「いのちの授業」を拝見して(吉田)

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 今回、私は玉置先生が授業を行われた「命の授業」を命の授業プロジェクトのホームページから視聴させていただきました。

 「命に向き合う」というのは、私にとって難しいと印象があります。それは「これが正しい」っていう答えがないからと私は思います。文章を読めばそこに答えが書いてあるわけではなく、公式に入れれば、解答できるものでもない。それでも熱心に考える。発言するときに、どの言葉が自分の言いたいことが適切に伝わるのか悩んでしまう。

 だから「心に汗をかく。」

 僕は最初の言葉の意味をしみじみと感じました。

 授業が進んでいく中で先生の授業技術を多く見られました。文章を読むときの語りかけ方や前の方に座っている男の子にあえて意図的指名していること、発言時にその子のできるだけ横に行って話を聞きつつ、周囲の様子を見ているところなど多く見られ、それら一つ一つが授業を構成するうえで大切であると感じるとともに、「生」と「死」ということに向き合う子供たちの表情も時間を追うごとに変化していきました。

 私は授業を見ている中でここは大切だなと思った場所が1つありました。それは2人から考えたことを発表するときです。先生の意図的には「学校に行くなどの当り前」という共通の言葉を生徒に題材から見抜いてもらい、そこから深めたい。ただ、もしそこで生徒が二人を比べるという視点で見ると、どうなるだろうと思いました。無意識のうちに命に優劣をつけることになると思ったからです。

 そこで先生が「2人から学んだことは何だろう、共通点って何だろう」と言われました。考える幅を限定したという見方もありますが、必要な言葉だなと感じました。

 そして命に向き合い続け、授業終盤の女子生徒の「命は弱い」という発言はこの授業でいっぱい考えて出てきた言葉で素敵だと感じました。

 今後も多くのことを授業やゼミなどで学ぶとともに、自分の心を育てていきたいと思います。(吉田)

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