第1回教師力アップセミナー(金大竜先生)に参加して(牧野)

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 5月8日に行われた教師力アップセミナー、金大竜先生のお話を聞くことができました。

 私がこの講演を通して考えたことは、「教師も人間である」ということです。金先生のお話を聞くまで、私は教師というのは、常に子どものお手本でなければならない、子どもの前で正しいことを話さなければならない、完璧な存在だと思っていました。

 けれども金先生は、等身大で子どもと向き合っている、そんな印象を受けました。教師だからといって、子どもの前で気を張らず、1人の人間としてものを話しているような感じです。

 子どものころ、私は先生に対して、先生は上っ面のことしか言わない、口だけで先生もできてないじゃないか、と反抗心をもったことがあります。

 それに対して金先生は、先生がそんなこと言っていいのかな、、、ということも、正直に子どもに話していました。例えば、「全員と仲良くなんて無理」という話です。言われてみれば確かにそうです。しかし、子どもたちに仲良くしてほしい教師が言う言葉ではないのかもしれません。

 金先生は「全員と仲良くなんて無理、けれども、協力はできる」とおっしゃっています。私はなるほどと思いました。子どもたちに、教師が頭ごなしに、「仲良くしろ、協力しろ」、なんて言っても、すぐ簡単にはできないし、先生は嫌いな人がいないのか、と反感をもたれると思います。

 しかし、「みんな1人1人違う人間なのだから、全員と仲良くするのは難しい、けれど、みんなで楽しく過ごせるように協力することなら、できる」と話したらどうでしょう。
子どものころ先生に対して反感をもった私でも、それなら頑張れそう!と思います。

 子どもたちの見本である教師だからこそ、子どもたちの前では正直に、ときに子どもと同じ目線に立って、同じ1人の人間として話すことを大切にしたい、と思った講演でした。(牧野)
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