第1回教師力アップセミナー(金大竜先生)に参加して(吉田)

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 私は、5月8日に大口町立大口中学校へ行き、第1回教師力アップセミナーに参加しました。セミナーでは、金大竜先生の「学級経営」のお話を聞かせていただきました。

 私は特に2つのことを書かせていただきます。
 1つ目は信頼関係です。
 金先生の児童と積極的に関わろうとする姿が話の節々から感じられました。共通点を見出して仲間づくりをする、一人ひとりを見て、その子の気持ちに寄り添おうとするということは先生として基本であるかもしれませんが、私は難しいことだと思います。それは人だからです。

 僕は昔から「君のこと、わかるよ」といわれるのに違和感を持っていました。「本当にわかっているのか」と思うときもありますよね。人の心はすべてわかりません。

 では、「わからないから諦めてもいいか」といわれるとそうではなく、わかる努力をしないといけないと私は考えます。金先生は「見えているか」「見えていないか」の差ということをお話しされました。太陽と北風の話のように、物事は多面的にとらえることで考え方は変わります。1つの行動に対して叱るだけでなく、気持ちを理解し支えあう。机の配置、教科書を置く位置、ある子の一言、趣味、行動に着目し、選択肢を広げ、最善策を見出す。先生は様々な目線で見ることができ、気付くことのできるというのは先生にとって大切な力の1つだと感じました。

 私は多面的に見ることが苦手です。そんな私が見えるようになるためには何が必要か考えてみました。今のところ、様々な経験と変化を楽しむ心ではないかと思っています。(学び続けていくなかでもっと探求していくつもりです。)金先生のようにメモをしていくこと(玉置先生の「書くことによって学ぶ」という原点にも近いと思います。)を忘れず、取り組みたいです。

 子ども同士、先生と子供の関係を作るのは、簡単ではないでしょうが、少しでも気付くことを増やし、その思いを伝えられる、また共感できる先生を目指したいと思います。

 2つ目は学級経営です。
 ゼミの時間にもよく学級経営の話はするのですが、金先生の話を聞いて、改めて先生は子供がいて、初めて成立するのだなと感じます。当り前のことを書いていますが大切ですよね。子供によって住みやすい学級は違いますし、それによってルールも環境も違います。そんな学級で毎年、同じ学級経営ってできるのでしょうか。そんなことはないと私は思います。その子たちにあった学級経営を見つけていく中で、1人でも多くの子にいい日だったなぁと思ってもらえる、新しい価値をともに見出せるって素敵だと僕は思います。

 金先生は「子供は自分の教育観を豊かにしてくれる」と話されました。子供への感謝の気持ちを忘れず、日々成長していきたいです。

 あっという間の2時間で先生の素敵な話から、私にとって新たな考え方、見方を習得させていただきました。ただ鵜呑みにするのではなく、私という人間性、子供たちの個性などを反映し、先生の考え方を参考にさせていただきながら、今後私にしかできない学級経営を考えていきたいと思います。本当にありがとうございました。

 P.S:私がこのゼミに所属し、お話を聞くたびに素敵な先生、仲間たちの考えを聞き、考える機会をいただけていることをとても幸せに感じています。玉置先生を始め、多くの先生方、またゼミの先輩、同期に感謝しています。これからもよろしくお願いします。(吉田)

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