるのではなく、児童生徒に訴えかける工夫をして、しっかり、じっくり考えさせる必要があるのだと思いました。

 実際の授業を見させていただくことはできませんでしたが、動画を通して、「命」という大きなテーマに迫るための授業展開や生徒の考えを深める教師の働きかけを知ることができました。動画の見れるサイトを教えていただき、また、このような学ぶ機会をいただき、ありがとうございました。

 私も、心に汗をかかせる道徳、その他の授業ができるようになりたいと強く思いました。(浦)
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30